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闘技会が終わって
腕相撲大会④
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一試合目はミミウの勝ちだった。
二試合目は‥
アキーエ対モラさんだ。
アキーエは実力的にはAランクより高い。
正直言ってSランククラスだと思う。
俺が闘ったロメントと同じくらい強いんじゃないだろうか。
それに対してモラさんはAランク冒険者。
だが冒険者ランクが絶対ではない。
モラさんはごりごりの前衛タイプだ。
以前のアキーエだったらもちろん相手にならなかっただろう。
しかし今はごりごりとまではいかないが前衛も張れるタイプだ。
どうなるか結構楽しみだな!
「それじゃ2人ともいい?始めるよ。それじゃあ‥始めっ!」
テーブルの上で握りあっている手は全く動かない。お互い動かしてないわけではないだろう。
という事は全くの互角って事か?
モラさんの腕の筋肉がはち切れんばかりに盛り上がっている。
違和感ありまくりだっ!
1分ほどはそのままだっただろうか‥
しかしジリジリとアキーエが押されだした。
その後も優に30秒は経っただろうか?
ゆっくりとアキーエの手がテーブルについた。
「勝者モラ!」
ふむ。
見応えのある試合だったな。
アキーエは残念だったけど、いい物を見せてもらった。
戻ってきたアキーエの頭をポンポンと軽く叩く。
「残念だったな。でも盛り上がったぞ。よく頑張った、後は俺に任せとけ。」
「うん。全力だしたからすっきりしたわ。後はマルコイの応援に回るわね。」
こりゃノギスじゃないけど、アキーエにカッコいいとこ見せるためにも負けれないな。
「それでは次の試合!マルコイ対ナーシス!」
えっと‥
俺はテーブルまで進む。
テーブルの反対側にはナーシスがいる。
「宜しくなナーシス。」
「は、は、は、は、はい!よろしくお願いします!」
ナーシスは何故か緊張しまくっている。
「それじゃ2人とも準備して。」
「それじゃナーシス始めるぞ。」
俺はそう言ってテーブルに手を置く。
「あわわわわわ。て、手を繋ぐ‥」
ん?
ナーシスが急に真っ赤になったけど‥
体調悪いのか?
ナーシスが出してきた手を掴んで準備する。
「2人とも凖はいい?それじゃ‥始め!」
キリーエの開始の合図で手に力を入れる。
するとナーシスの手には力が入ってないのか、すぐにテーブルに手がついた。
「勝者マルコイ!」
勝ってしまった。
いいのかな?
「ナーシスありがとうな。でも体調でも悪かったのか?」
「だ、だ、だ、大丈夫です!ありがとうございました!」
そう言ってナーシスはすぐにテーブルから去ってアリアの所に行ってしまった。
う~ん、大丈夫かな?
「ナーシスよかったじゃない。目的達成ね。」
「う、うん!腕相撲出たらマルコイさんの手を握れるかなって思って出たら本当に握れるなんて。」
「後はサインでももらう?」
「うん。機会があったらお願いしようと思う!」
ナーシスはアリアと仲良さように何か話している。
元気そうだよかった。
「それじゃ残る試合はアレカンドロ対カリーンね。2人とも準備して。」
呼ばれた2人がテーブルの所に出てくる。
アレカンドロの素のパワーが勝つか、カリーンさんのスキル【剛腕】が勝つのかこれも楽しみだ。
2人がテーブルの上で準備を行う。
お互い手を握った瞬間相手が強いとわかったのか、顔が引き締まる。
「それじゃ準備はいい?‥‥‥始め!」
合図と共にお互い腕に力を込める。
2人とも腕の筋肉が盛り上がりテーブルが揺れだす。
両者一歩も譲らない状況だ。
どちらかに傾きだすが、すぐにまた中央に戻る。
この試合も実力が伯仲している。
お互いが譲らない攻防をしているが、徐々にカリーンさんが押されてくる。
アレカンドロの勝ちかと思われた時に、アレカンドロの力が一瞬緩む。
力尽きたのか?
すぐにカリーンさんが押し返しアレカンドロの手をテーブルにつける。
「勝者カリーン!」
おお!
