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夢幻

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刺青の男

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店長との別れを決意してさっぱりした私

メールでやっぱりもう無理だから家にある荷物取りにきて

そうメールすると一晩明けて返事がきた

わかったよ

今までありがと

子供達やわんちゃんによろしく

それから数日後に店長が荷物を取りに来て最後は握手して別れた

さぁーこれから頑張るぞ!

1人で意気込んでマッサージの仕事に没頭していた

そんな矢先の事である

店で7歳年下の男の子が初対面の私にがんがん話しかけてきた

男はもううんざりだった私は返事だけをして多くは語らなかった

店の人たちと仲良くなりみんなの連絡先の交換をした

もちろんその男の子とも

その日の夜にその子からLINEが入った

人見知りなのにLINEは大好きな私は何気なしに返事をした

そこから寝るまでやりとりは続き自分の過去や将来の夢などを熱く語ってしまった

その2日後

その子からLINEで今そっちに向かってる

会って

ときた

その時私は娘と楽しいお風呂タイムをしていた

お風呂を出てたまげた

げっ、1時間前にLINEきてるし

しかも来るとか言ってるし

困ったな…

とりあえず返事しとくか

子供達いるから夜は出れないの

ごめんなさい

するとすぐに返事がきて

もうついてるから少しでもいいから会ってくれない?

うーん、嫌だけど同じ店のスタッフだし素っ気ない事はできないな…

少しだけならと約束をして近くのコンビニで待ち合わせた

車で少し話をしていたら

家行っていい?

ええ?!だめだめー子供達びっくりするし…

ものすごい勢いでそれでいて強引に言い寄られ断れなくなって家にあげてしまった

これが私の甘いところ

嫌と言えない性格

こいつとの出会いが最悪な出来事となる

家にあげてしまった私はものすごく後悔した

その子はお酒をがんがん飲みながらとても楽しそうに喋っていた

私はばりっばりの警戒心でほどよい距離を保ちつつ作り笑顔で返事をしていた

やべぇ超ねむたい…

眠たいの?

そうきかれて

う、うん…ごめん寝るわ

そう言うと同じベッドに転がりこんできた男の子

はぁ…男ってやっぱ狼

おばあちゃんがよく言ってたなー

男は狼だかれ気をつけなさいと

Tシャツを脱いだその子の腕には大きな昇り竜の刺青があった
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