ハルとアキ

花町 シュガー

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中編: ハル編

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「ぁ、あ、あっ……んんっ」

ひっきりなしに出る声が、止められない。
次は今までとは違い主要箇所…胸や腰・脇腹・首などを、強弱つけて触ってくる。

「さっきキスしたときの反応で、ハルちゃんの気持ちよくなれる箇所見つけたんだよね。
首も弱いなんて可愛い。これからいっぱい撫でてあげるから」

「ゃ、だ……ぁっ」

もしかして、僕の弱いところ見つけるためにキスしたの?
ちゃんと考えてるのか考えてないのかよくわからない。
けど、

(くぅ…気持ちぃ……っ)

気持ちい。全部気持ちい。
与えられる感覚が全部快感に変わって、身体中が喜んでるのがわかる。
嫌だ、恥ずかしい。でももっと触ってほしい。

「ひぁっ」

キスされたり触られたりでツンと立ち上がった乳首を摘まれる。

「クスッ、一生懸命主張して赤くなって…美味しそう……
もう一回キスさせてね」

「ぅ……ゃ、あっ、あぁっ」

チュッと口づけされてから、乳輪ごとパクりと口に含まれた。
唾液でトロトロの口内でねっとりと舐められ、軽く噛まれたり吸われたり。
もう片方の乳首も、指でクリクリ刺激される。

(やだ、やだ……っ)

おかしい。自分の身体じゃないみたいに跳ねる。
生まれる熱をどうにかしたいけどできなくて、快感から逃げだしたいけど逃げれなくて。
しゃぶりついてる先生の金髪を引っ張りながら、襲いくる刺激にどうにか耐える。

ってかなに? 人からされただけでこうなるの?
自分でやっても全然なのに? こんなに気持ちいの?

先生…だから……?


「ひぁあっ…ぁ……」


ようやくチュパッと離れた先生の口から伸びる、いくつもの透明な糸。
それがさっきよりもっと腫れぼった乳首と、真っ直ぐ繋がっていて。

「っ…ぁ……せ、んせ……あぁっ」

「反対側もしてあげないと可哀想だよね」という声が聞こえてきそうな速さでもう片方にも吸い付く先生。
その舌が、またねっとりと攻めてきて……

「ひ、ぃ……ん、ん、んっ、んぁ…っ」

同じように舐められる片側と、さっき口に含まれてたぶん唾液で滑りがよくなった片側を器用に刺激し可愛がるのに、どうしようもなくなって

ただ喘ぐしか、なかった。








「ぁ…ぁ……あ……っ」

多分、少し時間が経った。
片方舐め終わったらまたもう片方舐めてというのを交互にされ、乳首はもう赤く膨れ上がっている。
少し風があたっても感じてしまうくらいに敏感で、自分でも信じられない。

多分というのは、途中少しだけ意識が飛びかけたから。
全身へのキスから始まって、撫でられ、胸の愛撫を繰り返され…はっきり言って高められすぎた身体は限界を迎えていて。
出したくて出したくてたまらなくてふと意識が遠くなりかけたとき、先生が気づいて対処してくれた。
おかけで、今もなんとか自我は保ったままだ。

「ごめんハルちゃん、熱かったね。そろそろ下も刺激してあげるね。
本当はもっと触りたいしまだまだ舐め足りないんだけど、今日はこれくらいにしようか。
大丈夫だよ、そのうち胸だけで射精できるようにしてあげるから」

「は、ぁ…は……」

もはや答える気力もなくて、自分の息を整えるので精一杯。

そんな 僕に


「ひぅっ!」


「お、っと」


びっくりするくらい強い快感がきて、思わず息が詰まった。

(ゃば、待っ、て)

あまりに突然のことで、息継ぎを忘れた。
次は吐くんだっけ、吸うんだっけ。
まずい、目の前がチカチカしてくる、酸欠か?

とりあえず、吐くか吸うかどっちかしないとーー


「ハルちゃん」


「は、ヒュッ…せ、んせっ」

「うん。まずは吐こうか、少しでいいからゆっくり。
僕に合わせて」

ぎゅうっと抱きしめてくれる大きな体。
背中へ回された温かい腕が、ポンポン一定のリズムを刻んでくる。
それに合わせて吐いて吸ってを繰り返し、少しづつ大きく呼吸していって……


「は……はぁ……ありがとう、ございます…」


「うんん、僕が悪かった。

ごめんねいきなり握って。びっくりしたね」


びっくり、した。
出したい出したいと思ってたけど、まさかこんなに刺激がくるなんて。
改めて自分でするのとは全然違う。
やっぱり、セックスって特別なものなのかな。
誰かとやって初めて自分の体のことを知るんだろうか。

先生の肩口に顔を埋めて、完全に落ち着いてから離れる。

「もう平気? 苦しくない?」

「大丈夫です。けど……」

完全に萎えてしまった僕のモノ。
さっきまでの快感で、先生みたいに勃ち上がってたけど…
せっかく盛り上げてくれたのにこうなってしまって、ちょっと申し訳なさを感じる。

「え、ハルちゃん僕のこと気遣ってくれてるの?
そんな、全然いいのに!」

「…で、も……」

「それより」

ぎゅっと抱きしめられてから離れ、先生がスルスル下へとズレていく。
そして「ちょっと触るからね」と告げ、僕のモノを優しく持ち上げた。

「先走りはまだ乾いてないね。よかった」

「っ、そんな実況いりませんから…」

「色も綺麗で美味しそう……

ねぇ、僕ひとつだけ決めてたことがあるんだ」


「え?」


見上げてくる瞳が、甘くとろけるように笑う。


「ハルちゃんの最初の射精は、僕の口内でしてもらう。
一滴も溢さずに、全部全部飲み込みたいって。

だから」


「あ、っ!」


「ーーこれ、口に入れていい?」


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