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第7章 大陸編
実力差
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「…というわけで実に有意義でした」
「そ、そうですか…」
ヒドラも預け一旦かえってきたセナから魔界でのことをきいた一同はなんとか頷くことができた。
「セナ様!鵺ちゃんとヒドラちゃんもお見せください!!」
「え゛…メ、メディー…それ見たいの?」
「当然です!セナ様の獣魔は本来私の管轄なんですから!」
「そ、そう」
帰ってきたセナから話を聞き興奮したようにいうメディーにエリスやマインは顔を蒼くしていた。
「ヤオさん!ヒドラちゃんはどんな子なんですか?」
「漆黒の体躯に石化、毒、火炎の息をそれぞれの頭から吐くことができまする」
「おー!!!すごいですねぇ!自分の獣魔がいるなんて羨ましいです!」
「ふっふっふ、そうでしょう!私のルフちゃんなどはですねぇ…」
「セナ様のこのまま勢いだと全員に従魔ができてしまいそうね」
「お?マインさんそれもいいですね!」
「え゛…」
ルフをアキラにねだり自分を主にしてもらったコニーが自慢げに話すのをスルーし言ったマインの言葉に目を輝かせて頷いたセナにエリスとマインじみにタオも顔を蒼くした。
========================================
「ほぅ、セナ殿これは中々立派な従魔だな」
「ええ、それでどうですか?この鵺の主になってもらえますか?」
「ふむ、よかろう」
「え゛、し師匠いいんですか!?」
「うむ、問題ない」
「ありがとうございます!」
「サイ様!これをお付けください!本来なら指輪にしているんですがサイ様だと邪魔になってしまうのでとりあえずイヤリングにしてみました!邪魔なようでしたらあとでネックレスや他のものにできますので!」
「ふむ、メディーそもそもこれはなぜつけるのだ?」
「これに獣気を込めると魔力に変換してくれて魔界からこの子を召喚してくれるんですよ!」
「それは便利だな、さすがメディーだ」
「ありがとうございます!」
「ではサイ君、主を君にかえるよ?」
「魔王参謀殿よろしくたのむ」
ベルフェゴがいた魔大陸はエイコが自分の領土にしていてアキラとサイをつれ訪れ鵺をみせメディーをほめながら頭を撫でるサイに主を変えた。
「う゛!」
「おお!立派ですね!!ヒドラちゃん!!」
続いてヤオがヒドラを呼び出すとサイを含め全員が絶句する中、メディーは目を輝かせヒドラに抱き着いた。
「…………」
「…………」
そんな鵺とヒドラはセナとアキラそれと迅風とグラニールをみて硬直しメディーのおもちゃのように好き勝手触られていた。
「やはり私のルフちゃんが一番かわいいですね!」
「アンズーこれからよろしくね」
「…………これだけの魔獣がそろうと壮大というか」
「マイン言いたいことはわかるわ…これ全部預かってるアイリーンは大丈夫なのかしら」
鵺、ヒドラ、アンズー、ルフそして迅風とグラニールが並び立つのを見たマインとエリスが話す中、レイファとオリファは気絶しそうなほど顔を蒼くし硬直していた。
================================
「セナ君、今回は一人になるが大丈夫かい?」
「うん、アキラさんの契約の仕方をみて覚えたから大丈夫だよ」
「ふむ、さすがだねでは今回は僕はこちらで武器の研究をさせてもらうよ」
「うん」
「セナ様!はやくいきましょう!さぁ!さぁ!」
「メディー少し落ち着いて、今行くよ」
「はっはっは!メディー君のお眼鏡にかなう魔獣にであえることを祈っているのよ」
「アキラ様ありがとうございます!」
元気に手を振りメディーがセナ達を引き連れる形で魔界へと消えていった。
「さて、君たちを送り届け色々しらべてみようか」
アキラは意味深につぶやいてエリス達を送り届け再びどこかへ転移していった。
===================================
「セナ様、ようこそお越しくださいました」
「アイリーンさん短いスパンで来てしまってすみません」
「いえ、セナ様でしたらいつ何時お越しくださってもかまいませんわ、あら今回はとうとうメディーさんもお越しになられたのね」
「セナ様の獣魔あるところ私ありじゃないですか!」
「おお!セナ様ようこそおこしくださいました。みな元気にしておりますぞ」
