上 下
70 / 953
闘技会

スキルの確認

しおりを挟む
今回模倣したスキルで譲渡しようと思っているスキルは【下肢筋力上昇】と【槍士】の2つだ。

アキーエには【下肢筋力上昇】
ミミウには【槍士】
キリーエについては今後商人のスキルを模倣できた時に譲渡する事にした。

まずはアキーエに【下肢筋力上昇】を譲渡する。

(ピコーンッ)

『模倣スキルを発現しました。対象にスキルを譲渡しますか?』

譲渡する‥

『スキル保有者の承認を確認致しました。譲渡を行います。どのスキルを譲渡しますか?』

【下肢筋力上昇】

『譲渡するスキルを確認致しました。スキルを譲渡します』

先程と同じようにアキーエが淡く光る。

「今回のスキルは発現確認型だから頭に入ってきた情報はスキルの使用方法くらいだったから、そこまで驚かなくてすんだわ。」

アキーエはスキルのオンオフを確かめているようだ。

「じゃあ次はミミウだな。」

「はい。」

ミミウはテクテクとこちらに寄ってくる。
う~ん。やっぱ小動物っぽくて可愛いな。
ほっこりしながらミミウにもスキルの譲渡を行う。

『譲渡するスキルを確認致しました。スキルを譲渡します』

ミミウも同じように小さな光を放つ。
しばらく考え事をしているような様子だったが、頭の中がまとまったのかこちらを見上げてきた。

「15歳の時に最初にスキルを発現した時みたいな感じでした。」

ふむ。ミミウへの譲渡も上手くいったようだ。
とりあえず明日はスキルの模倣は中断して、2人の装備を買ってモンスターでスキルの確認をしてみよう。


翌日、サミュウさんとところでミミウのショートスピアとガントレットを購入してギルドに向かう。

今回は無難にCランクの討伐依頼を選ぶことにした。
しばらく街道から外れて森のそばを歩いていると、討伐対象のコボルトを発見する。
コボルトは獣人族と違い、犬をそのまま二足歩行にしたようなモンスターだが、知識があり武具を装備したり魔法を使用したりもする。

油断できない相手ではあるけど、今の2人なら問題はないだろう。
都合よく2体出てきたので、1体ずつ分かれて対処するようだ。

まずはミミウが動いた。
タワーシールドを前方に構えたまま突進する。
シールドバッシュをしかける様子だが‥
警戒したコボルトは突進を避けるために横に避ける。
しかしミミウは急停止してコボルトに向けてショートスピアを放つ。
今までメイスでただ殴りつけていた時と違い、相手の急所に正確な突きを放っている。

コボルトはシールドバッシュに驚き、横に避けたことで体勢を崩しており次のショートスピアを避ける事が出来ずにミミウの突きを受けて倒れる。

うん。
シールドの扱い方からショートスピアへの移行に無駄がない。
常時発現スキルだから切り替えるって感じではなく常に両方のスキルを使って戦えるようだな。
盾士と槍士の相性はかなりいいようだ。

さて次はアキーエだがどんな戦い方を考えているのかな。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな

カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界 魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた 「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね? それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」 小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く 塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう 一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが…… ◇◇◇ 親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります (『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です) ◇◇◇ ようやく一区切りへの目処がついてきました 拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです

全校転移!異能で異世界を巡る!?

小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。 目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。 周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。 取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。 「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」 取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。 そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。

江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。 了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。 テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。 それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。 やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには? 100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。 200話で完結しました。 今回はあとがきは無しです。

あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。

▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ...... どうしようΣ( ̄□ ̄;) とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!! R指定は念のためです。 マイペースに更新していきます。

処理中です...