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貴乃花親方の引退会見に思う事。僕は貴乃花親方の行動を支持します。(6000文字以上)

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貴乃花親方の引退会見。
それに対して、様々な意見がありますが、僕は『退職』『引退』の意志を示すこと自体に、大きな意味があると思いました。



コメンテーターやファンの間で、相撲協会に残って改革を進めるべきという意見もありました。
相撲協会の執行部と話し合いをすべきだという意見もありました。
でも、僕は今の相撲協会の執行部の状態では、難しいのではないかと思ってます。



相撲協会寄りのコメンテーターの人達も、貴乃花親方は宝だから、相撲協会に残って欲しいと言う人もいます。
でも、僕はこれは本心ではないと思う。


相撲協会寄りのコメンテーターの人達、いわゆる相撲関係者の人達は、相撲協会の執行部と繋がりを持ってると思うんですよね。
だとしたら、コメンテーターの人達や相撲関係者の人達が、相撲協会の執行部に対して、『貴乃花親方を大事にして欲しい』『貴乃花親方の話をちゃんと聞いて欲しい』と、執行部に対して貴乃花親方に協力するように働きかけることも、できるはずなんです。



でも、そういうことをやらないじゃないですか?
本当に、貴乃花親方が宝だと思っていたら、本当に貴乃花親方に相撲協会に残って欲しいと思っていたら、そういう行動とれよって僕は思うんです。

行動にうつさないって事は、そこまで思ってないって事です。



また、相撲協会も、貴乃花親方に残って欲しいと思ってないと思う。
それは、なぜかというと、退職届を受理しない理由です。


貴乃花親方は引退届を出しました。
しかし、相撲協会は、辞めるなら引退届ではなく、退職届を出しなさいと言ってます。
そこの書類不備のため、受理できないと言ってる。


相撲協会が、貴乃花親方を本当に大事にしたいと思っていて、相撲界の宝なので、辞めて欲しくないから、受理できないって言う理由で、受理しないなら分かるんです。
でも、そうじゃなくて、書類上の不備が受理しない理由でしょ?


このやり取りの時点で、相撲協会は貴乃花親方がいなくなってもいいと思ってるとしか思えない。
いなくなったら困るって思ってたら、書類上の不備じゃなく、いなくなったら困るって言うはずだから。


少なくとも、芝田山親方は、貴乃花親方を宝だとは思ってない!



あと、スポーツって普通、辞める時は退職じゃなく、引退じゃないですか?
何で、退職届にこだわるの?


スポーツの世界で、退職ってあまり聞いたことない。
普通、引退じゃない?



貴乃花親方は相撲協会を改革するために、相撲協会に残って戦って欲しいと、ファンやコメンテーターの人達は言うけど、僕は難しいと思います。


僕自身、今の会社も含めて、組織を良くするための意見・提案を、たくさんしてきました。
僕自身も、組織というものに不信を抱いてる事が多い人間なので、貴乃花親方の行動が理解できます。


まず、組織を良くするって言うのは、とても難しい事です。
小規模な組織なら変えやすいけど、大きな組織だと、それはとても難しい。

まず、一人の人間が意見・提案したところで、組織を良くする事はできないです。
必ず味方が必要で、協力してくれる人が必要で、一緒に動いてくれる人が必要です。


特に、日本の中にある様々な組織は、典型的な民主主義で成り立ってます。
民主主義とは何かというと、『多数派』が正義であるということ。
正しいか間違ってるかじゃなく、数が多い方で物事が決まる。
それが、民主主義なんです。


特に日本社会は、国民性として長いものに巻かれるタイプの人が多い。
しかも、権力を持つ人に弱い。
多数派が権力を持つ側に流れやすい。


だから、組織を良くしようとする人間は、孤立しやすいんです。


組織を良くするには、味方をたくさん作るか、それなりの立場の人を味方につけるか。
そのいずれかができないと、組織を改革することは、できないんです。


僕はそれに苦しんで、たくさん孤軍奮闘してきたし、たくさん孤立してきた。
それでも、なんだかんだ言いながら、いろんな職場を改善するために動けたのは、やっぱり協力してくれる人がいたからなんです。


僕が声を上げると、わざわざ動いてくれる人がいて、こういう意見が出てるから、こういう提案が出てるから、調整してもらえない?検討してもらえない?と、自分よりも立場が上の人の中で、そういう動きをしてくれる人達がいたから、僕は組織を良くするための具体的な動きができたわけです。



でも、相撲協会には、貴乃花親方に協力して、そういう動きをしてくれる人がいないわけです。
⬆︎にも書いたけど、テレビで喋ってるコメンテーターや相撲関係者の人達が、相撲協会の執行部とかに対して、そういう動きをしてくれたら、少しは違ったかもしれない。
でも、そういう動きもない。


