79 / 219
人間関係が広がるお年頃
エドヴァルド兄上とお話
しおりを挟む
どうもこんにちは俺はエルネスティ。今日は絶好の魔法陣研究日和だから、図書館小部屋に閉じこもって研究しているよ!
……って言いたかったぜこんちくしょう。
「どうしたんだい?エルネスティ。表情が固いよ?」
「いえ。エドヴァルド兄上とお話しするのは久しぶりだなあと思って戦慄していただけです」
「確かに。エルネスティが建国470年の記念式典以来だもんね。もう3年ぐらいになるのかな?」
俺は豪華なソファにちょこんと座り、対面にいつもの読めない笑みで座るエドヴァルド兄上に微笑み返した。
……はい。何故かエドヴァルド兄上に呼び出されました。面倒……ゲフンゲフン、怪しいから断ろうとも思ったんだけど、丁度いい断る理由もなかったので、渋々応じることにした。今は宮殿にある皇族用のサロンにいる。エドヴァルド兄上の執事が紅茶を出してくれたけど、緊張しすぎて飲む気になれねえ。
だってエドヴァルド兄上って何考えてんのか全くわかんないんだもん!絶対見た目温厚そうだけど中身腹黒だよ!出来れば関わりたくないんだよ!自分の異母兄だけど!
「あの時は本当に驚いたなあ。これまで私のことを呼び捨てで呼んでいたのに、いきなり兄上って言われるんだから。それが嫌ならさん付けだっけ?本当、夢かと思ったよ」
「……呼び捨てで呼ばれるのがお好みで?」
「いいや?やっぱり自分の弟には『兄』と慕って欲しいものだよ」
「では遠慮なくエドヴァルド兄上、と呼ばせていただきますね」
エドヴァルド兄上はクスリと笑って、優雅に紅茶を一口飲む。その所作のひとつひとつが洗練されてて、なんかもう高貴な方ってオーラがある。もうエドヴァルド兄上が次期皇帝で良いんじゃない?俺たち兄弟の中じゃダントツで有能だって聞くし。
「……うん。今日も紅茶が美味しい。エルネスティもどうだい?美味しいよ?」
「……はい。ではいただきましょう」
そう言われたら飲むしかないよね。俺はそっとカップを手に持って、じっと水面を見る。
……これ、もしかして……!
「エルネスティ様!それを飲んではいけません!」
俺が鑑定魔法を使っていると、ヴァイナモがスッと俺とカップの間に手を滑り込ませて来た。ヴァイナモもどうやってか知らないが、この紅茶に何が入っているのか気づいたようだ。
俺は神妙に頷いてカップをテーブルに置き、エドヴァルド兄上に微笑みかけた。
「……一体どう言うおつもりで?」
「何がだい?」
「何故紅茶に睡眠薬が入っているのでしょうか?」
エドヴァルド兄上は笑みを深めた。そう。なんとこの紅茶の中には睡眠薬が混ぜられている。飲んだら直ぐに眠ってしまうだろう。別に人体に害はないんだけど、問題はそこじゃない。
「弟に睡眠薬を盛るとは、なんとも残酷な兄ですね」
「いやいや。日々魔法陣研究に勤しむ弟に十分な睡眠時間をとってもらいたい兄の親切心だよ?」
「ご冗談を」
「ふふっ。冗談だよ。これくらいのことに気づけない愚鈍だったらここで私の傀儡にしとくべきだと思ったんだよ」
エドヴァルド兄上は優しく微笑んだ後、何事もなかったかのように紅茶を飲んだ。つまりアレか。ここで引っかかって睡眠薬を飲んだら、眠ってる間に俺を色々あれこれ弄ってエドヴァルド兄上の操り人形にしようと考えていたんだな。具体的にどうするかはわかんないけど、兄上なら何かしらの方法を持ってそうって勝手なイメージ。
涼しい顔でおっそろしいこと仕掛けてきたな!?
てかなんで兄上と言いシーウェルト王子と言い、俺になんか盛ろうとするの?何なの俺ってそんな何かを盛りたくなる顔してんの??
「……そう言うことは父上が許しませんよ?」
「そうでもないよ?ちゃんと理由があれば父上は許してくれるさ。君の母君がその証拠だろう?」
「……さて、なんのことやら」
「庇うんだね。あんな母君でも」
「これでも育ててもらった恩はありますから」
俺は笑顔を崩さず、内心冷や汗タラタラだ。兄上は十中八九、俺が以前洗脳状態であったことに気づいている。その件に関しては被害者が加害者を庇ったから父上は何も言ってこないけど、父上も気づいているんだろうな。
「それより、私を傀儡にする正当な理由とは?」
「魔法陣は使い方を誤れば世界を滅ぼしかねない。愚鈍で騙されやすい人間が安易に触れるべき分野じゃないと言えば良い」
「それはエドヴァルド兄上が愚鈍で馬鹿じゃないという前提での話でしょう?そんな理由を父上が認めてくれるでしょうか?」
「ふふっ。言ってくれるね。でも君が庇ったからって理由で聞かなかったことにしたんだ。これを黙認してくれないと理不尽だよ」
兄上は少し怒りを滲ませてそう言った。よっしゃちょっとだけ化けの皮を剥いだぞ!心臓が縮む思いで煽って良かった!睡眠薬盛ったくせに飄々としやがって!お前に家族の情はないのか!
「そう恨みを込めた目で見ないでおくれ。私は次期皇帝として、自分の手駒を入念に選別しているだけなんだ」
「……もうご自分が次期皇帝であると確信していらっしゃる?」
「手厳しいね。確信はしていないけど、君が帝位争いを退いた時点で私の勝ちはほぼ決まったも同然だよ」
「……アルットゥリ兄上やアウクスティは最早敵ではない、と」
「アルットゥリはいくら頭が良くても、自分本位で物事を考えるからね。その程度の人望しかないんだよ。アウクスティ……と言うより君の母君は道を誤った。いくら才女と呼ばれた方でも、今は滑稽な道化さ」
エドヴァルド兄上は平静さを取り戻してそう言う。兄上の言い分はもっともだ。アルットゥリ兄上は自分基準で物事を考える。アスモの一件がそれを物語っている。他人の立場に立って考えることに乏しい人間が、多くの人の上に立つことが出来るはずもない。
俺の母親は確かに才女だ。男爵令嬢でありながらも第二皇妃の座を手に入れたのだから。でも今はもう権力に溺れて、優秀さをドブに捨てるような真似をしている。思うんだけど、母親は皇妃じゃなくて女官とかになった方が良かったんじゃないかな?まあ母親を第二皇妃にしたのは他でもない父上だから、なんか理由があるんだろうけど。
まあ今はそんなことどうでも良くて。とりあえずエドヴァルド兄上とのお話に集中しなくては。
「……それで?自称次期皇帝様はしがない研究者に何の御用でしょうか?」
「ふふっ。辛辣だなあ。……そうだね。君の為人を見極めるために呼び出したんだけど、事の他君が有能だってわかったから、ひとつ魔法陣の依頼をしようかな?」
「魔法陣の依頼ですか!?」
俺はパアッと笑顔になった。自分の好きなように魔法陣研究をするのも良いけど、依頼されるのはそれはそれで嬉しい。魔法陣の有効性が認められた証拠だからね!
エドヴァルド兄上は目を輝かせた俺にキョトンとしながらも、優美な笑みを浮かべて口を開いた。
「ええ。……君はもし膨大な研究費用を負担すると言われたら、魔法陣で殺人兵器を造ってくれるかい?」
* * * * * * * * *
次回は終始シリアスです。ですがその後はいつものコメディに戻りますのであしからず。
……って言いたかったぜこんちくしょう。
「どうしたんだい?エルネスティ。表情が固いよ?」
「いえ。エドヴァルド兄上とお話しするのは久しぶりだなあと思って戦慄していただけです」
「確かに。エルネスティが建国470年の記念式典以来だもんね。もう3年ぐらいになるのかな?」
俺は豪華なソファにちょこんと座り、対面にいつもの読めない笑みで座るエドヴァルド兄上に微笑み返した。
……はい。何故かエドヴァルド兄上に呼び出されました。面倒……ゲフンゲフン、怪しいから断ろうとも思ったんだけど、丁度いい断る理由もなかったので、渋々応じることにした。今は宮殿にある皇族用のサロンにいる。エドヴァルド兄上の執事が紅茶を出してくれたけど、緊張しすぎて飲む気になれねえ。
だってエドヴァルド兄上って何考えてんのか全くわかんないんだもん!絶対見た目温厚そうだけど中身腹黒だよ!出来れば関わりたくないんだよ!自分の異母兄だけど!
「あの時は本当に驚いたなあ。これまで私のことを呼び捨てで呼んでいたのに、いきなり兄上って言われるんだから。それが嫌ならさん付けだっけ?本当、夢かと思ったよ」
「……呼び捨てで呼ばれるのがお好みで?」
「いいや?やっぱり自分の弟には『兄』と慕って欲しいものだよ」
「では遠慮なくエドヴァルド兄上、と呼ばせていただきますね」
エドヴァルド兄上はクスリと笑って、優雅に紅茶を一口飲む。その所作のひとつひとつが洗練されてて、なんかもう高貴な方ってオーラがある。もうエドヴァルド兄上が次期皇帝で良いんじゃない?俺たち兄弟の中じゃダントツで有能だって聞くし。
「……うん。今日も紅茶が美味しい。エルネスティもどうだい?美味しいよ?」
「……はい。ではいただきましょう」
そう言われたら飲むしかないよね。俺はそっとカップを手に持って、じっと水面を見る。
……これ、もしかして……!
「エルネスティ様!それを飲んではいけません!」
俺が鑑定魔法を使っていると、ヴァイナモがスッと俺とカップの間に手を滑り込ませて来た。ヴァイナモもどうやってか知らないが、この紅茶に何が入っているのか気づいたようだ。
俺は神妙に頷いてカップをテーブルに置き、エドヴァルド兄上に微笑みかけた。
「……一体どう言うおつもりで?」
「何がだい?」
「何故紅茶に睡眠薬が入っているのでしょうか?」
エドヴァルド兄上は笑みを深めた。そう。なんとこの紅茶の中には睡眠薬が混ぜられている。飲んだら直ぐに眠ってしまうだろう。別に人体に害はないんだけど、問題はそこじゃない。
「弟に睡眠薬を盛るとは、なんとも残酷な兄ですね」
「いやいや。日々魔法陣研究に勤しむ弟に十分な睡眠時間をとってもらいたい兄の親切心だよ?」
「ご冗談を」
「ふふっ。冗談だよ。これくらいのことに気づけない愚鈍だったらここで私の傀儡にしとくべきだと思ったんだよ」
エドヴァルド兄上は優しく微笑んだ後、何事もなかったかのように紅茶を飲んだ。つまりアレか。ここで引っかかって睡眠薬を飲んだら、眠ってる間に俺を色々あれこれ弄ってエドヴァルド兄上の操り人形にしようと考えていたんだな。具体的にどうするかはわかんないけど、兄上なら何かしらの方法を持ってそうって勝手なイメージ。
涼しい顔でおっそろしいこと仕掛けてきたな!?
てかなんで兄上と言いシーウェルト王子と言い、俺になんか盛ろうとするの?何なの俺ってそんな何かを盛りたくなる顔してんの??
「……そう言うことは父上が許しませんよ?」
「そうでもないよ?ちゃんと理由があれば父上は許してくれるさ。君の母君がその証拠だろう?」
「……さて、なんのことやら」
「庇うんだね。あんな母君でも」
「これでも育ててもらった恩はありますから」
俺は笑顔を崩さず、内心冷や汗タラタラだ。兄上は十中八九、俺が以前洗脳状態であったことに気づいている。その件に関しては被害者が加害者を庇ったから父上は何も言ってこないけど、父上も気づいているんだろうな。
「それより、私を傀儡にする正当な理由とは?」
「魔法陣は使い方を誤れば世界を滅ぼしかねない。愚鈍で騙されやすい人間が安易に触れるべき分野じゃないと言えば良い」
「それはエドヴァルド兄上が愚鈍で馬鹿じゃないという前提での話でしょう?そんな理由を父上が認めてくれるでしょうか?」
「ふふっ。言ってくれるね。でも君が庇ったからって理由で聞かなかったことにしたんだ。これを黙認してくれないと理不尽だよ」
兄上は少し怒りを滲ませてそう言った。よっしゃちょっとだけ化けの皮を剥いだぞ!心臓が縮む思いで煽って良かった!睡眠薬盛ったくせに飄々としやがって!お前に家族の情はないのか!
「そう恨みを込めた目で見ないでおくれ。私は次期皇帝として、自分の手駒を入念に選別しているだけなんだ」
「……もうご自分が次期皇帝であると確信していらっしゃる?」
「手厳しいね。確信はしていないけど、君が帝位争いを退いた時点で私の勝ちはほぼ決まったも同然だよ」
「……アルットゥリ兄上やアウクスティは最早敵ではない、と」
「アルットゥリはいくら頭が良くても、自分本位で物事を考えるからね。その程度の人望しかないんだよ。アウクスティ……と言うより君の母君は道を誤った。いくら才女と呼ばれた方でも、今は滑稽な道化さ」
エドヴァルド兄上は平静さを取り戻してそう言う。兄上の言い分はもっともだ。アルットゥリ兄上は自分基準で物事を考える。アスモの一件がそれを物語っている。他人の立場に立って考えることに乏しい人間が、多くの人の上に立つことが出来るはずもない。
俺の母親は確かに才女だ。男爵令嬢でありながらも第二皇妃の座を手に入れたのだから。でも今はもう権力に溺れて、優秀さをドブに捨てるような真似をしている。思うんだけど、母親は皇妃じゃなくて女官とかになった方が良かったんじゃないかな?まあ母親を第二皇妃にしたのは他でもない父上だから、なんか理由があるんだろうけど。
まあ今はそんなことどうでも良くて。とりあえずエドヴァルド兄上とのお話に集中しなくては。
「……それで?自称次期皇帝様はしがない研究者に何の御用でしょうか?」
「ふふっ。辛辣だなあ。……そうだね。君の為人を見極めるために呼び出したんだけど、事の他君が有能だってわかったから、ひとつ魔法陣の依頼をしようかな?」
「魔法陣の依頼ですか!?」
俺はパアッと笑顔になった。自分の好きなように魔法陣研究をするのも良いけど、依頼されるのはそれはそれで嬉しい。魔法陣の有効性が認められた証拠だからね!
エドヴァルド兄上は目を輝かせた俺にキョトンとしながらも、優美な笑みを浮かべて口を開いた。
「ええ。……君はもし膨大な研究費用を負担すると言われたら、魔法陣で殺人兵器を造ってくれるかい?」
* * * * * * * * *
次回は終始シリアスです。ですがその後はいつものコメディに戻りますのであしからず。
213
お気に入りに追加
3,792
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれて追放されたのに、どうして王子のお前がついてくる。
イコ
BL
魔族と戦争を繰り広げている王国は、人材不足のために勇者召喚を行なった。
力ある勇者たちは優遇され、巻き込まれた主人公は追放される。
だが、そんな主人公に優しく声をかけてくれたのは、召喚した側の第五王子様だった。
イケメンの王子様の領地で一緒に領地経営? えっ、男女どっちでも結婚ができる?
頼りになる俺を手放したくないから結婚してほしい?
俺、男と結婚するのか?
【第1部完結】悪役令息ですが、家族のため精一杯生きているので邪魔しないでください~僕の執事は僕にだけイケすぎたオジイです~
ちくわぱん
BL
【11/28第1部完結・12/8幕間完結】(第2部開始は年明け後の予定です)ハルトライアは前世を思い出した。自分が物語の当て馬兼悪役で、王子と婚約するがのちに魔王になって結局王子と物語の主役に殺される未来を。死にたくないから婚約を回避しようと王子から逃げようとするが、なぜか好かれてしまう。とにかく悪役にならぬように魔法も武術も頑張って、自分のそばにいてくれる執事とメイドを守るんだ!と奮闘する日々。そんな毎日の中、困難は色々振ってくる。やはり当て馬として死ぬしかないのかと苦しみながらも少しずつ味方を増やし成長していくハルトライア。そして執事のカシルもまた、ハルトライアを守ろうと陰ながら行動する。そんな二人の努力と愛の記録。両片思い。じれじれ展開ですが、ハピエン。
悪役王子の取り巻きに転生したようですが、破滅は嫌なので全力で足掻いていたら、王子は思いのほか優秀だったようです
魚谷
BL
ジェレミーは自分が転生者であることを思い出す。
ここは、BLマンガ『誓いは星の如くきらめく』の中。
そしてジェレミーは物語の主人公カップルに手を出そうとして破滅する、悪役王子の取り巻き。
このままいけば、王子ともども断罪の未来が待っている。
前世の知識を活かし、破滅確定の未来を回避するため、奮闘する。
※微BL(手を握ったりするくらいで、キス描写はありません)
悪役令息に憑依したけど、別に処刑されても構いません
ちあ
BL
元受験生の俺は、「愛と光の魔法」というBLゲームの悪役令息シアン・シュドレーに憑依(?)してしまう。彼は、主人公殺人未遂で処刑される運命。
俺はそんな運命に立ち向かうでもなく、なるようになる精神で死を待つことを決める。
舞台は、魔法学園。
悪役としての務めを放棄し静かに余生を過ごしたい俺だが、謎の隣国の特待生イブリン・ヴァレントに気に入られる。
なんだかんだでゲームのシナリオに巻き込まれる俺は何度もイブリンに救われ…?
※旧タイトル『愛と死ね』
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
もしかして俺の主人は悪役令息?
一花みえる
BL
「ぼく、いいこになるからね!」
10歳の誕生日、いきなりそう言い出した主人、ノア・セシル・キャンベル王子は言葉通りまるで別人に生まれ変わったような「いい子」になった。従者のジョシュアはその変化に喜びつつも、どこか違和感を抱く。
これって最近よく聞く「転生者」?
一方ノアは「ジョシュアと仲良し大作戦」を考えていた。
主人と従者がおかしな方向にそれぞれ頑張る、異世界ほのぼのファンタジーです。
転生令息の、のんびりまったりな日々
かもめ みい
BL
3歳の時に前世の記憶を思い出した僕の、まったりした日々のお話。
※ふんわり、緩やか設定な世界観です。男性が女性より多い世界となっております。なので同性愛は普通の世界です。不思議パワーで男性妊娠もあります。R15は保険です。
痛いのや暗いのはなるべく避けています。全体的にR15展開がある事すらお約束できません。男性妊娠のある世界観の為、ボーイズラブ作品とさせて頂いております。こちらはムーンライトノベル様にも投稿しておりますが、一部加筆修正しております。更新速度はまったりです。
※無断転載はおやめください。Repost is prohibited.
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる