上 下
243 / 953
闘技会が終わって

腕相撲大会①

しおりを挟む
「参加は自由!ただ優勝者には金貨100枚と‥各ホット商会料理店で使える1ヶ月食べ放題チケットかホット商会で取り扱ってる商品をプレゼントしますっ!」

「な、なにーっ!」

「そんな素晴らしい物がもらえるなんてっ!」

「食べ放題ですぅ!」

みんなすごく盛り上がってるな。
1人いつも食べ放題してる人が喜んでるのが気になるけど‥

それだけホット商会の商品や食べ物がみんなに浸透してるって事かな。

シクーさんなんて、バラックスさんをビンタして叩き起こそうとしてるもん。
自分で飲ませといてそれは酷い‥
どんまいバラックスさん。

「参加者はこっちの紙に名前を書いてな。対戦相手は公平にくじで決めるからね。」

みんな群がって紙に名前を書いている。

キリーエがこっちに来たので声をかける。

「凄いな。金貨100枚もそうだけど、1ヶ月食べ放題なんて。」

「いいんよ。嬉しい事はみんなにお裾分けってね。それに最近ロンギル共和国に新しく出店したんやけど、めっちゃ成功してるみたいで。店舗数も獣人国を上回りそうなんよ。やからホット商会の売り上げもかなり上がってきてるんよ。ロンギル共和国はもともと商売しやすい国とは思ってたけどここまでとは思ってなかったわ。」

そうか‥
キリーエの世界征服も順調なんだな‥

「ほら!マルコイさんも名前書いてきて。主役も参加せな。」

キリーエに急かされて名前を書きに行く。
かなりの人数書いてるな。
15人前後は書いてるみたいだ。
バラックスさんの名前も書いてあるけど、バラックスさん寝てるぞ。
シクーさんが書いたんだろうけど、参加できるのかね?

俺も名前を書くと、キリーエが紙を回収する。

「もう他には参加しないんよね?これで対戦表作るからみんな準備しとってや。」

「ちょっと待った!」

声がした方を見ると、店の入り口に1人の女性が立っている。

「なんで私を呼んでくれないのよ!それに腕相撲大会?そこのボケナスアキーエにリベンジするチャンスじゃない!私も参加させなさいよ!」

あ、マガーレットさんだ。
いつものように革製品のぴちぴちの服を着て此方に向かってくる。

「あら?マルコイちゃんじゃない。前からいい男だなって思ってたのに、それだけじゃなくて強さまで持ってるなんて。どう?やっぱり私と付き合っちゃわない?こう見えて私って家庭的だ‥ぬぐわっ!」

マガーレットさんはこっちに着く前に派手に転ぶ。
足元を見ると何故かロープが張ってありそれに引っかかったようだ。
そしてロープの端をアキーエが持っている。

「何しとんじゃお前!なんで店の中にロープが張ってあるんだ?お前いつから準備してんだよっ!」

マガーレットさん‥
また地がでてますけど‥

「ふふ。なんとなく貴方が来そうな気がしてたらか、店に入ってすぐに準備させてもらったのよ。」

「なんだそりゃ!お前は未来が見えんのかい!」

「それじゃ、マガーレットさんも参加でいいん?」

キリーエがマガーレットに問いかける。

「もちろんよ!この女に目に物見せてやるわ!」

「わかった。それじゃメンバー入れとくよ。」

キリーエはそう言うと裏に入って行った。




しばらくしてキリーエが箱を持って戻ってくる。

「それじゃ公平になるようにこの箱の中から私が紙をとるから、その順番で闘ってな。ちなみに参加人数は15名で1人不戦勝や。最後まで残った人は不戦勝になるから、そのつもりでいてな。」

誰と当たるかわからないのか。
少し楽しみだな。
とりあえず腕力持ちのカリーンさんとか盾士の人たちとは当たりたくないかも。
まあ1番当たりたくないのはミミウだけど。

「それでは一回戦始めるよ!」

みんなに緊張が走る。
そりゃそうだよな。
商品が豪華だから気合も入る。
それに最初に強い人と当たるよりも強い人同士が当たって疲労した時に対戦する方がいいもんな。

「第一回戦は!ノギス対モラ!」

おお!
一回戦から面白い!

ノギスは相手が女性と思い、張り切って出て来た。
この間女性に負けたの忘れてるのかな?
それとも相手が女性と思ってるから負けられないって気合入ってんのかな?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな

カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界 魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた 「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね? それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」 小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く 塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう 一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが…… ◇◇◇ 親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります (『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です) ◇◇◇ ようやく一区切りへの目処がついてきました 拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです

全校転移!異能で異世界を巡る!?

小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。 目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。 周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。 取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。 「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」 取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。 そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

美しい姉と痩せこけた妹

サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

処理中です...