上 下
300 / 323
第7章 大陸編

実力差

しおりを挟む
 「…というわけで実に有意義でした」

 「そ、そうですか…」

 ヒドラも預け一旦かえってきたセナから魔界でのことをきいた一同はなんとか頷くことができた。

 「セナ様!鵺ちゃんとヒドラちゃんもお見せください!!」

 「え゛…メ、メディー…それ見たいの?」

 「当然です!セナ様の獣魔は本来私の管轄なんですから!」

 「そ、そう」

 帰ってきたセナから話を聞き興奮したようにいうメディーにエリスやマインは顔を蒼くしていた。

 「ヤオさん!ヒドラちゃんはどんな子なんですか?」

 「漆黒の体躯に石化、毒、火炎の息をそれぞれの頭から吐くことができまする」

 「おー!!!すごいですねぇ!自分の獣魔がいるなんて羨ましいです!」

 「ふっふっふ、そうでしょう!私のルフちゃんなどはですねぇ…」

 「セナ様のこのまま勢いだと全員に従魔ができてしまいそうね」

 「お?マインさんそれもいいですね!」

 「え゛…」

 ルフをアキラにねだり自分を主にしてもらったコニーが自慢げに話すのをスルーし言ったマインの言葉に目を輝かせて頷いたセナにエリスとマインじみにタオも顔を蒼くした。

 ========================================

 「ほぅ、セナ殿これは中々立派な従魔だな」

 「ええ、それでどうですか?この鵺の主になってもらえますか?」

 「ふむ、よかろう」

 「え゛、し師匠いいんですか!?」

 「うむ、問題ない」

 「ありがとうございます!」

 「サイ様!これをお付けください!本来なら指輪にしているんですがサイ様だと邪魔になってしまうのでとりあえずイヤリングにしてみました!邪魔なようでしたらあとでネックレスや他のものにできますので!」

 「ふむ、メディーそもそもこれはなぜつけるのだ?」

 「これに獣気を込めると魔力に変換してくれて魔界からこの子を召喚してくれるんですよ!」

 「それは便利だな、さすがメディーだ」

 「ありがとうございます!」

 「ではサイ君、主を君にかえるよ?」

 「魔王参謀殿よろしくたのむ」

 ベルフェゴがいた魔大陸はエイコが自分の領土にしていてアキラとサイをつれ訪れ鵺をみせメディーをほめながら頭を撫でるサイに主を変えた。

 「う゛!」

 「おお!立派ですね!!ヒドラちゃん!!」

 続いてヤオがヒドラを呼び出すとサイを含め全員が絶句する中、メディーは目を輝かせヒドラに抱き着いた。

 「…………」

 「…………」

 そんな鵺とヒドラはセナとアキラそれと迅風とグラニールをみて硬直しメディーのおもちゃのように好き勝手触られていた。

 「やはり私のルフちゃんが一番かわいいですね!」

 「アンズーこれからよろしくね」

 「…………これだけの魔獣がそろうと壮大というか」

 「マイン言いたいことはわかるわ…これ全部預かってるアイリーンは大丈夫なのかしら」

 鵺、ヒドラ、アンズー、ルフそして迅風とグラニールが並び立つのを見たマインとエリスが話す中、レイファとオリファは気絶しそうなほど顔を蒼くし硬直していた。

 ================================

 「セナ君、今回は一人になるが大丈夫かい?」

 「うん、アキラさんの契約の仕方をみて覚えたから大丈夫だよ」

 「ふむ、さすがだねでは今回は僕はこちらで武器の研究をさせてもらうよ」

 「うん」

 「セナ様!はやくいきましょう!さぁ!さぁ!」

 「メディー少し落ち着いて、今行くよ」

 「はっはっは!メディー君のお眼鏡にかなう魔獣にであえることを祈っているのよ」

 「アキラ様ありがとうございます!」

 元気に手を振りメディーがセナ達を引き連れる形で魔界へと消えていった。

 「さて、君たちを送り届けしらべてみようか」

 アキラは意味深につぶやいてエリス達を送り届け再びどこかへ転移していった。

 ===================================

 「セナ様、ようこそお越しくださいました」

 「アイリーンさん短いスパンで来てしまってすみません」

 「いえ、セナ様でしたらいつ何時お越しくださってもかまいませんわ、あら今回はとうとうメディーさんもお越しになられたのね」

 「セナ様の獣魔あるところ私ありじゃないですか!」

 「おお!セナ様ようこそおこしくださいました。みな元気にしておりますぞ」

 「ええ、さきほど召喚してみましたが皆元気でしたありがとうございます」

 「もったいなきお言葉!」

 「メディーこのガルフォードさんが魔界にいるルフちゃんたちの面倒をいっきにみてくれてくださっているお方ですよ」

 「え!?」

 「ん?セナ様そちらのお嬢さんは何故ゆえ儂をにらみつけておるのでしょう」

 「ガルフォード様、そちらはメディーさんとおっしゃってセナ様の獣魔のお世話をなさっているお方です」

 「ほぅ、それはお初にお目にかかる。しかしなぜゆえにらまれなければならん?」

 「ぐぬぬ!本来ならアンズーちゃんもルフちゃんもヒドラちゃんも鵺ちゃんだって私の管轄なんです…それを…」

 「ほ?それはしょうがありますまい、あのものたちは魔界に暮らす魔獣ゆえ」

 「それはわかっています!」

 「メディーさん?こちらに来られるようになったのでしたらいつでも遊びに来てくださって構いませんわ」

 「え?いいんですか!?」

 「え、ええ…もちろんですわ。城には私しかおりませんしガルフォード様は勝手に敷地内にお住まいをお立てして常に魔獣たちと暮らしておりますし」

 「え?!ガルフォードさんなんて羨ましい!ってこんな大きなお城にお一人なんですか?」

 「え、ええ」

 「セナ様のお家をメインにしたらいいのではないんですか?」

 「ここは私の仲間だった者たちとの思い出がある場所ですので」

 「そうですか…」

 「ではお言葉に甘えましょうコニー」

 「え?」

 「アイリーンさん、私の部屋は従魔たちがよく見えてすぐに会いに行けるところがいいです」

 「メディーなにをいってるんですか?」

 「今後もどうせちょくちょく来ちゃうんですから私たちの部屋を用意してもらいましょう!」

 「あ…いいですねぇ!私は空がよく見える場所がいいですね」

 「メディーさん?コニーさんまで…」

 「新しい思い出も必要ですからね、セナ様はどのようなお部屋がいいですか?」

 「え?僕はそうだなぁ読書ができる場所がいいなぁ」

 メディーの気持ちを汲んだコニーとセナは柔らかな笑顔で混乱しているアイリーンに行った。

 「アイリーン殿、いい仲間に恵まれたようですな」

 「ええ…いつも唐突で強引ですが…いつも私の胸の内を暖かくしてくださる素敵な方々ですわ」

 アイリーンは苦笑しながらも嬉しそうにガルフォードの問いかけに答えた。

 =========================================

 「セナ様お待たせいたしました」

 「ヤオさん、タオさんご苦労様です」

 「少々オリファとの打ち合わせが長引いてしましたわ」

 「こちらが丸投げしてしまっていることなので気にしないでください」

 翌日、遅れて魔界に来たヤオとタオと合流しメディーが選んだ魔物の元へと向かった。

 「コカトリスちゃーん!私がきましたよぉ!どこですかぁ~!」

 「メ、メディーさん、危険ですわ」

 「メディー、下がってくれるかい?なにか様子が変だ」

 「え?は、はい!」

 6人はコカトリスを探すためにくるとコカトリスが複数の生物と戦っているのを魔眼でとらえたセナが一人でそちらに向かっていった。

 「ん?ゴブリン?それより小さいな、あとあれはなんだろ?」

 戦いの場所についたセナがみたものはゴブリンより一回り小さい生き物が数体とそれに似ているが違う種族の生き物数体それが下半身が蛇の美しい女性を必死にコカトリスから守ろうとしているところだった。

 「うん、とりあえず戦いをやめてくれるかい?」

 自身の力と3つの力を開放しながら近づいたセナが声をかけると一同はあまりに巨大な力に硬直し動かなくなった。

 (みんなを連れてきてください)

 (御意)

 念話で待機していた5人をセナが呼んだ。

 「アイリーンさん、全部の種族がわかりますか?」

 「え、ええ、もちろんですわ、まずその鳥のような魔獣はコカトリスです、そして赤い帽子の者たちはブラウニーと呼ばれるものたちでひげを生やしているものたちはボガートとよばれその者たちが守ろうとしていたものはメリュニーズです」

 「そうですか、ありがとうございます」

 「いえお役に立てて光栄にございますわ」

 「んー、こういう場合は想定していなかったなぁ」

 「セナ様当然全員ゲットしちゃいましょう!」

 「え?そう?じゃあ、一応本人たちに聞こうか」

 「私が聞きますわ」

 アイリーンがコカトリスたちの前にでると声をかけた。

 「このお方は私の主にして世界を統べる偉大なお方です。あなたたちは運よく主のお眼鏡にかかりました、下僕として使えるか死か選びなさい」

 「ちょ!アイリーンさん!?」

 冷たく言い放つアイリーンにセナが焦りながら声をかける中、言葉を理解できるくらいの知能があったのか、野生の防衛本能なのか不明だが、コカトリスたちは横一列に並び深々とアイリーンに頭を下げた。

 「よろしい、セナ様どうぞ」

 「あ、ありがとうございます…」

 満足げにうなずいたアイリーンがセナを促し、コカトリスはタオを主とし他はひとまずセナが主となり契約を結んだ。

 =======================================

 「コ、コカトリスがこの様に大人しく…」

 「ガルフォードさんよろしくお願いします」

 「は、はい。それでセナ様、ブラウニーもボガート達も魔界よりセナ様の世界で生活するほうがよろしいかと」

 「え?そうなんですか?」

 「はい、ブラウニーは元々、家に住み着くものたちで住み着いた家で家事などをこなすのが好きな種族なのですじゃ」

 「いい子たちですね」

 「ボガートはたまにいたずらをしますが、本来困っている者たちを助けてあげたいと動いておりどちらも邪気などがないゆえ、魔界では餌になってしまうことが多いのですじゃ」

 「それはかわいそうです!!」

 「コニーそうだね、ではメリュニーズは」

 「そちらも見た目に反し人畜無害で知能も人と同等以上ゆえ言葉をおしえれば話すようになりますじゃ」

 「おお!セナ様!この子たちを私たちの家に連れて帰りましょう!!メリュニーズちゃんは私の獣魔にしてほしいです!」

 「え?連れて行くのはいいけどメディー、メリュニーズがほしいのかい?」

 「言葉をおぼえてもらい獣魔たちとの通訳になってもらいます!」

 「ああ、なるほど!それはいいね!じゃあ大変だと思うけどがんばってみてくれるかい?」

 「はい!」

 その後、メディーとメリュニーズの獣魔契約をし一行は家に戻っていった。

 「アイリーン殿、わし一人では手が回らなくなってきたので身内を一人呼んでもよいじゃろうか」

 「かまいませんわ」

 「すまんのぉ」

 セナ達をみおくり残された獣魔たちをみながらいったガルフォードの言葉に頷いたアイリーンはセナとメディー、そしてコニーの部屋を用意するべく城の中へとむかった。

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか

あーもんど
恋愛
聖女のオリアナが神に祈りを捧げている最中、ある女性が現れ、こう言う。 「貴方には、これから裁きを受けてもらうわ!」 突然の宣言に驚きつつも、オリアナはワケを聞く。 すると、出てくるのはただの言い掛かりに過ぎない言い分ばかり。 オリアナは何とか理解してもらおうとするものの、相手は聞く耳持たずで……? 最終的には「神のお告げよ!」とまで言われ、さすがのオリアナも反抗を決意! 「私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか」 さて、聖女オリアナを怒らせた彼らの末路は? ◆小説家になろう様でも掲載中◆ →短編形式で投稿したため、こちらなら一気に最後まで読めます

実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい(勇者学園の西園寺オスカー)

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、pixivにも投稿中。 ※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。

高尚とサプリ

wannai
BL
 大学生になってやっと出来た彼女(彼氏)がマゾだというので勉強の為にSMバーの門をくぐった棗。  そこで出会ったイツキは、親切にもサドとしての手解きをしてくれるというが……。  離婚してサドに復帰した元・縄師 × 世間知らずのゲイ大学生 ※ 年齢差とか嫁関連でいざこざする壱衣視点の後日談を同人誌(Kindle)にて出してます

輝夜坊

行原荒野
BL
学生の頃、優秀な兄を自分の過失により亡くした加賀見亮次は、その罪悪感に苦しみ、せめてもの贖罪として、兄が憧れていた宇宙に、兄の遺骨を送るための金を貯めながら孤独な日々を送っていた。 ある明るい満月の夜、亮次は近所の竹やぶの中でうずくまる、異国の血が混ざったと思われる小さくて不思議な少年に出逢う。彼は何を訊いても一言も喋らず、身元も判らず、途方に暮れた亮次は、交番に預けて帰ろうとするが、少年は思いがけず、すがるように亮次の手を強く握ってきて――。 ひと言で言うと「ピュアすぎるBL」という感じです。 不遇な環境で育った少年は、色々な意味でとても無垢な子です。その設定上、BLとしては非常にライトなものとなっておりますが、お互いが本当に大好きで、唯一無二の存在で、この上なく純愛な感じのお話になっているかと思います。言葉で伝えられない分、少年は全身で亮次への想いを表し、愛を乞います。人との関係を諦めていた亮次も、いつしかその小さな存在を心から愛おしく思うようになります。その緩やかで優しい変化を楽しんでいただけたらと思います。 タイトルの読みは『かぐやぼう』です。 ※表紙イラストは画像生成AIで作成して加工を加えたものです。

【完結】そっといかせて欲しいのに

遊佐ミチル
BL
「セックスが仕事だったから」 余命宣告を受けた夜、霧島零(21)はひったくりに合い、エイト(21)と名乗る男に助けられる。 彼は東京大寒波の日なのになぜか、半袖姿。そして、今日、刑務所を出所してきたばかりだと嘘とも本気とも付かない口調で零に言う。 どうしても人恋しい状況だった零はエイトを家に招き入れる。 過去を軽く語り始めたエイトは、仕事でセックスをしていたと零に告げる。 そして、つけっぱなしのテレビでは白昼堂々と民家を襲い金品を奪う日本各地で頻発している広域強盗犯のニュースが延々と流れていて……。

下げ渡された婚約者

相生紗季
ファンタジー
マグナリード王家第三王子のアルフレッドは、優秀な兄と姉のおかげで、政務に干渉することなく気ままに過ごしていた。 しかしある日、第一王子である兄が言った。 「ルイーザとの婚約を破棄する」 愛する人を見つけた兄は、政治のために決められた許嫁との婚約を破棄したいらしい。 「あのルイーザが受け入れたのか?」 「代わりの婿を用意するならという条件付きで」 「代わり?」 「お前だ、アルフレッド!」 おさがりの婚約者なんて聞いてない! しかもルイーザは誰もが畏れる冷酷な侯爵令嬢。 アルフレッドが怯えながらもルイーザのもとへと訪ねると、彼女は氷のような瞳から――涙をこぼした。 「あいつは、僕たちのことなんかどうでもいいんだ」 「ふたりで見返そう――あいつから王位を奪うんだ」

クラスで話題の美少女配信者がデブスの俺だとは推ししか知らない〜虐げられても関係ない、推しに貢ぐ為にスキルのガチャを引く〜

ネリムZ
ファンタジー
 ダンジョン、それは神が信仰心を集める為に人間に与えたシステムである。  『データ』と言う異世界に繋ぐアプリ『異世界データ』を始めとした、色々な事をしていた。  ダンジョンや新たな資源、様々な恵を人間に与えた。  それは高校生でも数億稼げてしまう程に人智を超えた出来事である。  さらに、神は『イベント』を行うのである。  それで大抵の事が解決する万能言語が生まれた。『神ってスゲー』である。  当初は宗教などが荒れてしまったりしたが、今では人間にとってメリットしかない事柄となっている。  霧外日向(きりがいひなた)は太っていた。デブス、その言葉が良く似合う外見をしている。  そのせいで、学校では豚と言われて虐げられている。そのような光景が日常となっていた。  そんなある日である、彼の推しであるダンジョン探索系VTuberのリイアのフィギュアを買うために金を探した。しかし、金がない。  完全なる金欠。剣術を辞めた事により両親にも頼みにくい。バイトも時間がかかる。それでは購入時期に間に合わい。  そこで日向は『ダンジョン』に挑む事にした。探索者となり、金を稼いで貢ぐために。  ダンジョンに入り、ステータスを確認するとネットにもないスキルが二つ存在した。  それは呪いスキルと呼ばれてしまう【データ転性】と世界を揺るがすスキル《モンスターカードガチャ》だった。  無知な日向はその事実に当面の間は気づかない。  だが、日向はこれをポジティブに考えて利用し、配信者『日陰』として活動する事を決めた。  推しであるリイアに近づく為に。⋯⋯だが、無知故に彼の動画はバズってしまう。  モンスターカードと言う激レアアイテムを数枚所持して扱う初心者として⋯⋯。  クラスではそれが話題となっていて、日向は萎縮してしまう。バレたら大変である。  何故なら、完全な女性の配信者と世界に思われているからだ。 それが推しにバレてしまうのだが⋯⋯⋯⋯  レアアイテムを大量入手出来るスキルを持つ彼が目指す先には何があるのか?  それはまだ、誰にも分からない。

巻き戻り令息の脱・悪役計画

日村透
BL
※本編完結済。現在は番外後日談を連載中。 日本人男性だった『俺』は、目覚めたら赤い髪の美少年になっていた。 記憶を辿り、どうやらこれは乙女ゲームのキャラクターの子供時代だと気付く。 それも、自分が仕事で製作に関わっていたゲームの、個人的な不憫ランキングナンバー1に輝いていた悪役令息オルフェオ=ロッソだ。  しかしこの悪役、本当に悪だったのか? なんか違わない?  巻き戻って明らかになる真実に『俺』は激怒する。 表に出なかった裏設定の記憶を駆使し、ヒロインと元凶から何もかもを奪うべく、生まれ変わったオルフェオの脱・悪役計画が始まった。

処理中です...