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学園生活をエンジョイする
てめえら一体俺の何なんだよ
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「は……はいっ……。うちの妹がお世話になっています……」
ロヴィーサ嬢兄はビクビクしながら答えた。……あっ。もしかしてこんなに俺を怖がってるの、ロヴィーサ嬢の影響?あの事件の時にはいなかったはずだけど、可愛かった妹が改心すると同時に後天性魔法属性が開花して五感を失ったとなれば、その元凶である俺を恐れるのも無理はないか。
「ロヴィーサ嬢に感謝を伝えておいてください。急な頼みを快く引き受けてくれてありがとうございます、と」
「えっ……。ろ、ロヴィと友好があるのですか……?」
「はい。たまたま帝都でシスター見習いをしているロヴィーサ嬢と遭遇しまして、そのままたまに連絡を取り合うようになりました」
「あの、殿下とロヴィのご関係は……?」
「友人ですよ?」
俺の言葉にロヴィーサ嬢兄はホッと胸を撫で下ろした。そんなに俺が家族になることが嫌か。俺のこと理不尽鬼畜野郎とでも思ってんの?俺、基本的に穏健派だからね?あの時も、俺は小さい子供をあやす様に言ったつもりだったんだけど……。ヴァイナモとかカレルヴォ兄上とかユスティーナ義姉上とかにも『笑顔の圧が強い』『天使からの警告みたい』とか、よくわからないこと言われたし。
……ん?待てよ?俺って父上みたいな迫力がなくて舐められてたけど、その『笑顔の圧』とやらを駆使すれば舐められないのでは?
いやでも、具体的に笑顔の圧って何だ?俺は普通に柔和に微笑んだつもりなんだけど。……それに圧があるのか?無自覚に圧を孕ませているのか?
「……殿下……?」
俺が黙り込んで熟考していると、ロヴィーサ嬢兄が遠慮気味に俺を呼んだ。いけないいけない。そう言や会話の途中だったな。さっさと注意してクラスに行こう。
そう思って口を開いたその瞬間、面倒くさい人間がその場に乱入して来た。
「何をやっているのデスカ!早く自分のクラスに戻りナサイ!……って!貴方は!あの時出会った天使!」
「……お久しぶりですね、チェルソ……いえ、今はソアーヴェ先生と呼ぶべきでしょうか?」
野次馬たちをかき分けて俺の元までやって来たのはチェルソもといソアーヴェ先生だった。ソアーヴェ先生は俺を指差すと、嬉しそうに声を弾ませる。
「かの想い人との関係はどうなりマシタカ?上手くいっていマスカ?」
「こんな所で聞くことではないでしょう」
俺はスンッと真顔になって答えた。いや、こんな公の面前で「無事、付き合うことが出来ました~☆」とか、何の拷問だよ。言う方も聞く方もキツいわ。
「……その様子だと、上手くいったようデスネ!良かったデス!」
「勝手に解釈しないでください」
ソアーヴェ先生は何を察したのか、見事言い当ててみせた。いや、何でわかったし。怖いな。俺、ずっと真顔なんだけど。
もうこの際灸を据えるとかどうでも良い。さっさとこの場を離れたい。辟易とした俺はそう考えて話を切り上げようとした。しかしまあ混乱は第二、第三の混乱を呼ぶと言うもので、ここでまた面倒な人間が現れた。
「エルネスティ皇子、どうされたのですか?」
てめえは呼んでねえんだよ。すっこんでろやこの野郎。
おっと失敬失敬。つい口が悪くなってしまった。いやだってこの場が余計混乱するに決まってんじゃん。シーウェルト王子が来たら。
「何でもありませんよ。ソアーヴェ先生と少し話をしていただけです」
「いえ、何やら想い人とか何とか聞こえて来たので……。先生と話すような内容なのでしょうか?と言うよりエルネスティ皇子はいつ、どう言った状況で先生と知り合ったのですか?」
シーウェルト王子は粘着質に色々聞いて来た。何でてめえにそんなこと言わなきゃいけねえんだよ。黙秘するわ。てめえは執拗い彼氏か。
「ワタシは皇子に告白して、バッサリ断られた人間デスカラ!その後の皇子の恋愛事情を見守る権利がありマス!」
「その話を大声でしないでください。と言うかそんな権利、先生にはありませんよ」
やめてくれ。そんな話、絶対『教師と生徒の禁断の恋』とか言って一部の女子の妄想を膨らますだけだから。百害あって一利なしだから。てか俺的にはてめえら2人、揃って俺の預かり知らぬ所で大人しくしてて欲しいんだけど。関わって来んなし。あっちいけシッシッ!
「今、何と……?貴方はエルネスティ皇子に告白したのですか?」
「ええ!しマシタヨ!」
「そんな……そんなことをして良いと思ってるのか!?」
シーウェルト王子はショックを受け、ソアーヴェ先生に向けて怒鳴った。いや、てめえらは一体俺の何なんだよ。どこのラブロマンス小説のヒロイン奪い合いテンプレ展開だよ。やめてくれ。もうツッコミが追いつかない。頭が痛い。
……いや、頑張れ俺。ポジティブに考えよう。さっき立てた仮説を立証する良い機会がやって来た。そう思えば良いんだ。そう、これは実験だ。実験のための準備だ。
俺は何とか気持ちを立て直し、ロヴィーサ嬢兄とシーウェルト王子、そしてソアーヴェ先生を魔力で威圧した。あまりこの手は使いたくないんだけどね。好き勝手したんだから慈悲はねえ。
3人はピタッと動きを止め、ギギギとこちらに顔だけ向けた。3人とも表情が固く、ロヴィーサ嬢兄に至っては今にも失神しそうだ。
俺は苛立ちを何とか鎮めて、努めて笑顔で、子供を諭すような雰囲気を心がけた。
「……貴方たちは随分と私を除け者にして好き勝手言って盛り上がっていますね」
「ひえっ」
「おっ、落ち着いてください。ね?」
「そうデス!天使なお顔が台無しデス!」
「ふふっ。おかしなことを言いますね。貴方たちが私を怒らせ、台無しにしていると言うのに」
俺は笑ったはずなのに、3人はジリジリと後退った。おっかしいなあ。俺はこんなにも慈悲に満ちた表情をしてるのに。
俺はまずロヴィーサ嬢兄に視線を向けた。
「私、基本的に誰がどんな風に私のことを言おうとも気にしないのですが、あまりに好き勝手言われすぎると流石に不快に思います。なのでここで明言しておきますね。代表挨拶はユルヤナが適任だったと思います。見当違いなことをしないでください」
「すっ、すみません……」
ロヴィーサ嬢兄はガタガタ震えながら俺に頭を下げた。ちょっと可哀想と思わなくはないけど、これでもう好き勝手言うことはないかな。次だ次。
「貴方たちに至っては、告白がどうだとか想い人がどうだとか、繊細な話をこんな大勢の人の前で大声でするとは。そうですか。貴方たちはそれだけ私に興味がありますか」
「きょ、興味はありマス」
ソアーヴェ先生の返答に、他2人を含めその場の全員が「今はそう答える場面じゃないだろ」と心の中でツッコミを入れたのが手に取るようにわかる。
まあそう来ると予想してたけどね。
「素直でよろしい。なら教えましょう。私にはれっきとした彼氏がいます。なのでこれ以上の詮索と誤解を生む言動は控えてください。次からは容赦しませんから」
俺のカミングアウトにその場がビシッと凍った。彼氏持ち宣言は恥ずかしいけど、ここまで言ってあげたんだからね?絡んで来たら正当防衛権を行使するからね?
