変態紳士 白嘉の価値観

ファンができなくても、ソロボーカルであり続けたい理由。

高校の時に歌手の夢を持って、今年でちょうど20年。
歌手になるために上京して、今年で13年。
ソロボーカルとしてステージに立つようになって、今年で12年。
インディーズレーベルからCDデビューして、今年でちょうど5年。


歌を唄い続けて、ステージに立ち続けて、時間だけを重ねてきたけど、いまだにファンはできてないし、いまだにお客さんはついてない。


よく売れっ子になったアーティストやアイドルが、●年前はお客さんが5人くらいしかいなかったけど、今はこうやって満杯になったって話を聞くけど、そういう話を聞くたびに、『僕なんか10年以上、ライブの集客0なんだけどなぁ』って思ったりする。


5年前にやったレコ発のワンマンライブが、自身最高の集客（5人）だった。
普段が0だったから、5人は凄いことだけど、ようやくCDデビューという夢を叶えて、大きく羽ばたけるんじゃないかと思ってたから、過度な期待をしてしまっていた分、僕自身これが自分にとって限界なのかなって思った。


10年以上やって、ファンができなかったら、お客さんがつかなかったら、普通に考えたら辞めどきなのかなって思ったりもする。


ある人の言葉で、こんな言葉があります。


『夢は必ず叶うとか、努力は必ず報われると言うけど、現実は、夢が叶わなかった人、努力が報われなかった人の方が圧倒的に多い。夢を叶えた人、努力が報われた人の言葉しか残らないし、夢を叶えた人、努力が報われた人の言葉しか語り継がれないから、「夢は必ず叶う」とか「努力は報われる」という言葉だけが残る。』


確かにそうだなって思う。
大きな成功を収めた人間しか注目されないし、大きな事をした人しか有名にならないし。


『夢は必ず叶う』という言葉が語り継がれるのも、夢が叶ってる人しか、人々が見てないから。
『努力は報われる』という言葉が語り継がれるのも、努力が報われてる人しか、人々が見てないから。
そういう人にしか光が当たらないし、そういう人にしか光を当てないしね。


夢が叶わなかった人って、人々に知られる事がない。
努力が報われなかった人って、人々に知られる事がない。


夢を追うって、そういう残酷な現実とも向き合わないといけなかったりする。


物事がうまくいってたり、多くの人に愛されてたり、多くのファンがいたり、多くの人に応援されていて、多くの人に注目を浴びてたりする中で、物事を続けられるのは当たり前で、日々が楽しいのも当たり前で、幸せを感じられるのも当たり前で、日々が充実するのも当たり前で、辞めようと思わないのも当たり前。


その真逆の現実を突き付けられてる時に、同じような気持ちでいられるか？
そういう時に、強くいられる人間なんて存在しないと思う。


だって、人間は1人の時が一番弱いから。
誰からも愛されてなくて、誰からも必要とされてなくて、誰からも存在を認められてない時。
そんな状況の時に、1人で強くいられる人間なんて存在しないと思う。
人間は、そんな強い生き物じゃないから。


彼女いない歴＝年齢だった場合、女性に必要とされていない、女性に興味を抱かれていない、男としての存在意義がないと考える。
それと同じように、ずっとファンができないと、ソロボーカル 白嘉は、必要とされていない、興味を抱かれていない、ソロボーカルとして存在意義がないと思う。


人に必要とされていない。
人に興味を抱いてもらえない。
自分の存在意義が見出せない。

そういう時って、誰もが淋しい気持ちになるし、むなしい気持ちになる。
自分はいなくてもいいんじゃないかとさえ考える。


有名人や大きな成功を収めた人に対して、人は凄いと言う。
人々は、有名人や大きな成功を収めた人に憧れ、そういう人を基準に考える。


有名人や大きな成功を収めた人間って、本当に凄いのだろうか？


同じ言葉を繰り返すけど、物事がうまくいってたり、多くの人に愛されてたり、多くのファンがいたり、多くの人に応援されていて、多くの人に注目を浴びてたりする中で、物事を続けられるのは当たり前で、日々が楽しいのも当たり前で、幸せを感じられるのも当たり前で、日々が充実するのも当たり前で、辞めようと思わないのも当たり前。

そういう状況になってる時って、誰だって幸せを感じながら、笑顔で生きていけると思う。


僕は、本当に凄い人間って、これと真逆の状況なのに、心がブレずに継続できる人間だと思う。


物事が全くうまくいってなくて、誰からも愛されてなくて、ファンもいなくて、誰からも応援されてなくて、誰からも注目されてなくて、それなのに続けられてる人、それなのに人生を楽しめてる人、それなのに幸せを感じられてる人、それなのに日々を充実させられてる人、それなのに続けられてる人。

そういう人が、一番凄いと思う。
だって、心が折れるのに、辞めたくなるのに、続けられてるわけだからね。


今、有名な人、今成功を収めている人達が、そういう状況になった時に、果たして幸せを感じられるだろうか？それでも、今やってる事を続けられるだろうか？


本当は、夢を叶えた人よりも、努力が報われている人よりも、夢が叶ってないのに、努力が報われていないのに続けられてる人が、一番多くの人に勇気を与えられるんですよね。
多くの人は、そこで挫折するのだから。


人が一番支えが欲しいのは、一番弱ってる時だから。
人が一番支えが欲しいのは、独りぼっちの時だから。


自分と同じような状況なのに、続けられてる人。
そういう人に、一番勇気付けられるわけです。



そう考えたら、成功してなくても、夢が叶ってなくても、やり続ける事に意味があるし、やり続ける事に価値があるって思えるでしょ。



夢が叶う叶わないじゃなく、成功するしないじゃなく、努力が報われる報われないじゃなく、自分のやりたい事に一直線に向かっていればいいと思う。
一直線に貫き続けることが一番難しいんだから、それをやり抜いた人が一番凄いと思う。