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31話_私、第一種戦闘配置

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今のお家に引っ越しして来て
1つだけ胸を張って(徹底している!)と、口に出せることがあるの。それは

お家の虫対策である。

家の中に虫を連れ込まないことは当然
侵入経路も徹底的に封鎖する
定期的な防虫駆除スモークを焚く
生ゴミをはじめゴミの対策
etc.

細かいこと綴り出したらキリがない訳ではなく
単純に思い返すのがわからなくなって来たのでこれくらいで勘弁してやろう。(圧
とにかく、虫に対して防御網を敷いてるのね。
ちな潔癖症とかではないです、はい。

一応保育士やってた訳だし大概のものは触れるかな。
好きで触ってるんじゃなくて、触れるってことね。
できる、できないの話。
でもシャクトリムシ、てめえだけは許さない。
あいつだけは私の心と体が受け付けない。



逸れた逸れた。
虫は触れるし、なんなら強靭なヤツも嫌だけど親の仇の如く叩き潰すことはできる。
でもさ、触れようが潰せようが
後処理しなきゃダメじゃん。
それが嫌なんよ。
わかるでしょ? 飛んで入って来ようが、張って侵入しようが、万が一突然沸こうものなら
全部・面倒、嫌な気持ち、ぶつけようのない感情、と負の連鎖しか生まれん。
だったら、未然に防ごうぜ⭐️のお心持ちなのですよ。

ちな、以前に取り上げたお香も防虫効果があるものを使ってるよ。
便利だね、オサレだね。



そんな鉄壁防御を敷いている私のお家に
先日、羽虫が1匹飛び込んできた。

どこの隙間?? 
どのタイミング?? 
what?

なんて悠長なことは一切考えてはいない。
むしろ
(いい度胸してるじゃないか…、駆逐してやるよ…)
と、私の内なる厨二が登場。
即座にスプレーとペーパーを手に取り間合いを詰める。
(己の運の無さの泣いて詫びろ)
厨二、万歳。
見定めた目標に向けてスプレーを噴射!
(他愛もねぇ)
その時は確かに確信した。仕留めた、と。

でもね、虫って…
強いんだよ。
スプレーの噴射は確実にヒットしたはずなのに、
カウンターの如く私の顔に向かって飛んできやがった。
もの凄い速さ。
身に降り掛かったスプレーもろとも纏って顔面に一直線。
私?
避ける?
馬鹿言っちゃダメだよ、そんなん



避けれる訳ないじゃん!!!!


ドストレートにデコヒットかます虫さん。
痛みより気持ち悪さが先行して叫ぶ私。
もがき苦しみ?ながらふらふらと宙を行く虫さん。
子どもの如く叫び地団駄踏みながら、虫の後を追う私。

私のお家は、生き地獄と化していた。



その後は床に落ちた羽虫を即座に回収して
恨み辛み親の仇のようにビニール袋を3重にしてゴミ袋にイン。
そのままシャワーに駆け込むというムーブを華麗にこなした。

紙一重の戦いだった。
判断を誤っていたら、しんでいたかも知れない。
防御網の見直しをしなければならない。

そう胸に誓いシャワーを出た。
戦いの後だったのでビールでも飲もうか! と冷蔵庫を開けるも
水・お茶・コーヒー・エナジードリンク・乳酸飲料しかなくて、



エナジードリンクで乾杯した。
カフェインさいこーーーーーーーーーーーーうっ!
おしまい。
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