「そう言うことなので、よろしくお願いしますね。では私は失礼します」
俺は皆が融解する前にさっさとその場を後にした。なんかどっと疲れたな……。
* * * * * * * * *
2020/12/02
誤字修正しました。
ロヴィーサ嬢兄はビクビクしながら答えた。……あっ。もしかしてこんなに俺を怖がってるの、ロヴィーサ嬢の影響?あの事件の時にはいなかったはずだけど、可愛かった妹が改心すると同時に後天性魔法属性が開花して五感を失ったとなれば、その元凶である俺を恐れるのも無理はないか。
「ロヴィーサ嬢に感謝を伝えておいてください。急な頼みを快く引き受けてくれてありがとうございます、と」
「えっ……。ろ、ロヴィと友好があるのですか……?」
「はい。たまたま帝都でシスター見習いをしているロヴィーサ嬢と遭遇しまして、そのままたまに連絡を取り合うようになりました」
「あの、殿下とロヴィのご関係は……?」
「友人ですよ?」
俺の言葉にロヴィーサ嬢兄はホッと胸を撫で下ろした。そんなに俺が家族になることが嫌か。俺のこと理不尽鬼畜野郎とでも思ってんの?俺、基本的に穏健派だからね?あの時も、俺は小さい子供をあやす様に言ったつもりだったんだけど……。ヴァイナモとかカレルヴォ兄上とかユスティーナ義姉上とかにも『笑顔の圧が強い』『天使からの警告みたい』とか、よくわからないこと言われたし。
……ん?待てよ?俺って父上みたいな迫力がなくて舐められてたけど、その『笑顔の圧』とやらを駆使すれば舐められないのでは?
いやでも、具体的に笑顔の圧って何だ?俺は普通に柔和に微笑んだつもりなんだけど。……それに圧があるのか?無自覚に圧を孕ませているのか?
「……殿下……?」
俺が黙り込んで熟考していると、ロヴィーサ嬢兄が遠慮気味に俺を呼んだ。いけないいけない。そう言や会話の途中だったな。さっさと注意してクラスに行こう。
そう思って口を開いたその瞬間、面倒くさい人間がその場に乱入して来た。
「何をやっているのデスカ!早く自分のクラスに戻りナサイ!……って!貴方は!あの時出会った天使!」
「……お久しぶりですね、チェルソ……いえ、今はソアーヴェ先生と呼ぶべきでしょうか?」
野次馬たちをかき分けて俺の元までやって来たのはチェルソもといソアーヴェ先生だった。ソアーヴェ先生は俺を指差すと、嬉しそうに声を弾ませる。
「かの想い人との関係はどうなりマシタカ?上手くいっていマスカ?」
「こんな所で聞くことではないでしょう」
俺はスンッと真顔になって答えた。いや、こんな公の面前で「無事、付き合うことが出来ました~☆」とか、何の拷問だよ。言う方も聞く方もキツいわ。
「……その様子だと、上手くいったようデスネ!良かったデス!」
「勝手に解釈しないでください」
ソアーヴェ先生は何を察したのか、見事言い当ててみせた。いや、何でわかったし。怖いな。俺、ずっと真顔なんだけど。
もうこの際灸を据えるとかどうでも良い。さっさとこの場を離れたい。辟易とした俺はそう考えて話を切り上げようとした。しかしまあ混乱は第二、第三の混乱を呼ぶと言うもので、ここでまた面倒な人間が現れた。
「エルネスティ皇子、どうされたのですか?」
てめえは呼んでねえんだよ。すっこんでろやこの野郎。
おっと失敬失敬。つい口が悪くなってしまった。いやだってこの場が余計混乱するに決まってんじゃん。シーウェルト王子が来たら。
「何でもありませんよ。ソアーヴェ先生と少し話をしていただけです」
「いえ、何やら想い人とか何とか聞こえて来たので……。先生と話すような内容なのでしょうか?と言うよりエルネスティ皇子はいつ、どう言った状況で先生と知り合ったのですか?」
シーウェルト王子は粘着質に色々聞いて来た。何でてめえにそんなこと言わなきゃいけねえんだよ。黙秘するわ。てめえは執拗い彼氏か。
「ワタシは皇子に告白して、バッサリ断られた人間デスカラ!その後の皇子の恋愛事情を見守る権利がありマス!」
「その話を大声でしないでください。と言うかそんな権利、先生にはありませんよ」
やめてくれ。そんな話、絶対『教師と生徒の禁断の恋』とか言って一部の女子の妄想を膨らますだけだから。百害あって一利なしだから。てか俺的にはてめえら2人、揃って俺の預かり知らぬ所で大人しくしてて欲しいんだけど。関わって来んなし。あっちいけシッシッ!
