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【6】
【小話】アリ?
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指輪が消失したことは世間には伏せられていたが、王太子フォルカーの従者が捕らえられたというニュースは瞬く間に城内に広まった。
人から人へと伝えられていくうちに噂はどんどん尾ひれがついていく。殿下の女を寝取ったとか、諸侯から贈られたアクセサリーを盗んで売ったとか。中でも一番信憑性が高いのは殿下を叱りすぎてキレられた…である。詳細が明らかにされていないことが仇になり、人々は時に面白半分に、そして時に嫉妬ややっかみを口にする。
それらは先日ポルトの部屋の調査を終えたローガンの耳にも入ることになる。
他の名門貴族達を差し置いて王太子の従者となった平民は、貴族の間で手軽なストレスの発散先になっているのだろう。
(やっぱり…ポルトがフォルカー殿下を裏切るなんて信じられない)
その違和感に同調するように、指輪はポルトの部屋からは出てこなかった。
念の為に森にある狼小屋も捜索したが、真新しい犬用の玩具や手入れ道具が見つかった程度。怪しいものなど何も隠されておらず仲間達は肩を落としていた。
何処かへ埋めたのかもしれないと、小屋の周囲まで捜索範囲は広げられた。
目印になりそうな木や大きな石、そして新しく土を掘り返した跡がある場所などは特に念入りに。しかしそれらのどこを探しても指輪は見つからない。
ちなみに新しく掘り返した場所の三分の一からは狼達の糞がみつかった。恐らくポルトがゴミとして捨てた跡だ。そして三分の二からは狼達が埋めたであろう木の棒や草ボール、動物の骨、誰かのハンカチや靴下等、謎の日用品が出没した。……これもある意味『宝物』である。
「シーザー、カロン…ごめん……」と謝りながらちゃんと埋め直して来たので許してほしい。
「あいつがとっとと吐いちまえば、こんな作業しなくてすんだものを……!」
面倒な作業の空振りに、大きくなるのは仲間の不満の声。やはりここでも、苛立ちはまだ犯人と断定されていないポルトへと向けられている。
ポルトは、その外見からひ弱な印象を与え馬鹿にされることも多い。しかし、いざという時には男でも怖気づくようなことでもやってのける…そんな行動力と度胸の持ち主だ。もっと評価され話題になっても良いんじゃないかと思っていたけれど、今回のこれとは全く異なるものだ。
(これも……団長の言う『信じたいものしか見ようとしない』ってやつなのかな?)
ポルトが無実だと…そう思いたいばかりに、何か見落としているとでも??
陽の差し込む城の廊下を歩いている時、一人の男に声をかけられた。
それは遠征先から状況報告に戻った軍属の男で、見習い時代に何度か顔を合わせたことのある程度の知り合いだ。
「たまには城へ来るのも良いものだな」と前置きし、ウルリヒ王とフォルカー王子、そして今回の騒動となっている従者の話をそれとなく聞いてきた。勿論、良い気などするわけがない。適当に男をあしらいその場を離れた。
(くそ……。不愉快だ……っ)
この城にいる者達は皆、そう考えているのか?
向かう先々で人の目が気になる。物陰で誰かが声を潜ませていると、ポルトや自分の噂話をしているのではないかと疑ってしまう。
(でも…狼小屋からも部屋からも…怪しいものなんて出てこなかったじゃないか……!あの子は何も悪くない……!何も悪いことなんて……)
――そう力が入った所で、足が止まる。
あの子の部屋で見つけたワンピースやシャツ、そして長い髪のつけ毛が脳裏に浮かんだ。
酒場で出会い、ずっと探し求めていた娘は間違いなく……ポルトだ。
あの時の母犬への気遣い、そして慣れた手付きで犬を撫でていたのも納得である。追いかけた時、変に怒鳴り散らしていたのは、きっと知り合いに出くわして焦ったせいだろう。ナンパまでしてしまって…彼には恥ずかしいところを見せてしまった……。
(女装自体は…別に悪いことなんかじゃないのに……)
ポルトに少女の行方を聞いた時、「知らない」と言われた。バレたくなかった気持ちはわかるが、別に話してくれても良かったのに……。可愛いかったし、長い髪もよく似合っていた。
自分は極度の犬好きだということをカミングアウトした程なのに、ポルトに隠しごとをされていたことは少々ショックでもある。
(そういえば、店主が一緒に来ていた男のことも話していたな。女好きというのはフォルカー殿下なのか?)
男がつけていたというメガネは変装の小道具だとしても、黒髪は…一体どうやって……?
(流石にそれは違うか。別の知り合い…か?)
もし髪を染める技術があるとすれば、白髪に悩む御婦人達の間で大流行するはずだ。しかしそういった話は今まで聞いたことがない。
王族には髪の色を変える何か特別な方法があるとか……?時間のある時(そして彼の機嫌が悪くない日)に団長に聞いてみよう。
(なんだか…ポルトのことしか最近考えてないな)
出会った最初の頃はまだ慣れていなかったせいか、どこか無機質で事務的な話し方…ぎこちなさを感じたが、最近は随分と丸くなったような気がする。
フォルカー殿下とは身分の差などないと思えるほど親しくしていた。メイド達から謎の熱視線が送られる程のそれは、見ていて自分も不思議だと思っていたが……、そこではっと一つの可能性に気がつく。
(もしかして…ポルトには女装して逢瀬を重ねるような想い人がいると…『そういうこと』なのか?つまり…つまりポルトは……、女装癖のある男色家……!?)
もしそうだとしたら…色々と説明がつく。
殿下と仲が良いこととか、女性に対して積極的になれなかったこととか、美少年好きのロイターが目をつけたこととか、男っぽくない仕草を時々することとか……。
次から次へと脳内でパズルが繋がっていく。
そもそも前提がおかしいので、正しい繋がり方をしているピースは殆ど無いのだが、それを訂正する術は今のローガンには無かった。
(あれ……?じゃあもしかして……俺は…そういう対象としてアリ…なのか?………あれ?そもそも俺自身はそういうのアリなのか??俺がアリになったらポルトと俺は……そういう可能性が……)
廊下の真ん中で立ち止まっていたせいか、すれ違うメイド達が何やら怪しい目でこちらを見ている(ような気がする)。逃げ出すように慌ててそこから離れた。
(違う違う……!違う違う違う違うっ!今はそういうことじゃなくて……!!)
長い廊下を謎の早足で進んでいく。
そう。今はポルトが一刻も早く牢から出る方法を考えなくてはいけない時。こんな浮ついた話題は全てが終わってからでも遅くはない。遅くはないのだ。
――……と、わかっていても、脳内では煩悩にまみれた想いが(本人の意思そっちのけで)これでもかというほど渦巻き、早足は気がつけば駆け足になっていた。行き先は自分にもよくわからない。
人から人へと伝えられていくうちに噂はどんどん尾ひれがついていく。殿下の女を寝取ったとか、諸侯から贈られたアクセサリーを盗んで売ったとか。中でも一番信憑性が高いのは殿下を叱りすぎてキレられた…である。詳細が明らかにされていないことが仇になり、人々は時に面白半分に、そして時に嫉妬ややっかみを口にする。
それらは先日ポルトの部屋の調査を終えたローガンの耳にも入ることになる。
他の名門貴族達を差し置いて王太子の従者となった平民は、貴族の間で手軽なストレスの発散先になっているのだろう。
(やっぱり…ポルトがフォルカー殿下を裏切るなんて信じられない)
その違和感に同調するように、指輪はポルトの部屋からは出てこなかった。
念の為に森にある狼小屋も捜索したが、真新しい犬用の玩具や手入れ道具が見つかった程度。怪しいものなど何も隠されておらず仲間達は肩を落としていた。
何処かへ埋めたのかもしれないと、小屋の周囲まで捜索範囲は広げられた。
目印になりそうな木や大きな石、そして新しく土を掘り返した跡がある場所などは特に念入りに。しかしそれらのどこを探しても指輪は見つからない。
ちなみに新しく掘り返した場所の三分の一からは狼達の糞がみつかった。恐らくポルトがゴミとして捨てた跡だ。そして三分の二からは狼達が埋めたであろう木の棒や草ボール、動物の骨、誰かのハンカチや靴下等、謎の日用品が出没した。……これもある意味『宝物』である。
「シーザー、カロン…ごめん……」と謝りながらちゃんと埋め直して来たので許してほしい。
「あいつがとっとと吐いちまえば、こんな作業しなくてすんだものを……!」
面倒な作業の空振りに、大きくなるのは仲間の不満の声。やはりここでも、苛立ちはまだ犯人と断定されていないポルトへと向けられている。
ポルトは、その外見からひ弱な印象を与え馬鹿にされることも多い。しかし、いざという時には男でも怖気づくようなことでもやってのける…そんな行動力と度胸の持ち主だ。もっと評価され話題になっても良いんじゃないかと思っていたけれど、今回のこれとは全く異なるものだ。
(これも……団長の言う『信じたいものしか見ようとしない』ってやつなのかな?)
ポルトが無実だと…そう思いたいばかりに、何か見落としているとでも??
陽の差し込む城の廊下を歩いている時、一人の男に声をかけられた。
それは遠征先から状況報告に戻った軍属の男で、見習い時代に何度か顔を合わせたことのある程度の知り合いだ。
「たまには城へ来るのも良いものだな」と前置きし、ウルリヒ王とフォルカー王子、そして今回の騒動となっている従者の話をそれとなく聞いてきた。勿論、良い気などするわけがない。適当に男をあしらいその場を離れた。
(くそ……。不愉快だ……っ)
この城にいる者達は皆、そう考えているのか?
向かう先々で人の目が気になる。物陰で誰かが声を潜ませていると、ポルトや自分の噂話をしているのではないかと疑ってしまう。
(でも…狼小屋からも部屋からも…怪しいものなんて出てこなかったじゃないか……!あの子は何も悪くない……!何も悪いことなんて……)
――そう力が入った所で、足が止まる。
あの子の部屋で見つけたワンピースやシャツ、そして長い髪のつけ毛が脳裏に浮かんだ。
酒場で出会い、ずっと探し求めていた娘は間違いなく……ポルトだ。
あの時の母犬への気遣い、そして慣れた手付きで犬を撫でていたのも納得である。追いかけた時、変に怒鳴り散らしていたのは、きっと知り合いに出くわして焦ったせいだろう。ナンパまでしてしまって…彼には恥ずかしいところを見せてしまった……。
(女装自体は…別に悪いことなんかじゃないのに……)
ポルトに少女の行方を聞いた時、「知らない」と言われた。バレたくなかった気持ちはわかるが、別に話してくれても良かったのに……。可愛いかったし、長い髪もよく似合っていた。
自分は極度の犬好きだということをカミングアウトした程なのに、ポルトに隠しごとをされていたことは少々ショックでもある。
(そういえば、店主が一緒に来ていた男のことも話していたな。女好きというのはフォルカー殿下なのか?)
男がつけていたというメガネは変装の小道具だとしても、黒髪は…一体どうやって……?
(流石にそれは違うか。別の知り合い…か?)
もし髪を染める技術があるとすれば、白髪に悩む御婦人達の間で大流行するはずだ。しかしそういった話は今まで聞いたことがない。
王族には髪の色を変える何か特別な方法があるとか……?時間のある時(そして彼の機嫌が悪くない日)に団長に聞いてみよう。
(なんだか…ポルトのことしか最近考えてないな)
出会った最初の頃はまだ慣れていなかったせいか、どこか無機質で事務的な話し方…ぎこちなさを感じたが、最近は随分と丸くなったような気がする。
フォルカー殿下とは身分の差などないと思えるほど親しくしていた。メイド達から謎の熱視線が送られる程のそれは、見ていて自分も不思議だと思っていたが……、そこではっと一つの可能性に気がつく。
(もしかして…ポルトには女装して逢瀬を重ねるような想い人がいると…『そういうこと』なのか?つまり…つまりポルトは……、女装癖のある男色家……!?)
もしそうだとしたら…色々と説明がつく。
殿下と仲が良いこととか、女性に対して積極的になれなかったこととか、美少年好きのロイターが目をつけたこととか、男っぽくない仕草を時々することとか……。
次から次へと脳内でパズルが繋がっていく。
そもそも前提がおかしいので、正しい繋がり方をしているピースは殆ど無いのだが、それを訂正する術は今のローガンには無かった。
(あれ……?じゃあもしかして……俺は…そういう対象としてアリ…なのか?………あれ?そもそも俺自身はそういうのアリなのか??俺がアリになったらポルトと俺は……そういう可能性が……)
廊下の真ん中で立ち止まっていたせいか、すれ違うメイド達が何やら怪しい目でこちらを見ている(ような気がする)。逃げ出すように慌ててそこから離れた。
(違う違う……!違う違う違う違うっ!今はそういうことじゃなくて……!!)
長い廊下を謎の早足で進んでいく。
そう。今はポルトが一刻も早く牢から出る方法を考えなくてはいけない時。こんな浮ついた話題は全てが終わってからでも遅くはない。遅くはないのだ。
――……と、わかっていても、脳内では煩悩にまみれた想いが(本人の意思そっちのけで)これでもかというほど渦巻き、早足は気がつけば駆け足になっていた。行き先は自分にもよくわからない。
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