4 / 323
第1章 降り立つ
第1村人と異世界テンプレ①
しおりを挟む
セナは自分がどこにいて、これからどうすればいいのかという問題に気づき、先ほどまでの厨二病が嘘のようにテンションが下がりまくり、やっと見つけた少し平らで大きな岩の上に体育座りで座り。
「ここどこなんだろ……スマホないから……現在地もググれないし 連絡も取れないよ……」
あまりの不安に、もう泣く寸前まで精神的に追い詰められていた時。
ザッザッザッ
また何かが近づいてくる音が聞こえ、今度は何だとビクビクしながら刀を音のほうへ向け構える。
「ん? うぉっ!? あぶねぇよっ! にいちゃん!!!」
飛び出してきた背中にデカい籠のようなものを背負い、こちらをみて驚いているおっさんをみて。
「うぉ! で! でたっ!?って……おっさんだれ?」
セナも驚きながら聞く。
「出たってこっちのセリフだよ! にぃちゃん! ちなみに俺はまだ22でおっさんじゃねぇよ!」
おっさんに言われ、セナがその男の風貌をまじまじとみると、男は身長は170㎝のセナより結構大きそうなので180㎝以上はあるだろうと思われ、麻でできたっぽい紺色の服に茶色のなにかの毛皮のベストをきていて、服の上からでもわかるほどのガチムチ筋肉ダルマで、茶色の短髪で無精ひげを生やし、槍のような棒を杖代わりにしていたようだ。
そして、そんな彼を見終え うんうん とセナは頷き。
「そんな22歳なんているかよっ!!」
「うっさいわっ!!」
指をさし叫ぶようにその男を指摘すると、最後まで言い終わる前にかぶせるようにツッコミが入った。
その後、色々ツッコミあい最終的に男の名前は ライズ といい彼が来た方向に、1週間歩いたところにある エルの森という森の近くの、そのなもエル村という村から特産品をこの先の王都に売りに行く途中だったそうだ。
そして当然、セナも聞かれたがしどろもどろになりながらも、なんとか王都に行こうとして道に迷い、金や荷物も盗まれてしまったというていで話を作り話した。
話ながらさすがに怪しすぎて疑われるかな?と思っていると。
「そうか大変だったな、よかったら一緒に王都まで行こうぜ? それより一言いっておかなきゃならねぇことがあるんだ」
ライズが優しい笑顔で一緒に王都まで行こうと言った後、表情を改め言ってきたので、セナも真剣な表情で話を聞く体制をとる。
「てめぇが30歳で俺より年上なんてありえねぇだろ!! 嘘つくんじゃねぇ!!」
「ホントだっ! バカタレ!!!」
2人が出会ってから本日何度目かの言い争いをしているとどこからか。
キン! キン! ヒヒィーーン!!
金属同士がぶつかり合う音と馬が鳴く声が聞こえ。
「ライズまてっ! 向こうから馬の鳴き声と金属のぶつかり合う音が聞こえた!」
セナがいうと、ライズも真顔になり どっちだ!? と焦ったように聞いてきてセナが方向を示す。
「盗賊に誰か襲われてるのかもしれねぇ! 見に行って助けれそうなら助けようぜ!」
ライズがいい、セナが示したほうへ走り始めたので、セナはビビりながらも盗賊が出る場所で一人でいる恐怖に耐えれずライズの後をおい走り出した。
少し走ると、うっそうと茂る小さな林があり、その先で木の陰から顔を少しだけ出したライズを発見し、その後ろにしゃがみ込み。
「ライズ?」
セナが声をかけると、ライズは目線を動かすことなく手をセナのほうへ向け。
「やっぱ盗賊だ 護衛も頑張っちゃいるが数で少しづつ押されてる」
緊張した声でライズがそういってきた。
「ど……どうすんだよ?」
動揺を隠せないセナが問うと。
「ほんとなら逃げてぇが……あの馬車の中から赤ん坊の声が聞こえんだよ……」
ライズが苦々しい顔でいうので、セナは馬車に集中するとたしかに赤ちゃんがないている声が聞こえてきた。
「俺もこの間父親になったんだ……ここで見殺しにしちまったら……」
ライズはそういいながら決意を込めた目でセナをみつめ、唇をかみしめ手を見ると槍を持つ手が震え汗も噴出していた。
恐怖に震えながらも生まれてきた自分の子供の姿とダブったのか、それとも見殺しにした負い目で、自身の子供と接する自信がなくなるを怖がっているのか、ただ色々葛藤しライズがだした結論は助けに行くことだった。
「たっ……たったすけようっ!」
それをなんとなく察したセナがライズの手を取り言った。
「死ぬかもしれねぇんだぞ? それにこんなに振るえてんじゃねぇか……」
ライズが目を見開き驚きながらも、自分の手に重ねてきてくれたセナの手をみて悲しそうにいうと。
「そっそれは俺じゃなくライズがふるえてるから……だろ!」
セナは少し涙目で蒼くなり、脂汗までかいた顔のままひきつりながらもニコっと笑顔をライズに向けると。
「ははっ! ちがいねぇ!……そろそろいくか?」
ライズは再度驚いたが苦笑いした後、真剣な目をしてセナに言ったのでセナも頷き自身の刀を抜いた。
『スキル 精神異常耐性 を習得しました』
セナの頭に三度目の声が響き、一瞬ビクンと驚きライズが心配そうに見ているのに対し大丈夫だと手で制し、深呼吸をすると不思議と先ほどまでの不安や恐怖がなくなり、冷静でいられることに自身で驚いたが、それよりも赤ちゃんを助けなければと、気持ちをあっさりと切り替えれたことにも気づかず。
「3で飛び込もう ライズは右の馬車のドアを壊そうとしてる奴らのほうへ」
セナが言うと、唾をゴクンと飲み込んだ後ライズが了承したので、二人で見つめあいお互い準備ができたと頷きあうと。
「1、2、3! いまだ!!」
「うぉぉぉぉ!!! やってやるぜぇぇ!!!」
セナのカウントの後、ライズが大声をあげ馬車と盗賊の間で戦っている騎士に向かい全速力で走り出した。
そして、その二人の声に驚き後ろを振り返った盗賊と動きが止まった騎士だったが、いち早く我に返った騎士が、未だセナとライズをみて驚いている盗賊を切り伏せ結果的に一気に形勢逆転となった。
「微力ながら助太刀させてもらいます!」
勢いがついて止まれなかったセナはそのまま騎士の横までいき、騎士に声をかける。
「感謝いたします!」
馬車を守る騎士の中心的人物らしき人がセナに目線を盗賊からそらすことなく礼をいい、騎士とセナが馬車を背に4人の盗賊と向かい合った。
「ここどこなんだろ……スマホないから……現在地もググれないし 連絡も取れないよ……」
あまりの不安に、もう泣く寸前まで精神的に追い詰められていた時。
ザッザッザッ
また何かが近づいてくる音が聞こえ、今度は何だとビクビクしながら刀を音のほうへ向け構える。
「ん? うぉっ!? あぶねぇよっ! にいちゃん!!!」
飛び出してきた背中にデカい籠のようなものを背負い、こちらをみて驚いているおっさんをみて。
