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第二章 第二の秘密
第二十一話
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「エイクのここも硬くなるんだね、可愛い」
そう言うと、俺の茎の尖端を指で撫でるように触れる。びくっと身体が動くのを見て、ユンはそこに口を近づけた。
「あっ、だめ、だって……んっ、汚い、からぁっ……」
俺は堪らずユンの頭に手を伸ばす。精子が出ないから、茎を扱いても空イキするだけで達しないのだ。だから、自分でする時は尻だけを弄ってきた。
しかし、このまま両方責められたらどうなるか分からない。
俺の抵抗の意味なく、ユンは俺の小さな茎を口に含み、舌で弄ぶように舐めながら、俺の感じている顔を見ていた。なんて悪趣味なんだ。
と、その時、ユンの孔を弄っていた指が中を押し上げた瞬間、がくんと身体に衝撃が走る。
「ッ、ん……! そこや、あっ、あァッ……!」
両脚が、腰が激しく痙攣して全身を快感が突き抜けていった。前も後ろも弄られてイってしまったのだ。まだ、ユンを受け入れる前なのに。
「凄い……中が締まって、指が痛いくらいだ」
「もぅ指、抜いてっ……イったからぁ……!」
自分でも信じられないほど感度が上がっている。指先が少し動いただけで、感じてしまうくらいに。余りの状況に目に涙を浮かべて懇願するけれど、何か変なスイッチが入っているのか、ユンは全く聞く耳を持っていない。
それどころか、唐突に思い立ったように俺の前の孔の方に指を挿入する。
「そこ触っても別に――ッ、待っ、んっ、あッ……!」
さっき尻を弄られて感じたところを、後ろだけでなく前の孔からも押すようにして責め始めたのだ。
イったばかりの状態で性感帯を執拗に責められ、何度も絶頂に達しているような状態にパニックになる。快楽の海に溺れながら、必死に呼吸をしようとすると、その度に淫らな声を上げてしまう。
「ユン、もっ、やめッ……! ずっと……イって、るのっ……!」
「可愛い、エイク……」
淫らに腰を振り身体を仰け反らせながら、快感に何度も意識が飛びそうになっている俺を、ついさっきまで親友だった最愛の男は熱い息を吐き出しながら見詰めていた。
「ああっ、あッ……!」
激しく身悶えながら、俺はまた達してしまった。指が引き抜かれて、またびくっと身体が震える。後ろの孔は分泌液が溢れてぐちゃぐちゃになっていて、ぽっかりと口を開けたままひくついている。
ユンが俺にキスしようとして顔を近付けてきた瞬間、俺は頭の下にあった枕を引っ掴んで思い切り顔面目掛けて振りかぶった。見事にヒットして、ユンが動きを止める。
「ぜんっぜん、優しくねぇじゃん……! このドスケベっ……!」
ユンを睨みつけると、正気に戻ったように急に表情が変わる。そして眉根を寄せて心配そうに俺の顔を覗き込んだ。
「ごめん、エイク……やりすぎた……」
「うるせぇっ! 俺、お前が初めてなのに、全然やめてくれねえしっ……! お前なんか、もう嫌いだ! 知らねえっ……!」
俺は盾代わりに枕で顔を隠す。とユンが枕越しに顔を近付けてくるのが分かる。そして、太腿に硬い物が擦りつけられてびくっとする。
そう言うと、俺の茎の尖端を指で撫でるように触れる。びくっと身体が動くのを見て、ユンはそこに口を近づけた。
「あっ、だめ、だって……んっ、汚い、からぁっ……」
俺は堪らずユンの頭に手を伸ばす。精子が出ないから、茎を扱いても空イキするだけで達しないのだ。だから、自分でする時は尻だけを弄ってきた。
しかし、このまま両方責められたらどうなるか分からない。
俺の抵抗の意味なく、ユンは俺の小さな茎を口に含み、舌で弄ぶように舐めながら、俺の感じている顔を見ていた。なんて悪趣味なんだ。
と、その時、ユンの孔を弄っていた指が中を押し上げた瞬間、がくんと身体に衝撃が走る。
「ッ、ん……! そこや、あっ、あァッ……!」
両脚が、腰が激しく痙攣して全身を快感が突き抜けていった。前も後ろも弄られてイってしまったのだ。まだ、ユンを受け入れる前なのに。
「凄い……中が締まって、指が痛いくらいだ」
「もぅ指、抜いてっ……イったからぁ……!」
自分でも信じられないほど感度が上がっている。指先が少し動いただけで、感じてしまうくらいに。余りの状況に目に涙を浮かべて懇願するけれど、何か変なスイッチが入っているのか、ユンは全く聞く耳を持っていない。
それどころか、唐突に思い立ったように俺の前の孔の方に指を挿入する。
「そこ触っても別に――ッ、待っ、んっ、あッ……!」
さっき尻を弄られて感じたところを、後ろだけでなく前の孔からも押すようにして責め始めたのだ。
イったばかりの状態で性感帯を執拗に責められ、何度も絶頂に達しているような状態にパニックになる。快楽の海に溺れながら、必死に呼吸をしようとすると、その度に淫らな声を上げてしまう。
「ユン、もっ、やめッ……! ずっと……イって、るのっ……!」
「可愛い、エイク……」
淫らに腰を振り身体を仰け反らせながら、快感に何度も意識が飛びそうになっている俺を、ついさっきまで親友だった最愛の男は熱い息を吐き出しながら見詰めていた。
「ああっ、あッ……!」
激しく身悶えながら、俺はまた達してしまった。指が引き抜かれて、またびくっと身体が震える。後ろの孔は分泌液が溢れてぐちゃぐちゃになっていて、ぽっかりと口を開けたままひくついている。
ユンが俺にキスしようとして顔を近付けてきた瞬間、俺は頭の下にあった枕を引っ掴んで思い切り顔面目掛けて振りかぶった。見事にヒットして、ユンが動きを止める。
「ぜんっぜん、優しくねぇじゃん……! このドスケベっ……!」
ユンを睨みつけると、正気に戻ったように急に表情が変わる。そして眉根を寄せて心配そうに俺の顔を覗き込んだ。
「ごめん、エイク……やりすぎた……」
「うるせぇっ! 俺、お前が初めてなのに、全然やめてくれねえしっ……! お前なんか、もう嫌いだ! 知らねえっ……!」
俺は盾代わりに枕で顔を隠す。とユンが枕越しに顔を近付けてくるのが分かる。そして、太腿に硬い物が擦りつけられてびくっとする。
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