41 / 81
三学期編
会場変更が決定です
しおりを挟む
訓練場の利用申請については、最速で許可が出たみたいです(涙)
ジェリク様からの書簡には
『父上にお願いしたらとても良い笑顔で即許可を出してくれた。ボーナイト騎士団長はマリア嬢に挨拶したいと言っていた』
と、書かれていました。
・・・陛下は面白がってますよね?あとでお父様にお手紙をかかないといけないようですね?
若干黒い笑みを浮かべている私に、怪訝な表情のお兄様が恐る恐るといった様子で話しかけてきました。
「・・・マリア?どうしたんだい?さっき王宮から書簡が届いたようだけど・・・」
「お兄様ちょうど良かった。お兄様。ライアン様との決闘ですが、会場は学園ではなく王宮の騎士団訓練場になりますわ」
「騎士団の訓練場?学園ではダメなのか?」
「・・・本日私がロベリア様から、王宮へ呼び出されたのはご存知ですよね?」
「あぁ。それが関係しているのか?」
「そうです。ジェリク様とアラン様からお兄様とライアン様の決闘についてお話しを聞いたようでして・・・・それでロベリア様はご自分も見学したいと仰っていました」
「・・・王女が見ても楽しくも何ともないと思うが?」
「私もそう思うのですが、ご本人がどうしても見学したいと・・・これ以上学園の先生方にご負担を掛けられませんから、王宮の騎士団訓練場にて行えないかとジェリク様から陛下と騎士団長に訓練場の利用申請をして頂いたのです」
「そうか・・・だが、学園の生徒たちが王宮に大挙して押しかけることにならないか?」
「ジェリク様に利用申請を出して頂くようお願いした際に、お約束いただきましたから大丈夫ですわ。それとロベリア様にもお約束して頂いたことがあります」
「約束?」
「はい。まず、ジェリク様には訓練場の利用許可が下りた場合、見学は決闘の関係者と審判の学園の先生方と騎士科の生徒のみ。ロベリアについては、ルピリア様へのお手紙には決闘の結果のみお知らせするようにお約束いただきました」
「なるほどな。それなら陛下も許可を出すだろうな・・・」
あぁ・・・お兄様も学園で決闘となった場合についてのリスクに思い至ったみたいですねぇ。
ロベリア様が学園に来るとなると、警備体制の見直しなどで先生方が過労で倒れてしまうかも知れませんしね。
【ルピリア様へのお手紙には決闘の結果のみお知らせ】
のところで、利用許可が出なかった場合は暴走王女2人が学園に突撃してくる可能性が大きいこともお分かりいただけたようで(笑)
学園で行われる場合、同級生や先輩などの生徒たちから、しばらくの間は好奇の目にさらされるけれど、王宮でしかも限られた人間のみならばそこまで酷いことにはならないでしょう・・・
ボーナイト騎士団長から挨拶したいと言われていることは、お兄様には黙っておきましょう。
お兄様からお父様へお手紙が行ってしまいますからね。
「マリアは当日、訓練場に見学にくるのかい?」
「正直まだ迷っています」
「まぁ・・・そうだろうね。私としてはマリアに応援してもらいたいと思っているけどね」
お兄様・・・めっちゃ良い笑顔で仰いますが、私が応援に行った場合、ロベリア様どころか陛下や王妃様にまで今回のことで弄られそうなのですが?
とりあえず、目下の問題としては見学できない関係のない学園の普通科生徒たちですね・・・
ロベリア様が学園に来ることによる警備体制の見直しをするのと、見学できない学園の普通科生徒たちの不満を抑えるのと、どちらが先生方にとって負担が少ないのか・・・
先生方には申し訳ないと思います・・・(合掌)
ジェリク様からの書簡には
『父上にお願いしたらとても良い笑顔で即許可を出してくれた。ボーナイト騎士団長はマリア嬢に挨拶したいと言っていた』
と、書かれていました。
・・・陛下は面白がってますよね?あとでお父様にお手紙をかかないといけないようですね?
若干黒い笑みを浮かべている私に、怪訝な表情のお兄様が恐る恐るといった様子で話しかけてきました。
「・・・マリア?どうしたんだい?さっき王宮から書簡が届いたようだけど・・・」
「お兄様ちょうど良かった。お兄様。ライアン様との決闘ですが、会場は学園ではなく王宮の騎士団訓練場になりますわ」
「騎士団の訓練場?学園ではダメなのか?」
「・・・本日私がロベリア様から、王宮へ呼び出されたのはご存知ですよね?」
「あぁ。それが関係しているのか?」
「そうです。ジェリク様とアラン様からお兄様とライアン様の決闘についてお話しを聞いたようでして・・・・それでロベリア様はご自分も見学したいと仰っていました」
「・・・王女が見ても楽しくも何ともないと思うが?」
「私もそう思うのですが、ご本人がどうしても見学したいと・・・これ以上学園の先生方にご負担を掛けられませんから、王宮の騎士団訓練場にて行えないかとジェリク様から陛下と騎士団長に訓練場の利用申請をして頂いたのです」
「そうか・・・だが、学園の生徒たちが王宮に大挙して押しかけることにならないか?」
「ジェリク様に利用申請を出して頂くようお願いした際に、お約束いただきましたから大丈夫ですわ。それとロベリア様にもお約束して頂いたことがあります」
「約束?」
「はい。まず、ジェリク様には訓練場の利用許可が下りた場合、見学は決闘の関係者と審判の学園の先生方と騎士科の生徒のみ。ロベリアについては、ルピリア様へのお手紙には決闘の結果のみお知らせするようにお約束いただきました」
「なるほどな。それなら陛下も許可を出すだろうな・・・」
あぁ・・・お兄様も学園で決闘となった場合についてのリスクに思い至ったみたいですねぇ。
ロベリア様が学園に来るとなると、警備体制の見直しなどで先生方が過労で倒れてしまうかも知れませんしね。
【ルピリア様へのお手紙には決闘の結果のみお知らせ】
のところで、利用許可が出なかった場合は暴走王女2人が学園に突撃してくる可能性が大きいこともお分かりいただけたようで(笑)
学園で行われる場合、同級生や先輩などの生徒たちから、しばらくの間は好奇の目にさらされるけれど、王宮でしかも限られた人間のみならばそこまで酷いことにはならないでしょう・・・
ボーナイト騎士団長から挨拶したいと言われていることは、お兄様には黙っておきましょう。
お兄様からお父様へお手紙が行ってしまいますからね。
「マリアは当日、訓練場に見学にくるのかい?」
「正直まだ迷っています」
「まぁ・・・そうだろうね。私としてはマリアに応援してもらいたいと思っているけどね」
お兄様・・・めっちゃ良い笑顔で仰いますが、私が応援に行った場合、ロベリア様どころか陛下や王妃様にまで今回のことで弄られそうなのですが?
とりあえず、目下の問題としては見学できない関係のない学園の普通科生徒たちですね・・・
ロベリア様が学園に来ることによる警備体制の見直しをするのと、見学できない学園の普通科生徒たちの不満を抑えるのと、どちらが先生方にとって負担が少ないのか・・・
先生方には申し訳ないと思います・・・(合掌)
17
お気に入りに追加
3,380
あなたにおすすめの小説
神託の聖女様~偽義妹を置き去りにすることにしました
青の雀
恋愛
半年前に両親を亡くした公爵令嬢のバレンシアは、相続権を王位から認められ、晴れて公爵位を叙勲されることになった。
それから半年後、突如現れた義妹と称する女に王太子殿下との婚約まで奪われることになったため、怒りに任せて家出をするはずが、公爵家の使用人もろとも家を出ることに……。
【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
追放された悪役令嬢は辺境にて隠し子を養育する
3ツ月 葵(ミツヅキ アオイ)
恋愛
婚約者である王太子からの突然の断罪!
それは自分の婚約者を奪おうとする義妹に嫉妬してイジメをしていたエステルを糾弾するものだった。
しかしこれは義妹に仕組まれた罠であったのだ。
味方のいないエステルは理不尽にも王城の敷地の端にある粗末な離れへと幽閉される。
「あぁ……。私は一生涯ここから出ることは叶わず、この場所で独り朽ち果ててしまうのね」
エステルは絶望の中で高い塀からのぞく狭い空を見上げた。
そこでの生活も数ヵ月が経って落ち着いてきた頃に突然の来訪者が。
「お姉様。ここから出してさし上げましょうか? そのかわり……」
義妹はエステルに悪魔の様な契約を押し付けようとしてくるのであった。
死を回避したい悪役令嬢は、ヒロインを破滅へと導く
miniko
恋愛
お茶会の参加中に魔獣に襲われたオフィーリアは前世を思い出し、自分が乙女ゲームの2番手悪役令嬢に転生してしまった事を悟った。
ゲームの結末によっては、断罪されて火あぶりの刑に処されてしまうかもしれない立場のキャラクターだ。
断罪を回避したい彼女は、攻略対象者である公爵令息との縁談を丁重に断ったのだが、何故か婚約する代わりに彼と友人になるはめに。
ゲームのキャラとは距離を取りたいのに、メインの悪役令嬢にも妙に懐かれてしまう。
更に、ヒロインや王子はなにかと因縁をつけてきて……。
平和的に悪役の座を降りたかっただけなのに、どうやらそれは無理みたいだ。
しかし、オフィーリアが人助けと自分の断罪回避の為に行っていた地道な根回しは、徐々に実を結び始める。
それがヒロインにとってのハッピーエンドを阻む結果になったとしても、仕方の無い事だよね?
だって本来、悪役って主役を邪魔するものでしょう?
※主人公以外の視点が入る事があります。主人公視点は一人称、他者視点は三人称で書いています。
※連載開始早々、タイトル変更しました。(なかなかピンと来ないので、また変わるかも……)
※感想欄は、ネタバレ有り/無しの分類を一切おこなっておりません。ご了承下さい。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結済み】婚約破棄致しましょう
木嶋うめ香
恋愛
生徒会室で、いつものように仕事をしていた私は、婚約者であるフィリップ殿下に「私は運命の相手を見つけたのだ」と一人の令嬢を紹介されました。
運命の相手ですか、それでは邪魔者は不要ですね。
殿下、婚約破棄致しましょう。
第16回恋愛小説大賞 奨励賞頂きました。
応援して下さった皆様ありがとうございます。
本作の感想欄を開けました。
お返事等は書ける時間が取れそうにありませんが、感想頂けたら嬉しいです。
賞を頂いた記念に、何かお礼の小話でもアップできたらいいなと思っています。
リクエストありましたらそちらも書いて頂けたら、先着三名様まで受け付けますのでご希望ありましたら是非書いて頂けたら嬉しいです。
【異世界大量転生1】乙女ゲームの世界に来たようなので、MMO気分で満喫することにした
とうや
ファンタジー
異世界転生したら王子でした。
如月一眞は通り魔に襲われ、あれやこれやで異世界転生する。だが婚約者は姪っ子で、前世のネトゲ仲間の親友。しかも乙女ゲームの世界だと!?
そんなの攻略法さえ知ってりゃ問題ない!どうせならMMO気分で楽しもうか!
書いてる人間がお腐れなので微妙に臭います。
『公爵令嬢は奪われる』シリーズにリンクしていますが、読んでなくても何とかなります。
本編終了しました。
どうやら私(オタク)は乙女ゲームの主人公の親友令嬢に転生したらしい
海亜
恋愛
大交通事故が起きその犠牲者の1人となった私(オタク)。
その後、私は赤ちゃんー璃杏ーに転生する。
赤ちゃんライフを満喫する私だが生まれた場所は公爵家。
だから、礼儀作法・音楽レッスン・ダンスレッスン・勉強・魔法講座!?と様々な習い事がもっさりある。
私のHPは限界です!!
なのになのに!!5歳の誕生日パーティの日あることがきっかけで、大人気乙女ゲーム『恋は泡のように』通称『恋泡』の主人公の親友令嬢に転生したことが判明する。
しかも、親友令嬢には小さい頃からいろんな悲劇にあっているなんとも言えないキャラなのだ!
でも、そんな未来私(オタクでかなりの人見知りと口下手)が変えてみせる!!
そして、あわよくば最後までできなかった乙女ゲームを鑑賞したい!!・・・・うへへ
だけど・・・・・・主人公・悪役令嬢・攻略対象の性格が少し違うような?
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!
この作品をよろしくお願いします!m(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる