17 / 154
盗賊退治
しおりを挟む
――リンニル街道――
極たまに現れる魔物を倒しつつ、僕達はひたすら歩いた。
僕も随分戦闘には慣れてきた気がする。
敵を倒す数は、相変わらずニーヤの方が多いけど。
短剣を両手に突っ込んで行く彼女の姿はカッコよかった。
ここまで強くなるにはすごい努力をしたはずだ。
彼女達は一体どんな子供時代を過ごしたんだろう。
最近はそんな事が気になっていた。
「ねぇ、異世界ってどういう所なの?」
「どういう所って言えば?」
「魔物いないし、魔法もないんでしょ? すごい平和じゃない。そんな世界でどうやって暮らしてるのかなって」
「どうやってって言われてもな。普通に暮らしてるよ。大人は仕事をして、子供は学校に行ってって感じ」
「学校? 学校なんて行くの?」
ニーヤが不思議そうな顔をする。この世界では学校に行かないのか?
「え? ニーヤ達だって勉強してたでしょ?」
僕の言葉に、モミさんが口を開く。
「村では、大ばあさまの所で勉強したでしょう?」
「ああ、アタシは嫌だったなー。退屈だし、苦手でさ」
「ニーヤはいつもさぼっていましたものね」
ニーヤらしいな。あんまり机に向かってる姿が想像出来ない。
「じゃあそれ以外は何をしていたの? 毎日勉強していたわけじゃないでしょ?」
「まぁ、そうだけど。休みの日はネットしたり、ゲームしたり、テレビ見たりかなぁ」
「全く意味が分からないわよ。もっと分かりやすく言ってくれない?」
困ったな。分かりやすくって言われても、どう説明すればいいのか。
「うーん。説明のしようが無いんだよな。僕の世界には電気っていう物があるんだよ。それは魔法みたいなもので、その電気を使って色んな道具を動かすんだ。その道具を使って僕達は生活しているんだよ」
「その道具というのは、例えばどんな事に使うんですか?」
「例えばかぁ。そうですね、蝋燭やランプを使わなくても明かりをつけたりできますよ」
「へぇ、それは魔法みたいね。他にどんな事が出来るの?」
「どんな事でも出来る。って言っちゃった方が早いくらい。それくらい何でも出来るんだよ。電気がなきゃ、多分僕達の世界の人々は殆ど生きていけないだろうね」
「そんなにすごいんだ、そのデンキってやつ。アンタがそれをワーワルツで使う事は出来ないの?」
「残念だけど。僕は電気がどういう物か知らないんだよ。生まれた時から当たり前にあって、当たり前に使っていたけど。それがどんな仕組みで動いてるのか全く分からないんだ」
「何だ、アンタ全然役に立たないね」
つまらなそうに言ったニーヤの言葉に、怒りは覚えない。
そう、僕は何にも出来ない。
この世界に来て、それは凄く実感していた。
ワーワルツじゃ一人で生きていく事すら出来ない。
食べ物を採る方法だって知らない。
採ったからと言ってさばく事も、調理する事も。火だっておこせない。
ワーワルツだけじゃないな。元々居た世界だって、僕は何も出来なかった。
何も出来ないから、僕は死を選んだ。
僕は何が出来るんだろう。何にも出来ないこの僕に出来る事。
それは何処にあるんだろう。何処に行けば見つかるんだろう。
――いつか見つかるんだろうか。
彼女に会えば、分かるだろうか。
少しだけ、不安だった。
しばらく進むと、一台の荷馬車が止まっていた。
それを取り囲む数人の男。何となく様子がおかしい。
「あれは……盗賊ね」
「盗賊? 襲われているの?」
「そうでしょうね。大陸では結構多いと聞きますし」
「しょうがない。ほら行くよ!」
ニーヤが走り出す。僕達も後を追った。
馬車に近づくと、剣を持った五人の男が馬車を取り囲んでいた。
「アンタ達! 命が惜しけりゃ諦めて帰りな!」
ニーヤが叫ぶ。何てカッコいいんだ。完全にヒーローだ。
「何だお嬢ちゃん、頭でもいかれちまったのかい?」
「これはいい獲物が増えたぜ。女三人もいるじゃねぇか」
「大人しくしてりゃ優しくしてやるよ」
下卑た笑みを浮かべながら、彼女達を舐め回すように見る。
「アンタ、人間だからって躊躇してたら死ぬよ。この世界は殺るか殺られるかだからね」
僕に向かって、はっきりとニーヤはそう言った。
その言葉に、若干の緊張が走る。
「ああ、分かった。殺す気で行くよ」
――殺す。
自分に言い聞かせるように、そのワードを口に出す。
殺さなきゃ、殺される。躊躇っている場合じゃない。