「うぉ! で! でたっ!?って……おっさんだれ?」
セナも驚きながら聞く。
「出たってこっちのセリフだよ! にぃちゃん! ちなみに俺はまだ22でおっさんじゃねぇよ!」
おっさんに言われ、セナがその男の風貌をまじまじとみると、男は身長は170㎝のセナより結構大きそうなので180㎝以上はあるだろうと思われ、麻でできたっぽい紺色の服に茶色のなにかの毛皮のベストをきていて、服の上からでもわかるほどのガチムチ筋肉ダルマで、茶色の短髪で無精ひげを生やし、槍のような棒を杖代わりにしていたようだ。
そして、そんな彼を見終え うんうん とセナは頷き。
「そんな22歳なんているかよっ!!」
「うっさいわっ!!」
指をさし叫ぶようにその男を指摘すると、最後まで言い終わる前にかぶせるようにツッコミが入った。
その後、色々ツッコミあい最終的に男の名前は ライズ といい彼が来た方向に、1週間歩いたところにある エルの森という森の近くの、そのなもエル村という村から特産品をこの先の王都に売りに行く途中だったそうだ。
そして当然、セナも聞かれたがしどろもどろになりながらも、なんとか王都に行こうとして道に迷い、金や荷物も盗まれてしまったというていで話を作り話した。
話ながらさすがに怪しすぎて疑われるかな?と思っていると。
「そうか大変だったな、よかったら一緒に王都まで行こうぜ? それより一言いっておかなきゃならねぇことがあるんだ」
ライズが優しい笑顔で一緒に王都まで行こうと言った後、表情を改め言ってきたので、セナも真剣な表情で話を聞く体制をとる。
「てめぇが30歳で俺より年上なんてありえねぇだろ!! 嘘つくんじゃねぇ!!」
「ホントだっ! バカタレ!!!」
2人が出会ってから本日何度目かの言い争いをしているとどこからか。
キン! キン! ヒヒィーーン!!
金属同士がぶつかり合う音と馬が鳴く声が聞こえ。
「ライズまてっ! 向こうから馬の鳴き声と金属のぶつかり合う音が聞こえた!」
セナがいうと、ライズも真顔になり どっちだ!? と焦ったように聞いてきてセナが方向を示す。
「盗賊に誰か襲われてるのかもしれねぇ! 見に行って助けれそうなら助けようぜ!」
ライズがいい、セナが示したほうへ走り始めたので、セナはビビりながらも盗賊が出る場所で一人でいる恐怖に耐えれずライズの後をおい走り出した。
少し走ると、うっそうと茂る小さな林があり、その先で木の陰から顔を少しだけ出したライズを発見し、その後ろにしゃがみ込み。
「ライズ?」
セナが声をかけると、ライズは目線を動かすことなく手をセナのほうへ向け。
「やっぱ盗賊だ 護衛も頑張っちゃいるが数で少しづつ押されてる」
緊張した声でライズがそういってきた。
「ど……どうすんだよ?」
動揺を隠せないセナが問うと。
「ほんとなら逃げてぇが……あの馬車の中から赤ん坊の声が聞こえんだよ……」
ライズが苦々しい顔でいうので、セナは馬車に集中するとたしかに赤ちゃんがないている声が聞こえてきた。
「俺もこの間父親になったんだ……ここで見殺しにしちまったら……」
ライズはそういいながら決意を込めた目でセナをみつめ、唇をかみしめ手を見ると槍を持つ手が震え汗も噴出していた。
恐怖に震えながらも生まれてきた自分の子供の姿とダブったのか、それとも見殺しにした負い目で、自身の子供と接する自信がなくなるを怖がっているのか、ただ色々葛藤しライズがだした結論は助けに行くことだった。
「たっ……たったすけようっ!」
それをなんとなく察したセナがライズの手を取り言った。
「死ぬかもしれねぇんだぞ? それにこんなに振るえてんじゃねぇか……」
ライズが目を見開き驚きながらも、自分の手に重ねてきてくれたセナの手をみて悲しそうにいうと。
「そっそれは俺じゃなくライズがふるえてるから……だろ!」
セナは少し涙目で蒼くなり、脂汗までかいた顔のままひきつりながらもニコっと笑顔をライズに向けると。
「ははっ! ちがいねぇ!……そろそろいくか?」
