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十章 新学期
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とうとう文化祭当日!
お茶会は明日なんだけど、最終調整が必要だからと駆り出されています。まあ、私のクラスは何もやらないけどさ……。兄様のところには行きたい、という話をするとなぜかちゃんと行ってくれと逆にお願いされました。
「お菓子の発注、最終確認はしたか?」
「は、はい。
きちんと確認しました」
「茶葉は、大丈夫だったな」
「この椅子はどちらに運びましょう?」
「あ、それはこちらと、こちらに」
計画書とにらめっこしながらなんとか指示を出していく。いろんな声が行きかっているから声を大きくしないと聞こえないのは結構不便。というか、発注に関しては全然わからないから、とテーブルやら椅子やらを運んできてくれる人の相手を頑張っていたらなぜか皆さん私に聞いてくるように。もう疲れた……。
「アーネミリアさん、ありがとう助かったよ。
そろそろ君の兄上のところに行った方がいいのではないかな?」
「そう、ですね。
では、お言葉に甘えて」
私以上に多忙なはずのこの人がなぜかとっても元気そうなのは突っ込むまい。なんだか負けた気がするからね。
許可はもらったからと早々にお兄様のクラスに向かうことにした。その前にルカさんと合流しないと。基本的にはずっとルイベルト王子のところにいるといっていた。王子のクラスは一年生の中では珍しく参加するとのこと。だから退屈しないと思う。
「ごきげんよう、ルカさん。
そろそろお兄様のところに行こうと思っているのですが、ルカさんはどうしますか?」
クラスに行くとさっそくルカさんを見つけ声をかける。うん、クラスは結構にぎわっているんだね。
「あら、アーネさん!
ようやく抜けられたのですか?」
「はい。
本当に遠慮なく使われました……」
お疲れ様、とねぎらってくれるルカさんに癒される。っと、本当にそろそろ行かないと。
「どこかに行くのか、ルカ」
「ええ。
アーネさんのお兄様のところへ行くのです」
行こうか、というところで声をかけてきたのはルイベルト王子。そうか、というとどこかに行ってしまった。いや、本当にどうしたんだ?
「さあ、行きましょうアーネさん」
「えっと、ルイベルト王子はいいのですか?」
気になって聞いてみたら、きょとんとされてしまった。何がですか、って私もわかりません!
とにかくお兄様がいる中等部の方へ移動することになりました。何気にそっちの方行くのは初めてかも?
お茶会は明日なんだけど、最終調整が必要だからと駆り出されています。まあ、私のクラスは何もやらないけどさ……。兄様のところには行きたい、という話をするとなぜかちゃんと行ってくれと逆にお願いされました。
「お菓子の発注、最終確認はしたか?」
「は、はい。
きちんと確認しました」
「茶葉は、大丈夫だったな」
「この椅子はどちらに運びましょう?」
「あ、それはこちらと、こちらに」
計画書とにらめっこしながらなんとか指示を出していく。いろんな声が行きかっているから声を大きくしないと聞こえないのは結構不便。というか、発注に関しては全然わからないから、とテーブルやら椅子やらを運んできてくれる人の相手を頑張っていたらなぜか皆さん私に聞いてくるように。もう疲れた……。
「アーネミリアさん、ありがとう助かったよ。
そろそろ君の兄上のところに行った方がいいのではないかな?」
「そう、ですね。
では、お言葉に甘えて」
私以上に多忙なはずのこの人がなぜかとっても元気そうなのは突っ込むまい。なんだか負けた気がするからね。
許可はもらったからと早々にお兄様のクラスに向かうことにした。その前にルカさんと合流しないと。基本的にはずっとルイベルト王子のところにいるといっていた。王子のクラスは一年生の中では珍しく参加するとのこと。だから退屈しないと思う。
「ごきげんよう、ルカさん。
そろそろお兄様のところに行こうと思っているのですが、ルカさんはどうしますか?」
クラスに行くとさっそくルカさんを見つけ声をかける。うん、クラスは結構にぎわっているんだね。
「あら、アーネさん!
ようやく抜けられたのですか?」
「はい。
本当に遠慮なく使われました……」
お疲れ様、とねぎらってくれるルカさんに癒される。っと、本当にそろそろ行かないと。
「どこかに行くのか、ルカ」
「ええ。
アーネさんのお兄様のところへ行くのです」
行こうか、というところで声をかけてきたのはルイベルト王子。そうか、というとどこかに行ってしまった。いや、本当にどうしたんだ?
「さあ、行きましょうアーネさん」
「えっと、ルイベルト王子はいいのですか?」
気になって聞いてみたら、きょとんとされてしまった。何がですか、って私もわかりません!
とにかくお兄様がいる中等部の方へ移動することになりました。何気にそっちの方行くのは初めてかも?
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