カリーンさんが勝ったか。
素晴らしい闘いだった。
しかし‥
これ俺勝てない気がするんですけど‥
二試合目は‥
アキーエ対モラさんだ。
アキーエは実力的にはAランクより高い。
正直言ってSランククラスだと思う。
俺が闘ったロメントと同じくらい強いんじゃないだろうか。
それに対してモラさんはAランク冒険者。
だが冒険者ランクが絶対ではない。
モラさんはごりごりの前衛タイプだ。
以前のアキーエだったらもちろん相手にならなかっただろう。
しかし今はごりごりとまではいかないが前衛も張れるタイプだ。
どうなるか結構楽しみだな!
「それじゃ2人ともいい?始めるよ。それじゃあ‥始めっ!」
テーブルの上で握りあっている手は全く動かない。お互い動かしてないわけではないだろう。
という事は全くの互角って事か?
モラさんの腕の筋肉がはち切れんばかりに盛り上がっている。
違和感ありまくりだっ!
1分ほどはそのままだっただろうか‥
しかしジリジリとアキーエが押されだした。
その後も優に30秒は経っただろうか?
ゆっくりとアキーエの手がテーブルについた。
「勝者モラ!」
ふむ。
見応えのある試合だったな。
アキーエは残念だったけど、いい物を見せてもらった。
戻ってきたアキーエの頭をポンポンと軽く叩く。
「残念だったな。でも盛り上がったぞ。よく頑張った、後は俺に任せとけ。」
「うん。全力だしたからすっきりしたわ。後はマルコイの応援に回るわね。」
こりゃノギスじゃないけど、アキーエにカッコいいとこ見せるためにも負けれないな。
「それでは次の試合!マルコイ対ナーシス!」
えっと‥
俺はテーブルまで進む。
テーブルの反対側にはナーシスがいる。
「宜しくなナーシス。」
「は、は、は、は、はい!よろしくお願いします!」
ナーシスは何故か緊張しまくっている。
「それじゃ2人とも準備して。」
「それじゃナーシス始めるぞ。」
俺はそう言ってテーブルに手を置く。
「あわわわわわ。て、手を繋ぐ‥」
ん?
ナーシスが急に真っ赤になったけど‥
体調悪いのか?
ナーシスが出してきた手を掴んで準備する。
「2人とも凖はいい?それじゃ‥始め!」
キリーエの開始の合図で手に力を入れる。
するとナーシスの手には力が入ってないのか、すぐにテーブルに手がついた。
「勝者マルコイ!」
勝ってしまった。
いいのかな?
「ナーシスありがとうな。でも体調でも悪かったのか?」
「だ、だ、だ、大丈夫です!ありがとうございました!」
そう言ってナーシスはすぐにテーブルから去ってアリアの所に行ってしまった。
う~ん、大丈夫かな?
「ナーシスよかったじゃない。目的達成ね。」
「う、うん!腕相撲出たらマルコイさんの手を握れるかなって思って出たら本当に握れるなんて。」
「後はサインでももらう?」
「うん。機会があったらお願いしようと思う!」
ナーシスはアリアと仲良さように何か話している。
元気そうだよかった。
「それじゃ残る試合はアレカンドロ対カリーンね。2人とも準備して。」
呼ばれた2人がテーブルの所に出てくる。
アレカンドロの素のパワーが勝つか、カリーンさんのスキル【剛腕】が勝つのかこれも楽しみだ。
2人がテーブルの上で準備を行う。
お互い手を握った瞬間相手が強いとわかったのか、顔が引き締まる。
「それじゃ準備はいい?‥‥‥始め!」
合図と共にお互い腕に力を込める。
2人とも腕の筋肉が盛り上がりテーブルが揺れだす。
両者一歩も譲らない状況だ。
どちらかに傾きだすが、すぐにまた中央に戻る。
この試合も実力が伯仲している。
お互いが譲らない攻防をしているが、徐々にカリーンさんが押されてくる。
アレカンドロの勝ちかと思われた時に、アレカンドロの力が一瞬緩む。
力尽きたのか?
すぐにカリーンさんが押し返しアレカンドロの手をテーブルにつける。
「勝者カリーン!」
おお!
カリーンさんが勝ったか。
素晴らしい闘いだった。
しかし‥
これ俺勝てない気がするんですけど‥
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