850 / 863
850:紐医者
しおりを挟む
セサミンの着替えが終わり、
さらにご機嫌なマティスと合流。
とりあえず、にやりと笑っておいた。
ものすごく焦っているのが分かるが、
いま、何を言っても自分に不利なこともわかっているようだ。
ダメ押しにもう一度笑っておこう。
クククク・・・・。
お互いが緑目になってから、
2人の為のなんていうのだろう?
自由度が拡がったような気がする。
マティスはわたしが自分以外のものに対して、
緑目になることを恐れていた。
それが無くなったのだ。
女将さんに話を聞いてもらえれば、
恋の駆け引き、恋愛の極意等に対して
最強になるだろう。
緑目夫婦の死角なし!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
逃げたことは失敗だったのか?
恐ろしい笑顔を向けられた。
いや、大丈夫だ。
愛しい人が楽しんでいるのだから。
ということは、わたしも楽しいはずだ。
2人で気配を消して、広間に進む。
そしてシャシンを見せられた。
気配を消しているときは、
余程、意識を集中していないと、なにをしていても
たいていは気付かない。
が、音は聞こえるので頭の中での会話だ。
(これ、ルグ)
(え?ルグ?え?)
(で、うちの3人)
(すごいな!)
(マティスにもするからね?)
(・・・・)
(拒否権はないよ?)
(・・・・承知)
(クククク。わたしは男装するから。男の姿ね)
(!!いいな!!)
”うちの”というのが気に入らないが、あの3人だ。
仕方がないだろう。
男の姿?
ほら!
やっぱり楽しい!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
広間に入ると、
なぜか疲れが出ているドーガーと、
皆がいつもの恰好をして並んでいた。
なんだ、がっかり。
でも、写真撮影済みなので問題ないし、
アバサたちは喜んでいたからね。
それはルグもだ。
広間には、2人のおじさん。
1人は医家でドーガーの父君を診てくれた方だ。
そしてもう一人は医家になりたいという男、
傍から見れば大量殺人者らしい。
藪医者、雀医者、土手医者、筍医者、紐医者。
彼は本当に紐なのか?
セサミンは領主らしく、
医家に礼状を渡した。
「感謝しております。
スダウト家ピーナム殿にもくれぐれもよろしくとお伝えください。
アリン殿のことは、ま、なにも言いません。
が、こうやってピーナム殿と善き関係が築ける切っ掛けを
作ってくれたことには感謝しましょう。それだけです。
本当に感謝すべきはピーナム殿ですがね。
それで、その後どうなりましたか?」
べメールさんが話すには、
まず、都下の広場で囲いを設置。
おおきなテントだな。
そして、今回のことを演説。
だれが?その、ピーナムとやらが?
と思ったが違うようだ。
肝心な時に内弁慶になる、そのスダウト家の人。
メディングのようにノリノリになることはなかったようだ。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「ここにいらっしゃるスダウト家ピーナム様のご提案により、
これから都下、下町の方々、分け隔てなく、
今現時点での我々の医方法で、みなを診ようと思う。
もちろん、金はいらない!
すべて、ピーナム様が負担してくれる!
ただし、20人のみだ!
順番に!1人ずつ!!
並んで!こちらの指示に従えないのなら、他の人に迷惑だ!
帰ってくれ!!」
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
20人だけ?
それは喧嘩になっただろうな。
どこが病人なんだという人が殺到しただろう。
ほんとうに診てほしかった人、診なければいけない人は
診れなかったのでは?
これは藪医者?藪の下の土手医者なんじゃないの?
セサミンも苦笑いだ。
「それは、そう、大変でしたね。
みな、病気で?けがで?」
「いえ、結果的には比較的に元気な方が列に並んでしまって。
少し酒を控えろとか、肉を食べろとかの助言のみで。
胸病を患っているものには薬草を。
それで、あっという間に20人でした。」
ドーガーの父君と同じ病か?
なんだろうな。
話を聞く限りは肺炎?結核?喘息?
たぶん、どれも違うんだろうな。
この知識は全くないからわからん。
「でしょうね。
タレンテ家は逃げたので評価はあがりようがないですが、
スダウト家は?手ごたえはありましたか?」
「あるわけないだろ!!」
紐医者が怒鳴った。
それには同意だ。
「薬草?眠草だろ?
ただ眠るだけではないか!治るわけがない!」
「それで、咳が止まり眠れるんだぞ?
眠ることができないというのは一番つらいんだ!」
「それで食事もできず死ぬ方がよほど辛いだろうが!!」
「だったらどうするんだ?お前が殺した患者のように胸を開くのか?
その傷と痛みで死んでいく!その方がつらいだろうが!!」
(姉さん?どうします?
わたしは、どちらもいらないと判断しますが?)
(はははは!その判断ははやいな。
もう少し聞いてからの方がいいよ?
3日、いや、5日後にカップ君がコットワッツに戻るってことにして、
一緒に来るかって聞いみよう。2人ともね)
「あの?ここでその議論はおやめください。
わたしたちはすぐにでもここを出る予定なのです。
護衛が負傷としたので、ルポイドに治療の手立てを聞きに。
わたしたちは、コットワッツに戻ります。」
「わたしも連れて行ってくれ!!」
「それ、ずっとおっしゃっていたようですね?」
「そ、そうだ。あの女性は連れて行ってくれると言った!」
「報告は全て聞いています。
彼女はそんなことは言っていない!
そのような嘘は二度と言わないように!!」
お!セサミンの圧だ。
いいね。
「ルポイドには強行になるので、連れていけません。
うちの護衛のことを外部に教えることもできない。
ルポイドには貸しがあるのでね。外部に漏らすこともないはず。
が、あなたの話はもう少し聞きたい。
今、外に出ている従者がいるのですが、
彼が戻るまで待っていることはできない。
追って帰ってくるようにと連絡はしますから、
その彼と一緒にコットワッツに来てくれませんか?
招待しますよ?
タミトン殿のおそらく新しい医法のことで出資できるかもしれないですから。」
「ほ、本当か!!ぜひ!!」
「セサミナ殿!!
彼のやることはおかしんだ!
ほんとうに、何十人と死んでいる!!」
「そのことを含めてどういうことか知りたい。
それに、そんな罪を犯しているのなら、
とっくに強制労働者だ。それは?」
「最初に念書を書かせているからだ!死んでも文句はないという!」
「なるほど。最初の1人、2人はそれで免れたんでしょうが、
何十人となると、おかしな話ですよね?
助かった人もいるからでは?」
「そうだ!死んでしまった者もいるが助かった者もいる!」
「よく言う!その助かった連中はお前に感謝しているか?
誰もしていないだろう!別の病気になるからだ!!」
「なるほど。べメール殿?あなたもいらっしゃいませんか?
コットワッツに。あなたの話も聞きたい。
知識のない我々が聞いてもタミトン殿の話の問題点が分からない。
それにタミトン殿?
あなたの医法をべメール殿に詳しく説明したことはないでしょう?
いい機会だ。この際、あなたの知識を披露しては?」
「そんなことはしない!」「そんな話は聞きたくもない!!」
(しかたがないね。まずは紐だけでいい)
(紐?)
(医家の呼び名)
(?)
(かかったら死ぬ)
(?)
(あー、自死ってないのか。首を紐でしめたら死ぬでしょ?それ)
(!)
「わかりました。では、タミトン殿?
連絡先を。あとで、知らせます。
ドーガー?」
紐医者はうれしそうだ。
なにをするにもお金はいるからね。
それをいま話題のコットワッツ領主セサミナが出すと言っている。
これはうれしいはず。
ドーガーに連絡方法を話している。
それは住所なのか?
角のタバコ屋さんに言えばわかる、という感じだ。
それを睨みつける土手医者。
(ついてくるだろうね)
(でしょうね)
(スダウト家の彼も来るんじゃない?)
(あー、それありますね)
(あのね?)
(はい)
(新婚限定バスツアーと買い物ツアーっていうの考えてるの)
(?)
ざっくり説明したが、後で聞くと言われた。
それもそうだ。
プレゼンの用意をしないと。
ん!着物の着付けとか、そういうのもいいよね。
この場合ドレスとか、他の国の衣裳とか。
ジャンクな食べ物に弱い様に、みなが変身願望が強いから!
こっそり男が女に、女が男にっていうのもいいかも!!
で、写真にとって、それを絵描き屋さんに写してもらう!!
いい!!ものすごくいい!!
ククククク・・・・。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
(に、兄さん?)
(どうした?)
(あの、姉さんの笑い声だけが聞こえて怖いんですが?)
(ああ、商売のことだろ?)
(それだけ?)
(お前が女の姿になるように、愛しい人も男の姿になるとか?それもだろ)
(え?なにそれ!)
ああ、また楽しんでいる!
引き締めないと!!
さらにご機嫌なマティスと合流。
とりあえず、にやりと笑っておいた。
ものすごく焦っているのが分かるが、
いま、何を言っても自分に不利なこともわかっているようだ。
ダメ押しにもう一度笑っておこう。
クククク・・・・。
お互いが緑目になってから、
2人の為のなんていうのだろう?
自由度が拡がったような気がする。
マティスはわたしが自分以外のものに対して、
緑目になることを恐れていた。
それが無くなったのだ。
女将さんに話を聞いてもらえれば、
恋の駆け引き、恋愛の極意等に対して
最強になるだろう。
緑目夫婦の死角なし!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
逃げたことは失敗だったのか?
恐ろしい笑顔を向けられた。
いや、大丈夫だ。
愛しい人が楽しんでいるのだから。
ということは、わたしも楽しいはずだ。
2人で気配を消して、広間に進む。
そしてシャシンを見せられた。
気配を消しているときは、
余程、意識を集中していないと、なにをしていても
たいていは気付かない。
が、音は聞こえるので頭の中での会話だ。
(これ、ルグ)
(え?ルグ?え?)
(で、うちの3人)
(すごいな!)
(マティスにもするからね?)
(・・・・)
(拒否権はないよ?)
(・・・・承知)
(クククク。わたしは男装するから。男の姿ね)
(!!いいな!!)
”うちの”というのが気に入らないが、あの3人だ。
仕方がないだろう。
男の姿?
ほら!
やっぱり楽しい!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
広間に入ると、
なぜか疲れが出ているドーガーと、
皆がいつもの恰好をして並んでいた。
なんだ、がっかり。
でも、写真撮影済みなので問題ないし、
アバサたちは喜んでいたからね。
それはルグもだ。
広間には、2人のおじさん。
1人は医家でドーガーの父君を診てくれた方だ。
そしてもう一人は医家になりたいという男、
傍から見れば大量殺人者らしい。
藪医者、雀医者、土手医者、筍医者、紐医者。
彼は本当に紐なのか?
セサミンは領主らしく、
医家に礼状を渡した。
「感謝しております。
スダウト家ピーナム殿にもくれぐれもよろしくとお伝えください。
アリン殿のことは、ま、なにも言いません。
が、こうやってピーナム殿と善き関係が築ける切っ掛けを
作ってくれたことには感謝しましょう。それだけです。
本当に感謝すべきはピーナム殿ですがね。
それで、その後どうなりましたか?」
べメールさんが話すには、
まず、都下の広場で囲いを設置。
おおきなテントだな。
そして、今回のことを演説。
だれが?その、ピーナムとやらが?
と思ったが違うようだ。
肝心な時に内弁慶になる、そのスダウト家の人。
メディングのようにノリノリになることはなかったようだ。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「ここにいらっしゃるスダウト家ピーナム様のご提案により、
これから都下、下町の方々、分け隔てなく、
今現時点での我々の医方法で、みなを診ようと思う。
もちろん、金はいらない!
すべて、ピーナム様が負担してくれる!
ただし、20人のみだ!
順番に!1人ずつ!!
並んで!こちらの指示に従えないのなら、他の人に迷惑だ!
帰ってくれ!!」
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
20人だけ?
それは喧嘩になっただろうな。
どこが病人なんだという人が殺到しただろう。
ほんとうに診てほしかった人、診なければいけない人は
診れなかったのでは?
これは藪医者?藪の下の土手医者なんじゃないの?
