上 下
9 / 121

『敢えて、現実を見るなと言おう』

しおりを挟む

現実を見ろと
よく言うけれど
現実なんか見ない方が
いい時もある

現実は厳しい
現実の世界は苦しい
現実の世界は淋しい
現実の世界は冷たい

現実ばかり見ていたら
心が折れてしまう
落ち込んでしまう
元気を失ってしまう
現実ばかり見ていたら
信じる心が弱くなる
人生を諦めたくなる

夢と憧れと希望と期待
その心だけで生きていけたら
どんなに心が軽くなるだろう
夢中になったまま
生きていける方が心は楽だ

苦労は買ってでもしろと
よく言うけれど
余計な苦労はしない方がいい

苦労する目的は何?
何のための苦労?
他人の言葉を鵜呑みにしたことで
生じた苦労は
人を信じてはいけないことを
学ぶだけなんだ
信じる心が失われるのは
人生で  やがて孤独になる

自分の生き方を貫いて
自分で選択した中で
生じる苦労だからこそ
いろんなことを学びながら
生きていくことができる

人の言葉に振り回されて
人の言葉を鵜呑みにして
そこで得た苦労なんて
人生がむなしくなるだけ

心が折れるくらいなら
現実なんか見なくていい
落ち込むくらいなら
現実なんか見なくていい
人生を諦めるくらいなら
現実なんか見なくていい
何も信じられなくなるなら
現実なんか見ない方がいい
しおりを挟む

処理中です...