ハルとアキ

花町 シュガー

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番外編 1

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「は…ぁ、ぁあ……」

ズルリとレイヤが俺のナカから出て行く。

あれから何回かシて、「ちょっと休憩」と俺にキスしながらベッドを立った。

「はぁ…は、はぁ……」

いつもより倦怠感が凄い。

(か、らだ…おも……)

「っ、ひ」

出された精液が力の入らない後孔からトロ……っと溢れ落ちる感触がして、ふるりと身体が震える。

「はっ、エッロ」

ペットボトル片手に戻ってきたレイヤにニヤリと笑われる。

「ほら、飲めるか?」

「飲ま…せて……」

「ん」

グイッとペットボトルを煽って、直ぐに唇を塞がれる。
少しずつ口内に移される水をコクコク飲むと、くすぐったそうに笑われた。


「にしてもお前、やっと後ろだけでイけたな」


「え?」


「今回は俺、お前のモン触ってねぇぞ」


「ぁ……」


そう言えば、今日はずっとレイヤに抱きしめられたままだった気がする。
いつもみたいに俺のモノ触ってもらわなくても、後孔が気持ちくて気持ちくてそれだけでイッてた…気が……

(え、まじ?)

ってことは、俺女の子みたいになってたのか??
もしかしていつも以上に怠いのも、慣れないことした代償……?

「ま、ナカイキは達成ってか?」

「ん? 達成って…」

「これからもっと楽しくなるなって。
後孔だけでイけたのも、俺とのセックスに慣れた証拠だしな」

「そう、なのか?」

「あぁ」

(そっか…慣れたんだ……)

初めて身体を繋げてから随分経つけど、漸く慣れてきたのかな俺?
なんか……少し嬉しいかもしれない。


「さぁて」


クチュン

「んっ」

ツプリと入れられた長い指が、沢山出された熱いモノをいつものように掻き出してくれる。

終わるのか。
なんか、今回のは長かった気がする。
まぁ俺が人様のベッドでオナニーなんてしたのが悪いんたけど…ぁ、なんか今になって恥ずかしくなってきた……


「あんっ」


(は?)

安心して大人しく身を任せていると、急に前立腺をクリッと押される感覚。

「ククッ、可愛い声」

「なっ、レイヤなにやって ーーひぁん!」

クチュンと指が追加され、今度は3本の指でグリッと確実に刺激された。

「折角ナカイキ出来たんだ。忘れないようにもう何回かしねぇとなぁ」

「……ぇ、待っ、もう充分…っあぁ」

綺麗に掻き出してくれた後孔に、トロリとローションの感触。


「んじゃあアキ。 第2ラウンドといくか」


「待っ、待って待って本当に無理だって、

ーーんあぁ!」


結局その日は何回シたのか本当に覚えてなくて、上も下も分からないぐらいにグズグズにされて

久しぶりに、記憶が無くなってしまった。













(俺、なんでオナニーなんてしたんだろ)

(可愛かったぜ? お前もちゃんと性欲あるんだな)

(なっ、当たり前じゃん!!俺だって男だしちゃんと人並みに!)

(へぇ? それならもっかいヤっとくか?)

(え?)

(俺としてはもっと抱き潰してぇんだが)

(待っ、待って、レイヤと比べるのは無し!)

(あぁ? なんでだよ婚約者だろうが)

(そ、それはそうだけど…でもそれとこれとは違うっていうか……ぁあん!)

(ほら、もう黙っとけ。愛してんぞアキ)

(ふぁっ、ぁ! っれも…あい、してる……っ!)

(ククッ)


fin.



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