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第7章 大陸編
リネア② パラドイネ1
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「セナ様、準備が整いましたよ!」
「ありがとうメディー。それではみなさん行ってきます!」
カトリーヌをつれリストニアに帰ってきてから2日目の朝、前日からあわただしく準備をしたメディーが迅風と馬車の最終チェックをしおえ声をかけるとセナは見送り出てきていたブレイダー家の人々に挨拶をした。
「セナ様お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「セナ様、アリアちゃんとカトリーヌをよろしくお願いいたしますわ。メディー気を付けていくのよ?」
「はい!迅風がおりますから大丈夫です!」
セバスとエミルが心配げにこえをかけた。
「セナ殿、道中気をつけてな。皆のことよろしく頼む」
「はい!僕が留守の間にライズがたずねてきたらすいませんが…」
「みなまでいわんでいい。ライズは我が領の大事な民だわるいようにはせんよ」
「ありがとうございます」
「では、出発します!」
「ギルス様!エミル様!いってきます!」
「叔父様!叔母様!ありがとうございました!いってまいります!!」
「お二人とも仲良くね!実りある旅であることをお祈りいたしておりますわ!きをつけて楽しんでらっしゃってね!」
「レイファ、今回は大丈夫ですね?」
「はい!おまかせくださいませ!」
メディーの声で馬車が動き出すと空いたドアから顔を出したアリアとカトリーヌをブレイダー家の人々が笑顔でおくりだし、セバスが声をかけるとレイファは決意あふれる目で頷き馬車に飛び乗りドアをしめた。
「レイファのやる気が心配ですわ…」
「あのように馬車に飛び乗った時点で…私も先行きが心配でなりません」
「あっはっはっはっは!カトリーヌもおるし双爪殿もおるから大丈夫だろう!」
「だといいんですが…」
不安げなエミルとセバスにギルスが楽観的にわらい屋敷の中へと入っていった。
「あれ?」
「どうしたの?メディー」
王都の出口でメディーが馬車を止めると不思議に思ったアリアがたずねた。
「アリア!」
「スターシャさん!マインも!!」
「間に合ってよかったわぁ!きをつけていってくるのよ?」
「二人ともわざわざ見送りに来てくれたの?」
「ええ、もちろんよ。セナ様二人のことよろしくお願いします」
「はい」
マインがセナに深々と頭をさげ願うとセナは優しい笑顔で頷いた。
「ヤオさん、タオさん…二人が必ずご迷惑をおかけすると思いますがよろしくお願いいたします」
「ぶー!必ずってなに!?」
「心外ですわっ!?」
「ふふふ、わかっておりまする」
「しかとお引き受けいたしましたわ」
マインの言葉にアリアとカトリーヌが驚きながら憤慨する中、ヤオとタオがクスクスわらいながら頷いた。
「ありがとうございます!コルネも二人をお願いね」
「了解」
マインの言葉に馬車の屋根から姿を現したコルネがサムズアップをきめ頷き消えた。
「アリア?セナ様がいるから大丈夫だと思うけど気を付けてね?」
「うん!スターシャさんありがとう!お土産かってくるから楽しみにまっててね!」
「ええ。楽しみにしているわ!」
スターシャにやさしく抱きしめられるアリアの楽しそうな顔を見てスターシャは安心したように笑顔をうかべた。
「まるで姉妹のようですわね。うらやましいですわ」
「えへへへへ、つい甘えちゃうんだよね」
「何言ってるの子のは!カトリーヌも気をつけていくのよ?」
「っ!?はい…。わたくしもお土産をたくさん持って帰ってきますわ!」
「ふふふっ。楽しみにしているわ。無事に帰ってきたら必ず二人とも顔をだしなさいね?」
「「 はい! 」」
カトリーヌのつぶやきをきき、不敬罪にとわれかねないがスターシャはカトリーヌを呼び捨てにし、やさしく抱きしめた。
「メディーきをつけてね?」
「はい。まかせてください!」
「…迅風あなたが頼りよ?みんなをよろしくね?」
「ぶるるるる」
マインが御者席の近くにいき声をかけメディーの反応を見て一抹の不安を覚え小声で迅風を撫でながらいうと迅風は委細承知とばかりに首を縦に振り鼻を鳴らした。
「ではいってきます!」
メディーの声で馬車が門をくぐり騎士たちの敬礼に見送られ王都を後にした。
「この馬車さらに乗り心地がよくなっておりませんか?」
「セナ様とメディーが不満が出るたびに改良なさっておられましたからな」
走り出した馬車に揺られカトリーヌがエターニャで乗った時よりさらに乗り心地がよくなっていることにきづき尋ねると慣れた様子でヤオが淡々と答えた。
「セナ様、パラドイネ領にはいりました!この調子だと日が落ちる前にはパラドールにつけると思います!」
「そう?順調にすすんでるみたいでよかったよ」
「意外と小さな領なのですね」
「いえ?本来なら3日はかかる距離です」
「え!?」
メディーの言葉にセナが普通に答えるさまを見てカトリーヌがいったことにレイファが答えるとカトリーヌは驚きの声を上げた。
「多分ですが、速さに目がなれてしまっているのと馬車のゆれが少ないため迅風が尋常ならざる速度で走っていることをおわすれなられているのではないでしょうか」
「そういうことですのね…迅風すごいですわね…」
「こんな大きい馬車を2つも引いてるのにね」
レイファの言葉を聞きカトリーヌが唖然として答え、室内を見渡したアリアも感嘆の声を上げた。
「さすがにこれだけの人数が乗るから1台じゃ手狭になっちゃうし、だったら連結しようかなって昨日メディーとくみ上げたんだよ」
「昨日!?そ、そうでしたのね」
セナの言葉にカトリーヌはさらに驚いた。
「余裕で立って歩ける大きい馬車が二つもくっついてて外に出なくても行き来できるのはすごいよね」
「後ろの車両の車輪は苦労したんだよ。速度が上がってこの車両が跳ねると後ろはさらにはねかねないからね」
「そうなんだ」
「僕以外は女性だからトイレや水浴び場を後ろの車両にしたんだよ。最悪野宿しなきゃならない時は女性専用の寝台にもなるようにつくってあるからあまり振動や跳ねがあるのはまずいからね」
「出発前にメディーから説明を受けてびっくりしたよ!ベッドがいくつかあって奥にトイレとかがあるんだもん」
「あはははは、申し訳ないけど二人以外は2段ベッドになってるし二人も相部屋みたいなってしまったけどね、ほんとは個室にしたかったんだけどスペース的に無理だったからあのベッドでがまんしてね」
「私は全然大丈夫だよ!カトリーヌはお姫様だからどうかわからないけどね!」
「わたくしもきにしませんわよ?野営も何度かこなしておりますからね。それにくらべれば天国ですわ」
「ベッドの下がマジックボックスになっておりますので出発前に場所をきめてあります」
「向かい合わせの椅子がベッドにかわるのはびっくりしたよね!」
「そうですわね」
アリアとカトリーヌはセナの言葉を聞いた後、うれしそうにレイファをつれ後ろの車両にいきキャッキャとあてがわれたスペースなどで楽しくすごした。
「セナ様、パラドールにつきました!」
「セナ様、先にアムート様がおられるようなのでアムート様の元へ向かいましょう」
「そうですね。都合がつけば直接お会いしてご挨拶をさせてもらおう」
パラドイネ領の中心パラドールの警護をしている騎士に街に入るための許可をとると変わった馬車の中にリネアの英雄と歌姫、帝国の姫がいるとメディーから聞かされ驚く中、セナのギルドカードをもったレイファが領主のアムートに挨拶をしたいと願い出ると騎士は焦ったように領主館へとかけていった。そして、アムート元まで案内するといった騎士の言葉をお忍びできているので大丈夫だとことわると、騎士は馬車をまじまじと見ながら敬礼し業務に戻っていった。
「なんかお店や食堂がたくさんあるね!宿屋なんかブレイダーや王都よりずっと多いんじゃないかな?」
「東にある領から王都へ行くにはパラドイネ領を通らないといけないから宿場町が多いらしいね」
「そうなんだ!なんか色々な人がいてにぎやかだもんね」
「そうですわね」
街の中を人々の視線を集めに集めながら進む馬車の中で窓へへばりつく様に外を見ているアリアと優雅にお茶を飲みながら窓からの景色をたのしんでいるカトリーヌにセナが説明をした。
「セナ様、みなさん。おつきになられましたよ!」
街の中心の立派な3階建ての建物の前に馬車をとめたメディーの言葉を受けレイファがひとまず先に降りて建物の警備をしている2人の騎士に用件をつたえるとすでに連絡が入っていたようで一人がレイファの相手をしている間にもう一人の騎士がアムートの元へ向かった。
「お待たせして申し訳ない。よくおいでくださいました領主のアムート=パラドイネです」
「これはご丁寧に、ご領主様自ら足を運んでいただきありがとうございます。私はセナ様付メイドをさせていただいておりますレイファと申します。ただいま主のセナ様を及び致しますので申し訳ありませんが少々おまちくださいませ」
アムートの挨拶に丁寧に返したレイファが馬車へいきセナ達にアムートがきていることをつたえると全員が馬車を降りアムートの元へむかった。
「アムートさん、ご無沙汰しております。お元気そうでなによりです」
「ご無沙汰しております。もうお体は大丈夫なのですか?」
「え?ご存じだったんですか?」
「ええ、ブレイダーをはじめいくつかの領は情報を共有しておりますので」
「そうだったんですか、おかげさまですっかり良くなっております」
「歌姫アリア様、ストラトス帝国第一皇姫カトリーヌ様もようこそおいでくださいました、我が領に足を運んでいただき感謝いたします」
「アリアと申します。よろしくお願いいたします」
「お心遣い感謝いたします。アムート=パラドイネ様」
「硬い挨拶はこの辺で、どうぞ中へ」
アムートの言葉に従い全員が領主館へと入っていった。
「ありがとうメディー。それではみなさん行ってきます!」
カトリーヌをつれリストニアに帰ってきてから2日目の朝、前日からあわただしく準備をしたメディーが迅風と馬車の最終チェックをしおえ声をかけるとセナは見送り出てきていたブレイダー家の人々に挨拶をした。
「セナ様お気をつけて行ってらっしゃいませ」
「セナ様、アリアちゃんとカトリーヌをよろしくお願いいたしますわ。メディー気を付けていくのよ?」
「はい!迅風がおりますから大丈夫です!」
セバスとエミルが心配げにこえをかけた。
「セナ殿、道中気をつけてな。皆のことよろしく頼む」
「はい!僕が留守の間にライズがたずねてきたらすいませんが…」
「みなまでいわんでいい。ライズは我が領の大事な民だわるいようにはせんよ」
「ありがとうございます」
「では、出発します!」
「ギルス様!エミル様!いってきます!」
「叔父様!叔母様!ありがとうございました!いってまいります!!」
「お二人とも仲良くね!実りある旅であることをお祈りいたしておりますわ!きをつけて楽しんでらっしゃってね!」
「レイファ、今回は大丈夫ですね?」
「はい!おまかせくださいませ!」
メディーの声で馬車が動き出すと空いたドアから顔を出したアリアとカトリーヌをブレイダー家の人々が笑顔でおくりだし、セバスが声をかけるとレイファは決意あふれる目で頷き馬車に飛び乗りドアをしめた。
「レイファのやる気が心配ですわ…」
「あのように馬車に飛び乗った時点で…私も先行きが心配でなりません」
「あっはっはっはっは!カトリーヌもおるし双爪殿もおるから大丈夫だろう!」
「だといいんですが…」
不安げなエミルとセバスにギルスが楽観的にわらい屋敷の中へと入っていった。
「あれ?」
「どうしたの?メディー」
王都の出口でメディーが馬車を止めると不思議に思ったアリアがたずねた。
「アリア!」
「スターシャさん!マインも!!」
「間に合ってよかったわぁ!きをつけていってくるのよ?」
「二人ともわざわざ見送りに来てくれたの?」
「ええ、もちろんよ。セナ様二人のことよろしくお願いします」
「はい」
マインがセナに深々と頭をさげ願うとセナは優しい笑顔で頷いた。
「ヤオさん、タオさん…二人が必ずご迷惑をおかけすると思いますがよろしくお願いいたします」
「ぶー!必ずってなに!?」
「心外ですわっ!?」
「ふふふ、わかっておりまする」
「しかとお引き受けいたしましたわ」
マインの言葉にアリアとカトリーヌが驚きながら憤慨する中、ヤオとタオがクスクスわらいながら頷いた。
「ありがとうございます!コルネも二人をお願いね」
「了解」
マインの言葉に馬車の屋根から姿を現したコルネがサムズアップをきめ頷き消えた。
「アリア?セナ様がいるから大丈夫だと思うけど気を付けてね?」
「うん!スターシャさんありがとう!お土産かってくるから楽しみにまっててね!」
「ええ。楽しみにしているわ!」
スターシャにやさしく抱きしめられるアリアの楽しそうな顔を見てスターシャは安心したように笑顔をうかべた。
「まるで姉妹のようですわね。うらやましいですわ」
「えへへへへ、つい甘えちゃうんだよね」
「何言ってるの子のは!カトリーヌも気をつけていくのよ?」
「っ!?はい…。わたくしもお土産をたくさん持って帰ってきますわ!」
「ふふふっ。楽しみにしているわ。無事に帰ってきたら必ず二人とも顔をだしなさいね?」
「「 はい! 」」
カトリーヌのつぶやきをきき、不敬罪にとわれかねないがスターシャはカトリーヌを呼び捨てにし、やさしく抱きしめた。
「メディーきをつけてね?」
「はい。まかせてください!」
「…迅風あなたが頼りよ?みんなをよろしくね?」
「ぶるるるる」
マインが御者席の近くにいき声をかけメディーの反応を見て一抹の不安を覚え小声で迅風を撫でながらいうと迅風は委細承知とばかりに首を縦に振り鼻を鳴らした。
「ではいってきます!」
メディーの声で馬車が門をくぐり騎士たちの敬礼に見送られ王都を後にした。
「この馬車さらに乗り心地がよくなっておりませんか?」
「セナ様とメディーが不満が出るたびに改良なさっておられましたからな」
走り出した馬車に揺られカトリーヌがエターニャで乗った時よりさらに乗り心地がよくなっていることにきづき尋ねると慣れた様子でヤオが淡々と答えた。
「セナ様、パラドイネ領にはいりました!この調子だと日が落ちる前にはパラドールにつけると思います!」
「そう?順調にすすんでるみたいでよかったよ」
「意外と小さな領なのですね」
「いえ?本来なら3日はかかる距離です」
「え!?」
メディーの言葉にセナが普通に答えるさまを見てカトリーヌがいったことにレイファが答えるとカトリーヌは驚きの声を上げた。
「多分ですが、速さに目がなれてしまっているのと馬車のゆれが少ないため迅風が尋常ならざる速度で走っていることをおわすれなられているのではないでしょうか」
「そういうことですのね…迅風すごいですわね…」
「こんな大きい馬車を2つも引いてるのにね」
レイファの言葉を聞きカトリーヌが唖然として答え、室内を見渡したアリアも感嘆の声を上げた。
「さすがにこれだけの人数が乗るから1台じゃ手狭になっちゃうし、だったら連結しようかなって昨日メディーとくみ上げたんだよ」
「昨日!?そ、そうでしたのね」
セナの言葉にカトリーヌはさらに驚いた。
「余裕で立って歩ける大きい馬車が二つもくっついてて外に出なくても行き来できるのはすごいよね」
「後ろの車両の車輪は苦労したんだよ。速度が上がってこの車両が跳ねると後ろはさらにはねかねないからね」
「そうなんだ」
「僕以外は女性だからトイレや水浴び場を後ろの車両にしたんだよ。最悪野宿しなきゃならない時は女性専用の寝台にもなるようにつくってあるからあまり振動や跳ねがあるのはまずいからね」
「出発前にメディーから説明を受けてびっくりしたよ!ベッドがいくつかあって奥にトイレとかがあるんだもん」
「あはははは、申し訳ないけど二人以外は2段ベッドになってるし二人も相部屋みたいなってしまったけどね、ほんとは個室にしたかったんだけどスペース的に無理だったからあのベッドでがまんしてね」
「私は全然大丈夫だよ!カトリーヌはお姫様だからどうかわからないけどね!」
「わたくしもきにしませんわよ?野営も何度かこなしておりますからね。それにくらべれば天国ですわ」
「ベッドの下がマジックボックスになっておりますので出発前に場所をきめてあります」
「向かい合わせの椅子がベッドにかわるのはびっくりしたよね!」
「そうですわね」
アリアとカトリーヌはセナの言葉を聞いた後、うれしそうにレイファをつれ後ろの車両にいきキャッキャとあてがわれたスペースなどで楽しくすごした。
「セナ様、パラドールにつきました!」
「セナ様、先にアムート様がおられるようなのでアムート様の元へ向かいましょう」
「そうですね。都合がつけば直接お会いしてご挨拶をさせてもらおう」
パラドイネ領の中心パラドールの警護をしている騎士に街に入るための許可をとると変わった馬車の中にリネアの英雄と歌姫、帝国の姫がいるとメディーから聞かされ驚く中、セナのギルドカードをもったレイファが領主のアムートに挨拶をしたいと願い出ると騎士は焦ったように領主館へとかけていった。そして、アムート元まで案内するといった騎士の言葉をお忍びできているので大丈夫だとことわると、騎士は馬車をまじまじと見ながら敬礼し業務に戻っていった。
「なんかお店や食堂がたくさんあるね!宿屋なんかブレイダーや王都よりずっと多いんじゃないかな?」
「東にある領から王都へ行くにはパラドイネ領を通らないといけないから宿場町が多いらしいね」
「そうなんだ!なんか色々な人がいてにぎやかだもんね」
「そうですわね」
街の中を人々の視線を集めに集めながら進む馬車の中で窓へへばりつく様に外を見ているアリアと優雅にお茶を飲みながら窓からの景色をたのしんでいるカトリーヌにセナが説明をした。
「セナ様、みなさん。おつきになられましたよ!」
街の中心の立派な3階建ての建物の前に馬車をとめたメディーの言葉を受けレイファがひとまず先に降りて建物の警備をしている2人の騎士に用件をつたえるとすでに連絡が入っていたようで一人がレイファの相手をしている間にもう一人の騎士がアムートの元へ向かった。
「お待たせして申し訳ない。よくおいでくださいました領主のアムート=パラドイネです」
「これはご丁寧に、ご領主様自ら足を運んでいただきありがとうございます。私はセナ様付メイドをさせていただいておりますレイファと申します。ただいま主のセナ様を及び致しますので申し訳ありませんが少々おまちくださいませ」
アムートの挨拶に丁寧に返したレイファが馬車へいきセナ達にアムートがきていることをつたえると全員が馬車を降りアムートの元へむかった。
「アムートさん、ご無沙汰しております。お元気そうでなによりです」
「ご無沙汰しております。もうお体は大丈夫なのですか?」
「え?ご存じだったんですか?」
「ええ、ブレイダーをはじめいくつかの領は情報を共有しておりますので」
「そうだったんですか、おかげさまですっかり良くなっております」
「歌姫アリア様、ストラトス帝国第一皇姫カトリーヌ様もようこそおいでくださいました、我が領に足を運んでいただき感謝いたします」
「アリアと申します。よろしくお願いいたします」
「お心遣い感謝いたします。アムート=パラドイネ様」
「硬い挨拶はこの辺で、どうぞ中へ」
アムートの言葉に従い全員が領主館へと入っていった。
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