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第7章 大陸編
おたっし
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「敵が撤退していくぞ!」
「やった!勝ったぞぉ!!」
斥候を務めていた神官騎士が声高々に知らせるとアルドラの軍が撤退をはじめていたのが確認できた。
「ふぅ~やれやれだぜ」
「師匠、お疲れさまでした」
「まだ油断するんじゃねぇぞ?おい!今のうちに兵を振り分けて残党が隠れて居ねぇか確認と見回りをさせろ」
「はい!」
笑顔で残心をといたエリスとマルスにエイケンが言った。
「エイケン、エリスお疲れ様」
「おう」
「サナリア様!お疲れさまでした!!」
息荒く現れたサナリアにエイケンとエリスが笑顔で答えた。
「でもなぜ急に敵は撤退したんでしょう?」
「さぁな、案外あいつが現れたからじゃねぇか?」
「あいつ?」
「気づいてねぇのか?おめぇの愛しいご主人様だよ!ほれ!」
「え?…あ!セナ様!!」
エイケンが指さすといつのまにかグラニールの上で刀を抜いて戦場をみていたセナがいた。
「流石のアルドラ兵でも俺やサナリアを相手にしながらセナとグラニールまでは相手にできねぇだろ」
「た、たしかに…瞬殺といっていいほどの壊滅の未来しか見えませんね…」
エイケンの言葉で想像したエリスが蒼い顔をして頷いた。
「ねぇ、あの子セナって言ったっけ?あんたの甥っ子の」
「ああ、そうだぜ」
「たしかに向かい合ってみるとそこが知れない力を感じるけどどんだけ強いの?あんたナンバーズ最強だっていってたわよね?」
「ああ、あいつは甥っ子でこと戦闘に関しちゃぁナンバーズ最強だ」
「今のあんたより強いってこと?」
「ああ、あいつがちっと本気をだしゃぁ、俺とサイ、それに下手したらうちの姫の3人束でかかっても反応すらできねぇでやられる」
「えぇ!?うそでしょ!?エイシャとサイもだなんてありえないし想像もつかないわ!」
「サナリア様、信じられないかもしれませんが事実、師匠とサイ様の二人かかりで瞬殺されたんです」
「勝手にころすんじゃねぇよ!まぁたしかに反応すらできねぇで負けちまったけどな、それにな俺らがつかってるあの力は元々あいつの技なんだよ」
「えっ!?ちょっとまって!本当に理解できない!」
「あっはっはっは!理解が追っつかねぇのも無理はねぇが、しかもあいつ俺らが負けた時よりもっと馬鹿みたいに強くなってるぜ?」
「えぇ!?」
「その実力はエイシャ様と魔王様のお墨付きです」
「え?ま、魔王!?もうほんと意味不明すぎて…」
エイケンとエリスの言葉にサナリアが混乱を極めていた。
「とりあえず、あとは任せて戻ろうぜ!ってかソロとバルザックは間に合わなかったみてぇだな」
「え?あの二人もこっちにむかってたの?」
「ああ、ちなみに帝国には俺とお前のかわりにクロウとヨーチェが戦ってる」
「え!?二人にも迷惑かけたわね」
「気にしなくていいんじゃねぇか?あいつらも久しぶりに人里にでてこれてよかったろ」
「ふふっ、そうね」
===========================================
「セナ様、エイシャ様よりストラトス帝国ならびにジルネイ共和国へ向かい敵軍をことごとく殲滅せよとのお達しにございます」
「え゛?」
「魔王エイコ様よりエイシャ様へ今回の戦についていくつか情報提供がなされまして、それにより今後の敵の増援はしばしの間なしと判断なさりました。そこでエイシャ様と魔王エイコ様がセナ様にすべての戦場を回っていただき、すべてを迅速に殲滅するようにと」
「ぼ、僕一人でですか…?」
「いえ、セナの配下もセナ様に付き従えと」
エイケンたちが大聖堂へともどりペドロやイースに現状を報告しているさなか現れたアイリーンがエイシャから賜った指示を伝えた。
「セナ、エリスをつれて行ってこい!ここはエイケン、アディオン、サナリアに任せろ」
「う、うん。でもアリアは」
「私は大丈夫!カインさんたちは敵を倒しながら帝国に向かって行っちゃったけどナンバーズの皆様がいるし!神官騎士団もおじい様や叔父様だっているもの!」
「そういうこった!だからおめぇはエリスとグラニールをつれてさっさと終わらせに行け!」
「セナ殿、我が妹をお救い頂いた此度の件まことにありがとうございました。歌姫様は我が槍にちかい必ずお守りいたしますのでご心配なく」
「いっ!?サ、サナリアさん!そんなことしないでください!!僕たちは仲間じゃないですか!!」
「重ね重ね…ありがとうございます」
「そんなかしこまられるようなことは…あ!そうだった!ドロシーさんのことですが」
「はい?妹がなにか…」
「エイシャ様にお願いしたらドロシーさん今後はドラニスタ城で静養させてもらえることになりましたので、アディオンさんの指示で先にドラニスタへ連れて行きました」
「えぇ!?」
「あっはっは!容体も落ち着いてるし今後はドラニスタで生活できるようにしてもらったからね!それと君のドラニスタでの永住権も認めさせたから!」
「あのエイシャがそんなことを許すなんて…でも…何から何まで…ありがとう…ありがとう」
驚いた顔をしたサナリアだったが次第にポロポロと大粒の涙をこぼし何度も頭をさげた。
「あ、あの、女性に泣かれるのも何度も頭を下げられるのも…ほんと苦手なので…」
「おらサナリア、セナが困って行けねぇじゃねぇか」
「う、うん…ごめん…この恩は必ずかえす、我が魔槍に誓うわ」
「そんなことしなくていいですから!じゃ、じゃあ行くね!」
セナの様子をみていたヤオとタオがすっとセナの横に並ぶのを見てアイリーンがカーテシーをして魔界に戻るとエリスもセナの元へ急ぎ近寄った。
「師匠!行ってきます!アリアの事よろしくお願いいたします!」
「言われるまでもねぇ!」
「はい!」
ことごとく殲滅しろという無茶苦茶な指示に混乱する中、セナは3人を連れグラニールの元へ転移するとそのまま魔力にまかせてにストラトス帝国へと転移していった。
「やった!勝ったぞぉ!!」
斥候を務めていた神官騎士が声高々に知らせるとアルドラの軍が撤退をはじめていたのが確認できた。
「ふぅ~やれやれだぜ」
「師匠、お疲れさまでした」
「まだ油断するんじゃねぇぞ?おい!今のうちに兵を振り分けて残党が隠れて居ねぇか確認と見回りをさせろ」
「はい!」
笑顔で残心をといたエリスとマルスにエイケンが言った。
「エイケン、エリスお疲れ様」
「おう」
「サナリア様!お疲れさまでした!!」
息荒く現れたサナリアにエイケンとエリスが笑顔で答えた。
「でもなぜ急に敵は撤退したんでしょう?」
「さぁな、案外あいつが現れたからじゃねぇか?」
「あいつ?」
「気づいてねぇのか?おめぇの愛しいご主人様だよ!ほれ!」
「え?…あ!セナ様!!」
エイケンが指さすといつのまにかグラニールの上で刀を抜いて戦場をみていたセナがいた。
「流石のアルドラ兵でも俺やサナリアを相手にしながらセナとグラニールまでは相手にできねぇだろ」
「た、たしかに…瞬殺といっていいほどの壊滅の未来しか見えませんね…」
エイケンの言葉で想像したエリスが蒼い顔をして頷いた。
「ねぇ、あの子セナって言ったっけ?あんたの甥っ子の」
「ああ、そうだぜ」
「たしかに向かい合ってみるとそこが知れない力を感じるけどどんだけ強いの?あんたナンバーズ最強だっていってたわよね?」
「ああ、あいつは甥っ子でこと戦闘に関しちゃぁナンバーズ最強だ」
「今のあんたより強いってこと?」
「ああ、あいつがちっと本気をだしゃぁ、俺とサイ、それに下手したらうちの姫の3人束でかかっても反応すらできねぇでやられる」
「えぇ!?うそでしょ!?エイシャとサイもだなんてありえないし想像もつかないわ!」
「サナリア様、信じられないかもしれませんが事実、師匠とサイ様の二人かかりで瞬殺されたんです」
「勝手にころすんじゃねぇよ!まぁたしかに反応すらできねぇで負けちまったけどな、それにな俺らがつかってるあの力は元々あいつの技なんだよ」
「えっ!?ちょっとまって!本当に理解できない!」
「あっはっはっは!理解が追っつかねぇのも無理はねぇが、しかもあいつ俺らが負けた時よりもっと馬鹿みたいに強くなってるぜ?」
「えぇ!?」
「その実力はエイシャ様と魔王様のお墨付きです」
「え?ま、魔王!?もうほんと意味不明すぎて…」
エイケンとエリスの言葉にサナリアが混乱を極めていた。
「とりあえず、あとは任せて戻ろうぜ!ってかソロとバルザックは間に合わなかったみてぇだな」
「え?あの二人もこっちにむかってたの?」
「ああ、ちなみに帝国には俺とお前のかわりにクロウとヨーチェが戦ってる」
「え!?二人にも迷惑かけたわね」
「気にしなくていいんじゃねぇか?あいつらも久しぶりに人里にでてこれてよかったろ」
「ふふっ、そうね」
===========================================
「セナ様、エイシャ様よりストラトス帝国ならびにジルネイ共和国へ向かい敵軍をことごとく殲滅せよとのお達しにございます」
「え゛?」
「魔王エイコ様よりエイシャ様へ今回の戦についていくつか情報提供がなされまして、それにより今後の敵の増援はしばしの間なしと判断なさりました。そこでエイシャ様と魔王エイコ様がセナ様にすべての戦場を回っていただき、すべてを迅速に殲滅するようにと」
「ぼ、僕一人でですか…?」
「いえ、セナの配下もセナ様に付き従えと」
エイケンたちが大聖堂へともどりペドロやイースに現状を報告しているさなか現れたアイリーンがエイシャから賜った指示を伝えた。
「セナ、エリスをつれて行ってこい!ここはエイケン、アディオン、サナリアに任せろ」
「う、うん。でもアリアは」
「私は大丈夫!カインさんたちは敵を倒しながら帝国に向かって行っちゃったけどナンバーズの皆様がいるし!神官騎士団もおじい様や叔父様だっているもの!」
「そういうこった!だからおめぇはエリスとグラニールをつれてさっさと終わらせに行け!」
「セナ殿、我が妹をお救い頂いた此度の件まことにありがとうございました。歌姫様は我が槍にちかい必ずお守りいたしますのでご心配なく」
「いっ!?サ、サナリアさん!そんなことしないでください!!僕たちは仲間じゃないですか!!」
「重ね重ね…ありがとうございます」
「そんなかしこまられるようなことは…あ!そうだった!ドロシーさんのことですが」
「はい?妹がなにか…」
「エイシャ様にお願いしたらドロシーさん今後はドラニスタ城で静養させてもらえることになりましたので、アディオンさんの指示で先にドラニスタへ連れて行きました」
「えぇ!?」
「あっはっは!容体も落ち着いてるし今後はドラニスタで生活できるようにしてもらったからね!それと君のドラニスタでの永住権も認めさせたから!」
「あのエイシャがそんなことを許すなんて…でも…何から何まで…ありがとう…ありがとう」
驚いた顔をしたサナリアだったが次第にポロポロと大粒の涙をこぼし何度も頭をさげた。
「あ、あの、女性に泣かれるのも何度も頭を下げられるのも…ほんと苦手なので…」
「おらサナリア、セナが困って行けねぇじゃねぇか」
「う、うん…ごめん…この恩は必ずかえす、我が魔槍に誓うわ」
「そんなことしなくていいですから!じゃ、じゃあ行くね!」
セナの様子をみていたヤオとタオがすっとセナの横に並ぶのを見てアイリーンがカーテシーをして魔界に戻るとエリスもセナの元へ急ぎ近寄った。
「師匠!行ってきます!アリアの事よろしくお願いいたします!」
「言われるまでもねぇ!」
「はい!」
ことごとく殲滅しろという無茶苦茶な指示に混乱する中、セナは3人を連れグラニールの元へ転移するとそのまま魔力にまかせてにストラトス帝国へと転移していった。
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