8 / 323
第1章 降り立つ
あっさり?と異世界テンプレ⑤
しおりを挟む
斥候の騎士の指示のもと、足を止め斥候の示す方角を見ると草や蔦などで入り口を隠している洞窟を見つけた。
その洞窟はよほど注意してみないと今のセナ達がいる場所からでは発見できそうもなかった。
「巧妙に隠してあるな」
ガルハルトが呟き、一同が納得したようにうなずくと。
「見張りは見当たりません…もしかしたらすでに逃亡しているやもしれません」
斥候をつとめる騎士がそういうと、ガルハルトは少し考えたあと。
「こうしていても始まらん、スタインはこのまま斥候として先頭を行ってくれ。
そのあとを俺とすまぬがセナ殿頼む、そして我々の後ろをライズ殿がついてきてくれ、カークス貴様はしんがりだ」
そう全員に指示をだし、先ほどまで斥候を務めていたスタインと呼ばれた騎士が頷き、あたりを見渡しながら
慎重に歩みを進め、洞窟の前にたどり着き内部を少し覗いた後、危険がないと判断したのかこちらに合図を送ってきた。
「ではいくぞ!」
ガルハルトがスタインの合図を確認し、小声で指示を出し全員が頷いた後、先ほど指示があった隊列で斥候のスタインの近くまで行くと、スタインは洞窟の入り口に少し入っていて地面や壁に耳を当て何かを探っていた。
「スタインどうだ?」
その様子をみてガルハルトが聞くと。
「この周辺に生き物が歩いている音は聞こえませんね、いるとしたらもっと奥でしょう。」
立ち上がったスタインが報告をすると。
「一応用心して進もう、スタイン罠に気をつけろよ?」
ガルハルトが全員に言い。
「ライト!」
スタインがガルハルトに敬礼をした後、左手を上に向けつぶやくと、左手の上にピンポン玉ほどの光球体を浮かばせた。
「えっ!?魔法!?」
それをみたセナだけが驚き声をあげると、ほかのメンバーがセナの声に驚き。
「っんだよ! びっくりさせんなよ! 魔力のある人なら誰だって使える初級魔法だろうがっ!」
ライズがセナを責めるようにいうと、セナはやらかしたか?と思いつつ周りをみると、周りのメンバーもセナのことを不思議そうに見ていたが。
「ん?……もしかしてセナ殿の住んでいた地方では魔法を使えるものが誰もいなかったのか?」
「あっあの……そうです……僕の住んでいたところでは魔法を使う人がいなかったので……すいません」
ガルハルトの問いかけにセナが申し訳なさそうに焦りながらもなんとかごまかすように言うと。
「そうか、聞いた話では海を渡った遥か東の国では魔法を使わないと聞いていたが、セナ殿はそちらから渡ってきたのか」
ガルハルトが納得したように言い。
「確かに、セナ殿の腰の物は我々の剣とは違い……確か刀と呼ばれる東の国独自の武器のようですな。
それに、かの国の者は黒髪、黒目であると聞き及んでおります」
しんがりを務めているカークスと呼ばれる中年騎士が、顎を撫でながら納得したようにセナを見ながら言った。
「はぁ~ セナお前随分と遠くから来たんだなぁ……道理でこの国のことをあまり知らねぇはずだわ」
ライズが呆れたようにいい。
「ライズも魔法を使えるのか?」
「んや!俺の魔力じゃ攻撃魔法も神聖魔法も使えねぇよ、せいぜい薪に火をつける程度の生活魔法だけだわ」
セナが聞くとライズが答え。
「生活魔法なんてものがあるのかぁ」
セナが驚きながら言うと。
「皆さん静かに!……この先に誰か居ります!」
斥候を務めていたスタインがライトの光を弱め皆の進行を止めた先には、木の扉があった。
「話は後だな……スタインの扉を開けると同時に俺とセナ殿が飛び込む!……では行くぞ!1・2・3!!」
口早くガルハルトが指示をだし、カウントと共にスタインがドアを蹴破った瞬間、ガルハルトとセナが剣と刀を抜き中に突入すると。
「ひぃっ!もうきやがった!!!??」
「もっ!もうだめだっ!!」
と3人の残党らしきものたちがガルハルトとセナを見て驚き、武器を捨て両手をあげた。
「「………………」」
セナとガルハルトは、その潔いいまでの残党を目にし言葉をなくしていると。