気を引き締め、腰の剣を抜いた。
「お、やる気か? お嬢ちゃん、怪我した――」
男の額に、ニーナの投げたナイフが突き刺さった。
糸の切れた人形の様にその場に崩れる。
死んだ。目の前にいた男が一瞬で死んだ。
覚悟を決めていたはずだったが、それはあまりにも衝撃的だった。
だかその反面、完全に僕の中で迷いは消えた。
「てめえええ! やっちまえ!」
盗賊が一斉に襲い掛かる。振り下ろした僕の剣は受け止められ、腹に強烈な蹴りをくらった。
今までの魔物とは違う、知恵のある人間の動き。
剣を防がれた、その次の行動を僕は知らない。
盗賊の攻撃に、僕は防戦一方だった。
振り下ろされる剣の重さに、受け止めた手がしびれる。
繰り出される攻撃に、僕は恐怖を感じていた。
あの剣が顔に刺さったら、その瞬間に死んでしまう。
死にたくない。死にたくない。
その時だった。盗賊の剣が鎧の隙間を抜け、僕の左腕に突き刺さった。
痺れにも似た激痛が走る。でも、そこまでじゃない!
魔女に腕を落とされた時はもっと痛かった。
――あの時の痛みに比べればこんなもの!
全身の力を右腕に込め、力いっぱい剣を振り下ろす。
真っ二つに裂ける肉の感触。血しぶきをあげ、視界から男が消えた。
前を見ると、盗賊が逃げ出していく。
最初にニーヤが殺したやつと合わせて、三人の死体が転がっていた。
「ふぅ。大丈夫だった?」
少しだけ顔を血で汚したニーヤが、赤い髪をなびかせて僕の方を見る。
「ああ、何とか――」
気を抜いた瞬間、腕に激痛が走る。
頭がおかしくなりそうな痛みに、たまらず大声を上げる。
「いってええええええええええええええええ!」
黄色いオーラに包まれたモミさんの両手が、僕の傷口に向けられる。
これは回復魔法なんだろうか。魔女にかけられた時は気絶していたし、見るのは初めて。
でも、感動している余裕はない。
「うう……。痛い……。痛い……」
「うるさいな。男なんだからちょっとは我慢しなさいよ」
ニーヤが呆れた顔をしている。
怒られても痛いものは痛い。
何か言ってないと我慢できない。
僕は足の小指を角にぶつけたら走り回る派だ。その場にうずくまる派じゃないのだ。
黙っていると余計痛いような気がするから。
「はい、これで大丈夫です。しばらくは上手く動かせませんが」
モミさんの言葉に、いつのまにか痛みは消えていた。
「ありがとうございます」
左腕、肘の関節が動かない。
前もそうだったけど、怪我を直すとしばらく動かなくなるんだろう。
「ありがとうございました。おかげさまで助かりました」
馬車の持ち主らしき、中年の男性が頭を下げる。
「いえいえ、お気にならさないで下さい。困った人を助けるのは当然の事ですので」
「最近はよく出るの? アタシ達あんまり大陸の事は知らないんだよね」
「最近はそこまで頻繁には出ないんですけどね、今日は運が悪かったんでしょう。最近はもっぱら荷物より人を狙う盗賊が増えてるらしいですから」
人間を狙う。その言葉に何となく嫌な予感がした。
「ドラーシュ、ですか?」
「ええ、最近は盗賊も手を染めているらしくて。良いのか悪いのか、私達みたいな年寄りの被害は減っていますけどね」
ドラーシュ。
ここワーワルツに存在する、悪しき奴隷制度。
その言葉を聞くと、身体中から怒りが湧いてくる。
ワーワルツがどうであろうと、人間は自由に生きるべきだ。
奴隷制度なんて、決して許される事じゃない。
洞窟で出合った少女達のような不幸を、僕はもう見たくはなかった。
極たまに現れる魔物を倒しつつ、僕達はひたすら歩いた。
僕も随分戦闘には慣れてきた気がする。
敵を倒す数は、相変わらずニーヤの方が多いけど。
短剣を両手に突っ込んで行く彼女の姿はカッコよかった。
ここまで強くなるにはすごい努力をしたはずだ。
彼女達は一体どんな子供時代を過ごしたんだろう。
最近はそんな事が気になっていた。
「ねぇ、異世界ってどういう所なの?」
「どういう所って言えば?」
「魔物いないし、魔法もないんでしょ? すごい平和じゃない。そんな世界でどうやって暮らしてるのかなって」
「どうやってって言われてもな。普通に暮らしてるよ。大人は仕事をして、子供は学校に行ってって感じ」
「学校? 学校なんて行くの?」
ニーヤが不思議そうな顔をする。この世界では学校に行かないのか?
「え? ニーヤ達だって勉強してたでしょ?」
僕の言葉に、モミさんが口を開く。
「村では、大ばあさまの所で勉強したでしょう?」
「ああ、アタシは嫌だったなー。退屈だし、苦手でさ」
「ニーヤはいつもさぼっていましたものね」
ニーヤらしいな。あんまり机に向かってる姿が想像出来ない。
「じゃあそれ以外は何をしていたの? 毎日勉強していたわけじゃないでしょ?」
「まぁ、そうだけど。休みの日はネットしたり、ゲームしたり、テレビ見たりかなぁ」
「全く意味が分からないわよ。もっと分かりやすく言ってくれない?」
困ったな。分かりやすくって言われても、どう説明すればいいのか。
「うーん。説明のしようが無いんだよな。僕の世界には電気っていう物があるんだよ。それは魔法みたいなもので、その電気を使って色んな道具を動かすんだ。その道具を使って僕達は生活しているんだよ」
「その道具というのは、例えばどんな事に使うんですか?」
「例えばかぁ。そうですね、蝋燭やランプを使わなくても明かりをつけたりできますよ」
「へぇ、それは魔法みたいね。他にどんな事が出来るの?」
「どんな事でも出来る。って言っちゃった方が早いくらい。それくらい何でも出来るんだよ。電気がなきゃ、多分僕達の世界の人々は殆ど生きていけないだろうね」
「そんなにすごいんだ、そのデンキってやつ。アンタがそれをワーワルツで使う事は出来ないの?」
「残念だけど。僕は電気がどういう物か知らないんだよ。生まれた時から当たり前にあって、当たり前に使っていたけど。それがどんな仕組みで動いてるのか全く分からないんだ」
「何だ、アンタ全然役に立たないね」
つまらなそうに言ったニーヤの言葉に、怒りは覚えない。
そう、僕は何にも出来ない。
この世界に来て、それは凄く実感していた。
ワーワルツじゃ一人で生きていく事すら出来ない。
食べ物を採る方法だって知らない。
採ったからと言ってさばく事も、調理する事も。火だっておこせない。
ワーワルツだけじゃないな。元々居た世界だって、僕は何も出来なかった。
何も出来ないから、僕は死を選んだ。
僕は何が出来るんだろう。何にも出来ないこの僕に出来る事。
それは何処にあるんだろう。何処に行けば見つかるんだろう。
――いつか見つかるんだろうか。
彼女に会えば、分かるだろうか。
少しだけ、不安だった。
しばらく進むと、一台の荷馬車が止まっていた。
それを取り囲む数人の男。何となく様子がおかしい。
「あれは……盗賊ね」
「盗賊? 襲われているの?」
「そうでしょうね。大陸では結構多いと聞きますし」
「しょうがない。ほら行くよ!」
ニーヤが走り出す。僕達も後を追った。
馬車に近づくと、剣を持った五人の男が馬車を取り囲んでいた。
「アンタ達! 命が惜しけりゃ諦めて帰りな!」
ニーヤが叫ぶ。何てカッコいいんだ。完全にヒーローだ。
「何だお嬢ちゃん、頭でもいかれちまったのかい?」
「これはいい獲物が増えたぜ。女三人もいるじゃねぇか」
「大人しくしてりゃ優しくしてやるよ」
下卑た笑みを浮かべながら、彼女達を舐め回すように見る。
「アンタ、人間だからって躊躇してたら死ぬよ。この世界は殺るか殺られるかだからね」
僕に向かって、はっきりとニーヤはそう言った。
その言葉に、若干の緊張が走る。
「ああ、分かった。殺す気で行くよ」
――殺す。
自分に言い聞かせるように、そのワードを口に出す。
殺さなきゃ、殺される。躊躇っている場合じゃない。
気を引き締め、腰の剣を抜いた。
「お、やる気か? お嬢ちゃん、怪我した――」
男の額に、ニーナの投げたナイフが突き刺さった。
糸の切れた人形の様にその場に崩れる。
死んだ。目の前にいた男が一瞬で死んだ。
覚悟を決めていたはずだったが、それはあまりにも衝撃的だった。
だかその反面、完全に僕の中で迷いは消えた。
「てめえええ! やっちまえ!」
盗賊が一斉に襲い掛かる。振り下ろした僕の剣は受け止められ、腹に強烈な蹴りをくらった。
今までの魔物とは違う、知恵のある人間の動き。
剣を防がれた、その次の行動を僕は知らない。
盗賊の攻撃に、僕は防戦一方だった。
振り下ろされる剣の重さに、受け止めた手がしびれる。
繰り出される攻撃に、僕は恐怖を感じていた。
あの剣が顔に刺さったら、その瞬間に死んでしまう。
死にたくない。死にたくない。
その時だった。盗賊の剣が鎧の隙間を抜け、僕の左腕に突き刺さった。
痺れにも似た激痛が走る。でも、そこまでじゃない!
魔女に腕を落とされた時はもっと痛かった。
――あの時の痛みに比べればこんなもの!
全身の力を右腕に込め、力いっぱい剣を振り下ろす。
真っ二つに裂ける肉の感触。血しぶきをあげ、視界から男が消えた。
前を見ると、盗賊が逃げ出していく。
最初にニーヤが殺したやつと合わせて、三人の死体が転がっていた。
「ふぅ。大丈夫だった?」
少しだけ顔を血で汚したニーヤが、赤い髪をなびかせて僕の方を見る。
「ああ、何とか――」
気を抜いた瞬間、腕に激痛が走る。
頭がおかしくなりそうな痛みに、たまらず大声を上げる。
「いってええええええええええええええええ!」
黄色いオーラに包まれたモミさんの両手が、僕の傷口に向けられる。
これは回復魔法なんだろうか。魔女にかけられた時は気絶していたし、見るのは初めて。
でも、感動している余裕はない。
「うう……。痛い……。痛い……」
「うるさいな。男なんだからちょっとは我慢しなさいよ」
ニーヤが呆れた顔をしている。
怒られても痛いものは痛い。
何か言ってないと我慢できない。
僕は足の小指を角にぶつけたら走り回る派だ。その場にうずくまる派じゃないのだ。
黙っていると余計痛いような気がするから。
「はい、これで大丈夫です。しばらくは上手く動かせませんが」
モミさんの言葉に、いつのまにか痛みは消えていた。
「ありがとうございます」
左腕、肘の関節が動かない。
前もそうだったけど、怪我を直すとしばらく動かなくなるんだろう。
「ありがとうございました。おかげさまで助かりました」
馬車の持ち主らしき、中年の男性が頭を下げる。
「いえいえ、お気にならさないで下さい。困った人を助けるのは当然の事ですので」
「最近はよく出るの? アタシ達あんまり大陸の事は知らないんだよね」
「最近はそこまで頻繁には出ないんですけどね、今日は運が悪かったんでしょう。最近はもっぱら荷物より人を狙う盗賊が増えてるらしいですから」
人間を狙う。その言葉に何となく嫌な予感がした。
「ドラーシュ、ですか?」
「ええ、最近は盗賊も手を染めているらしくて。良いのか悪いのか、私達みたいな年寄りの被害は減っていますけどね」
ドラーシュ。
ここワーワルツに存在する、悪しき奴隷制度。
その言葉を聞くと、身体中から怒りが湧いてくる。
ワーワルツがどうであろうと、人間は自由に生きるべきだ。
奴隷制度なんて、決して許される事じゃない。
洞窟で出合った少女達のような不幸を、僕はもう見たくはなかった。
0
お気に入りに追加
189
あなたにおすすめの小説
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる