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最終章
244 リディアとカルベア 1
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『……て。
目覚めて!』
聞こえてきた声に徐々に意識が覚醒する。この方は誰なのだろうか?
隣には自分のような魂があることがわかる。
『ああ、よかった。
名もなき魂たちよ。
そなたらに頼みたいことがあるのだ』
私に頼みたいこと?
『ああ、時間がないな。
我はこの世界の創造神だ』
創造神、さま? って何だろう?
『すまないな、時間がない故今はその疑問には答えられない。
この後、地上に降りたならばきっとわかるだろう』
まるでこちらの声が聞こえているみたいだ。まだ、声を持っていないのに。
『それでな、そなたらに頼みたいこととは、破壊神のことなのだ。
あやつはもう我の手には負えない。
地上に降りてやりたい放題だ』
破壊神? なんだか怖そうな名前。
『そのための力をそなたらには授けよう。
聖心力というものだ。
これがあれば地上でも聖なる力を使うことができるだろう。
無垢な魂にこのようなことを頼み、申し訳なく思う。
だがまだ地上に降りたことがなく、満月の日に生まれるそなたらにしか頼めないのだ。
目が覚めたのち、お互いを探して合流してから、破壊神を倒してくれ』
そこまで言うと創造神と名乗る方はそっと自分たちの魂に手を当てる。一瞬温かいものに満たされたかと思うと、自分の中に力が入ってきたのがわかった。
これが聖心力? すごい……!
『では、どうかよろしく頼む。
もうすぐ目覚める時だ」
そう告げると、その方の気配は霧散していく。残ったのは自分と、隣の魂。
どうしたらいいのかと思っていると、だんだんと意識が落ちて行った。
目覚めて!』
聞こえてきた声に徐々に意識が覚醒する。この方は誰なのだろうか?
隣には自分のような魂があることがわかる。
『ああ、よかった。
名もなき魂たちよ。
そなたらに頼みたいことがあるのだ』
私に頼みたいこと?
『ああ、時間がないな。
我はこの世界の創造神だ』
創造神、さま? って何だろう?
『すまないな、時間がない故今はその疑問には答えられない。
この後、地上に降りたならばきっとわかるだろう』
まるでこちらの声が聞こえているみたいだ。まだ、声を持っていないのに。
『それでな、そなたらに頼みたいこととは、破壊神のことなのだ。
あやつはもう我の手には負えない。
地上に降りてやりたい放題だ』
破壊神? なんだか怖そうな名前。
『そのための力をそなたらには授けよう。
聖心力というものだ。
これがあれば地上でも聖なる力を使うことができるだろう。
無垢な魂にこのようなことを頼み、申し訳なく思う。
だがまだ地上に降りたことがなく、満月の日に生まれるそなたらにしか頼めないのだ。
目が覚めたのち、お互いを探して合流してから、破壊神を倒してくれ』
そこまで言うと創造神と名乗る方はそっと自分たちの魂に手を当てる。一瞬温かいものに満たされたかと思うと、自分の中に力が入ってきたのがわかった。
これが聖心力? すごい……!
『では、どうかよろしく頼む。
もうすぐ目覚める時だ」
そう告げると、その方の気配は霧散していく。残ったのは自分と、隣の魂。
どうしたらいいのかと思っていると、だんだんと意識が落ちて行った。
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