組織を良くしていこうとしてる時に、味方がいない、協力者がいないって、本当に大変です。
組織の中で、一人で戦うって、本当に大変です。


外野は簡単に、一人でも我慢して戦えっていうけど、組織の中で孤軍奮闘する身からすると、本当に大変です。
特に貴乃花親方の場合、味方がいないだけでなく、協力者がいないだけでなく、役員からの直接的なパワハラ、いじめがあるわけだから、かなり精神的に来ると思うんです。

その中で、一人で我慢して戦い続けろっていうのは、僕は無責任だなって思う。



貴乃花親方の突然の引退会見で、弟子がかわいそうという人も、それなりにいました。


僕も基本的に、みんなのために組織を良くしたいと思いながら、動いていた人間なので、貴乃花親方が弟子の事を思いながらも、こういう決断をしてしまうのも、心境的には分かります。


僕も、職場を良くしたいと思って動いてる時に、様々な葛藤がありました。
自分を慕ってくれる人達、自分を信頼してくれる人達がいる。
そういう人達のために、耐えようとギリギリまで我慢したこともありました。


ところが、その糸が切れるような事も、確かにあるんです。


その糸が切れるきっかけは何か。


それは、自分にとって嫌な人間だったり、嫌な出来事だったり、もしくは体調不良だったり。


特に、自分にとって嫌な人間が関わってる場合、嫌な人間の影響力って本当に大きいです。
どんなに味方がいても、どんなに信頼してくれる人がいても、ほんの一部の嫌な人間で、心が折れるって事があります。

それくらい、自分にとって嫌な人間のパワーって凄いんですよね。


僕が一番つらかったのは、体調不良です。
我慢してきたものが、体にきちゃうと、もうそれどころじゃないってなる。
健康じゃなくなると、そもそも働けなくなるし、働けなくなると生活できなくなるから、そこまで自己犠牲してまで、改革する必要があるのかって考えた時、そんなことよりも、自分が健康でいられる状況を作り直さなきゃってなりました。

それで、部署異動させてもらったりするわけです。



貴乃花親方が倒れて病院に運ばれもしてたから、貴乃花親方にとっては、『嫌な人間の存在』と『告発状を事実無根とさせる嫌な出来事』と『体調不良』の3つが重なってるから、僕はこれはもう辞めた方がいいだろうと思いました。


だから、外野はいろいろ言うけど、僕は相撲協会から完全に離れて、リセットした方がいいと思いました。
貴乃花親方が辞めれば、相撲協会の体質がまた問題視されるので、それも改革の1つだから、僕は悪いことではないと思います。



ただ、僕が気になるのは、何で取り下げた告発状の事が、このタイミングで蒸し返されたのか?

貴乃花親方の言い分と相撲協会の言い分を、比較してみました。


ーーーーー


【告発状について】

《貴乃花親方の言い分》
貴ノ岩への傷害事件に対する日本相撲協会の対応について、内閣府公益認定等委員会に告発状を提出。
貴公俊の暴行事件があり、告発状を取り下げ。
その後、降格処分を真摯に受け止め、ゼロからスタートし、部屋に所属する力士に対する指導、監督及び審判としての業務に粛々と従事。

8月7日、日本相撲協会より協会が依頼された外部の弁護士の見解を踏まえたとされる書面が届く。
その書面では<告発状は事実無根な理由に基づいてなされたもの>と結論付けされていた。
それに対して貴乃花親方は、書面で<告発状の内容は事実無根ではないこと>を説明。
その後告発状の内容が事実無根な理由に基づいてなされたものであることを認めないと親方を廃業せざるを得ないという有形無形の要請を受け続けた。


《相撲協会の言い分》
貴乃花親方に対して告発状が事実無根であることを認めるよう迫ったことはない。



【一門について】

《貴乃花親方の言い分》
日本相撲協会理事会において、すべての親方は一門のいずれかに所属しなければならず、一門に所属しない親方は部屋を持つことができないという決定がなされた。
同時に私はいずれかの一門に入るための条件として、告発の内容は事実無根な理由に基づいてなされたものであると認めるようにとの要請を受け続けた。

内閣府公益認定等委員会に提出した告発状は事実無根な理由に基づくものではない。
真実を曲げて告発は事実無根であると認めることはできない。


《相撲協会の言い分》
一門に所属しない親方に対してペナルティーを科すなどといった議論、検討は一切していない。
告発状が事実無根であることを認めなければ一門に入れないなどと伝えたことも全くない。


ーーーーー



告発状について、相撲協会は、「告発状が事実無根であることを認めるよう迫ったことはない」と言ってますが、<告発状は事実無根な理由に基づいてなされたもの>と結論付けされていたという外部の弁護士の見解を踏まえたとされる書面を、日本相撲協会が貴乃花親方に送ってるんだから、『相撲協会として』告発状が事実無根であることを認めるよう迫ったのと同じじゃないか?と思う。