ライズは再度驚いたが苦笑いした後、真剣な目をしてセナに言ったのでセナも頷き自身の刀を抜いた。
『スキル 精神異常耐性 を習得しました』
セナの頭に三度目の声が響き、一瞬ビクンと驚きライズが心配そうに見ているのに対し大丈夫だと手で制し、深呼吸をすると不思議と先ほどまでの不安や恐怖がなくなり、冷静でいられることに自身で驚いたが、それよりも赤ちゃんを助けなければと、気持ちをあっさりと切り替えれたことにも気づかず。
「3で飛び込もう ライズは右の馬車のドアを壊そうとしてる奴らのほうへ」
セナが言うと、唾をゴクンと飲み込んだ後ライズが了承したので、二人で見つめあいお互い準備ができたと頷きあうと。
「1、2、3! いまだ!!」
「うぉぉぉぉ!!! やってやるぜぇぇ!!!」
セナのカウントの後、ライズが大声をあげ馬車と盗賊の間で戦っている騎士に向かい全速力で走り出した。
そして、その二人の声に驚き後ろを振り返った盗賊と動きが止まった騎士だったが、いち早く我に返った騎士が、未だセナとライズをみて驚いている盗賊を切り伏せ結果的に一気に形勢逆転となった。
「微力ながら助太刀させてもらいます!」
勢いがついて止まれなかったセナはそのまま騎士の横までいき、騎士に声をかける。
「感謝いたします!」
馬車を守る騎士の中心的人物らしき人がセナに目線を盗賊からそらすことなく礼をいい、騎士とセナが馬車を背に4人の盗賊と向かい合った。
10
お気に入りに追加
6,942
あなたにおすすめの小説
「お姉様の赤ちゃん、私にちょうだい?」
サイコちゃん
恋愛
実家に妊娠を知らせた途端、妹からお腹の子をくれと言われた。姉であるイヴェットは自分の持ち物や恋人をいつも妹に奪われてきた。しかし赤ん坊をくれというのはあまりに酷過ぎる。そのことを夫に相談すると、彼は「良かったね! 家族ぐるみで育ててもらえるんだね!」と言い放った。妹と両親が異常であることを伝えても、夫は理解を示してくれない。やがて夫婦は離婚してイヴェットはひとり苦境へ立ち向かうことになったが、“医術と魔術の天才”である治療人アランが彼女に味方して――
婚約者に犯されて身籠り、妹に陥れられて婚約破棄後に国外追放されました。“神人”であるお腹の子が復讐しますが、いいですね?
サイコちゃん
ファンタジー
公爵令嬢アリアは不義の子を身籠った事を切欠に、ヴント国を追放される。しかも、それが冤罪だったと判明した後も、加害者である第一王子イェールと妹ウィリアは不誠実な謝罪を繰り返し、果てはアリアを罵倒する。その行為が、ヴント国を破滅に導くとも知らずに――
※昨年、別アカウントにて削除した『お腹の子「後になってから謝っても遅いよ?」』を手直しして再投稿したものです。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【完結】彼女以外、みんな思い出す。
❄️冬は つとめて
ファンタジー
R15をつける事にしました。
幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
【短編】冤罪が判明した令嬢は
砂礫レキ
ファンタジー
王太子エルシドの婚約者として有名な公爵令嬢ジュスティーヌ。彼女はある日王太子の姉シルヴィアに冤罪で陥れられた。彼女と二人きりのお茶会、その密室空間の中でシルヴィアは突然フォークで自らを傷つけたのだ。そしてそれをジュスティーヌにやられたと大騒ぎした。ろくな調査もされず自白を強要されたジュスティーヌは実家に幽閉されることになった。彼女を公爵家の恥晒しと憎む父によって地下牢に監禁され暴行を受ける日々。しかしそれは二年後終わりを告げる、第一王女シルヴィアが嘘だと自白したのだ。けれど彼女はジュスティーヌがそれを知る頃には亡くなっていた。王家は醜聞を上書きする為再度ジュスティーヌを王太子の婚約者へ強引に戻す。
そして一年後、王太子とジュスティーヌの結婚式が盛大に行われた。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる