119 / 151
第6章
第三十四話 獅子の腹の中
しおりを挟む
「そろそろ本題に入ってもいい頃合いじゃないかい。私に用があったんだろ?」
「ああ。先日に働いてもらった際、ケインに伝えた内密の話についてだ」
ラウラリスが推測する『亡国を憂える者』の盟主なる人物の正体について。事情を知らぬ者が聞けばそれだけで拘束されかねない危険な仮説だ。
「なんだ、ケインのやつ。結局はアンタに話したのかい」
「あれはただ己の役目に忠実であっただけだ。別に口止めもしていないのだろう?」
シドウに伝えるかどうかの判断はケインに一任した。その事については今更どうのこうのと言うつもりはない。シドウの言葉通り彼は職務を全うしただけである。
だが、時間をおかずシドウが接触してきたのはラウラリスにとって意外であった。
「最初に確認しておくが、アレはどこまで本気なんだ」
「どこまでも何も、私の中じゃほぼ確定だ。無論、証拠も情報もない上に、この国の内情にも人の顔にも疎いとくる。個人の特定には程遠いがね」
「随分とあっさり認めるものだ。エフィリスの中枢である城の中で」
「ここに監視の目はない。あんただってそいつをわかってるから話を振ったんだろ。人払いがされているのか、あるいはこの場所が特別であるかは不明だけど」
だとしても、話の中心を明言しないのは二人ともさすがである。もし仮にこの会話を誰かしらに聞かれたとして、怪しまれたとしても十分にはぐらかせる範囲であった。
「やっぱり、あんたもそうだと思ってるって認識でいいかい?」
「外部の人間で私と同じ見解に至る者がいたと、ケインから聞かされた時は流石に驚きを隠せなかった。むしろ内情を知らぬ先入観のなさが導き出したのか。しかし、それにしては貴族というものをよく分かっている。もしや、廃嫡されたお家のお嬢様だとか?」
もっと小規模ではあったが、ラウラリスは前世で似たような状況を体験したことがある。陰謀の黒幕は、当時は数多くいた腹違いの兄弟の一人であった。遠回しに人を経由して情報を流し、事実を白日の元に晒したのは懐かしい記憶だ。もちろん悪い意味で、である。
「乙女の過去を詮索するのは野暮ってもんだろ。ちょっとくらい、謎めいた要素がある方が女の魅力ってのは引き立つ。違うかい?」
「その秘密とやらが、危うい類でなければまさしく文句はないのだがね」
もし露見すれば、国が大いにざわつく程度には危険な秘密である。もっとも、素直に信じるかどうかは受け取る側次第だ。与太話と捨てる者もいれば、殊更に騒ぎ立てる者も出てくるだろう。残念な事に、おそらく『亡国』は後者であろうが。
「んで、アンタに心当たりは?」
「もしかしたらと考えられる人物は何人か浮かぶが、残念ながら動機が見当たらん。かと言って、裏取をしようにも案件が案件だけに、おいそれと部下を動かすわけにもいかん。この仮説を知っているのは私と君を除けばケインだけだ。おかげで精査には時間が掛かっている」
「頼り甲斐のある上司に信用されて、ケインもさぞかし嬉しいだろうよ」
上司の無茶を振られる執行官殿には少しばかり同情する。もっともそれをいうのであれば、何かとラウラリスの巻き起こす騒動や後始末に巻き込まれる事でも同情されそうであった。
「話はそれだけかい?」
「……ああ、それだけだ」
話題のケリを口にし、了承しただけのやり取り。
けれども、二人の間では静かな緊迫感が生じていた。
意識のすり合わせは完了したに違いない。けれども、この話で最も重要な部分について、両者は触れていなかった。
すなわち──『盟主』の正体が割れた時の動き。
これはある種の保険だ。
シドウも分かっているのだ。
