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第8章 救出編
七転八倒
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「あぁ?なんだこりゃぁ!こんな子供だまし!ふざけやがって!」
アイリーンが歯を食いしばり渾身の魔力を注いで作りだした魔法陣から怪しげな靄がどんどん噴出されていき部屋すべてを覆うと魔法陣が消えた。
「何も見えないわ!」
「あの靄を触ったり吸い込んだ時点で幻覚に陥ってしまいますので気を付けてください」
「え!?あの靄がヘルなの?」
「いえ、違うと思います」
「思うって…捕まえたときに見てたんでしょ?」
「私やエリス、カトリーヌが視たのは靄です」
「そうですわね」
「たぶんヘルの姿を見たことがあるのはセナ様とアイリーンだけじゃないかなぁ」
「そ、そうなんですか」
メディー、エリス、カトリーヌの言葉に一同は靄をみつめながら言葉を失っていた。
「どうしました?…え?わかりました…もう少し頑張ってください」
靄がかかる中、アイリーンが誰かと会話をしていた。
「皆様、ヘルが教えてくださいました。あの下衆の秘密を」
「秘密とは?」
「それは…」
突如、靄の中から現れたアイリーンがヤオ達ワルキューレにヘルが気づいた男の秘密をしらせた。
「アイリーンさん、あといくつ命がのこっているのですか?」
「ヘルの話ではあと5つということですわ」
「ではコルネが1回、ヘルが1回ということですわね…」
メディーの問いに答えたアイリーンの話を聞きカトリーヌがなにか考え込んだ。
「二人ないし3人一組で1度づつ確実に仕留めていかなければなりませんわね…」
「そうですね、ただ同じ攻撃には適応してしまうということなのでコルネの毒とヘルはもう使えませんね」
「従魔を組み合わせて攻撃していきましょう…最初はスカーレットさんとコニーお願いできます?」
「了解!」
「任せてください!」
「二人とも念のため従魔を使わぬように!」
「ヘルの攻撃も適応されそうですわ」
「いきます!」
カトリーヌの指示にスカーレットとコニーが結界から出ると同時にアイリーンがヘルを魔界に返した。
「ちっ!無駄なことをしてきやがって!」
「そうですか?その割ずいぶん息があがっているようですが」
「ちっ!ちんちくりんが!…まぁいい、もう一人の獣混じりは上玉だ」
「敵ながら変態ではないようね」
「なっ!?スカーレット!あとで大事なお話がありますから!覚悟しておいてくださいね!!」
「ごめんごめん!」
「余裕こきやがって!二人で俺をとめられるとおもってんのか!」
「やってみたらわかりますよ」
コニーが言いながら眼帯をはずすとスカーレットは嵐属性の獣気を見にまとった。
「少し足止めをお願いします」
「OK!それで仕留めちゃったらごめんなさいね!」
コニーが頭上に杖をかざしいくつもの魔法陣を作り始めるとスカーレットは全開で男に攻撃を仕掛けていった。
「ちっ!」
「ほぅ、随分いい剣ね!私の一撃を受け止めるなんて」
「うっせぇ!おらぁ!!」
初撃を大剣で受け止められたスカーレットがニヤリと笑い追撃しようとすると男は力任せに剣を振るいスカーレットと距離をとった。
「ナイスです!拘束!」
大剣を大ぶりした瞬間を狙いコニーが魔法の1つを発動すると男の足元がぬかるみ底なし沼のように足を飲み込み始めた。
「てめっ!」
「まだですよ?重力」
「ぐぅ!なんだ…身体がおもく…」
「最後です!スカーレット!」
「まかせて!【檄・獣王烈震】」
「がっは!」
「追い打ちです!【炎霆】」
「ちょっとあぶないじゃない!」
「ちっ!」
「ちょっとぉ!!」
コニーの攻撃の巻き添えをくらいそうになったスカーレットが憤慨した。
「すみません、ですが残念ながら私たちはここまでのようです」
「ちっ!あれでダメなんて!」