「「団長!」」
「セナ!?」
スタイン、カークス、ライズの順番で叫びながら部屋になだれ込んできた。
そして、抵抗する気のない残党を後ろでで縛りあげると。
「他の者はどこだ!」
カークスが圧を込めて聞くと。
「かさ……頭がやられたと聞いて……アシッド様が他のやつらを連れて先に……おっ!俺たちは持てるだけの宝と奴隷を連れて来いって……。
その間に……アシッド様たちが国境を超える準備をしておいてくれるって言われて……」
涙目で残党の一人が顔を蒼くしながら言うと。
「お前ら見捨てられたな……我々がお前らを捕まえている間にやつらはもう国境へ向かったんだろう」
カークスがいい、ガルハルトとスタインが おそらくな と言いながら頷くと。
「「「 そっ!そんなぁ~ 」」」
残党3人はショックのあまり膝をついた。
「あっ……あの! 奴隷って……?」
セナがその光景を見ながら話に割って入るとガルハルトが思いだしたかのように。
「そうだった! おい! 貴様ら! まだ奴隷にした者たちはここにいるのかっ!?」
残党の一人に聞くと。
「みっ!右奥の部屋に4人おりやす!……ため込んだ財宝は左のお頭の部屋の奥でさぁ……」
その残党はビビりながらも答えると。
「カークス!それと済まぬがライズ殿!共に財宝の部屋へ行いってくれまいか!俺は囚われた人々の元へ行く!スタインとセナ殿はここでこ奴らの見張りを頼む!」
「僕も囚われた方々のほうへ行かせてください!」
ガルハルトが指示を出すとセナが申し出る。
『なぜかわからないけど……行かなきゃならない気がする』
セナが心の中で思っていると。
「わかった……ではセナ殿俺と一緒に、スタイン見張りは1人で大丈夫だな?」
ガルハルトがいいスタインが頷くと、セナと共に右の部屋へと足を進めた。
その洞窟はよほど注意してみないと今のセナ達がいる場所からでは発見できそうもなかった。
「巧妙に隠してあるな」
ガルハルトが呟き、一同が納得したようにうなずくと。
「見張りは見当たりません…もしかしたらすでに逃亡しているやもしれません」
斥候をつとめる騎士がそういうと、ガルハルトは少し考えたあと。
「こうしていても始まらん、スタインはこのまま斥候として先頭を行ってくれ。
そのあとを俺とすまぬがセナ殿頼む、そして我々の後ろをライズ殿がついてきてくれ、カークス貴様はしんがりだ」
そう全員に指示をだし、先ほどまで斥候を務めていたスタインと呼ばれた騎士が頷き、あたりを見渡しながら
慎重に歩みを進め、洞窟の前にたどり着き内部を少し覗いた後、危険がないと判断したのかこちらに合図を送ってきた。
「ではいくぞ!」
ガルハルトがスタインの合図を確認し、小声で指示を出し全員が頷いた後、先ほど指示があった隊列で斥候のスタインの近くまで行くと、スタインは洞窟の入り口に少し入っていて地面や壁に耳を当て何かを探っていた。
「スタインどうだ?」
その様子をみてガルハルトが聞くと。
「この周辺に生き物が歩いている音は聞こえませんね、いるとしたらもっと奥でしょう。」
立ち上がったスタインが報告をすると。
「一応用心して進もう、スタイン罠に気をつけろよ?」
ガルハルトが全員に言い。
「ライト!」
スタインがガルハルトに敬礼をした後、左手を上に向けつぶやくと、左手の上にピンポン玉ほどの光球体を浮かばせた。
「えっ!?魔法!?」
それをみたセナだけが驚き声をあげると、ほかのメンバーがセナの声に驚き。
「っんだよ! びっくりさせんなよ! 魔力のある人なら誰だって使える初級魔法だろうがっ!」
ライズがセナを責めるようにいうと、セナはやらかしたか?と思いつつ周りをみると、周りのメンバーもセナのことを不思議そうに見ていたが。
「ん?……もしかしてセナ殿の住んでいた地方では魔法を使えるものが誰もいなかったのか?」
「あっあの……そうです……僕の住んでいたところでは魔法を使う人がいなかったので……すいません」
ガルハルトの問いかけにセナが申し訳なさそうに焦りながらもなんとかごまかすように言うと。
「そうか、聞いた話では海を渡った遥か東の国では魔法を使わないと聞いていたが、セナ殿はそちらから渡ってきたのか」
ガルハルトが納得したように言い。
「確かに、セナ殿の腰の物は我々の剣とは違い……確か刀と呼ばれる東の国独自の武器のようですな。
それに、かの国の者は黒髪、黒目であると聞き及んでおります」
しんがりを務めているカークスと呼ばれる中年騎士が、顎を撫でながら納得したようにセナを見ながら言った。
「はぁ~ セナお前随分と遠くから来たんだなぁ……道理でこの国のことをあまり知らねぇはずだわ」
ライズが呆れたようにいい。
「ライズも魔法を使えるのか?」
「んや!俺の魔力じゃ攻撃魔法も神聖魔法も使えねぇよ、せいぜい薪に火をつける程度の生活魔法だけだわ」
セナが聞くとライズが答え。
「生活魔法なんてものがあるのかぁ」
セナが驚きながら言うと。
「皆さん静かに!……この先に誰か居ります!」
斥候を務めていたスタインがライトの光を弱め皆の進行を止めた先には、木の扉があった。
「話は後だな……スタインの扉を開けると同時に俺とセナ殿が飛び込む!……では行くぞ!1・2・3!!」
口早くガルハルトが指示をだし、カウントと共にスタインがドアを蹴破った瞬間、ガルハルトとセナが剣と刀を抜き中に突入すると。
「ひぃっ!もうきやがった!!!??」
「もっ!もうだめだっ!!」
と3人の残党らしきものたちがガルハルトとセナを見て驚き、武器を捨て両手をあげた。
「「………………」」
セナとガルハルトは、その潔いいまでの残党を目にし言葉をなくしていると。
「「団長!」」
「セナ!?」
スタイン、カークス、ライズの順番で叫びながら部屋になだれ込んできた。
そして、抵抗する気のない残党を後ろでで縛りあげると。
「他の者はどこだ!」
カークスが圧を込めて聞くと。
「かさ……頭がやられたと聞いて……アシッド様が他のやつらを連れて先に……おっ!俺たちは持てるだけの宝と奴隷を連れて来いって……。
その間に……アシッド様たちが国境を超える準備をしておいてくれるって言われて……」
涙目で残党の一人が顔を蒼くしながら言うと。
「お前ら見捨てられたな……我々がお前らを捕まえている間にやつらはもう国境へ向かったんだろう」
カークスがいい、ガルハルトとスタインが おそらくな と言いながら頷くと。
「「「 そっ!そんなぁ~ 」」」
残党3人はショックのあまり膝をついた。
「あっ……あの! 奴隷って……?」
セナがその光景を見ながら話に割って入るとガルハルトが思いだしたかのように。
「そうだった! おい! 貴様ら! まだ奴隷にした者たちはここにいるのかっ!?」
残党の一人に聞くと。
「みっ!右奥の部屋に4人おりやす!……ため込んだ財宝は左のお頭の部屋の奥でさぁ……」
その残党はビビりながらも答えると。
「カークス!それと済まぬがライズ殿!共に財宝の部屋へ行いってくれまいか!俺は囚われた人々の元へ行く!スタインとセナ殿はここでこ奴らの見張りを頼む!」
「僕も囚われた方々のほうへ行かせてください!」
ガルハルトが指示を出すとセナが申し出る。
『なぜかわからないけど……行かなきゃならない気がする』
セナが心の中で思っていると。
「わかった……ではセナ殿俺と一緒に、スタイン見張りは1人で大丈夫だな?」
ガルハルトがいいスタインが頷くと、セナと共に右の部屋へと足を進めた。
10
お気に入りに追加
6,936
あなたにおすすめの小説
【完結】私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか
あーもんど
恋愛
聖女のオリアナが神に祈りを捧げている最中、ある女性が現れ、こう言う。
「貴方には、これから裁きを受けてもらうわ!」
突然の宣言に驚きつつも、オリアナはワケを聞く。
すると、出てくるのはただの言い掛かりに過ぎない言い分ばかり。
オリアナは何とか理解してもらおうとするものの、相手は聞く耳持たずで……?
最終的には「神のお告げよ!」とまで言われ、さすがのオリアナも反抗を決意!
「私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか」
さて、聖女オリアナを怒らせた彼らの末路は?
◆小説家になろう様でも掲載中◆
→短編形式で投稿したため、こちらなら一気に最後まで読めます
実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい(勇者学園の西園寺オスカー)
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
高尚とサプリ
wannai
BL
大学生になってやっと出来た彼女(彼氏)がマゾだというので勉強の為にSMバーの門をくぐった棗。
そこで出会ったイツキは、親切にもサドとしての手解きをしてくれるというが……。
離婚してサドに復帰した元・縄師 × 世間知らずのゲイ大学生
※ 年齢差とか嫁関連でいざこざする壱衣視点の後日談を同人誌(Kindle)にて出してます
輝夜坊
行原荒野
BL
学生の頃、優秀な兄を自分の過失により亡くした加賀見亮次は、その罪悪感に苦しみ、せめてもの贖罪として、兄が憧れていた宇宙に、兄の遺骨を送るための金を貯めながら孤独な日々を送っていた。
ある明るい満月の夜、亮次は近所の竹やぶの中でうずくまる、異国の血が混ざったと思われる小さくて不思議な少年に出逢う。彼は何を訊いても一言も喋らず、身元も判らず、途方に暮れた亮次は、交番に預けて帰ろうとするが、少年は思いがけず、すがるように亮次の手を強く握ってきて――。
ひと言で言うと「ピュアすぎるBL」という感じです。
不遇な環境で育った少年は、色々な意味でとても無垢な子です。その設定上、BLとしては非常にライトなものとなっておりますが、お互いが本当に大好きで、唯一無二の存在で、この上なく純愛な感じのお話になっているかと思います。言葉で伝えられない分、少年は全身で亮次への想いを表し、愛を乞います。人との関係を諦めていた亮次も、いつしかその小さな存在を心から愛おしく思うようになります。その緩やかで優しい変化を楽しんでいただけたらと思います。
タイトルの読みは『かぐやぼう』です。
※表紙イラストは画像生成AIで作成して加工を加えたものです。
【完結】そっといかせて欲しいのに
遊佐ミチル
BL
「セックスが仕事だったから」
余命宣告を受けた夜、霧島零(21)はひったくりに合い、エイト(21)と名乗る男に助けられる。
彼は東京大寒波の日なのになぜか、半袖姿。そして、今日、刑務所を出所してきたばかりだと嘘とも本気とも付かない口調で零に言う。
どうしても人恋しい状況だった零はエイトを家に招き入れる。
過去を軽く語り始めたエイトは、仕事でセックスをしていたと零に告げる。
そして、つけっぱなしのテレビでは白昼堂々と民家を襲い金品を奪う日本各地で頻発している広域強盗犯のニュースが延々と流れていて……。
下げ渡された婚約者
相生紗季
ファンタジー
マグナリード王家第三王子のアルフレッドは、優秀な兄と姉のおかげで、政務に干渉することなく気ままに過ごしていた。
しかしある日、第一王子である兄が言った。
「ルイーザとの婚約を破棄する」
愛する人を見つけた兄は、政治のために決められた許嫁との婚約を破棄したいらしい。
「あのルイーザが受け入れたのか?」
「代わりの婿を用意するならという条件付きで」
「代わり?」
「お前だ、アルフレッド!」
おさがりの婚約者なんて聞いてない!
しかもルイーザは誰もが畏れる冷酷な侯爵令嬢。
アルフレッドが怯えながらもルイーザのもとへと訪ねると、彼女は氷のような瞳から――涙をこぼした。
「あいつは、僕たちのことなんかどうでもいいんだ」
「ふたりで見返そう――あいつから王位を奪うんだ」
クラスで話題の美少女配信者がデブスの俺だとは推ししか知らない〜虐げられても関係ない、推しに貢ぐ為にスキルのガチャを引く〜
ネリムZ
ファンタジー
ダンジョン、それは神が信仰心を集める為に人間に与えたシステムである。
『データ』と言う異世界に繋ぐアプリ『異世界データ』を始めとした、色々な事をしていた。
ダンジョンや新たな資源、様々な恵を人間に与えた。
それは高校生でも数億稼げてしまう程に人智を超えた出来事である。
さらに、神は『イベント』を行うのである。
それで大抵の事が解決する万能言語が生まれた。『神ってスゲー』である。
当初は宗教などが荒れてしまったりしたが、今では人間にとってメリットしかない事柄となっている。
霧外日向(きりがいひなた)は太っていた。デブス、その言葉が良く似合う外見をしている。
そのせいで、学校では豚と言われて虐げられている。そのような光景が日常となっていた。
そんなある日である、彼の推しであるダンジョン探索系VTuberのリイアのフィギュアを買うために金を探した。しかし、金がない。
完全なる金欠。剣術を辞めた事により両親にも頼みにくい。バイトも時間がかかる。それでは購入時期に間に合わい。
そこで日向は『ダンジョン』に挑む事にした。探索者となり、金を稼いで貢ぐために。
ダンジョンに入り、ステータスを確認するとネットにもないスキルが二つ存在した。
それは呪いスキルと呼ばれてしまう【データ転性】と世界を揺るがすスキル《モンスターカードガチャ》だった。
無知な日向はその事実に当面の間は気づかない。
だが、日向はこれをポジティブに考えて利用し、配信者『日陰』として活動する事を決めた。
推しであるリイアに近づく為に。⋯⋯だが、無知故に彼の動画はバズってしまう。
モンスターカードと言う激レアアイテムを数枚所持して扱う初心者として⋯⋯。
クラスではそれが話題となっていて、日向は萎縮してしまう。バレたら大変である。
何故なら、完全な女性の配信者と世界に思われているからだ。
それが推しにバレてしまうのだが⋯⋯⋯⋯
レアアイテムを大量入手出来るスキルを持つ彼が目指す先には何があるのか?
それはまだ、誰にも分からない。
巻き戻り令息の脱・悪役計画
日村透
BL
※本編完結済。現在は番外後日談を連載中。
日本人男性だった『俺』は、目覚めたら赤い髪の美少年になっていた。
記憶を辿り、どうやらこれは乙女ゲームのキャラクターの子供時代だと気付く。
それも、自分が仕事で製作に関わっていたゲームの、個人的な不憫ランキングナンバー1に輝いていた悪役令息オルフェオ=ロッソだ。
しかしこの悪役、本当に悪だったのか? なんか違わない?
巻き戻って明らかになる真実に『俺』は激怒する。
表に出なかった裏設定の記憶を駆使し、ヒロインと元凶から何もかもを奪うべく、生まれ変わったオルフェオの脱・悪役計画が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる