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【8】
指輪の見せた世界ー5
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熱と煙から逃げるため、子供達は懸命に建物の中を逃げ回る。
しかし、彼らを閉じ込める為に打ち付けられた戸板がその行く手を阻む。
……あんな細く小さな腕の力で開けられる場所など簡単に見つかるはずもない。やっとの思いで窓を塞いでいた板を外すことの出来た窓は崖側。下には河が流れていた。
フォルカーたちが見ている先で、火から逃げるようとした子供が意を決した姿を見せた。次から次へと崖から小さな身を投げたのだ。
谷底へと落ちていく様はこぼれ落ちる豆粒にも見えた。
「……本当に…もう、助けられないんだな?」
まだまだずっと先の未来もあったはずの命が無価値のごとく消えていく。
一語一語を噛みしめるように話すフォルカーにポルトは一度だけ頷く。
「あの中で助かったのが私、そしてカールトン様です。もしかしたら他にもいるかもしれませんね。……もう互いの顔なんてわからなくなっているでしょうけれど」
生きていたとしても、どんな姿になっているのかわからない。会わなければ良かったと思うようなことになっている可能性だってある。
「……もう一度聞く。中で黒い影になったのも…ここの子供なんだよな?例えばもっと別の…よくわからねぇ化物みたいなもんじゃなくて……」
「はい。正確に言うと彼らの『思い』のようなものです。口にできなかったこと、叶わなかったこと、強く願っていたこと、そんなものが集まっているんです。私には人も影も同じに見えましたけれど……」
時折夢に現れてはその懐へ引きずり込もうとする影達。それが自身の心の弱さが見せたものなのか、兄妹達の思いが見せているものなのか、ポルトにはわからなかった。
あれから月日が流れ、身体は大きくなった。剣も使えるようになったというのに、まだ夢では彼らを救う方法を見つけられずにいる。
出来ることがあるとすれば、一緒に沈んでやること位だ。もう長い間、ずっとずっと……絶望に囚われたまま終わらない刻に溺れている。
「恐ろしかったでしょう?」
フォルカーに視線を向けた。その表情にはまだ驚きと恐怖の片鱗が見える。
「彼らの運命は、この家の扉をくぐった日から決まっていたんです。……誰も助けになんてこない。そもそも『助ける』なんて概念など持たれる存在でもなかった。……そして学んだ。希望は絶望しか連れてこない。まともな感情は心を壊すだけ。私は…私達は、傷つく痛みから逃れるために『傷つくもの』を手放した。身体を捨てる者もいた。身体を捨てられない者は心を捨てた。腐り溶けて土に還るか…全てを閉ざし石と化すか…、そうやって私たちは自分を守った」
炎が彼らの家を…教会を焼いていく。灰に、煙に、黒い炭に変わっていく。
それを少女がどんな心情で見つめているのか、フォルカーには窺い知ることは出来ない。
「……壁に固まっていた子供は比較的身体も大きかったでしょう?彼らは生きていくために心を捨てた子供です」
「……どういう…ことだ」
「貴方の周りでまとわりついていたのは、幼くてまだそれが出来なかったチビ達。だから影もあんなに動き回るんです」
「……!」
「例えば犬をしつける時、餌をちらつかせて言うことを聞かせるでしょう?それと同じです。空腹を満たしたいと、休める場所が欲しいと、親が恋しいと、望めばそれは大人に利用された。目の前にちらつかされて、むしり取られるばかりだった。それでも…私達は信じて……」
風がローブと髪を揺らす。いつしか子供の悲鳴は聞こえなくなっていた。それは炎が全てを終わらせたことを示していた。
「…………」
「そんな顔しないで下さい。珍しいことなんて何もないでしょう?どこにでもある話です」
その言葉はフォルカーにとって思いがけないもので、表情が険しく歪む。
「……俺が…この状況を喜々として見ているとでも思ってんのか?」
「少なくとも私達は精一杯出来るだけのことはした。それに火事も…結局は救いだったのかもしれません。ここでいつまでも来ない父を待つよりは、いっそ全てを終わらせた方が…幸せだったのかも、と……」
「俺は…そんな幸せはお断りだな。」
苦虫を奥歯で噛み潰したように言い捨てる。
倒れた木材は炭となり、中では赤い火が蛇の舌のようにちらちらと燃えている。焦げ臭さが辺りに充満していた。
「貴方のように考えて仕事中に逃げ出す子も居ました。でも、あんな身体でどこまで逃げられると?」
「……っ」
「『良い子』だと思われたい他の兄妹達が大人に言いつける時だってあった。大概は雇い主に見つかって酷い罰を受けた。もう父を待つことなど出来なくなる程に」
「――……」
「……あそこにいたからってわけじゃない。私は入隊後も同じような場所を何度も見た。……親のいない子を可愛そうだと言う。でも両親に虐待されて死ぬ子だっている。長生き出来れば幸せだという。でも老いた身体はきしみ、起き上がることもできなくなって、些細な病でも苦しむことになる。……何が幸せで不幸かだなんて決められない。少なくとも彼らはあの炎で…肉体の苦しみからは開放された。もう寒さに凍えることも飢えに苦しむこともない」
少女の言葉は非情なほど現実的で言い返す言葉が見つからない。しかしその物言いには賛成など出来るはずもない。そしてそれは少女にも理解出来ることだった。
厳しい表情を崩さないフォルカーに気遣うような言葉をかける。
「貴方は貴方の世界で、貴方の幸せを探せば良いのです、フォルカー殿下。もしまた出会えたとしても、今の私は跪き、仕え、従うだけ。何も変えることは出来ない」
「……それがお前の望みなのか?なぁ……、こうやって元々の考えが違っていたから、俺と一緒にいるのが嫌になったのか?……だから城から逃げたのか?」
「――……」
「本当は嫌だったけど、仕事だからって我慢をして……。そういうことだったのか?」
「……人、物、事…、執着したばかりに身を滅ぼす者は多い。いっそ全てを捨ててしまえば、悩むことも悲しむことも無いのに。そうでしょう?貴方も――……」
金色の瞳にふと哀しい色が滲む。
「貴方も…こんな所に来なくて済んだ」
しかし、彼らを閉じ込める為に打ち付けられた戸板がその行く手を阻む。
……あんな細く小さな腕の力で開けられる場所など簡単に見つかるはずもない。やっとの思いで窓を塞いでいた板を外すことの出来た窓は崖側。下には河が流れていた。
フォルカーたちが見ている先で、火から逃げるようとした子供が意を決した姿を見せた。次から次へと崖から小さな身を投げたのだ。
谷底へと落ちていく様はこぼれ落ちる豆粒にも見えた。
「……本当に…もう、助けられないんだな?」
まだまだずっと先の未来もあったはずの命が無価値のごとく消えていく。
一語一語を噛みしめるように話すフォルカーにポルトは一度だけ頷く。
「あの中で助かったのが私、そしてカールトン様です。もしかしたら他にもいるかもしれませんね。……もう互いの顔なんてわからなくなっているでしょうけれど」
生きていたとしても、どんな姿になっているのかわからない。会わなければ良かったと思うようなことになっている可能性だってある。
「……もう一度聞く。中で黒い影になったのも…ここの子供なんだよな?例えばもっと別の…よくわからねぇ化物みたいなもんじゃなくて……」
「はい。正確に言うと彼らの『思い』のようなものです。口にできなかったこと、叶わなかったこと、強く願っていたこと、そんなものが集まっているんです。私には人も影も同じに見えましたけれど……」
時折夢に現れてはその懐へ引きずり込もうとする影達。それが自身の心の弱さが見せたものなのか、兄妹達の思いが見せているものなのか、ポルトにはわからなかった。
あれから月日が流れ、身体は大きくなった。剣も使えるようになったというのに、まだ夢では彼らを救う方法を見つけられずにいる。
出来ることがあるとすれば、一緒に沈んでやること位だ。もう長い間、ずっとずっと……絶望に囚われたまま終わらない刻に溺れている。
「恐ろしかったでしょう?」
フォルカーに視線を向けた。その表情にはまだ驚きと恐怖の片鱗が見える。
「彼らの運命は、この家の扉をくぐった日から決まっていたんです。……誰も助けになんてこない。そもそも『助ける』なんて概念など持たれる存在でもなかった。……そして学んだ。希望は絶望しか連れてこない。まともな感情は心を壊すだけ。私は…私達は、傷つく痛みから逃れるために『傷つくもの』を手放した。身体を捨てる者もいた。身体を捨てられない者は心を捨てた。腐り溶けて土に還るか…全てを閉ざし石と化すか…、そうやって私たちは自分を守った」
炎が彼らの家を…教会を焼いていく。灰に、煙に、黒い炭に変わっていく。
それを少女がどんな心情で見つめているのか、フォルカーには窺い知ることは出来ない。
「……壁に固まっていた子供は比較的身体も大きかったでしょう?彼らは生きていくために心を捨てた子供です」
「……どういう…ことだ」
「貴方の周りでまとわりついていたのは、幼くてまだそれが出来なかったチビ達。だから影もあんなに動き回るんです」
「……!」
「例えば犬をしつける時、餌をちらつかせて言うことを聞かせるでしょう?それと同じです。空腹を満たしたいと、休める場所が欲しいと、親が恋しいと、望めばそれは大人に利用された。目の前にちらつかされて、むしり取られるばかりだった。それでも…私達は信じて……」
風がローブと髪を揺らす。いつしか子供の悲鳴は聞こえなくなっていた。それは炎が全てを終わらせたことを示していた。
「…………」
「そんな顔しないで下さい。珍しいことなんて何もないでしょう?どこにでもある話です」
その言葉はフォルカーにとって思いがけないもので、表情が険しく歪む。
「……俺が…この状況を喜々として見ているとでも思ってんのか?」
「少なくとも私達は精一杯出来るだけのことはした。それに火事も…結局は救いだったのかもしれません。ここでいつまでも来ない父を待つよりは、いっそ全てを終わらせた方が…幸せだったのかも、と……」
「俺は…そんな幸せはお断りだな。」
苦虫を奥歯で噛み潰したように言い捨てる。
倒れた木材は炭となり、中では赤い火が蛇の舌のようにちらちらと燃えている。焦げ臭さが辺りに充満していた。
「貴方のように考えて仕事中に逃げ出す子も居ました。でも、あんな身体でどこまで逃げられると?」
「……っ」
「『良い子』だと思われたい他の兄妹達が大人に言いつける時だってあった。大概は雇い主に見つかって酷い罰を受けた。もう父を待つことなど出来なくなる程に」
「――……」
「……あそこにいたからってわけじゃない。私は入隊後も同じような場所を何度も見た。……親のいない子を可愛そうだと言う。でも両親に虐待されて死ぬ子だっている。長生き出来れば幸せだという。でも老いた身体はきしみ、起き上がることもできなくなって、些細な病でも苦しむことになる。……何が幸せで不幸かだなんて決められない。少なくとも彼らはあの炎で…肉体の苦しみからは開放された。もう寒さに凍えることも飢えに苦しむこともない」
少女の言葉は非情なほど現実的で言い返す言葉が見つからない。しかしその物言いには賛成など出来るはずもない。そしてそれは少女にも理解出来ることだった。
厳しい表情を崩さないフォルカーに気遣うような言葉をかける。
「貴方は貴方の世界で、貴方の幸せを探せば良いのです、フォルカー殿下。もしまた出会えたとしても、今の私は跪き、仕え、従うだけ。何も変えることは出来ない」
「……それがお前の望みなのか?なぁ……、こうやって元々の考えが違っていたから、俺と一緒にいるのが嫌になったのか?……だから城から逃げたのか?」
「――……」
「本当は嫌だったけど、仕事だからって我慢をして……。そういうことだったのか?」
「……人、物、事…、執着したばかりに身を滅ぼす者は多い。いっそ全てを捨ててしまえば、悩むことも悲しむことも無いのに。そうでしょう?貴方も――……」
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