セサミンも苦笑いだ。
「それは、そう、大変でしたね。
みな、病気で?けがで?」
「いえ、結果的には比較的に元気な方が列に並んでしまって。
少し酒を控えろとか、肉を食べろとかの助言のみで。
胸病を患っているものには薬草を。
それで、あっという間に20人でした。」
ドーガーの父君と同じ病か?
なんだろうな。
話を聞く限りは肺炎?結核?喘息?
たぶん、どれも違うんだろうな。
この知識は全くないからわからん。
「でしょうね。
タレンテ家は逃げたので評価はあがりようがないですが、
スダウト家は?手ごたえはありましたか?」
「あるわけないだろ!!」
紐医者が怒鳴った。
それには同意だ。
「薬草?眠草だろ?
ただ眠るだけではないか!治るわけがない!」
「それで、咳が止まり眠れるんだぞ?
眠ることができないというのは一番つらいんだ!」
「それで食事もできず死ぬ方がよほど辛いだろうが!!」
「だったらどうするんだ?お前が殺した患者のように胸を開くのか?
その傷と痛みで死んでいく!その方がつらいだろうが!!」
(姉さん?どうします?
わたしは、どちらもいらないと判断しますが?)
(はははは!その判断ははやいな。
もう少し聞いてからの方がいいよ?
3日、いや、5日後にカップ君がコットワッツに戻るってことにして、
一緒に来るかって聞いみよう。2人ともね)
「あの?ここでその議論はおやめください。
わたしたちはすぐにでもここを出る予定なのです。
護衛が負傷としたので、ルポイドに治療の手立てを聞きに。
わたしたちは、コットワッツに戻ります。」
「わたしも連れて行ってくれ!!」
「それ、ずっとおっしゃっていたようですね?」
「そ、そうだ。あの女性は連れて行ってくれると言った!」
「報告は全て聞いています。
彼女はそんなことは言っていない!
そのような嘘は二度と言わないように!!」
お!セサミンの圧だ。
いいね。
「ルポイドには強行になるので、連れていけません。
うちの護衛のことを外部に教えることもできない。
ルポイドには貸しがあるのでね。外部に漏らすこともないはず。
が、あなたの話はもう少し聞きたい。
今、外に出ている従者がいるのですが、
彼が戻るまで待っていることはできない。
追って帰ってくるようにと連絡はしますから、
その彼と一緒にコットワッツに来てくれませんか?
招待しますよ?
タミトン殿のおそらく新しい医法のことで出資できるかもしれないですから。」
「ほ、本当か!!ぜひ!!」
「セサミナ殿!!
彼のやることはおかしんだ!
ほんとうに、何十人と死んでいる!!」
「そのことを含めてどういうことか知りたい。
それに、そんな罪を犯しているのなら、
とっくに強制労働者だ。それは?」
「最初に念書を書かせているからだ!死んでも文句はないという!」
「なるほど。最初の1人、2人はそれで免れたんでしょうが、
何十人となると、おかしな話ですよね?
助かった人もいるからでは?」
「そうだ!死んでしまった者もいるが助かった者もいる!」
「よく言う!その助かった連中はお前に感謝しているか?
誰もしていないだろう!別の病気になるからだ!!」
「なるほど。べメール殿?あなたもいらっしゃいませんか?
コットワッツに。あなたの話も聞きたい。
知識のない我々が聞いてもタミトン殿の話の問題点が分からない。
それにタミトン殿?
あなたの医法をべメール殿に詳しく説明したことはないでしょう?
いい機会だ。この際、あなたの知識を披露しては?」
「そんなことはしない!」「そんな話は聞きたくもない!!」
(しかたがないね。まずは紐だけでいい)
(紐?)
(医家の呼び名)
(?)
(かかったら死ぬ)
(?)
(あー、自死ってないのか。首を紐でしめたら死ぬでしょ?それ)
(!)
「わかりました。では、タミトン殿?
連絡先を。あとで、知らせます。
ドーガー?」
紐医者はうれしそうだ。
なにをするにもお金はいるからね。
それをいま話題のコットワッツ領主セサミナが出すと言っている。
これはうれしいはず。
ドーガーに連絡方法を話している。
それは住所なのか?
角のタバコ屋さんに言えばわかる、という感じだ。
それを睨みつける土手医者。
(ついてくるだろうね)
(でしょうね)
(スダウト家の彼も来るんじゃない?)
(あー、それありますね)
(あのね?)
(はい)
(新婚限定バスツアーと買い物ツアーっていうの考えてるの)
(?)
ざっくり説明したが、後で聞くと言われた。
それもそうだ。
プレゼンの用意をしないと。
ん!着物の着付けとか、そういうのもいいよね。
この場合ドレスとか、他の国の衣裳とか。
ジャンクな食べ物に弱い様に、みなが変身願望が強いから!
こっそり男が女に、女が男にっていうのもいいかも!!
で、写真にとって、それを絵描き屋さんに写してもらう!!
いい!!ものすごくいい!!
ククククク・・・・。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
(に、兄さん?)
(どうした?)
(あの、姉さんの笑い声だけが聞こえて怖いんですが?)
(ああ、商売のことだろ?)
(それだけ?)
(お前が女の姿になるように、愛しい人も男の姿になるとか?それもだろ)
(え?なにそれ!)
ああ、また楽しんでいる!
引き締めないと!!
12
お気に入りに追加
368
あなたにおすすめの小説
婚約者が王子に加担してザマァ婚約破棄したので父親の騎士団長様に責任をとって結婚してもらうことにしました
山田ジギタリス
恋愛
女騎士マリーゴールドには幼馴染で姉弟のように育った婚約者のマックスが居た。
でも、彼は王子の婚約破棄劇の当事者の一人となってしまい、婚約は解消されてしまう。
そこで息子のやらかしは親の責任と婚約者の父親で騎士団長のアレックスに妻にしてくれと頼む。
長いこと男やもめで女っ気のなかったアレックスはぐいぐい来るマリーゴールドに推されっぱなしだけど、先輩騎士でもあるマリーゴールドの母親は一筋縄でいかなくて。
脳筋イノシシ娘の猪突猛進劇です、
「ザマァされるはずのヒロインに転生してしまった」
「なりすましヒロインの娘」
と同じ世界です。
このお話は小説家になろうにも投稿しています
異世界二度目のおっさん、どう考えても高校生勇者より強い
八神 凪
ファンタジー
旧題:久しぶりに異世界召喚に巻き込まれたおっさんの俺は、どう考えても一緒に召喚された勇者候補よりも強い
【第二回ファンタジーカップ大賞 編集部賞受賞! 書籍化します!】
高柳 陸はどこにでもいるサラリーマン。
満員電車に揺られて上司にどやされ、取引先には愛想笑い。
彼女も居ないごく普通の男である。
そんな彼が定時で帰宅しているある日、どこかの飲み屋で一杯飲むかと考えていた。
繁華街へ繰り出す陸。
まだ時間が早いので学生が賑わっているなと懐かしさに目を細めている時、それは起きた。
陸の前を歩いていた男女の高校生の足元に紫色の魔法陣が出現した。
まずい、と思ったが少し足が入っていた陸は魔法陣に吸い込まれるように引きずられていく。
魔法陣の中心で困惑する男女の高校生と陸。そして眼鏡をかけた女子高生が中心へ近づいた瞬間、目の前が真っ白に包まれる。
次に目が覚めた時、男女の高校生と眼鏡の女子高生、そして陸の目の前には中世のお姫様のような恰好をした女性が両手を組んで声を上げる。
「異世界の勇者様、どうかこの国を助けてください」と。
困惑する高校生に自分はこの国の姫でここが剣と魔法の世界であること、魔王と呼ばれる存在が世界を闇に包もうとしていて隣国がそれに乗じて我が国に攻めてこようとしていると説明をする。
元の世界に戻る方法は魔王を倒すしかないといい、高校生二人は渋々了承。
なにがなんだか分からない眼鏡の女子高生と陸を見た姫はにこやかに口を開く。
『あなた達はなんですか? 自分が召喚したのは二人だけなのに』
そう言い放つと城から追い出そうとする姫。
そこで男女の高校生は残った女生徒は幼馴染だと言い、自分と一緒に行こうと提案。
残された陸は慣れた感じで城を出て行くことに決めた。
「さて、久しぶりの異世界だが……前と違う世界みたいだな」
陸はしがないただのサラリーマン。
しかしその実態は過去に異世界へ旅立ったことのある経歴を持つ男だった。
今度も魔王がいるのかとため息を吐きながら、陸は以前手に入れた力を駆使し異世界へと足を踏み出す――
悪役令嬢?何それ美味しいの? 溺愛公爵令嬢は我が道を行く
ひよこ1号
ファンタジー
過労で倒れて公爵令嬢に転生したものの…
乙女ゲーの悪役令嬢が活躍する原作小説に転生していた。
乙女ゲーの知識?小説の中にある位しか無い!
原作小説?1巻しか読んでない!
暮らしてみたら全然違うし、前世の知識はあてにならない。
だったら我が道を行くしかないじゃない?
両親と5人のイケメン兄達に溺愛される幼女のほのぼの~殺伐ストーリーです。
本人無自覚人誑しですが、至って平凡に真面目に生きていく…予定。
※アルファポリス様で書籍化進行中(第16回ファンタジー小説大賞で、癒し系ほっこり賞受賞しました)
※残虐シーンは控えめの描写です
※カクヨム、小説家になろうでも公開中です
継母の心得
トール
恋愛
【本編第一部完結済、2023/10〜第二部スタート ☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定☆】
※継母というテーマですが、ドロドロではありません。ほっこり可愛いを中心に展開されるお話ですので、ドロドロ重い、が苦手の方にもお読みいただけます。
山崎 美咲(35)は、癌治療で子供の作れない身体となった。生涯独身だと諦めていたが、やはり子供は欲しかったとじわじわ後悔が募っていく。
治療の甲斐なくこの世を去った美咲が目を覚ますと、なんと生前読んでいたマンガの世界に転生していた。
不遇な幼少期を過ごした主人公が、ライバルである皇太子とヒロインを巡り争い、最後は見事ヒロインを射止めるというテンプレもののマンガ。その不遇な幼少期で主人公を虐待する悪辣な継母がまさかの私!?
前世の記憶を取り戻したのは、主人公の父親との結婚式前日だった!
突然3才児の母親になった主人公が、良い継母になれるよう子育てに奮闘していたら、いつの間にか父子に溺愛されて……。
オタクの知識を使って、子育て頑張ります!!
子育てに関する道具が揃っていない世界で、玩具や食器、子供用品を作り出していく、オタクが行う異世界育児ファンタジー開幕です!
番外編は10/7〜別ページに移動いたしました。
異世界隠密冒険記
リュース
ファンタジー
ごく普通の人間だと自認している高校生の少年、御影黒斗。
人と違うところといえばほんの少し影が薄いことと、頭の回転が少し速いことくらい。
ある日、唐突に真っ白な空間に飛ばされる。そこにいた老人の管理者が言うには、この空間は世界の狭間であり、元の世界に戻るための路は、すでに閉じているとのこと。
黒斗は老人から色々説明を受けた後、現在開いている路から続いている世界へ旅立つことを決める。
その世界はステータスというものが存在しており、黒斗は自らのステータスを確認するのだが、そこには、とんでもない隠密系の才能が表示されており・・・。
冷静沈着で中性的な容姿を持つ主人公の、バトルあり、恋愛ありの、気ままな異世界隠密生活が、今、始まる。
現在、1日に2回は投稿します。それ以外の投稿は適当に。
改稿を始めました。
以前より読みやすくなっているはずです。
第一部完結しました。第二部完結しました。
求:回復術師 〜絶対見捨てない為に、僕が今できる事〜
まめつぶいちご
ファンタジー
2-3日に1話更新!
【nola縦読み漫画原作大賞にて、優秀賞獲得】
【アルファポリスにてランキング5位獲得】
【DADAN Web小説コンテスト一次選考通過】
未曾有の大災害、医者である主人公は患者を助けるべく奔走するも、命の選択を『見殺し』だと言われ殺されてしまう。
二度と誰も見捨てるもんかと思いながら、回復術師として転生した世界は、回復術師の激減した世界だった。
バレないように回復術師として生きる主人公の冒険をお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる