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舞台裏の物語 四

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「意味なかったけどね!

 ラフィットお兄ちゃんはぼろ出しまくりだし、そもそも至るところから火が出てたら飛び火以前の問題だもんね」

 ラフィットはばつが悪そうにリタから目を逸らす。

「あ、別に責めてるわけじゃなくて……えーと、なんて言うか……」

 今度はリタが赤みがかった茶色の目を游がせる。

 そして「あっ」と声を挙げて

「ラフィットお兄ちゃんは基本的に何でもできるのに、いざというところで元々の馬鹿さを出すからしょうがないよねって……」

「……」

 反応のないラフィットを見て、リタは言葉選びを間違えたことに気づき言い直した。

「あー、馬鹿っていうか……阿呆? あっ、違う、そうじゃない。
 うーんと、んーと……んー、あ! おっちょこちょい!」

「……あなたは私のことを貶したいんですか?」

「えっ、いや、ううん」

「ならば何を……」

 ため息をつくラフィットに、リタは笑って言う。
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