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『女性恐怖症』

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僕は繊細で傷つきやすい
そして打たれ弱い
女性に怒られてしまうと
自分が女性を怒らせたと思い
自分が不快にさせてしまったから
その人は僕と関わらない方がいいと思って
関わり続けるとまた傷付けてしまうと思って
僕からブロックをする
僕から離れようとする

女性のスイッチは分かりにくい
昨日まで大丈夫だった冗談も
今日になると突然
強く厳しい口調で怒り出す
最初からダメなら気をつけられるけど
大丈夫だったものが突然ダメになると
僕は女性と接するのが怖くなる

女性はそういうものだと言われても
彼女がいた事のない僕にとって
女性に不慣れな僕にとって
ボーダーラインが分からない

人は傷付けたり傷付けられながら
生きていくものだけど
傷付けられた人の悪口を言いながら
人は生きていくものだから
その人を信じている人達は
僕の事をよく知らない人達は
僕を真っ黒な色に染めていく

不器用な僕に 敵が増えていく
傷付けられた人の事を
都合よく記憶が消えてしまえば
みんな悪口を言わずに
生きていけるのに

付き合えば付き合うほど
時間を積み重ねていくほど
分かり合えるというけれど
女性は突然傷付いてしまうから
僕は少し気疲れしてしまう

自分に正直でありたい気持ち
自分らしくありたい気持ち
女性を傷付けたくない気持ち
女性に傷付けられたくない気持ち
全ての気持ちを大事にすることは
どうやら無理みたい

女性と仲良くなるのは難しい
女性と友達になる事も難しい
現実でも  ネットでも
女性を理解するのは難しい
だから彼女ができるのも難しい

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