全身から血を噴出し、なおかつ嵐属性の攻撃により胸の真ん中にえぐれたような穴があき丸焦げになっていた男がガクガクしながらも立ち上がってきた。
「お二人ともお下がりになられて!エリス!マイン!次ですわ!」
「任せてください!」
「ええ!エリス回復させる暇を与えないで!」
「当然だ!」
「ぐっふぅ~…さ、さすがにダメージが…ちっ!」
ジリジリと少しずつ体を回復させていく男だったが間髪入れずエリスが刀を抜き自身にせまってくるのをみて舌打ちをしたが大剣は手の届かない距離にあるので両腕を顔の前でクロスさせて防御姿勢をとった。
「時間は取らせませんよ!今の私の最大の奥義をみせてやる!」
「ちっ!くそが!」
【六天殺】
「がはっ!」
「ぺしゃんこにしてあげる!お~らぁ~!!!」
「がっふぅ!!」
エリスは超高速でほぼ同時に6つの斬りと突きを放ち両腕を切り飛ばされ胸に3つの突きを喰らった男にマインが高く飛び上がり右こぶしに深緑の魔力をまとい渾身の力で殴りつけると男を中心に直径5メートルほどのクレーターができ男はぐしゃっと潰れていた。
「どうですか?」
「ほんとしぶといわね」
「あと3つ!」
「私たちがいきますわ」
「うん」
「お二人で大丈夫なのですか?」
「みくびらないでほしい」
血みどろでバキバキとつぶれた体で男が起き上がるのをみてエリスとマインが残念そうにしているなか、カトリーヌが心配するのをよそにコルネとアイリーンが男の方へむかった。
「アリアをさらったやつじゃないけど…私の目の前でアリアにしたことゆるさない」
「同じくですわ…それにメディーさんにまであのようなことを…万死に値しますわ」
「ぐぎぃぃ…はぁはぁはぁ…」
「首をはねても生きているのか見せてみて…」
「血液が体からすべて抜き出されてもうごけるのでしょうかね」
いうと同時に直刀を抜き一瞬で男の首を斬りごろりと頭が地面に転がり、切られた首にアイリーンが手をかざし魔法陣を浮かび上がらせると魔法陣はまるで体から血液を吸い取りはじめ血液を吸い取れば吸い取るほど魔法陣は深紅に輝き始めた。
「ちっ!」
「驚愕するしぶとさですわね…」
体中の血液をすべて吸い取ったのか体から血が出なくなると同時にパリンと魔法陣がくだけ様子を見ていると男はガサガサと手だけを動かし自身の頭を持ち上げようとしていた。
「我らが!」
頭を必死に首にくっつけようとするのをタオが頭を蹴り飛ばしヤオが蛇をこれでもかと頭の中に入れた。
「ガガガ…」
「体は我らが処分してさしあげよう」
「そうですわね」
ヤオとタオがマジックバッグからいままに見たことがない黄色の札と赤の札を大量にとりだすと男の体を囲うように札が舞い始め、二人は同時に印をいくつも組むと札はだんだんと加速しながら男の体を覆いはじめ二人さらに結界をはった。
「メディー結界を」
「はい!」
ヤオが自身たちの結界だけでは心もとないと判断しメディーに指示を飛ばしメディーはすぐに結界をさらに貼った。
「これはセナ様とお作りした我らのとっておきですの」
「光栄におもうがよい」
二人がそれぞれ闇の属性化を身にまといさらに高速で印をいくつも組み呪力をねりあげると札はだんだんと黒色に変わっていった。
【黒呪爆殺】
二人が同時にいうと結界内に黒い物体ができミシミシと結界がきしむほど内側の空間すべてを吸い取っていきどんどん圧縮していきピンポン玉ほどになった時、大爆発を起こした。
「すごっ!」
「やっぱりあの二人はすごいわね」
「それは同意いたしますが…」
コニーとスカーレットが驚いている中、アイリーンが指をさした。
「き、きもいわね…」
「さすがにあれは…」
男の頭、切られた部分からタコの足のようなものが何本も生えていてうねうね動いているのを見たマインとエリスが顔を蒼くしていた。
「あとはあの頭を破壊して終わりですね」
「あ!逃げますよ!」
「大丈夫ですわ」
メディーの言葉にうなずいたコニーだったが頭が部屋からにげだしそうになるのを発見し騒いだがタオが落ち着いて答えた。
「グルルルルルル……ガァ!!!」
「え?これなに!?」
逃げた先に居たグラニールが翼を広げ咆哮をあげるとヴァルキューレそれぞれの前に小さな魔法陣ができ男の頭は地面に浮き上がった魔法陣により動きを止められていた。
「みなさん!魔法陣に最大の力を込めてください!」
「え?ええ!」
魔法陣を見たコニーが指示を出すと全員が属性化した魔力や龍気、燐気、獣気などを魔法陣に撃ち込こみ、見ると従魔たちの前にも同じ魔法陣ができておりそれぞれ力を注ぎこんでいた。
「皆さん見ててください!古の!最大級の禁忌の術を!」
【グルワァァァァァァァ!!】
コニーが声たかだかに言うと同時にグラニールが吠えると、頭を抑え込んでいた地面の魔法陣が輝きだし、頭を挟むように頭上と前後左右にも魔法陣が浮かび上がると全員の力を集め圧縮しさらに自身の力をこめた魔法が大爆発を起こした。
「………………」
「コ、コニー……あそこはどうなってるの?」
「え?ええ…あそこは空間自体が消し飛んでしまったみたいで……たぶんですがもうすぐ元に戻るはずです………」
爆発が収まった場所はブラックホールのようなものができておりさすがのコニーもやっと言葉を発していた。
「さ、最初からグラニールが…」
「エリス!その先を言ってはいけません!!」
「そうですよ!私たちだってアリアがやられた恨みをかえしたいんですから!」
元通りにもどっていく空間を見つめながら言うエリスの言葉をコニーとメディーが遮った。
「マイン、二人の体に異常がないかお調べくだされ」
「はい」
「メディー、アイリーンそれにコニーは鎖と装置のつながりを今一度お調べねがいますわ」
ヤオとタオの言葉を聞き4人が動き始め、他のメンバーは周囲を警戒した。
『セナ様こちらは無事にアリア様を保護いたしましたわ』
『さすがですね』
『しかし、ここの主を倒さねば意識がもどらぬそうにございます』
『そうですか…それはこちらでなんとかしてみます、皆はそのままアリアをお願いします』
『御意!』
念話で報告を受けたセナが一瞬嬉しそうに笑った後、鋭い目をし迅風をはしらせた。
アイリーンが歯を食いしばり渾身の魔力を注いで作りだした魔法陣から怪しげな靄がどんどん噴出されていき部屋すべてを覆うと魔法陣が消えた。
「何も見えないわ!」
「あの靄を触ったり吸い込んだ時点で幻覚に陥ってしまいますので気を付けてください」
「え!?あの靄がヘルなの?」
「いえ、違うと思います」
「思うって…捕まえたときに見てたんでしょ?」
「私やエリス、カトリーヌが視たのは靄です」
「そうですわね」
「たぶんヘルの姿を見たことがあるのはセナ様とアイリーンだけじゃないかなぁ」
「そ、そうなんですか」
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「どうしました?…え?わかりました…もう少し頑張ってください」
靄がかかる中、アイリーンが誰かと会話をしていた。
「皆様、ヘルが教えてくださいました。あの下衆の秘密を」
「秘密とは?」
「それは…」
突如、靄の中から現れたアイリーンがヤオ達ワルキューレにヘルが気づいた男の秘密をしらせた。
「アイリーンさん、あといくつ命がのこっているのですか?」
「ヘルの話ではあと5つということですわ」
「ではコルネが1回、ヘルが1回ということですわね…」
メディーの問いに答えたアイリーンの話を聞きカトリーヌがなにか考え込んだ。
「二人ないし3人一組で1度づつ確実に仕留めていかなければなりませんわね…」
「そうですね、ただ同じ攻撃には適応してしまうということなのでコルネの毒とヘルはもう使えませんね」
「従魔を組み合わせて攻撃していきましょう…最初はスカーレットさんとコニーお願いできます?」
「了解!」
「任せてください!」
「二人とも念のため従魔を使わぬように!」
「ヘルの攻撃も適応されそうですわ」
「いきます!」
カトリーヌの指示にスカーレットとコニーが結界から出ると同時にアイリーンがヘルを魔界に返した。
「ちっ!無駄なことをしてきやがって!」
「そうですか?その割ずいぶん息があがっているようですが」
「ちっ!ちんちくりんが!…まぁいい、もう一人の獣混じりは上玉だ」
「敵ながら変態ではないようね」
「なっ!?スカーレット!あとで大事なお話がありますから!覚悟しておいてくださいね!!」
「ごめんごめん!」
「余裕こきやがって!二人で俺をとめられるとおもってんのか!」
「やってみたらわかりますよ」
コニーが言いながら眼帯をはずすとスカーレットは嵐属性の獣気を見にまとった。
「少し足止めをお願いします」
「OK!それで仕留めちゃったらごめんなさいね!」
コニーが頭上に杖をかざしいくつもの魔法陣を作り始めるとスカーレットは全開で男に攻撃を仕掛けていった。
「ちっ!」
「ほぅ、随分いい剣ね!私の一撃を受け止めるなんて」
「うっせぇ!おらぁ!!」
初撃を大剣で受け止められたスカーレットがニヤリと笑い追撃しようとすると男は力任せに剣を振るいスカーレットと距離をとった。
「ナイスです!拘束!」
大剣を大ぶりした瞬間を狙いコニーが魔法の1つを発動すると男の足元がぬかるみ底なし沼のように足を飲み込み始めた。
「てめっ!」
「まだですよ?重力」
「ぐぅ!なんだ…身体がおもく…」
「最後です!スカーレット!」
「まかせて!【檄・獣王烈震】」
「がっは!」
「追い打ちです!【炎霆】」
「ちょっとあぶないじゃない!」
「ちっ!」
「ちょっとぉ!!」
コニーの攻撃の巻き添えをくらいそうになったスカーレットが憤慨した。
「すみません、ですが残念ながら私たちはここまでのようです」
「ちっ!あれでダメなんて!」
全身から血を噴出し、なおかつ嵐属性の攻撃により胸の真ん中にえぐれたような穴があき丸焦げになっていた男がガクガクしながらも立ち上がってきた。
「お二人ともお下がりになられて!エリス!マイン!次ですわ!」
「任せてください!」
「ええ!エリス回復させる暇を与えないで!」
「当然だ!」
「ぐっふぅ~…さ、さすがにダメージが…ちっ!」
ジリジリと少しずつ体を回復させていく男だったが間髪入れずエリスが刀を抜き自身にせまってくるのをみて舌打ちをしたが大剣は手の届かない距離にあるので両腕を顔の前でクロスさせて防御姿勢をとった。
「時間は取らせませんよ!今の私の最大の奥義をみせてやる!」
「ちっ!くそが!」
【六天殺】
「がはっ!」
「ぺしゃんこにしてあげる!お~らぁ~!!!」
「がっふぅ!!」
エリスは超高速でほぼ同時に6つの斬りと突きを放ち両腕を切り飛ばされ胸に3つの突きを喰らった男にマインが高く飛び上がり右こぶしに深緑の魔力をまとい渾身の力で殴りつけると男を中心に直径5メートルほどのクレーターができ男はぐしゃっと潰れていた。
「どうですか?」
「ほんとしぶといわね」
「あと3つ!」
「私たちがいきますわ」
「うん」
「お二人で大丈夫なのですか?」
「みくびらないでほしい」
血みどろでバキバキとつぶれた体で男が起き上がるのをみてエリスとマインが残念そうにしているなか、カトリーヌが心配するのをよそにコルネとアイリーンが男の方へむかった。
「アリアをさらったやつじゃないけど…私の目の前でアリアにしたことゆるさない」
「同じくですわ…それにメディーさんにまであのようなことを…万死に値しますわ」
「ぐぎぃぃ…はぁはぁはぁ…」
「首をはねても生きているのか見せてみて…」
「血液が体からすべて抜き出されてもうごけるのでしょうかね」
いうと同時に直刀を抜き一瞬で男の首を斬りごろりと頭が地面に転がり、切られた首にアイリーンが手をかざし魔法陣を浮かび上がらせると魔法陣はまるで体から血液を吸い取りはじめ血液を吸い取れば吸い取るほど魔法陣は深紅に輝き始めた。
「ちっ!」
「驚愕するしぶとさですわね…」
