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第6章 エターニャ神皇国編
代理
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「ほぅ?シスターはシルティアの者のようじゃが獣人差別はしておらんのか?」
「恥ずかしながら…私の生まれた村は人里離れた小さな村で隣村など獣人族の方々が普通に住んでおりまして協力し合わなければ寒い冬などこすことすらできない寒村でしたから…」
「そうか」
「村に同年代の子も少なく幼馴染の獣人族などもおりますし、大人も色々なことを教えてくれたり素敵な方々が多かったです」
コルネの呟きを聞きイースが訪ねると、兵たちをチラチラみて気にしながらも小声でコルネが答えた。
「シスターコルネ!気は確かか!?仮にもあなたはここシルティア大聖堂に籍を置くシスターなのですよ!」
「ひぃっ!すいません!…ですが…」
「貴方はアマリウス様に身をささげることを誓い、それを認められここにいることが許された選ばれた方なのですよ!」
怒鳴るように兵から言われ謝罪しながらも納得のいかなさそうなコルネに兵がさらに怒鳴るように言った。
「イース様、アマリウス様という神は種族差別をうたう神なのですか?」
「いいや、アマリウス様は慈愛と豊穣の神じゃて、すべての者を慈しみ、次の世代へとつなぐことを教えてとしておるよ」
一部始終をみていたセナがイースに訪ねると、さすがのイースもばつがわるそうに顔をしかめ兵たちをみながら答えた。
「大陸中に規模は様々ですが信者がいることで、ここにいるというだけでつまらない選民意識を持つようになったんだと思うわ」
「つまらないとはなんだ!我らはシルティアに生を受け生まれながらに神に選ばれた者たちだ!」
「それならばシルティアに生まれた獣人族も同じでは?」
「獣が我々人と同じなわけがないであろう!」
激高する兵にリレイが尋ねたことに即答した。
「ふむ。貴様らの言い分わかった…では、神に選ばれたというなら本気をだしても貴様らもこの国も生き延びれるということだな?」
「なっ!?」
「サイ!まって!!」
兵の言葉を黙って聞いていたサイが獰猛に笑い獣気をたぎらせると兵たちはあまりの迫力にあとずさりし、リレイは慌てて止めに入った。
「リレイなぜ止める?お前が常々いっていたではないか」
「なにをよ!」
「国があるから人ではなく人がいるから国、ではここまで腐ってしまった国は人が腐っておるからだろ?ならば一度無に帰して新たに人を集めるしかあるまい?」
「ちょっと!人の言葉を変にとらえないでよ」
サイの言葉にリレイが憤慨した。
「つまらん選民思想か」
「耳の痛い話だ」
やり取りを見ていたゲオルグが呟くと自身の国を思いだしレオが力なく笑った。
「アリアもこの国の出でございましょう?そういったお考えはありませんの?」
「え?私はないよ、お父様もお母様もそんな考えなかったし…それよりカトリーヌだって帝国はそうなんでしょ?」
カトリーヌがアリアに問い、逆にアリアに問われると心外だとばかりに鼻でわらった。
「いつの話をしてらっしゃるの?お父様が皇帝になってから違法に亜人族を奴隷、不当な扱いを禁じてますわ。まぁ、ひいおばあ様、母型のおばあ様、お母様とお兄様方は、自分は選ばれたとくだらない妄想をお持ちのようですがね」
「そっか…よかった」
「なにがですの?」
「だってエリスは私のお姉ちゃんみたいだけど親友だもの、それにサイ様だってぶっきらぼうだけど、いつも私たちを視界にいれて守ってくれてるし…その、恥ずかしいけど私の大好きな人達だから…理由なくカトリーヌが嫌ってないって知れてよかったというか…」
「見くびらないでくださる?私は種族ではなく人となりできちんと見ておりますわ!」
「うん…ごめんね?」
「わかればよろしいですわ」
「ふふ」
「どうしたの?セナ」
「いや、二人は仲がいいんだなと思って」
「どこがっ!」
「どこがですの?」
セナが緊張感もなく笑い言うと、アリアとカトリーヌが声をそろえ否定した。
「見ろリレイ。あれが正しく次につながる国の未来たちだ」
「確かにそう思うけど、ここであなたが暴れても新たな火種をうむだけだといってるの!」
アリアたちの声を聴きニヤリと笑い言ったサイの言葉に、肯定しながらもサイをリレイは止めていた。
「ねぇ?ボクもう飽きてきたよ」
「俺もだ」
「セナ君、彼らの動きだけ止めちゃってくれる?」
「え?急にそんなこと言われても」
「あぁいいなそれ、おいセナ、アレやってやれよ」
やり取りの進展がなく飽きたアディオンが欠伸をしながら言うとエイケンも同意し足で地面をコツコツ叩いてセナに指示をした。
「はぁ~…まぁこのままでは時間だけかかるし仕方ない…すみません皆さん僕の後ろにいてください」
言うことを聞くまであきらめそうにない二人にセナはため息をつき兵たちの前に行くとゲオルグたちに自分より後ろにまわるように指示をだし、疑問を浮かべたゲオルグたちだったが言われるままセナの後ろに回った。
「あー…これから皆さんの動きを止めさせてもらいます。動かなければ大事には至らないので動かないでくださいね」
セナが兵たちに忠告すると同時に左足に微弱な雷の魔力を纏わせ地面を軽く踏んだ。
「何を言って…なんだ!?」
「ぐがっ!」
「体がしびれ…」
セナがトンと地面を軽く踏んだ瞬間、感電し兵たちが次々横たわっていった。
「うまく加減できるようになったじゃねぇか」
「地味に練習したんだよ…さすがに生身の人を丸焦げにはしたくないからね」
エイケンがセナの肩を叩き笑みを浮かべセナが苦笑しているのを聞き、兵たちは失敗していたら丸焦げだったのかと想像し蒼い顔をした。
「セナ殿、もしや広範囲への攻撃手段を編み出したのか?」
「はい。叔父さんやタオさん、ヤオさんからもアドバイスをもらっていくつか試して手ごたえあったものを練習しました」
「ほぅ?それは最大どれほどの広範囲を攻撃できるのだ?」
「んー…最大範囲を試していないのでまだこれくらいというのはわからないですね」
「そうか、ヤオ殿とタオ殿はどうおもうのか…ん?どうした二人とも顔色が悪いぞ?」
サイが意見を訪ねようとしたところ二人は顔色を悪くし目線をそらしていた。
「お二人とも大丈夫ですか?」
「大丈夫にございます…お気遣い申し訳ありません」
「ふむ。そうか…それでセナ殿の広範囲についてどう思う」
「はい…少なく見積もってもこの街を一飲みできると推測されますわ…」
「え?ごめんなさい、よく聞こえなかったわ」
「ですから、少なく見積もってもこの街全体を飲み込むと思いますわ!」
「え…嘘でしょ」
タオの言葉が信じられず聞き直したリレイだったが二人が冷や汗をかき目線をそらし頷くのを見て真実だと悟り絶句した。
「リレイなにを今更驚いてるんだい?相手はセナ君だよ?そんなことよりさっさと教皇代理様に会いにこうよ」
「アディオンあなたねぇ…ふぅ~、でもそうよねセナ様だものね。うん皆様いきましょう」
アディオンとリレイの言葉に同じく絶句していた一同が、セナだからと納得し歩き始めた。
「なんだろ…いわれたことをやっただけなのに…このむなしさは…」
「あの…」
「あぁ、時間がたてば治りますから安心してください」
がっくりと肩を押したセナに兵を心配そうに見ていたコルネが声をかけセナの言葉を聞き安堵の息を吐くと再び道案内をはじめた。
「シスターの嬢ちゃん、無理しなくてもいいんだぜ?」
「だ、大丈夫です。私自ら言いだしたことですから責任をもってやらせていただきます」
「だよね!君は一緒に行かなきゃならないよねぇ。ふふっ」
「…はい」
エイケンが声をかけるとコルネは緊張した笑顔で答えたが、アディオンの言葉には笑顔をが消えた。
「こちらがペドロ教皇代理のお部屋になります」
「まて」
「え?」
「うわぁっ!?」
すこし歩いた先に立派なドアがありコルネがノックしようとしたのをサイがとめ、獣気を手のひらにまとわせ発勁のようにドアに向かい掌底を打ち込むとドアは何ともなかったが部屋の中から数人の男の悲鳴のようなものが聞こえた。
「まちぶせ?」
「おそらくな」
「危ない危ない!ドアをあけたらグサリだったね!」
リレイの問いにサイがぶっきらぼうに答えアディオンが面白そうに笑った。
「開けてみたらわかると思いますがもしそうだった場合」
「各国代表の殺害未遂ね」
「アポなしできたけどこれはひどいよね!」
メイとリレイの言葉にアディオンが笑顔をうかべた。
「こうしていても始まらん。はいろう」
ゲオルグがさすがに少々怒りの表情を浮かべいうと、エイケンがドアを思いっきり蹴り開けた。
「じゃまするぜ!」
「ひぃっ!?」
エイケンが勢いよくいいながら中に入ると真正面の立派なデスクの陰に隠れながらこちらをみて短い悲鳴をあげた小太りの男がいた。
「恥ずかしながら…私の生まれた村は人里離れた小さな村で隣村など獣人族の方々が普通に住んでおりまして協力し合わなければ寒い冬などこすことすらできない寒村でしたから…」
「そうか」
「村に同年代の子も少なく幼馴染の獣人族などもおりますし、大人も色々なことを教えてくれたり素敵な方々が多かったです」
コルネの呟きを聞きイースが訪ねると、兵たちをチラチラみて気にしながらも小声でコルネが答えた。
「シスターコルネ!気は確かか!?仮にもあなたはここシルティア大聖堂に籍を置くシスターなのですよ!」
「ひぃっ!すいません!…ですが…」
「貴方はアマリウス様に身をささげることを誓い、それを認められここにいることが許された選ばれた方なのですよ!」
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「イース様、アマリウス様という神は種族差別をうたう神なのですか?」
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「つまらないとはなんだ!我らはシルティアに生を受け生まれながらに神に選ばれた者たちだ!」
「それならばシルティアに生まれた獣人族も同じでは?」
「獣が我々人と同じなわけがないであろう!」
激高する兵にリレイが尋ねたことに即答した。
「ふむ。貴様らの言い分わかった…では、神に選ばれたというなら本気をだしても貴様らもこの国も生き延びれるということだな?」
「なっ!?」
「サイ!まって!!」
兵の言葉を黙って聞いていたサイが獰猛に笑い獣気をたぎらせると兵たちはあまりの迫力にあとずさりし、リレイは慌てて止めに入った。
「リレイなぜ止める?お前が常々いっていたではないか」
「なにをよ!」
「国があるから人ではなく人がいるから国、ではここまで腐ってしまった国は人が腐っておるからだろ?ならば一度無に帰して新たに人を集めるしかあるまい?」
「ちょっと!人の言葉を変にとらえないでよ」
サイの言葉にリレイが憤慨した。
「つまらん選民思想か」
「耳の痛い話だ」
やり取りを見ていたゲオルグが呟くと自身の国を思いだしレオが力なく笑った。
「アリアもこの国の出でございましょう?そういったお考えはありませんの?」
「え?私はないよ、お父様もお母様もそんな考えなかったし…それよりカトリーヌだって帝国はそうなんでしょ?」
カトリーヌがアリアに問い、逆にアリアに問われると心外だとばかりに鼻でわらった。
「いつの話をしてらっしゃるの?お父様が皇帝になってから違法に亜人族を奴隷、不当な扱いを禁じてますわ。まぁ、ひいおばあ様、母型のおばあ様、お母様とお兄様方は、自分は選ばれたとくだらない妄想をお持ちのようですがね」
「そっか…よかった」
「なにがですの?」
「だってエリスは私のお姉ちゃんみたいだけど親友だもの、それにサイ様だってぶっきらぼうだけど、いつも私たちを視界にいれて守ってくれてるし…その、恥ずかしいけど私の大好きな人達だから…理由なくカトリーヌが嫌ってないって知れてよかったというか…」
「見くびらないでくださる?私は種族ではなく人となりできちんと見ておりますわ!」
「うん…ごめんね?」
「わかればよろしいですわ」
「ふふ」
「どうしたの?セナ」
「いや、二人は仲がいいんだなと思って」
「どこがっ!」
「どこがですの?」
セナが緊張感もなく笑い言うと、アリアとカトリーヌが声をそろえ否定した。
「見ろリレイ。あれが正しく次につながる国の未来たちだ」
「確かにそう思うけど、ここであなたが暴れても新たな火種をうむだけだといってるの!」
アリアたちの声を聴きニヤリと笑い言ったサイの言葉に、肯定しながらもサイをリレイは止めていた。
「ねぇ?ボクもう飽きてきたよ」
「俺もだ」
「セナ君、彼らの動きだけ止めちゃってくれる?」
「え?急にそんなこと言われても」
「あぁいいなそれ、おいセナ、アレやってやれよ」
やり取りの進展がなく飽きたアディオンが欠伸をしながら言うとエイケンも同意し足で地面をコツコツ叩いてセナに指示をした。
「はぁ~…まぁこのままでは時間だけかかるし仕方ない…すみません皆さん僕の後ろにいてください」
言うことを聞くまであきらめそうにない二人にセナはため息をつき兵たちの前に行くとゲオルグたちに自分より後ろにまわるように指示をだし、疑問を浮かべたゲオルグたちだったが言われるままセナの後ろに回った。
「あー…これから皆さんの動きを止めさせてもらいます。動かなければ大事には至らないので動かないでくださいね」
セナが兵たちに忠告すると同時に左足に微弱な雷の魔力を纏わせ地面を軽く踏んだ。
「何を言って…なんだ!?」
「ぐがっ!」
「体がしびれ…」
セナがトンと地面を軽く踏んだ瞬間、感電し兵たちが次々横たわっていった。
「うまく加減できるようになったじゃねぇか」
「地味に練習したんだよ…さすがに生身の人を丸焦げにはしたくないからね」
エイケンがセナの肩を叩き笑みを浮かべセナが苦笑しているのを聞き、兵たちは失敗していたら丸焦げだったのかと想像し蒼い顔をした。
「セナ殿、もしや広範囲への攻撃手段を編み出したのか?」
「はい。叔父さんやタオさん、ヤオさんからもアドバイスをもらっていくつか試して手ごたえあったものを練習しました」
「ほぅ?それは最大どれほどの広範囲を攻撃できるのだ?」
「んー…最大範囲を試していないのでまだこれくらいというのはわからないですね」
「そうか、ヤオ殿とタオ殿はどうおもうのか…ん?どうした二人とも顔色が悪いぞ?」
サイが意見を訪ねようとしたところ二人は顔色を悪くし目線をそらしていた。
「お二人とも大丈夫ですか?」
「大丈夫にございます…お気遣い申し訳ありません」
「ふむ。そうか…それでセナ殿の広範囲についてどう思う」
「はい…少なく見積もってもこの街を一飲みできると推測されますわ…」
「え?ごめんなさい、よく聞こえなかったわ」
「ですから、少なく見積もってもこの街全体を飲み込むと思いますわ!」
「え…嘘でしょ」
タオの言葉が信じられず聞き直したリレイだったが二人が冷や汗をかき目線をそらし頷くのを見て真実だと悟り絶句した。
「リレイなにを今更驚いてるんだい?相手はセナ君だよ?そんなことよりさっさと教皇代理様に会いにこうよ」
「アディオンあなたねぇ…ふぅ~、でもそうよねセナ様だものね。うん皆様いきましょう」
アディオンとリレイの言葉に同じく絶句していた一同が、セナだからと納得し歩き始めた。
「なんだろ…いわれたことをやっただけなのに…このむなしさは…」
「あの…」
「あぁ、時間がたてば治りますから安心してください」
がっくりと肩を押したセナに兵を心配そうに見ていたコルネが声をかけセナの言葉を聞き安堵の息を吐くと再び道案内をはじめた。
「シスターの嬢ちゃん、無理しなくてもいいんだぜ?」
「だ、大丈夫です。私自ら言いだしたことですから責任をもってやらせていただきます」
「だよね!君は一緒に行かなきゃならないよねぇ。ふふっ」
「…はい」
エイケンが声をかけるとコルネは緊張した笑顔で答えたが、アディオンの言葉には笑顔をが消えた。
「こちらがペドロ教皇代理のお部屋になります」
「まて」
「え?」
「うわぁっ!?」
すこし歩いた先に立派なドアがありコルネがノックしようとしたのをサイがとめ、獣気を手のひらにまとわせ発勁のようにドアに向かい掌底を打ち込むとドアは何ともなかったが部屋の中から数人の男の悲鳴のようなものが聞こえた。
「まちぶせ?」
「おそらくな」
「危ない危ない!ドアをあけたらグサリだったね!」
リレイの問いにサイがぶっきらぼうに答えアディオンが面白そうに笑った。
「開けてみたらわかると思いますがもしそうだった場合」
「各国代表の殺害未遂ね」
「アポなしできたけどこれはひどいよね!」
メイとリレイの言葉にアディオンが笑顔をうかべた。
「こうしていても始まらん。はいろう」
ゲオルグがさすがに少々怒りの表情を浮かべいうと、エイケンがドアを思いっきり蹴り開けた。
「じゃまするぜ!」
「ひぃっ!?」
エイケンが勢いよくいいながら中に入ると真正面の立派なデスクの陰に隠れながらこちらをみて短い悲鳴をあげた小太りの男がいた。
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