「ええ、さきほど召喚してみましたが皆元気でしたありがとうございます」
「もったいなきお言葉!」
「メディーこのガルフォードさんが魔界にいるルフちゃんたちの面倒をいっきにみてくれてくださっているお方ですよ」
「え!?」
「ん?セナ様そちらのお嬢さんは何故ゆえ儂をにらみつけておるのでしょう」
「ガルフォード様、そちらはメディーさんとおっしゃってセナ様の獣魔のお世話をなさっているお方です」
「ほぅ、それはお初にお目にかかる。しかしなぜゆえにらまれなければならん?」
「ぐぬぬ!本来ならアンズーちゃんもルフちゃんもヒドラちゃんも鵺ちゃんだって私の管轄なんです…それを…」
「ほ?それはしょうがありますまい、あのものたちは魔界に暮らす魔獣ゆえ」
「それはわかっています!」
「メディーさん?こちらに来られるようになったのでしたらいつでも遊びに来てくださって構いませんわ」
「え?いいんですか!?」
「え、ええ…もちろんですわ。城には私しかおりませんしガルフォード様は勝手に敷地内にお住まいをお立てして常に魔獣たちと暮らしておりますし」
「え?!ガルフォードさんなんて羨ましい!ってこんな大きなお城にお一人なんですか?」
「え、ええ」
「セナ様のお家をメインにしたらいいのではないんですか?」
「ここは私の仲間だった者たちとの思い出がある場所ですので」
「そうですか…」
「ではお言葉に甘えましょうコニー」
「え?」
「アイリーンさん、私の部屋は従魔たちがよく見えてすぐに会いに行けるところがいいです」
「メディーなにをいってるんですか?」
「今後もどうせちょくちょく来ちゃうんですから私たちの部屋を用意してもらいましょう!」
「あ…いいですねぇ!私は空がよく見える場所がいいですね」
「メディーさん?コニーさんまで…」
「新しい思い出も必要ですからね、セナ様はどのようなお部屋がいいですか?」
「え?僕はそうだなぁ読書ができる場所がいいなぁ」
メディーの気持ちを汲んだコニーとセナは柔らかな笑顔で混乱しているアイリーンに行った。
「アイリーン殿、いい仲間に恵まれたようですな」
「ええ…いつも唐突で強引ですが…いつも私の胸の内を暖かくしてくださる素敵な方々ですわ」
アイリーンは苦笑しながらも嬉しそうにガルフォードの問いかけに答えた。
=========================================
「セナ様お待たせいたしました」
「ヤオさん、タオさんご苦労様です」
「少々オリファとの打ち合わせが長引いてしましたわ」
「こちらが丸投げしてしまっていることなので気にしないでください」
翌日、遅れて魔界に来たヤオとタオと合流しメディーが選んだ魔物の元へと向かった。
「コカトリスちゃーん!私がきましたよぉ!どこですかぁ~!」
「メ、メディーさん、危険ですわ」
「メディー、下がってくれるかい?なにか様子が変だ」
「え?は、はい!」
6人はコカトリスを探すためにくるとコカトリスが複数の生物と戦っているのを魔眼でとらえたセナが一人でそちらに向かっていった。
「ん?ゴブリン?それより小さいな、あとあれはなんだろ?」
戦いの場所についたセナがみたものはゴブリンより一回り小さい生き物が数体とそれに似ているが違う種族の生き物数体それが下半身が蛇の美しい女性を必死にコカトリスから守ろうとしているところだった。
「うん、とりあえず戦いをやめてくれるかい?」
自身の力と3つの力を開放しながら近づいたセナが声をかけると一同はあまりに巨大な力に硬直し動かなくなった。
(みんなを連れてきてください)
(御意)
念話で待機していた5人をセナが呼んだ。
「アイリーンさん、全部の種族がわかりますか?」
「え、ええ、もちろんですわ、まずその鳥のような魔獣はコカトリスです、そして赤い帽子の者たちはブラウニーと呼ばれるものたちでひげを生やしているものたちはボガートとよばれその者たちが守ろうとしていたものはメリュニーズです」
「そうですか、ありがとうございます」
「いえお役に立てて光栄にございますわ」
「んー、こういう場合は想定していなかったなぁ」
「セナ様当然全員ゲットしちゃいましょう!」
「え?そう?じゃあ、一応本人たちに聞こうか」
「私が聞きますわ」
アイリーンがコカトリスたちの前にでると声をかけた。
「このお方は私の主にして世界を統べる偉大なお方です。あなたたちは運よく主のお眼鏡にかかりました、下僕として使えるか死か選びなさい」
「ちょ!アイリーンさん!?」
冷たく言い放つアイリーンにセナが焦りながら声をかける中、言葉を理解できるくらいの知能があったのか、野生の防衛本能なのか不明だが、コカトリスたちは横一列に並び深々とアイリーンに頭を下げた。
「よろしい、セナ様どうぞ」
「あ、ありがとうございます…」
満足げにうなずいたアイリーンがセナを促し、コカトリスはタオを主とし他はひとまずセナが主となり契約を結んだ。
=======================================
「コ、コカトリスがこの様に大人しく…」
「ガルフォードさんよろしくお願いします」
「は、はい。それでセナ様、ブラウニーもボガート達も魔界よりセナ様の世界で生活するほうがよろしいかと」
「え?そうなんですか?」
「はい、ブラウニーは元々、家に住み着くものたちで住み着いた家で家事などをこなすのが好きな種族なのですじゃ」
「いい子たちですね」
「ボガートはたまにいたずらをしますが、本来困っている者たちを助けてあげたいと動いておりどちらも邪気などがないゆえ、魔界では餌になってしまうことが多いのですじゃ」
「それはかわいそうです!!」
「コニーそうだね、ではメリュニーズは」
「そちらも見た目に反し人畜無害で知能も人と同等以上ゆえ言葉をおしえれば話すようになりますじゃ」
「おお!セナ様!この子たちを私たちの家に連れて帰りましょう!!メリュニーズちゃんは私の獣魔にしてほしいです!」
「え?連れて行くのはいいけどメディー、メリュニーズがほしいのかい?」
「言葉をおぼえてもらい獣魔たちとの通訳になってもらいます!」
「ああ、なるほど!それはいいね!じゃあ大変だと思うけどがんばってみてくれるかい?」
「はい!」
その後、メディーとメリュニーズの獣魔契約をし一行は家に戻っていった。
「アイリーン殿、わし一人では手が回らなくなってきたので身内を一人呼んでもよいじゃろうか」
「かまいませんわ」
「すまんのぉ」
セナ達をみおくり残された獣魔たちをみながらいったガルフォードの言葉に頷いたアイリーンはセナとメディー、そしてコニーの部屋を用意するべく城の中へとむかった。
「そ、そうですか…」
ヒドラも預け一旦かえってきたセナから魔界でのことをきいた一同はなんとか頷くことができた。
「セナ様!鵺ちゃんとヒドラちゃんもお見せください!!」
「え゛…メ、メディー…それ見たいの?」
「当然です!セナ様の獣魔は本来私の管轄なんですから!」
「そ、そう」
帰ってきたセナから話を聞き興奮したようにいうメディーにエリスやマインは顔を蒼くしていた。
「ヤオさん!ヒドラちゃんはどんな子なんですか?」
「漆黒の体躯に石化、毒、火炎の息をそれぞれの頭から吐くことができまする」
「おー!!!すごいですねぇ!自分の獣魔がいるなんて羨ましいです!」
「ふっふっふ、そうでしょう!私のルフちゃんなどはですねぇ…」
「セナ様のこのまま勢いだと全員に従魔ができてしまいそうね」
「お?マインさんそれもいいですね!」
「え゛…」
ルフをアキラにねだり自分を主にしてもらったコニーが自慢げに話すのをスルーし言ったマインの言葉に目を輝かせて頷いたセナにエリスとマインじみにタオも顔を蒼くした。
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「ほぅ、セナ殿これは中々立派な従魔だな」
「ええ、それでどうですか?この鵺の主になってもらえますか?」
「ふむ、よかろう」
「え゛、し師匠いいんですか!?」
「うむ、問題ない」
「ありがとうございます!」
「サイ様!これをお付けください!本来なら指輪にしているんですがサイ様だと邪魔になってしまうのでとりあえずイヤリングにしてみました!邪魔なようでしたらあとでネックレスや他のものにできますので!」
「ふむ、メディーそもそもこれはなぜつけるのだ?」
「これに獣気を込めると魔力に変換してくれて魔界からこの子を召喚してくれるんですよ!」
「それは便利だな、さすがメディーだ」
「ありがとうございます!」
「ではサイ君、主を君にかえるよ?」
「魔王参謀殿よろしくたのむ」
ベルフェゴがいた魔大陸はエイコが自分の領土にしていてアキラとサイをつれ訪れ鵺をみせメディーをほめながら頭を撫でるサイに主を変えた。
「う゛!」
「おお!立派ですね!!ヒドラちゃん!!」
続いてヤオがヒドラを呼び出すとサイを含め全員が絶句する中、メディーは目を輝かせヒドラに抱き着いた。
「…………」
「…………」
そんな鵺とヒドラはセナとアキラそれと迅風とグラニールをみて硬直しメディーのおもちゃのように好き勝手触られていた。
「やはり私のルフちゃんが一番かわいいですね!」
「アンズーこれからよろしくね」
「…………これだけの魔獣がそろうと壮大というか」
「マイン言いたいことはわかるわ…これ全部預かってるアイリーンは大丈夫なのかしら」
鵺、ヒドラ、アンズー、ルフそして迅風とグラニールが並び立つのを見たマインとエリスが話す中、レイファとオリファは気絶しそうなほど顔を蒼くし硬直していた。
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「セナ君、今回は一人になるが大丈夫かい?」
「うん、アキラさんの契約の仕方をみて覚えたから大丈夫だよ」
「ふむ、さすがだねでは今回は僕はこちらで武器の研究をさせてもらうよ」
「うん」
「セナ様!はやくいきましょう!さぁ!さぁ!」
「メディー少し落ち着いて、今行くよ」
「はっはっは!メディー君のお眼鏡にかなう魔獣にであえることを祈っているのよ」
「アキラ様ありがとうございます!」
元気に手を振りメディーがセナ達を引き連れる形で魔界へと消えていった。
「さて、君たちを送り届け色々しらべてみようか」
アキラは意味深につぶやいてエリス達を送り届け再びどこかへ転移していった。
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「セナ様、ようこそお越しくださいました」
「アイリーンさん短いスパンで来てしまってすみません」
「いえ、セナ様でしたらいつ何時お越しくださってもかまいませんわ、あら今回はとうとうメディーさんもお越しになられたのね」
「セナ様の獣魔あるところ私ありじゃないですか!」
「おお!セナ様ようこそおこしくださいました。みな元気にしておりますぞ」
「ええ、さきほど召喚してみましたが皆元気でしたありがとうございます」
「もったいなきお言葉!」
「メディーこのガルフォードさんが魔界にいるルフちゃんたちの面倒をいっきにみてくれてくださっているお方ですよ」
「え!?」
「ん?セナ様そちらのお嬢さんは何故ゆえ儂をにらみつけておるのでしょう」
「ガルフォード様、そちらはメディーさんとおっしゃってセナ様の獣魔のお世話をなさっているお方です」
「ほぅ、それはお初にお目にかかる。しかしなぜゆえにらまれなければならん?」
「ぐぬぬ!本来ならアンズーちゃんもルフちゃんもヒドラちゃんも鵺ちゃんだって私の管轄なんです…それを…」
「ほ?それはしょうがありますまい、あのものたちは魔界に暮らす魔獣ゆえ」
「それはわかっています!」
「メディーさん?こちらに来られるようになったのでしたらいつでも遊びに来てくださって構いませんわ」
「え?いいんですか!?」
「え、ええ…もちろんですわ。城には私しかおりませんしガルフォード様は勝手に敷地内にお住まいをお立てして常に魔獣たちと暮らしておりますし」
「え?!ガルフォードさんなんて羨ましい!ってこんな大きなお城にお一人なんですか?」
「え、ええ」
「セナ様のお家をメインにしたらいいのではないんですか?」
「ここは私の仲間だった者たちとの思い出がある場所ですので」
「そうですか…」
「ではお言葉に甘えましょうコニー」
「え?」
「アイリーンさん、私の部屋は従魔たちがよく見えてすぐに会いに行けるところがいいです」
「メディーなにをいってるんですか?」
「今後もどうせちょくちょく来ちゃうんですから私たちの部屋を用意してもらいましょう!」
「あ…いいですねぇ!私は空がよく見える場所がいいですね」
「メディーさん?コニーさんまで…」
「新しい思い出も必要ですからね、セナ様はどのようなお部屋がいいですか?」
「え?僕はそうだなぁ読書ができる場所がいいなぁ」
メディーの気持ちを汲んだコニーとセナは柔らかな笑顔で混乱しているアイリーンに行った。
「アイリーン殿、いい仲間に恵まれたようですな」
「ええ…いつも唐突で強引ですが…いつも私の胸の内を暖かくしてくださる素敵な方々ですわ」
アイリーンは苦笑しながらも嬉しそうにガルフォードの問いかけに答えた。
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「セナ様お待たせいたしました」
「ヤオさん、タオさんご苦労様です」
「少々オリファとの打ち合わせが長引いてしましたわ」
「こちらが丸投げしてしまっていることなので気にしないでください」
翌日、遅れて魔界に来たヤオとタオと合流しメディーが選んだ魔物の元へと向かった。
「コカトリスちゃーん!私がきましたよぉ!どこですかぁ~!」
「メ、メディーさん、危険ですわ」
「メディー、下がってくれるかい?なにか様子が変だ」
「え?は、はい!」
6人はコカトリスを探すためにくるとコカトリスが複数の生物と戦っているのを魔眼でとらえたセナが一人でそちらに向かっていった。
「ん?ゴブリン?それより小さいな、あとあれはなんだろ?」
戦いの場所についたセナがみたものはゴブリンより一回り小さい生き物が数体とそれに似ているが違う種族の生き物数体それが下半身が蛇の美しい女性を必死にコカトリスから守ろうとしているところだった。
「うん、とりあえず戦いをやめてくれるかい?」
自身の力と3つの力を開放しながら近づいたセナが声をかけると一同はあまりに巨大な力に硬直し動かなくなった。
(みんなを連れてきてください)
(御意)
念話で待機していた5人をセナが呼んだ。
「アイリーンさん、全部の種族がわかりますか?」
「え、ええ、もちろんですわ、まずその鳥のような魔獣はコカトリスです、そして赤い帽子の者たちはブラウニーと呼ばれるものたちでひげを生やしているものたちはボガートとよばれその者たちが守ろうとしていたものはメリュニーズです」
「そうですか、ありがとうございます」
「いえお役に立てて光栄にございますわ」
「んー、こういう場合は想定していなかったなぁ」
「セナ様当然全員ゲットしちゃいましょう!」
「え?そう?じゃあ、一応本人たちに聞こうか」
「私が聞きますわ」
アイリーンがコカトリスたちの前にでると声をかけた。
「このお方は私の主にして世界を統べる偉大なお方です。あなたたちは運よく主のお眼鏡にかかりました、下僕として使えるか死か選びなさい」
「ちょ!アイリーンさん!?」
冷たく言い放つアイリーンにセナが焦りながら声をかける中、言葉を理解できるくらいの知能があったのか、野生の防衛本能なのか不明だが、コカトリスたちは横一列に並び深々とアイリーンに頭を下げた。
「よろしい、セナ様どうぞ」
「あ、ありがとうございます…」
満足げにうなずいたアイリーンがセナを促し、コカトリスはタオを主とし他はひとまずセナが主となり契約を結んだ。
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「コ、コカトリスがこの様に大人しく…」
「ガルフォードさんよろしくお願いします」
「は、はい。それでセナ様、ブラウニーもボガート達も魔界よりセナ様の世界で生活するほうがよろしいかと」
「え?そうなんですか?」
「はい、ブラウニーは元々、家に住み着くものたちで住み着いた家で家事などをこなすのが好きな種族なのですじゃ」
「いい子たちですね」
「ボガートはたまにいたずらをしますが、本来困っている者たちを助けてあげたいと動いておりどちらも邪気などがないゆえ、魔界では餌になってしまうことが多いのですじゃ」
「それはかわいそうです!!」
「コニーそうだね、ではメリュニーズは」
「そちらも見た目に反し人畜無害で知能も人と同等以上ゆえ言葉をおしえれば話すようになりますじゃ」
「おお!セナ様!この子たちを私たちの家に連れて帰りましょう!!メリュニーズちゃんは私の獣魔にしてほしいです!」
「え?連れて行くのはいいけどメディー、メリュニーズがほしいのかい?」
「言葉をおぼえてもらい獣魔たちとの通訳になってもらいます!」
「ああ、なるほど!それはいいね!じゃあ大変だと思うけどがんばってみてくれるかい?」
「はい!」
その後、メディーとメリュニーズの獣魔契約をし一行は家に戻っていった。
「アイリーン殿、わし一人では手が回らなくなってきたので身内を一人呼んでもよいじゃろうか」
「かまいませんわ」
「すまんのぉ」
セナ達をみおくり残された獣魔たちをみながらいったガルフォードの言葉に頷いたアイリーンはセナとメディー、そしてコニーの部屋を用意するべく城の中へとむかった。
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