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文化祭編
side???: ???
しおりを挟むーー嗚呼、憎い。
会議が始まる前、親衛隊の奴らとにこやかに会話しているハル様を見る。
(ハル様の名を、気安く呼ぶな)
たかが掛け持ち組みのクセしてハル様に媚を売ろうなんて、頭沸いてるのかな?
ハル様の親衛隊は、腐っていてる。
掛け持ちをOKして掛け持ちしたい生徒を受け入れ。
純粋にハル様の親衛隊のみに入っている生徒も、そんな奴等と仲良くして。
(〝僕〟は、そんなんじゃない)
僕は、あんな浮気してるような汚い親衛隊とは、違うんだ。
ただただ純粋に……もうずぅっとずっと前から
ハル様の事だけを、想っている。
(それなのに、どうしてハル様はあいつ等に笑いかけるの?)
僕の方がずっと深く、ハル様の事を愛しているのに………
〝こっちを向いて? ハル様〟
「ーー?」
「っ、」
一瞬、ハル様の目が不思議そうにこちらを向いた。
視線を感じたのだろうか。
名前を呼ばれて、またその視線は戻っていったけれど。
(ハル様、僕の視線に…気づいて……く、れた?)
嗚呼、嗚呼……っ!
ズグンッ!とアソコが一気に勃ちあがったのが分かる。
(もっと、もっともっともっと)
乱れてくる呼吸を必死に押さえつけて、平然を装って。
(もっと僕に気づいて、ハル様……っ!)
会議が終わって、あの憎たらしい親衛隊隊長が終わるのを待っていたかのように教室へ入っていくのが見えた。
そっと覗いてみると、ハル様が座ってる椅子の前に片足をつけて跪き、ハル様の頬に手をあてながら話をしている。
隊長の言葉1つ1つに、ハル様はクシャリと顔を歪め、泣きそうになっていた。
(ーーーー嗚呼)
憎い。
憎い憎い憎い。
(憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い)
どうして腐っている隊の隊長ごときが、あんなにハル様に近づいているの?
おかしい……
それに、ハル様もハル様だ。
どうして何も疑問を感じず隊長の手を受け入れているのか。
(ハル様は、〝僕のもの〟なのに)
みんなんな、頭がおかしい。
嗚呼、嗚呼、
(早く、こんな世界からハル様を助けないと)
そう、このおかしな世界でハル様を救えるのは
ーー僕しか、いない。
そう、僕しか……いないんだ。
(ハル様、待っててください)
もうすぐ、迎えに行きますからね。
僕が、憎たらしい親衛隊からも目の前でハル様を奪い取っていった婚約者からも
ーー救って、あげますから。
教室から出てくるハル様を今までで1番強く睨んだら、ビクリと大きくその肩が震え、バッ!とこちらを振り返ってくれた。
ポソッ
「っ、あぁ……ハル様ぁ………!」
怯えるようなハル様の視線に、身体ははしたなくビクビクと反応してしまう。
アソコも、もう痛いくらいに反り勃って今にも弾けそうな程張り詰めていて。
(嗚呼、嗚呼、好きっ)
好き、好き好き、大好きハル様、大好き。
誰にも気づかれないようにズボンの上からそっと撫でると、それだけでビクンッ!と大きく身体が跳ね簡単にイッてしまった。
ジワリとハル様への愛が溢れてきて、まるでお漏らしをしてしまったかのような感覚に陥ってしまう。
「あぁ………ハル、さまぁ……っ」
(貴方の為にしたお漏らしなら、全然気持ち悪くないです……)
寧ろ、他の生徒にハル様への愛の証がバレてしまうんじゃないかとゾクゾクする。
「はぁぁ…っ、ハル様ぁ………」
(もっと、もっと僕を見て)
その怯えた表情で、もっとたくさん僕を振り返って
「嗚呼、ハル様……好きぃ………っ」
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