「今、何と……?貴方はエルネスティ皇子に告白したのですか?」
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「そんな……そんなことをして良いと思ってるのか!?」
シーウェルト王子はショックを受け、ソアーヴェ先生に向けて怒鳴った。いや、てめえらは一体俺の何なんだよ。どこのラブロマンス小説のヒロイン奪い合いテンプレ展開だよ。やめてくれ。もうツッコミが追いつかない。頭が痛い。
……いや、頑張れ俺。ポジティブに考えよう。さっき立てた仮説を立証する良い機会がやって来た。そう思えば良いんだ。そう、これは実験だ。実験のための準備だ。
俺は何とか気持ちを立て直し、ロヴィーサ嬢兄とシーウェルト王子、そしてソアーヴェ先生を魔力で威圧した。あまりこの手は使いたくないんだけどね。好き勝手したんだから慈悲はねえ。
3人はピタッと動きを止め、ギギギとこちらに顔だけ向けた。3人とも表情が固く、ロヴィーサ嬢兄に至っては今にも失神しそうだ。
俺は苛立ちを何とか鎮めて、努めて笑顔で、子供を諭すような雰囲気を心がけた。
「……貴方たちは随分と私を除け者にして好き勝手言って盛り上がっていますね」
「ひえっ」
「おっ、落ち着いてください。ね?」
「そうデス!天使なお顔が台無しデス!」
「ふふっ。おかしなことを言いますね。貴方たちが私を怒らせ、台無しにしていると言うのに」
俺は笑ったはずなのに、3人はジリジリと後退った。おっかしいなあ。俺はこんなにも慈悲に満ちた表情をしてるのに。
俺はまずロヴィーサ嬢兄に視線を向けた。
「私、基本的に誰がどんな風に私のことを言おうとも気にしないのですが、あまりに好き勝手言われすぎると流石に不快に思います。なのでここで明言しておきますね。代表挨拶はユルヤナが適任だったと思います。見当違いなことをしないでください」
「すっ、すみません……」
ロヴィーサ嬢兄はガタガタ震えながら俺に頭を下げた。ちょっと可哀想と思わなくはないけど、これでもう好き勝手言うことはないかな。次だ次。
「貴方たちに至っては、告白がどうだとか想い人がどうだとか、繊細な話をこんな大勢の人の前で大声でするとは。そうですか。貴方たちはそれだけ私に興味がありますか」
「きょ、興味はありマス」
ソアーヴェ先生の返答に、他2人を含めその場の全員が「今はそう答える場面じゃないだろ」と心の中でツッコミを入れたのが手に取るようにわかる。
まあそう来ると予想してたけどね。
「素直でよろしい。なら教えましょう。私にはれっきとした彼氏がいます。なのでこれ以上の詮索と誤解を生む言動は控えてください。次からは容赦しませんから」
俺のカミングアウトにその場がビシッと凍った。彼氏持ち宣言は恥ずかしいけど、ここまで言ってあげたんだからね?絡んで来たら正当防衛権を行使するからね?
「そう言うことなので、よろしくお願いしますね。では私は失礼します」
俺は皆が融解する前にさっさとその場を後にした。なんかどっと疲れたな……。
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2020/12/02
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