ノストラダムスは遠きにありて想うもの
無職独身一人暮らし40歳、一週間後には家から追い出される予定。
人生どん詰まりな黒羽勇二の元へ、小学生時代の友人、灰江光一が訪ねてくる。
灰江とは25年ぶりの再会で、黒羽は驚くが、灰江は黒羽の家にズカズカ入ってくる。灰江は28年前に結成したノストラダムス解明会「怪解会(カイカイカイ)」を再結成しようと誘いに来たのだ。
灰江はホラーミステリー作家になったが、スランプになっていた。そこで、出版社からバイトとリハビリを兼ねて、子供時代の怪奇事件を記事にする話がきたのだ。
読者はバディものが好きとの、灰江の謎のリサーチの元、オカルト同志だった黒羽の所へやってきた。
黒羽は報酬に誘われ、引き受けることにしたが……。
どん詰まりコンビで、子供時代の朧気な記憶を辿っていくと、奇妙な話が次々と現れ、さらに黒羽はなぜか血溜まりの幻覚を見るようになる。
ノストラダムスに夢中になっていたあの時代、本当は身近に起きていた奇妙な事とは……。
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