変態紳士 白嘉のオリジナルの詞

『僕には縁がなさすぎて』

人は何であんなにも
恋愛とか結婚の話題が
好きなんだろう
そういえば数ある歴代のヒット曲も
恋愛の歌詞が多いもんね
僕には恋愛や結婚とは縁がなさすぎて
何の感情も湧かないし
他人の惚気には全く興味すら持てない

イケメンではない男の人が
美女と結婚できたとしても
僕も美女と結婚できるかもなんて
そんな感情は抱けない
人は人 僕は僕 違う人間だから
僕は勝ち組ではないし 成功者でもないし
有名人でもないし お金を持っているわけでもない

偏差値40程度の公立高校を卒業して
別に学歴があるわけでもなければ
勉強ができるわけでもなければ
頭が良いわけでもない
何か人より特別なものを持っているわけでもない
アラフォーになっても恋愛経験ゼロ
アラフォーになっても非正規で働いて
消費者金融で借金の支払いをしつつ
年に数回ライブに出る程度のソロボーカル
ライブに出ても毎回集客0のソロボーカル
10年以上ステージに立ち続けてファンが全くできなかった
誰に愛されるわけでもない ただのソロボーカル

何も掴めぬまま人生を終えようとしている
ただ生きてるだけの ただの男
ダメ男が好きな女性もいるけど
ダメ男が好きな女性からも相手にされない
そんな僕には彼女ができることもなければ
結婚なんて夢のまた夢のまた夢 
僕にとってこの世に存在しないもの

あの人が幸せになれるからって
僕も幸せになれるわけじゃない
あの人に彼女ができたからって
僕も彼女ができるわけじゃない
あの人が結婚できたからって
僕も結婚できるわけじゃない
みんなが同じように幸せになれるわけじゃない
みんなが同じモノを掴めるわけじゃない
人間の生きる世界に平等なんて存在しない

幸せになれる人が幸せになる
不幸になる人は不幸になる
人間は幸せになるために生まれたとか
意味があって生まれたとか言う人もいるけど
幸せになれる保証なんてどこにもないし
意味があって生まれたわけじゃなく
両親が愛し合ったから生まれただけで
命があるから生きてるだけで
それ以上でも それ以下でもない

人は人
みんな違う人生を生きてる
みんな違う生き方をしている
みんな違う仕事をしている
みんな違う環境で生きてる
同じものなんて何一つない

ただ言えることは
僕に縁のないものが
他人には縁があるという事
僕には訪れる事のない幸せが
他人には訪れるという事
誰かにとって特別必要な存在でもなければ
誰かにとって特別いなくては困る存在でもない
いても居なくても どうでもいい存在
人にとって僕の存在価値は その程度でしかない
それが僕の生きてきた人生の結果

人をうらやんでも しょうがない
同じモノを求めなけれいいだけ
無い物ねだりをしなければいいだけ
女性が男性に求める様々な条件を
僕が何一つ持ち合わせていないだけ
だから女性が僕を選ばないだけ

僕は別のモノで幸せを感じてればいい
人と違う事を感じながら生きてればいい
ただそれだけのこと