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『もうこれ以上、疲れさせないで』

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僕が唄う事を辞めると
言い出したら
誰が止めてくれるだろう
僕が生きる事を辞めると
言い出したら
誰が止めてくれるだろう

僕はいろんな人と
繋がってはいるけど
僕の人生に興味を示す人は
きっと誰もいない
僕が人生でどんな選択をしても
人にとってはどうでもいいこと

だから僕は辞めたんだ
人のために何かをやること
人が喜ぶような事をすること
人の期待に応えたところで
いいように利用されるだけだから
僕だけが一方的に
人のために何かをやっても
人は自分の事しか考えないから
一方的じゃ疲れてくるから
僕も自分の事だけを考えて
生きるようにしたんだ

人は言うだろう
僕を裏切り者だと
僕はただ利用されるだけ
利用されたんだ
誰が僕を疲れさせたのか
誰が僕を人間不信にしたのか

表面的な優しさだけで
人は当たり障りのないことを言う
優しい言葉をかけながら
心にも思っていないことを
その場の雰囲気だけで言う
傷付けないように
配慮しているつもりでも
僕の心は傷付いている
優しい言葉を伝えられても
心にもない言葉だと
僕には冷たく伝わってくる

だから絡みなんて必要ない
コミュニケーションなんて必要ない
仲良くなる必要もない
心にもない言葉のやりとりを
交わすだけなんだから

人と人との繋がりは
何のためにあるのだろう
人が人を利用するためなのか
人が人を疲れさせるためなのか

だから僕は独りでいたいんだ
だから僕は人と付き合えないんだ
だから僕は人から離れたくなるんだ

みんなが僕のことを
良い人 優しい人だと言うほど
僕は人にとって
都合の良い人間でしかないんだって思うんだよ

もう これ以上 疲れさせないで
人のリズムに振り回されていたら
生きるのがつらくなるから


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