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伝えられる側が努力するのではなく、 伝える側が伝わるように努力すること

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『伝えられる側が努力するのではなく、
  伝える側が伝わるように努力すること』


最近話題のN国の立花氏のやってる事を見て、
もったいない事してるなぁって思う。
NHKをぶっ壊す➡︎マツコデラックスをぶっ壊すに変わっていて、
イメージが悪くなることばかりしてる。

丸山穂高議員を入党させたあたりから、イメージ悪くなりつつあったけど、
マツコデラックスをぶっ壊すをやり始めてから、印象がだいぶ悪くなった。
立花氏の人間性が、そういう人間なのかなって思ってしまった。

その点、れいわ新選組は選挙後いきなり国会を動かしてました。
国会のバリアフリー化、介護の費用負担まで議論が行われた。

なぜ国会がすぐに動いたのか?
それは、障がいのある人が実際に国会議員になったから、
国会は動かざるを得なくなった。
現実の問題となったので、先送りできなくなった。

山本太郎氏が、障がいのある候補者を優先的に当選させたのって
きっとそういう狙いがあったんだと思う。
健常者の山本太郎が当選しても、国会は動かない。
国会を動かすには、当事者じゃないとダメだと思ったんでしょ。


選挙前は、N国とれいわ新選組って、同じような注目のされ方したけど、
選挙後に注目されてる事は、全く違うなぁって思う。

ASKAさんがブログの中で、N国の立花氏が言っている
『NHKをぶっ壊す』という言葉について、こんなふうに書いてました。


ーーーーーー

「NHKをぶっ壊す!」は、言葉を扱う者として、
「過ぎたインパクト」だと感じました。
「ぶっ壊す!」と、言わなくてもいい。
「断固、NHKの体質改善を要求する!」
これで、良かったのではないかと思った次第です。

ーーーーー


ASKAさんのこの記事を見て、思い出した言葉がありました。


『伝えられる側が努力するのではなく、
伝える側が伝わるように努力すること』



発信した側が、受け手側に理解してもらえなくて嘆くことがあります。
そういう場合って、たいてい受け手側の問題ではなく、
伝える側の伝え方に問題がある場合が多いです。

誤解を招くような伝え方、どっちとも捉えられる伝え方。
この伝え方だと、そういう解釈されてもおかしくないなぁと思う伝え方。
だいたい伝える側の配慮が足りない場合が多いです。

でも多くの場合、発信した側が受け手側を悪く言う場合が多い。
分からない奴は頭が悪いとか。
発信した側で、自分の伝え方がどうだったかを考える人は多くないです。

自分の事を知ってくれてる人に対してなら、
言葉足らずでも、言葉選びをしなくても、伝わるのかもしれない。
自分の事をよく知ってくれてる人に対してなら、それでいいかもしれない。
広く知ってもらう必要がある場合、知らない人にも理解してもらいたい場合、
そういう人達にも伝わるような言葉選び、伝え方をしないといけないわけです。

何かを変えたい、何かを改善したいと思ってる時は、
特に伝え方を工夫しないといけない。
知識がない人、分からない人でも理解できるような伝え方の工夫。
伝える側って、その努力が必要なんですよね。



仕事は、特にそうです。
仕事は、『理論』で伝えられないといけない場面も多いですから。
僕も必死に伝えようとしても、なかなか理解してもらえなかったり、
なかなか動いてもらえなかった時期があるので、
伝わるように伝える事が、いかに大事かを仕事でたくさん学びました。


僕は、言葉選びと人間性って直結してると思ってます。
言葉選びができる人は、人に対して気遣いができる人だと思います。
いわゆる思いやりがある人。
言葉選びって、相手に配慮して行うものなので。

それができない人は、基本的に自分の事しか考えてない人だと思います。
自分の知識、自分の分かってる事を、相手も同じように分かってる事前提で、
相手に伝えてしまう。
自分の知識を基準にしてるから、自分の感覚だけで伝えようとするから、
分かってもらえない場合が多くなる。


『他人の事は変えられない。
  変えられるのは自分自身だけ』


努力すべきは、他人でもなく、相手でもなく、自分自身です。
自分が伝えたくて、伝えるのだから。
人に分かって欲しくて、自分の言葉で伝えてるのだから。
伝えたい人が、伝わるように努力すべきです。
他人の事を変えられないのなら、なおさら自分自身が努力するしかない。
自分自身が工夫するしかない。

それなのに、自分の努力不足を相手に補ってもらおうとする人が多い。
自分の努力不足なのに、相手の方が不足してると思ってしまう人が多い。
だから、分かり合えない状態が続くんだと思うんです。
自分自身の改善ではなく、自分以外の存在の改善を求めてるから。
だから、変えられない状況が続いてしまうんだと思います。


伝えるというのは、相手に伝わってこそ、伝えた事になります。
相手に伝わってなければ、ただ一方的に発信しただけに過ぎないんです。
伝わってなければ伝えた事にはならない。

正直、これがちゃんとできてる人って、大人でも少ないです。
若い人は社会経験が浅いから、できなくてもしょうがないけど、
ある程度年齢がいってる大人でも、それができてる人は多くない。
一般社会でも政治の世界でも芸能人でも、やっぱり多くない。


伝える側の立場にいる人達が、それをできないって、どうなんだろう。
それをできないまま、それをできるようになろうと努力しないまま
理解してくれない人達の事を、ひたすら悪く言い続けるって、
大人として、どうなんだろう。大人の姿の示し方として、どうなんだろう。

言葉選びや伝え方って、本当に大事です。
伝えたい事を伝えるためには、伝わるような伝え方が必要で、
ただ単に、伝えたい言葉を羅列すればいいってわけじゃない。
伝わるような言葉の整理、誤解や勘違いされないような言葉選びや表現方法。
伝わってほしいなら、分かってもらいたいなら、その努力は絶対必要です。

あと、やっぱり日頃の普段の振る舞い・言動・行動も大事ですね。
普段どういう人間なのかで、受け手側も受け止め方が違ったりするので。
どういう人間に伝えられたかも、受け手側からすると重要だから。
受け手側からすると、伝えてくる側の説得力も大事ですからね。

信頼できない人、尊敬できない人から何を言われても、
やっぱり響かないですからね。聞き流しちゃうもんね。
この人に言われてもなぁって。


『伝えられる側が努力するのではなく、
伝える側が伝わるように努力すること』

そういう意識が持てる大人が、もっと増えるといいなぁって思う。
メディアに露出している人達も含めて。

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