ラウラリスの中にある利益と代償の天秤。もしわずかでも利益側に秤が傾けば、彼女は迷わずにそれを実行する。ラウラリスにとってのブレない天秤の中心が、法や秩序ではなく彼女の中にある独自のものであると。決して邪悪ではなく、だが必要とあらば悪をも辞さぬ主軸だ。
無論、シドウの中にも利益と代償の天秤は存在している。けれども、その主軸がラウラリスと同じとは限らない。似て非なるものであり、必ず違う部分が出てくる。
もし仮に、ラウラリスとシドウとで天秤の結果が真逆を表した時、その瞬間から二人は相対者となる。となれなば必然的に生ずるのは──。
「ここだけの話、初対面の君と刃を交えたのは概ね正解で満足ではあったが、ほんの少しは失敗だったかと思う時がある」
「私としちゃぁ、俄然にいい経験をさせてもらったがね」
シドウのボヤキにラウラリスはこれまでの意趣返しとばかりに良い笑顔で応えた。
言葉なくとも、シドウの皮肉が返ってこない事に気をよくしたラウラリスは、思い出したように口を開いた。
「アンタの質問に答えたんだ。私からも良いだろう?」
「内容次第ではあるが、良いだろう」
了承を得たことで、ラウラリスはつい先程に浮かんだ疑問を投げかける。
「今の話とは直接は関係ないんだが……王妃様が連れてる騎士達いるだろ。多分、王様付きの近衛たちは雰囲気が違うのが。特に王の御前だってのに顔まで覆ってる全身鎧のやつ。あいつは何者だい?」
「ふむ、相変わらず鋭いな。よく見ている」
「あんなにガチガチに固めてりゃぁいやでも目につくだろうが」
くつくつと愉快げにシドウが笑う。今のどこに笑う要素があったのかいまいちよくわからないラウラリスであったが、彼は構わずに喋り出す。
「お察しの通り、彼らは王妃が直々に推挙した彼女直属の近衛騎士だ。そして、君の言う全身鎧の騎士は王妃直属近衛達の隊長だ」
「アレが隊長か……アンタとやったらどっちが強いんだい?」
「残念ながら、手合わせをする機会に恵まれなくてな。君はどう思うんだ?」
「質問を質問で返すのはマナー違反だろう。……ああも全身を覆われてちゃぁな、判別のしようもない」
身体つきと立ち振る舞いを見れば、おおよそのことは把握できる自信はあった。けれども、その全てを鎧で覆い隠されてしまえばいくらラウラリスでも判別しきれない。ただ鎧の奥から滲み出す気配は、当世ではほとんど感じたことのない類のものであった。
一角の武人であればお相手してもらいたいと思うのが常のラウラリスであったが、あの鎧の騎士ばかりは遠慮したいと考える程度には『異様』だ。
「あんなの、王妃様はどこから引っ掛けてきたんだ。このご時世で、在野からひょっこり生えるような輩じゃないだろう」
「機関もあの騎士の背景を探ったが、王妃直属になる以前の記憶が不明だ。それを言うのであれば、ある意味で君も近いものがあるか」
「アンタらも、意外と頼りないね」
「これは手厳しい」
肩をすくめながらの台詞に、ラウラリスは鼻を鳴らして絵画に背を向ける。
「もう帰るのかね」
「良い絵を拝めたし、話を聞けた」
「一人で帰れるのかね?」
「アンタに案内されるぐらいなら、迷子のままで結構だ。一日くらい迷ってりゃ誰かに会うだろうさ」
呪具の明かりを消すと、ラウラリスは出口に向かう。
薄暗い部屋の奥から、シドウが最後に声を投げかける。
「これは万が一の可能性だがね。もし君が獅子身中の虫を見つけたらどうするつもりだ?」
「そうさな」
ラウラリスは足を止めたが、振り返らない。ラウラリスからもシドウからも、互いの表情は見えない。きっと、見えようが見えまいが関係はないのだろう。
「なるたけ殺さないように、獅子の腹を掻っ捌いて虫を引き摺り出す。虫をどうこうするかはそれから考えるよ」
「じゃぁな」と後ろ手を振り、シドウを部屋に残してラウラリスは去っていった。
「ああ。先日に働いてもらった際、ケインに伝えた内密の話についてだ」
ラウラリスが推測する『亡国を憂える者』の盟主なる人物の正体について。事情を知らぬ者が聞けばそれだけで拘束されかねない危険な仮説だ。
「なんだ、ケインのやつ。結局はアンタに話したのかい」
「あれはただ己の役目に忠実であっただけだ。別に口止めもしていないのだろう?」
シドウに伝えるかどうかの判断はケインに一任した。その事については今更どうのこうのと言うつもりはない。シドウの言葉通り彼は職務を全うしただけである。
だが、時間をおかずシドウが接触してきたのはラウラリスにとって意外であった。
「最初に確認しておくが、アレはどこまで本気なんだ」
「どこまでも何も、私の中じゃほぼ確定だ。無論、証拠も情報もない上に、この国の内情にも人の顔にも疎いとくる。個人の特定には程遠いがね」
「随分とあっさり認めるものだ。エフィリスの中枢である城の中で」
「ここに監視の目はない。あんただってそいつをわかってるから話を振ったんだろ。人払いがされているのか、あるいはこの場所が特別であるかは不明だけど」
だとしても、話の中心を明言しないのは二人ともさすがである。もし仮にこの会話を誰かしらに聞かれたとして、怪しまれたとしても十分にはぐらかせる範囲であった。
「やっぱり、あんたもそうだと思ってるって認識でいいかい?」
「外部の人間で私と同じ見解に至る者がいたと、ケインから聞かされた時は流石に驚きを隠せなかった。むしろ内情を知らぬ先入観のなさが導き出したのか。しかし、それにしては貴族というものをよく分かっている。もしや、廃嫡されたお家のお嬢様だとか?」
もっと小規模ではあったが、ラウラリスは前世で似たような状況を体験したことがある。陰謀の黒幕は、当時は数多くいた腹違いの兄弟の一人であった。遠回しに人を経由して情報を流し、事実を白日の元に晒したのは懐かしい記憶だ。もちろん悪い意味で、である。
「乙女の過去を詮索するのは野暮ってもんだろ。ちょっとくらい、謎めいた要素がある方が女の魅力ってのは引き立つ。違うかい?」
「その秘密とやらが、危うい類でなければまさしく文句はないのだがね」
もし露見すれば、国が大いにざわつく程度には危険な秘密である。もっとも、素直に信じるかどうかは受け取る側次第だ。与太話と捨てる者もいれば、殊更に騒ぎ立てる者も出てくるだろう。残念な事に、おそらく『亡国』は後者であろうが。
「んで、アンタに心当たりは?」
「もしかしたらと考えられる人物は何人か浮かぶが、残念ながら動機が見当たらん。かと言って、裏取をしようにも案件が案件だけに、おいそれと部下を動かすわけにもいかん。この仮説を知っているのは私と君を除けばケインだけだ。おかげで精査には時間が掛かっている」
「頼り甲斐のある上司に信用されて、ケインもさぞかし嬉しいだろうよ」
上司の無茶を振られる執行官殿には少しばかり同情する。もっともそれをいうのであれば、何かとラウラリスの巻き起こす騒動や後始末に巻き込まれる事でも同情されそうであった。
「話はそれだけかい?」
「……ああ、それだけだ」
話題のケリを口にし、了承しただけのやり取り。
けれども、二人の間では静かな緊迫感が生じていた。
意識のすり合わせは完了したに違いない。けれども、この話で最も重要な部分について、両者は触れていなかった。
すなわち──『盟主』の正体が割れた時の動き。
これはある種の保険だ。
シドウも分かっているのだ。
ラウラリスの中にある利益と代償の天秤。もしわずかでも利益側に秤が傾けば、彼女は迷わずにそれを実行する。ラウラリスにとってのブレない天秤の中心が、法や秩序ではなく彼女の中にある独自のものであると。決して邪悪ではなく、だが必要とあらば悪をも辞さぬ主軸だ。
無論、シドウの中にも利益と代償の天秤は存在している。けれども、その主軸がラウラリスと同じとは限らない。似て非なるものであり、必ず違う部分が出てくる。
もし仮に、ラウラリスとシドウとで天秤の結果が真逆を表した時、その瞬間から二人は相対者となる。となれなば必然的に生ずるのは──。
「ここだけの話、初対面の君と刃を交えたのは概ね正解で満足ではあったが、ほんの少しは失敗だったかと思う時がある」
「私としちゃぁ、俄然にいい経験をさせてもらったがね」
シドウのボヤキにラウラリスはこれまでの意趣返しとばかりに良い笑顔で応えた。
言葉なくとも、シドウの皮肉が返ってこない事に気をよくしたラウラリスは、思い出したように口を開いた。
「アンタの質問に答えたんだ。私からも良いだろう?」
「内容次第ではあるが、良いだろう」
了承を得たことで、ラウラリスはつい先程に浮かんだ疑問を投げかける。
「今の話とは直接は関係ないんだが……王妃様が連れてる騎士達いるだろ。多分、王様付きの近衛たちは雰囲気が違うのが。特に王の御前だってのに顔まで覆ってる全身鎧のやつ。あいつは何者だい?」
「ふむ、相変わらず鋭いな。よく見ている」
「あんなにガチガチに固めてりゃぁいやでも目につくだろうが」
くつくつと愉快げにシドウが笑う。今のどこに笑う要素があったのかいまいちよくわからないラウラリスであったが、彼は構わずに喋り出す。
「お察しの通り、彼らは王妃が直々に推挙した彼女直属の近衛騎士だ。そして、君の言う全身鎧の騎士は王妃直属近衛達の隊長だ」
「アレが隊長か……アンタとやったらどっちが強いんだい?」
「残念ながら、手合わせをする機会に恵まれなくてな。君はどう思うんだ?」
「質問を質問で返すのはマナー違反だろう。……ああも全身を覆われてちゃぁな、判別のしようもない」
身体つきと立ち振る舞いを見れば、おおよそのことは把握できる自信はあった。けれども、その全てを鎧で覆い隠されてしまえばいくらラウラリスでも判別しきれない。ただ鎧の奥から滲み出す気配は、当世ではほとんど感じたことのない類のものであった。
一角の武人であればお相手してもらいたいと思うのが常のラウラリスであったが、あの鎧の騎士ばかりは遠慮したいと考える程度には『異様』だ。
「あんなの、王妃様はどこから引っ掛けてきたんだ。このご時世で、在野からひょっこり生えるような輩じゃないだろう」
「機関もあの騎士の背景を探ったが、王妃直属になる以前の記憶が不明だ。それを言うのであれば、ある意味で君も近いものがあるか」
「アンタらも、意外と頼りないね」
「これは手厳しい」
肩をすくめながらの台詞に、ラウラリスは鼻を鳴らして絵画に背を向ける。
「もう帰るのかね」
「良い絵を拝めたし、話を聞けた」
「一人で帰れるのかね?」
「アンタに案内されるぐらいなら、迷子のままで結構だ。一日くらい迷ってりゃ誰かに会うだろうさ」
呪具の明かりを消すと、ラウラリスは出口に向かう。
薄暗い部屋の奥から、シドウが最後に声を投げかける。
「これは万が一の可能性だがね。もし君が獅子身中の虫を見つけたらどうするつもりだ?」
「そうさな」
ラウラリスは足を止めたが、振り返らない。ラウラリスからもシドウからも、互いの表情は見えない。きっと、見えようが見えまいが関係はないのだろう。
「なるたけ殺さないように、獅子の腹を掻っ捌いて虫を引き摺り出す。虫をどうこうするかはそれから考えるよ」
「じゃぁな」と後ろ手を振り、シドウを部屋に残してラウラリスは去っていった。
143
お気に入りに追加
13,884
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。