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五章 学園生活 1‐1

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 一時限目、二時限目の一般教養は特に問題なく過ごすことができた。 
 いや、事前学習って本当に大切だね。
 まだはじめだからゆっくりなだけかもしれないけれど、とても簡単に感じた。
 先生は少しお年を召した方と、中年といってよさような先生。
 異世界での先生ってどんな感じなんだろうって少し不安だったから、特に変わりがなくてなんだか安心。

「次は魔法実技ですわね。
 行きましょう」

 ルカさんの言葉に、私のテンションは上がってくる。
 なにせ、魔法実技だ。
 やはり、元地球人としては魔力関連のことは楽しみなのだ。
 座学に関しては事前に教えてもらっているけど、実技は何もやったことはない。
 いや~、楽しみだな。

「ふふっ、楽しそうですわね、アーネさん」

 ルカさんに笑われると、少し恥ずかしくなる。 
 確かに、今の私はとてもわかりやすい顔をしているはずだ。
 だって仕方ないじゃん⁉
 
「はい、楽しみです……」

 会話をしながら、ルカさんと廊下を歩いていると、前から入試のときに見かけた先生がやってきた。
 確か名前は、バレス先生。

「おっ、オリベルトじゃないか。
 もう体調はいいのか?」

「あっ、はい。
 もう大丈夫です」

「それはよかった」

 そういうとバレス先生はすぐに通り過ぎていった。
 なんだったんだろう。

「アーネさん?
 早くいかないと遅刻してしまいますわ」

 あれ、もうそんな時間!
 その言葉を合図に、少し小走りで教室へと向かった。


 
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