じゃあパパでいいよ。

吉井春樹

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22だいすきだからおこる。

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「なんでママ怒ってたんかな?」

泣いてる3歳のムスメに対して

ときどき問いかけるコトバです。


泣きじゃくってるので

だいたい会話にはなりません(笑。



「ママはたぶん、

 きみにケガしてほしくなくて

 怒ってたのかもね」

とか

「きみがケガしたら

 パパもママも悲しいよ」

とか

「きみのことが

 大好きだからやで」

とか

伝えるようにしてます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


叱ったり、注意したり、
ムスメの希望に応えられないとき、
ぼくかオクサンかどちらかが、
ムスメに対して「愛言葉の翻訳」をします。

それを習慣化してる我が家ですが、
オクサンと僕がケンカすることもあります。

そんなとき、
ムスメはちょこちょこっと近寄って
「なんでママ怒ってたんかなあ?」
と、僕に尋ねてるのか、自問自答してるのか
そんな言葉をささやかれることがあります。

そして
「大好きだからちゃう?」
と教えてくれます。

ケンカしてたり興奮してたりするときって、
まなざし(視野)がぐっと狭くなって
極端な発想になってしまいやすいもの。


敵じゃないよ、嫌われてないよ、
大切なひとでしょ?大好きなんでしょ?
って教えてもらってる感じ。

家族とか親子に限らず、
ひととひとがつながるうえで
その間にだれもいないときって
コトバが拗れて伝わるもの。

近過ぎたり、厚過ぎたり、
暑過ぎたり、固過ぎたり、
近いからこそ、微妙なチガイが
見えたり感じたりしやすいもの。

だから、うっとおしく感じたり
淋しく感じてしまったり
とにかく誤解がおきやすい。


それはまるで、
外国人(外国言語)と
会話するようなもの。

相手の言語を
そのままいわれても
うまく理解できないし
自分の言語も
そのまま伝えても
やっぱり伝わらない。

そのために「翻訳」をする。


相手が言いたかったのは
ほんとはこんな意味なんじゃない?
って。

あるいは
あなたがほんとに伝えたいのは
ほんとはこんな想いなんじゃない?
とも。

そうすることで
相手の本当の想いを
より理解することや
より実感することができるものかも。


「愛情の翻訳」
ってこういうことのつもりです。
二人ともを大切。と思える第3者が
お互いの想いを
客観的に愛を持って
コトバに変換していくかって大事ですね。

淋しかったり悲しかったりするとき
そのきっかけのひとつがコトバだとしたら
「愛情の翻訳」をしてみてください。

その淋しさを愛せるし
その悲しさを愛せる
たぶん、その相手のこと
そして、そんな自分のことも
たまらなく愛しくなるんじゃないかな、
って思って信じています。



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