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七章 学園生活 1-2

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「うわぁ」   

    扉をくぐった先の光景に思わず声がでてしまう。
    まさか扉1枚隔てた先の光景がここまで変わるとは思っていなかったのだ。

    なんというか、小さな山が沢山ある感じだ。
    それぞれの山のあいだには幅の大小こそあれ、人が通れそうではある。
    想像としては、海辺みたいに色々な大きさの鉱石が足元にゴロゴロ転がっていると思っていたから、つい驚いてしまう。
    ぽかんとしているあいだにも先生は進んでいってしまう。

「足元気をつけてくださいね。
    もう少し先まで行きましょう」

「はい。
    あの、この山から鉱石を探すのですか?」

「探す......?」

    私のその一言が引っかかったようで、先生がこちらをふりかえる。
     何か変なこと言ったかな?

「これら全てが鉱石ですよ?
    ここまで純度が高いものばかりの場所はここだけでしょう。
    国としてもこの鉱山は大切で、他国にはとても高く売れます。
    ですから、不当な持ち出しがないようにここへは入る者は王族の許可が欲しいですし、入った日時持ち出す鉱石の量は全て記録されます」

    そんなに貴重なの!?
    高価とは聞いていたけど、国がここまで管理する程だとは思わなかった。
    あれ、今まで先生に頂いた鉱石はいったい何円分......?

「あの、ここから持ち出す際にお金がかかるのですよね?」

「ああ、私たちはかかりませんよ。
   そういう許可を頂いているので心配しないでください。
   これは他でもない陛下の判断ですから」

     あれ、これってもしかして結構な特別扱い?
     今更気がついてしまった......。

「気になさらないでくださいね。
   それだけの信頼と価値があると判断されたのですから
 ですが、このことは他言しないでくださいね。
 ほかのものは相応の金額を払っていますので」

   励ますように言ってくれるけど、逆にプレッシャーかも......?   
   でも、その気持ちに答えることができたらいいななんて思っちゃう。
 そしてやっぱりほかの人はお金を払っているのね。

「さあ、ここから削り出しましょうか」

    たどり着いたのは3分の1程がかけた山の前。
    きっと今はここから削り出しているんだろうな。
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