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番外編 2
【攻め組】1
しおりを挟む【side: 攻め組】
「龍ヶ崎レイヤです」
「龍ヶ崎ヨウダイです」
「矢野元カズマです」
「梅谷シュントです」
「座談会ねぇ…何話せばいいんだ?」
「まったく思い浮かばないですね……」
「ったく…なんなんだこれは」
「僕らのパートナーもしたらしいよ?
梅谷先生初めまして。龍ヶ崎ヨウダイです」
「始めまして。ハルの送迎でお見かけしていました」
「そうでしたか、よろしくお願いします。
なんかこの場では僕らタメ口でいいそうですよ、書き分けが難しいとかで」
「おぉ…? わ、かった。
……ってかこのメンツだと圧倒的に話しにくいな、矢野元」
「大丈夫です、気になさらないでください」
「流石は矢野元。どんなときでも心を落ち着け平常心だね」
「つってもなー…なんか喋らないと帰れねぇっぽいし……」
「お、ここに俺たちのパートナーの組が話したトピックがまとめてあるぞ。
これをもとに話していくのはどうだ?」
「いいと思います」
「俺も賛成です」
「僕もいいよ~」
「ん。なら教師してる分慣れてるから俺が会話進めて、各々適当に喋るでいいな?」
「「「はい」」」
「じゃ、いくぞ」
***
「まず、『自分のパートナーと初めて会ったときの印象は?』。
これは答えれそうだな」
「俺は完璧な外見だと思ったな」
「あー、懐かしいですね」
「名字も容姿も全てにおいて最高水準で、正に理想の婚約者だった。
食堂で盛大にやらかしたがな」
「あのときは本当驚きました。俺でも動けなかったです」
「昔の俺からしたら当たり前のことだったものが崩された瞬間だったからな、相当イラついた。まぁ、それから色々あって今だけど。出会いは最悪だったな……
次、矢野元いくか?」
「俺は…物心つく頃から既に隣にイロハがいたから、初めて会ったときの印象というか、もういるのが普通だったので。なのでこの話題は俺は掘り下げること無いですね。
次、梅谷先生どうでしょう」
「んーそうだな、俺の場合は一目惚れスタートだったから、なんていうか輝いて見えたぞ。櫻は他とは違った」
「わぁ、先生ロマンチストだね。かっこいい」
「そこから俺が押して押して押しまくって今だから。
今は余裕そうに見えるけど、学生時代は苦労したな。でもアイツのためなら全然苦じゃなかったが。寧ろ苦労してたのは櫻のほうだったから。
じゃ、最後。龍ヶ崎先生」
「もうね、神」
「……は? 神??」
「頭の中にあるピースが全部ハマって、ひとつになる感じ。
ハルちゃんをみつけたあの瞬間に、僕のこれまでの人生全てが肯定されたよ」
「…あー、梅谷先生。こいつこういう奴なんでもう流してください。相当頭のネジぶっ飛んでるんで」
「先生、固まらないで次」
「ぁ、あぁ…わかった……ハルは大丈夫なのか……?」
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