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親衛隊編
sideアキ: 親衛隊の大幅なルール変更 1
しおりを挟む「まさか、こんなに早く呼んでいただけるとは思ってもみませんでした」
「こういうのは早い方がいいかなと思って……」
小鳥遊様は紅茶でよろしいでしょうか?
はい。ありがとうございます、月森先輩。
早めにルール決めをしておきたいと思って尋ねた、先輩の部屋。
「おっしゃっていただけたら場所を考えましたのに…ご足労おかけしすいません」と申し訳なさそうに通してくれた。
余計なものはない、まさに先輩のような部屋のテーブル席に「どうぞ」と案内される。
「それにしても、小鳥遊様は随分親衛隊に関して積極的なのですね」
「えっ、だって僕のために集まってくれていますし…他の方はここまでされないんですか?」
「そうですね。基本的には設立の許可を出すだけで後は好きにしてください、という方が殆どですよ」
(そうなのか…みんなそんなもんなんだな……)
「ふふふ、小鳥遊様は素直な方なのですね。私は積極的に親衛隊と関わりを持とうとされる小鳥遊様を、これからも支えていきたいと思っておりますよ」
カチャカチャと紅茶の準備をしながらニコリ振り向かれる。
「ぁ、ありがとうございます…っ」
(う、わぁぁぁ…なんか恥ずかしいぞこれ……!)
「クスクス、お顔が真っ赤です小鳥遊様。本当に表情豊かですね。
実は私の他にも後1人呼んでおりまして、もう間も無く来るかとは思うのですがーー」
バタン!
「すいません、遅れました!!」
「タイミングいいですね。ちょっと迎えに行ってきますので少々お待ちください」
(? 誰だろう…)
やがて先輩に連れられて来たのは、イロハと同じくらいの身長に、黒髪の目がキリッとしてる可愛い子。
緊張してるみたいに俺に近づいて、ペコッ!と大きく一礼し目の前の椅子に座る。
(視線がずっと下向いてる…怯えなくても何もしないのに……)
コト、とタイミングを見計らったように先輩がそれぞれに紅茶を配っていって。
「さて。
それでは、小鳥遊様の親衛隊のルール決めをおこないましょうかーー」
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