体中の血液をすべて吸い取ったのか体から血が出なくなると同時にパリンと魔法陣がくだけ様子を見ていると男はガサガサと手だけを動かし自身の頭を持ち上げようとしていた。
「我らが!」
頭を必死に首にくっつけようとするのをタオが頭を蹴り飛ばしヤオが蛇をこれでもかと頭の中に入れた。
「ガガガ…」
「体は我らが処分してさしあげよう」
「そうですわね」
ヤオとタオがマジックバッグからいままに見たことがない黄色の札と赤の札を大量にとりだすと男の体を囲うように札が舞い始め、二人は同時に印をいくつも組むと札はだんだんと加速しながら男の体を覆いはじめ二人さらに結界をはった。
「メディー結界を」
「はい!」
ヤオが自身たちの結界だけでは心もとないと判断しメディーに指示を飛ばしメディーはすぐに結界をさらに貼った。
「これはセナ様とお作りした我らのとっておきですの」
「光栄におもうがよい」
二人がそれぞれ闇の属性化を身にまといさらに高速で印をいくつも組み呪力をねりあげると札はだんだんと黒色に変わっていった。
【黒呪爆殺】
二人が同時にいうと結界内に黒い物体ができミシミシと結界がきしむほど内側の空間すべてを吸い取っていきどんどん圧縮していきピンポン玉ほどになった時、大爆発を起こした。
「すごっ!」
「やっぱりあの二人はすごいわね」
「それは同意いたしますが…」
コニーとスカーレットが驚いている中、アイリーンが指をさした。
「き、きもいわね…」
「さすがにあれは…」
男の頭、切られた部分からタコの足のようなものが何本も生えていてうねうね動いているのを見たマインとエリスが顔を蒼くしていた。
「あとはあの頭を破壊して終わりですね」
「あ!逃げますよ!」
「大丈夫ですわ」
メディーの言葉にうなずいたコニーだったが頭が部屋からにげだしそうになるのを発見し騒いだがタオが落ち着いて答えた。
「グルルルルルル……ガァ!!!」
「え?これなに!?」
逃げた先に居たグラニールが翼を広げ咆哮をあげるとヴァルキューレそれぞれの前に小さな魔法陣ができ男の頭は地面に浮き上がった魔法陣により動きを止められていた。
「みなさん!魔法陣に最大の力を込めてください!」
「え?ええ!」
魔法陣を見たコニーが指示を出すと全員が属性化した魔力や龍気、燐気、獣気などを魔法陣に撃ち込こみ、見ると従魔たちの前にも同じ魔法陣ができておりそれぞれ力を注ぎこんでいた。
「皆さん見ててください!古の!最大級の禁忌の術を!」
【グルワァァァァァァァ!!】
コニーが声たかだかに言うと同時にグラニールが吠えると、頭を抑え込んでいた地面の魔法陣が輝きだし、頭を挟むように頭上と前後左右にも魔法陣が浮かび上がると全員の力を集め圧縮しさらに自身の力をこめた魔法が大爆発を起こした。
「………………」
「コ、コニー……あそこはどうなってるの?」
「え?ええ…あそこは空間自体が消し飛んでしまったみたいで……たぶんですがもうすぐ元に戻るはずです………」
爆発が収まった場所はブラックホールのようなものができておりさすがのコニーもやっと言葉を発していた。
「さ、最初からグラニールが…」
「エリス!その先を言ってはいけません!!」
「そうですよ!私たちだってアリアがやられた恨みをかえしたいんですから!」
元通りにもどっていく空間を見つめながら言うエリスの言葉をコニーとメディーが遮った。
「マイン、二人の体に異常がないかお調べくだされ」
「はい」
「メディー、アイリーンそれにコニーは鎖と装置のつながりを今一度お調べねがいますわ」
ヤオとタオの言葉を聞き4人が動き始め、他のメンバーは周囲を警戒した。
『セナ様こちらは無事にアリア様を保護いたしましたわ』
『さすがですね』
『しかし、ここの主を倒さねば意識がもどらぬそうにございます』
『そうですか…それはこちらでなんとかしてみます、皆はそのままアリアをお願いします』
『御意!』
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