組織から書面を受け取った側は、そういう受け止め方になるのが自然だと思う。


そもそも、何で貴乃花親方が取り下げた告発状を、相撲協会はわざわざ蒸し返してきたのか?
被害者側が納得いかなくて、真実を追求するために蒸し返してきたなら分かる。


『協会が依頼された外部の弁護士の見解を踏まえたとされる書面』とあるので、恐らく相撲協会が『自分達の立場が危うくならないように、事実ではないという証拠』が欲しかったんじゃないかって思う。
それで、その証拠を作るために、外部の弁護士に協力してもらったんでしょう。


貴乃花親方は、貴公俊の暴行事件で、告発状を出すと貴公俊がクビにされるから、弟子を守るためにわざわざ取り下げて、降格処分を真摯に受け止めて、リセットをして、部屋に所属する力士に対する指導、監督及び審判としての業務に粛々と従事したわけでしょ。


貴乃花親方としては、リセットして、協会人として、組織のルールに従うようになったわけじゃない?
貴乃花親方に対して、組織人としてルールを守るべきという人がいるけど、貴乃花親方はせっかく組織人としてルールを守ってたのに、相撲協会がわざわざ告発状の事を蒸し返してるわけだから、貴乃花云々というより、相撲協会がきっかけ作っちゃってると、僕は思います。


相撲協会側がこういう動きしなかったら、貴乃花は自分の仕事にまっとうしてたのだから。
相撲協会が、貴乃花親方にわざわざ火をつけた感じに見える。



それから、一門に関する相撲協会側の言い分。
⬇︎
一門に所属しない親方に対してペナルティーを科すなどといった議論、検討は一切していない。
告発状が事実無根であることを認めなければ一門に入れないなどと伝えたことも全くない。


貴乃花親方は理事会に出てないから、誰かが貴乃花親方にそういう言い方をしたって事だと思う。
貴乃花親方は理事会に出てないって事は、その情報を持ってなかったって事。
つまり、誰かに教えてもらわないと、そういう認識になる事はないって事。

だから、理事会の誰かが、貴乃花親方にそういうふうに言ったんだと思う。



相撲協会側は、貴乃花親方に圧力をかけてないって言ってるけど、理事会の役員が個人的に言ったとしたら、組織の役員が言ってるわけだから、それは圧力になる。


言われる側からすると、組織の役職がある人から言われるっていうのは、組織として言われてるように受け止めるから、圧力に感じちゃうんです。
組織の役職って、そういうパワーが働いちゃう。

だから、幹部になればなるほど、部下に接する時は、丁寧な接し方じゃないといけないわけです。


貴乃花親方が誤解をしてるんだとしたら、執行部は正しい情報を、ちゃんと説明すべきですよね。
なおかつ、誰が貴乃花親方にそういう伝え方をしたのかも、ちゃんと調べるべきであり、貴乃花親方に伝えた人間にも、そういうルールではないと、ちゃんと正しく教えるべきです。


そこまでやらないと、説得力がない!



また、貴乃花親方と執行部は、ちゃんと対面で話し合うべきという意見もありますが、書面は書面で、意味があるんです。
対面での話し合いって、立場が弱い方は不利になりがちなんです。

言った言わないになった時に、立場が強い側が勝っちゃうことが多いので。
特に、相撲協会の執行部は、ごまかす癖があり、そういうのを見てきてるから、貴乃花親方も執行部を信用してないので、証拠が残る書面でのやり取りになるわけだから。


これは、一般企業でもそうです。
会議とかも、だいたい議事録残したりするものだし、何かの決め事を作る時は、口頭ではなく、証拠が残る文書でっていうのが、社会の常識でもあるしね。


相撲協会の執行部との話し合いで議事録残せばっていう人もいるけど、執行部の特性を考えると、議事録さえも、自分達にとって都合のいい残し方をしそうだから、僕は執行部のような連中とは、対面でのまともな話し合いは成り立たないと思う。


大事なことは直接対面でって思う人も多いけど、大事なことほど証拠が残るものが必要なわけです。
だから、貴乃花親方が対面ではなく、書面でやり取りするのって、別に変じゃないんです。
証拠が残る方がいいので。



最後に、貴乃花親方が取り下げた告発状の内容⬇︎


①傷害事件の相撲協会の調査が、第三者による調査ではなかったこと。

②調査にあたった危機管理委員会は、被害者の同意を得ることなく、被害者の具体的な診断内容を入手して、報道機関に公表したこと。

③被害者の主張を聞く前に、中間報告を公表し、最終報告でも重要な点で被害者の主張が反映されてなかったこと。

④公正中立な調査がではなく、身内による不十分な調査と報告で済ませようとしていること。



これが嘘っていう見解にされたって事でしょ。
これを嘘って認めろって事でしょ。


それは、無理じゃないかなって思う。

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