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ジェイソンは、私のもとを去っていった。
私は彼の後ろ姿を見送ったあと、大きくため息をついた。
いったい、何様のつもりなのかしら……。
自分で理不尽な婚約破棄をしておきながら、今更婚約破棄をなかったことにしてくれですって?
そんな都合のいいこと、私が聞き入れるわけがないでしょう?
どれだけ人のことを馬鹿にしているの?
私があの一件で、どれだけ傷ついたと思っているの……。
私はあなたの、都合のいい道具ではないのよ……。
私は屋敷を目指して歩き始めた。
「でも、ようやくジェイソンも気付いたようね。まあ、今更気付いたところで、既に手遅れだけれど……」
彼は浮かれていて、今まで考えてもいなかったのだ。
シルビアと婚約するということが、どういうことなのかを……。
彼女と婚約をすれば、同伴でパーティに参加することもある。
しかしシルビアは、お世辞にも品行方正とはいえないような人物だ。
そして、表向きだけ、大人しく品がある女性を演じることすらもできない。
彼女は今まで甘やかされて育てられてきたので、わがままで自分勝手な自分を抑えることなんてできない。
そんな彼女がパーティに参加すれば、問題を起こすことは確実だ。
そして、そうなればジェイソンが恥をかくことになる。
そのことに、ようやくジェイソンも気付いた。
彼は認めなかったけれど、図星なのは明らかだった。
だから私に、婚約者に戻ってくれるように頼んできたのだ。
まあ、とても人にものを頼むような態度ではなかったけれど……。
もちろん私は、ジェイソンの頼みを聞き入れるつもりなんてない。
彼は、私がいずれは婚約者に戻ると思っているようだけれど、それはありえない。
彼は私が生活に困っていると思っているようだったけれど、それは違う。
私はエルウッド様に助けられ、何不自由なく生活している。
ジェイソンに頼る必要など、どこにもない。
まあ、もし仮に、私がまだ生活に困っている状態だったとしても、彼に頼るという選択肢だけは選ばないだろう。
ジェイソンは完全に、私と婚約破棄したことを後悔している様子だった。
シルビアに頼まれてそうしたのだろうけれど、あのままの状態の方が、彼にとっては都合がよかったのだ。
そのことに、彼自身もようやく気付いた。
しかしすでに、手遅れである。
あの時、ああしていれば、こうすればよかった、そんなことをいくら思っても、時は戻らないのだ。
彼はシルビアとの幸せな生活を手に入れたはずなのに、とても人生を楽しんでいる人の顔には見えなかった。
*
(※ジェイソン視点)
最近、シルビアがろくに口をきいてくれない。
愛人に戻ってくれと頼んだあの一件以来、ずっとこのような調子だ。
私はシルビアのためを思って、愛人に戻ってくれと言ったのに、どうしても彼女にはわかってもらえない。
私は愛する彼女が、貴族たちの前でさらし者になるのを防ぐために、愛人に戻るべきだと提案しているだけなのに……。
そしてソフィアを婚約者に戻せばすべては丸く収まるのに、どうしてわかってくれないんだ……。
シルビアと顔を合わしても、彼女はろくに口も利かないし、口を開いたと思ったら嫌みを言われたりもする。
そんな彼女の態度に、私も苛立ちを覚えるようになった。
ただの個性だと思っていたわがままな部分も、悪い部分として見るようになってしまっていた。
だから私たちの間には、いつしか喧嘩が絶えないようになった。
いつもいつも怒鳴り合って、どちらも謝らない。
私は本当に、シルビアのことを愛しているのか?
そんな自問をする回数も、日に日に増えていった。
愛するシルビアのことを、邪魔者のように思うこともあった。
私は彼女のためを思って言っているのに、あんな生意気でわがままな態度をとられたら、殺意すら湧きそうだった。
私は本当に、シルビアのことを愛しているのか?
*
(※シルビア視点)
「街に新しい店ができたんだ。珍しくて高級な食材を使っているから、すごくおいしいらしいよ。一緒に行ってみないか?」
ジェイソンがそんな提案をしてきた。
最近は喧嘩ばかりだったので、どうやら、仲直りがしたいらしい。
それで、美味しいものを食べて、きちんと話し合いたいそうだ。
「ええ、いいわよ……」
私は彼の提案を受け入れた。
お姉さまとこっそりと会っていたことを、忘れたわけではない。
私を裏切ったのに、今更関係が修復できるとでも思っているの?
高級料理店というのは悪くない。
だから私は、彼の提案を受け入れることにした。
決して、彼の裏切りを、忘れたわけではない……。
*
(※エルウッド視点)
私は、ソフィアと共に、町に新しくできた料理店に来ていた。
珍しい食材を使っているらしいので、どんな料理が来るのか楽しみだった。
テーブルを挟んで向かい側の席に座っているソフィアも、期待の表情だった。
私たちのいる席は、半個室のようになっていて、壁に囲まれている。
「あ……」
向かい側の席に座っているソフィアが、テーブルに手を着き身を乗り出した。
そして、そこから壁の外を覗き見ている。
「あれは、ジェイソンとシルビアだわ……」
彼女はそう呟いた。
まあ、評判のいい店だから、あの二人が来るのもおかしなことではない。
しかし、この店でまさかあのようなことが起きるなんて、この時は想像すらしていなかったのだった……。
私は彼の後ろ姿を見送ったあと、大きくため息をついた。
いったい、何様のつもりなのかしら……。
自分で理不尽な婚約破棄をしておきながら、今更婚約破棄をなかったことにしてくれですって?
そんな都合のいいこと、私が聞き入れるわけがないでしょう?
どれだけ人のことを馬鹿にしているの?
私があの一件で、どれだけ傷ついたと思っているの……。
私はあなたの、都合のいい道具ではないのよ……。
私は屋敷を目指して歩き始めた。
「でも、ようやくジェイソンも気付いたようね。まあ、今更気付いたところで、既に手遅れだけれど……」
彼は浮かれていて、今まで考えてもいなかったのだ。
シルビアと婚約するということが、どういうことなのかを……。
彼女と婚約をすれば、同伴でパーティに参加することもある。
しかしシルビアは、お世辞にも品行方正とはいえないような人物だ。
そして、表向きだけ、大人しく品がある女性を演じることすらもできない。
彼女は今まで甘やかされて育てられてきたので、わがままで自分勝手な自分を抑えることなんてできない。
そんな彼女がパーティに参加すれば、問題を起こすことは確実だ。
そして、そうなればジェイソンが恥をかくことになる。
そのことに、ようやくジェイソンも気付いた。
彼は認めなかったけれど、図星なのは明らかだった。
だから私に、婚約者に戻ってくれるように頼んできたのだ。
まあ、とても人にものを頼むような態度ではなかったけれど……。
もちろん私は、ジェイソンの頼みを聞き入れるつもりなんてない。
彼は、私がいずれは婚約者に戻ると思っているようだけれど、それはありえない。
彼は私が生活に困っていると思っているようだったけれど、それは違う。
私はエルウッド様に助けられ、何不自由なく生活している。
ジェイソンに頼る必要など、どこにもない。
まあ、もし仮に、私がまだ生活に困っている状態だったとしても、彼に頼るという選択肢だけは選ばないだろう。
ジェイソンは完全に、私と婚約破棄したことを後悔している様子だった。
シルビアに頼まれてそうしたのだろうけれど、あのままの状態の方が、彼にとっては都合がよかったのだ。
そのことに、彼自身もようやく気付いた。
しかしすでに、手遅れである。
あの時、ああしていれば、こうすればよかった、そんなことをいくら思っても、時は戻らないのだ。
彼はシルビアとの幸せな生活を手に入れたはずなのに、とても人生を楽しんでいる人の顔には見えなかった。
*
(※ジェイソン視点)
最近、シルビアがろくに口をきいてくれない。
愛人に戻ってくれと頼んだあの一件以来、ずっとこのような調子だ。
私はシルビアのためを思って、愛人に戻ってくれと言ったのに、どうしても彼女にはわかってもらえない。
私は愛する彼女が、貴族たちの前でさらし者になるのを防ぐために、愛人に戻るべきだと提案しているだけなのに……。
そしてソフィアを婚約者に戻せばすべては丸く収まるのに、どうしてわかってくれないんだ……。
シルビアと顔を合わしても、彼女はろくに口も利かないし、口を開いたと思ったら嫌みを言われたりもする。
そんな彼女の態度に、私も苛立ちを覚えるようになった。
ただの個性だと思っていたわがままな部分も、悪い部分として見るようになってしまっていた。
だから私たちの間には、いつしか喧嘩が絶えないようになった。
いつもいつも怒鳴り合って、どちらも謝らない。
私は本当に、シルビアのことを愛しているのか?
そんな自問をする回数も、日に日に増えていった。
愛するシルビアのことを、邪魔者のように思うこともあった。
私は彼女のためを思って言っているのに、あんな生意気でわがままな態度をとられたら、殺意すら湧きそうだった。
私は本当に、シルビアのことを愛しているのか?
*
(※シルビア視点)
「街に新しい店ができたんだ。珍しくて高級な食材を使っているから、すごくおいしいらしいよ。一緒に行ってみないか?」
ジェイソンがそんな提案をしてきた。
最近は喧嘩ばかりだったので、どうやら、仲直りがしたいらしい。
それで、美味しいものを食べて、きちんと話し合いたいそうだ。
「ええ、いいわよ……」
私は彼の提案を受け入れた。
お姉さまとこっそりと会っていたことを、忘れたわけではない。
私を裏切ったのに、今更関係が修復できるとでも思っているの?
高級料理店というのは悪くない。
だから私は、彼の提案を受け入れることにした。
決して、彼の裏切りを、忘れたわけではない……。
*
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私は、ソフィアと共に、町に新しくできた料理店に来ていた。
珍しい食材を使っているらしいので、どんな料理が来るのか楽しみだった。
テーブルを挟んで向かい側の席に座っているソフィアも、期待の表情だった。
私たちのいる席は、半個室のようになっていて、壁に囲まれている。
「あ……」
向かい側の席に座っているソフィアが、テーブルに手を着き身を乗り出した。
そして、そこから壁の外を覗き見ている。
「あれは、ジェイソンとシルビアだわ……」
彼女はそう呟いた。
まあ、評判のいい店だから、あの二人が来るのもおかしなことではない。
しかし、この店でまさかあのようなことが起きるなんて、この時は想像すらしていなかったのだった……。
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