827 / 863
827:モモンガ
しおりを挟むできた。
が、問題大ありだ。
バラバラになって降ってくる。
ニックさんも最初はそうだったんだけど、
すぐにかたまりとして手元に来た。
オーロラは安定しない。
袋に入れても、袋と中身。
バラバラになる。
どんな風にこっちに来るか想像するんだと教えても、
いまいち理解できていない。
物の名前単位でバラバラになる。
空中に舞うポテチ。
これがなかなか良い。
ふわふわと浮いて、ゆっくり落ちてくる。
落ちてくるのを口を開けて食べようとしたら、
ルグの恐ろしい視線で止められた。
下に落ちる前にルグが一つ、一つ回収するので、
糸が付いていて、それを引っ張って回収するというイメージで
呼寄せればいいよと教えた。
ああ!とすぐに習得してしまう。
さすがルグだ。
移動のチャレンジはかなり躊躇した。
もしかして、体が本当にバラバラになるかもしれないから。
先に移動で傷つくことはないと言霊を使う。
いいよね?
やはり問題ありだった。
部屋の隅から隅へ。
空中で浮いてしまう。
そしてバラバラ。
服と体がだ。
レディと同じだ。
ん?
もしかして、本当に自分で移動できたのかな?
じゃ、あの4隅にあった砂漠石はなんだったんだ?
移動の後なくなったのは間違いない。
まさか体がバラバラにならないため?
そうなるかもって思ったってこと?
知っていたってこと?
実験した?
・・・・・。
師匠に報告だな。
浮いているオーロラを見上げる。
・・・・・。
もっと食べないと!
そのことを考えていたが、
ルグのまた恐ろしい視線で、
そこは見るなと止められた。
いやいや、見てないよ?
いや、見てるか。
こどもだなーって。
なんていうの?小さい?
そのままで小さい。
あかちゃんのではない。
違うんだ。
が、これはこれで喜んでいる。
浮ける。短時間だが。
「その爪の先ほどに移動しようと思ってみ?
半永久的に浮ける。
そうなると、そうなんだって思うからずっと浮ける。
ほら。」
浮いて見せた。
「「おおおおお!!!!!」」
大絶賛だ。
ルグもできてしまった。
2人とも浮いている状態、に近い。
本当に小刻みに移動していたが、
浮けるとわかってしまえば安定している。
しかし、オーロラの移動と呼び寄せはやはり不安定。
マッパはないよね。
浮くたびにルグが隠している。
だめだ、笑いそう。
「なんでだ?
なにかが引っ掛かってるんだよね。
それがなにか?
欲がないのか?
これはわたしのもの!
向こうに行きたい!絶対にだ!!
この感覚が希薄なのかな?
んー?」
彼は大金持ちになりたいと思っていた。
なんでかは聞いていない。
聞いたところでなにもできないから。
いや、違う。しないから。
子供特有の漠然としたものか?
何か欲しいものがあったのかな?
大金持ちになればなんでもできるとおもったとか?
やはり聞いておこうか。
「聞いてもいい?
お金、まー、騙されていたとしても、
結構貯めていたでしょ?
それね、一日一銀貨。
子供の日当って、一日2銅貨だって聞いたの。
仕事内容はおいといて、5倍なんだ。
さっき見習いは安いっていうのは、見習いだからだよ?
でね、子供にしては結構貯めてることになる。
何か欲しいものあったの?」
「・・・・。」
いつもオーロラは答えていいかどうかをよく考える。
ここら辺が、わたしやドーガーと違うところ。
即答するのはよろしくないのだ。
「内緒?」
「・・・金持ちになったら、腹いっぱい食べて、
やわらかい服を着て、あたたかい場所で寝れる。
そう聞いてた。
それで、たくさん話ができるって。」
「そうか。
こっち来てからは、ご飯はちょっとずつ盗って来たり、
服も?で、5日に一度か?」
「うん。」
「モウ様?」
「ああ、これ、読んで。
そいつのところで5回に一度ご飯食べてたって。
5回、一日一度の依頼を聞きに行くときってことね。」
ルグはそれを読んでまた震えていた。
「ああ、それはわたしが処理する。いいね?」
「わたしが!」
「ダメだ。セサミナの傍付き筆頭がする仕事じゃないよ?個人でもだ。
わたしがするから。結果は報告するよ?」
「・・・・わかりました。」
「オーロラ?それで、それでもらったお金ね?
使ったりはしなかったの?」
「しない。使っちゃダメだろ?
袋にいっぱいになったら金持ちなんだ!
まずは、金持ちにならないと!ずっとがまんしてたよ。」
「そっか。んー。ちょっとまってね?」
いくらまでっていう目標があって、
それまでは使わない!という考えは正解だけど、
これはちょっとね。
天引き方式で貯めなさい。
物欲を刺激すればいいかな?
子供が経験するお店屋さんごっこ?
土下座級のお願いだ。
謝っているわけではない。
五体投地に近いか。
かしこみかしこみ
畏怖と感謝を
まさしく魔法だ。
ビビディ・バビディ・ブー
サラダとメンチカツのことではないと知ったのは
かなり大人になってからだ。
「お客様!モウモウ商店の展示即売会にようこそ!!
さぁ!手に取って、いいな!欲しいなとお思いならば、
どうぞ、書いてある金額をお支払いください。
値引き交渉もしますよ?」
2人とも茫然とわたしの趣味満載の店づくりを見ていた。
(モウ様?)
(お店屋さんごっこ。しらんでしょ?欲しがらないと!)
(ああ!)
「オーロラ?
買い物をしよう。ほら、給金も渡す。
使っていいんだぞ?」
「使うの?いいの?」
「全部はダメだよ?ひと月分だからね。
で、家にもお金を入れる。これは常識。
そこらへんはお父さんとお母さんに聞きなさい。」
「「え?」」
「え?そういうのないの?
家賃とか食費とか?
同じ家に住んでいるんだから、みなで出し合うの。
もちろん、一家の大黒柱、この場合ルグが一番多く負担するんだけど?」
「ダイコクバシラ?」
「んー、こう、家でいちばん太い柱?
それで屋根とか支えている。それがないと家が崩れるっての。
石壁でもなんか支えてるのあるでしょ?それ。
それを家族では、一番の稼ぎ頭であり、家を支えてるって意味なんだけど。
だからルグね。
奥さんは縁の下の力持ちとか?
家の土台を支えてるってね。
いや、そんな話はいいよ。
子供が家にお金を入れるってことないの?」
「ないですね。」
「そうなんだ。へー。」
「蓄えるようにはいいますが。」
「ああ!それそれ!
うちっとこは、わたしが稼ぎ頭だったからね。
同僚も家に入れてるって言ってたけど、
結婚したときそれをもらったって言ってたな。
ま、裕福な家だったんだろうね。
それが普通だって言われたけど、
それぞれで家庭の事情が違うってことが、
わからない奴だったな。
あー、話がそれる!
さ、さ!お客様?どうぞ?
まずは、そのお金をいれるお財布、かばんとか?
モクヘビの革シリーズが最新モデルですよ?
それにお揃いの靴!下着類もありますよ?」
「ルグ?」
「モウモウ商会の品はいい商品だぞ?
わたしもいいですか?」
「もちろん!奥方様に人気の商品もありますよ?
甘味も!日持ちする商品も!
さ!」
1から100まで数えられるが、計算ができない。
それを簡単に教えながら、お買い物。
ごっこではない。
悪いが商売をさせてもらった。
なかなかにいいんじゃないの?
ここで何が欲しかったかというと、
電卓だ。
良し!作ろう!
オーロラはかなり興奮していた。
服も手に取って選ぶというのは初めてだそうだ。
いままで、ばれないように、こっそりパクッテたから。
いい服ならばれるから、数のあるものを。
だからサイのお肉を希望した。
パクったらばれるから。
ちょっと余所行き仕様ですべてお買い上げ。
ルグもモクヘビの革シリーズの小物を買ってくれた。
甘味はクッキーと焼き菓子。
日持ちするものは、
魚のほぐし身のオイル漬け、
スーリムの佃煮。
密封容器に入れてるので日持ちはするだろう。
いいね!
「ちょこは?」
「それは新年から発売だよ?それまで待ってね?
そうだ!
こういうのもあるよ?」
忍法ムササビで作った服だ。
モモンガスーツ。
熊の毛皮をベースに軽量化を図るため、
豚の毛皮、魚の毛皮を部分的に使っている。
豚はウサギで、魚はトドだが。
なんせ獣の毛皮。
裏地は絹だ。
ムササビとモモンガはどう違うのだろうか?
なんせかわいいということ。
フードに耳をつけ、しっぽもつけた。
砂漠石の芯入りで動く。
おなかに大きなポッケ!
うん、かわいい!
これで滑空できるかというと、
かなり強い風が必要だし、わたしたち二人はそもそも飛べる。
高いところから降りていくときに役に立つか?
パラシュート的に?
飛膜には砂漠石を使っているが、
力学的にもっと大きなものではないといけないはずだ。
が、浮けるんだから、移動の応用?
いずれ飛べるだろう。
「・・・それはどうなんでしょうか?」
・・・・。
ルグは大人だ。
そして常識会の会長だ。
ドーガーなら大絶賛なのに!
「・・・・ほしい。」
そうなのだ。
アニマル状態になったセサミンとドーガーを、
笑わずに驚きの顔で見てたから、
食い付くと思ったよ!
「そうでしょ?お客様!
滑空ができるかは鍛錬次第!
一式、3リング!いかがです?」
「や、安くなる?」
覚えた値引き交渉をするようだ。
だが、そんなおどおどしたたら、逆に吹っ掛けられるぞ?
「そうですね~。これ、一点ものなんですよ。
これの名前はモモンガといいます!
ここにしかない。他にもない。
なので、今なら、3リングなんですが、明日にでも、
いえ、すぐにでも、5リングになってしまうような商品なんです!」
「・・・オーロラ?これは少し高い。
それに普段着れるものでもない。
もうすこし、稼いでからにすればいい。」
「そうなりますと、10リングになってるかも?」
「モウ様!!」
「商売とはそういうものなんだよ?
それに普段から着てもおかしくない!
部屋着でもいいよ?
どこで寝転んでも、ほら!毛布をかぶっているみたい!
空気の層があって、あったか保温!
今からの季節にピッタリ!」
夏は暑いだろうけど。
それは言わない。
「ルグ?ダメか?」
「どうしても欲しいなら構わないよ。
お前の稼いだ金だ。好きに使うと言い。」
「うん!」
「あーーー!!!お客様残念!!
いま!タイムセールが終わりました!
ただいまの金額5リング!」
「「え?」」
「早く決めないから値が上がっちゃった!残念!
5リングです!」
「モウ様!」
「うふふふふ。それでもほしい?」
オーロラはものすごく考えている。
あー、かわいい!
「いまだとね、あの服のポッケにチョコが入ってる。
今だけ限定だよ?」
「ちょこ!!ほしい!!」
「買う?」
「買う!!」
「お買い上げありがとうございます!
ただ、この商品、あ!向こうに行っちゃった!
呼寄せでこちらに。
そうしていただきますと、3リングで結構ですよ?
わたしが向こうに行く手間がなくなりましたから。
それに、ポッケに入っているチョコ。
バラバラになると、床に落ちちゃう。
地面に落ちたものは食べちゃダメだよ?
これはもったいないね。
買ってくれるなら、
あれは、オーロラのものだ。
大丈夫。呼寄せれるよ?」
ものすごく真剣に呼び寄せた。
『ももんが!来い!』
ほらできた。
「来た!やった!!ありがとう!俺のだ!はい!3リング?3枚!」
「3リングね。はい、確かに。」
「やわらかい!あ!ちょこ!これ?たべてもいい?」
「いいよー。」
ポッケのなかみは、小さな油紙の袋に入れた、
チョコクリスピー。
サクサクがおいしい。
「これは、こう食べる。
行儀が悪いことはない。こういうものだから!」
口を開けてがばーっと。
一口サイズだから大丈夫。
ルグにも1袋。
これは、オーロラがあげていた。
ボリボリ!
「溶けて固まっても、そのまま食べればいい。
大きな塊もうまい。
温かい乳に溶かしてもいい。
おいしいよ?」
「乳!大きくなる?」
「なるよ?肉と乳とチーズ。で、お野菜も。
よく噛んで食べなさい。」
自分のものという意識が必要。
大人は狡いから、誰のものでもなくて、
必要だから仕方がないよね?ってなる。
子供は甘いお菓子いっぱい来い!ってなっても、
犯罪だからダメ、わたしの常識、いわば故郷の当たり前が入る。
オーロラは自分のものっていう感覚が希薄だったからだ。
例の銀貨がいっぱいのベストは、
銀貨と紙類は来たが、ベストは来なかった。
移動は自分で買った服のみ一緒に移動ができた。
モモンガスーツで浮いているのがかわいい!!
滑空もできてる!!
忍者だよ!
走るの早いし、飛ぶのも高い!!
「服と下着類は自分で買いなさい。
とりあえずそれで、ターミネーター登場にならないから。」
「?」
「あるのよ、やっぱり移動では体一つだけっていうのが。
だからべつに不思議でも何でもない。
そうなったとしても、モモンガスーツを呼び寄せればいい。
でもね、さっき着ていた服は、それはコットワッツ支給だから。
いうなれば、自分で買ったものだ。」
「そうなの?」
「そうでしょ?支給品も報酬の一部だ。」
ほら、納得すれば大丈夫。
フルヌードでの移動はなくなった。
「どこにでも行ける?」
「その場所に自分がいるってことを想像できればね。
知らない場所には行けないよ?」
「そうか。」
「まずね、シクロストのいる場所やオオイのいる場所を、
正確に思い描ける?」
「もちろん。」
「行く?」
「どうして?」
え?行かないの?
ちょっと驚いた。
「行ってどうする?
シクロストに会いたいとも思わない。
オオイも、今はいい。」
「そうか。あのね、行ってもいいし、そこで何してもいい。」
「モウ様!」
「ん?わかってるよ。
だけどね、すでに、オーロラはコットワッツ従者で、ルグの家族だ。
コットワッツに迷惑を掛けてはいけないし、ルグたちを悲しませてはいけない。
それはわかるよね?」
「うん。モウも悲しませないよ?」
「ほんと?うれしいな。
ああ、優先は家族だよ?カルーチさん、悲しませたくないでしょ?」
「うん!モウみたいに柔らかかった!」
「そう!抱きしめてくれたの?いいよねー!」
「ローチはな?ドーガより強いっていったら、なんだろ?
なんか、こう、初めて見る表情で見たんだ。
ちょっとうれしかった。」
「ああ!尊敬のまなざし?
すごい!って表情かな?」
「あ!そうかな?うん、そうだと思う。
で、俺は兄だから、弟のお前を守るよって言ったんだ。」
「それで?それで?」
「そしたら、顔真っ赤にして、抱き付いてきた。
俺のことを兄上って!
俺より小さいんだ。守らないとって思ったんだ!」
「そっかー。」
「それで、たくさん話した。カルーチも一緒に!
もっと話したい!
今度、俺の知っていること、教えようとおもうんだ。
報酬無しで!」
「あははははは!それって、人の殺し方とか?」
「うん。」
「それは、まだ早いな。どうしてかわかる?」
「?ローチが子供だから?」
「違うよ?」
「?」
「人を殺めること、傷つけることは悪いことなんだ。」
「・・・・それが俺の仕事だ。」
「そう。わたしの仕事、護衛も傍付きも、それは仕事ですることだ。
じゃ、ローチは?仕事じゃないでしょ?
仕事をするようになって、教えてほしいって言われれば、
教えてもいい。
でも、仕事以外で、人を傷つけることは悪いことなんだ。
悪いことって決めたのは集団生活をしていくうえで、
人が決めた約束事なんだ。
それも覚えていこう。」
「そうかー!集団生活か!」
「ここに、世間の常識とか、そういうのが入る。
難しいんよ?これは教えてもらうしかない!
ローチにも教えてもらえばいい。
そこに兄とか、弟とかはないから!がんばろうね?」
「そうだな!がんばろう!!」
なぜ人を傷つけてはいけないか?
人が決めた集団生活をする上のルールだ。
わたしはそう思っている。
(モウ様)
(わたしから言えることはこれだけ。あとは任せたよ?)
(はい、ありがとうございます)
移動と空中浮遊。
これは問題ない。
モモンガスーツを着て浮いているのがかわいい。
呼寄せは自分のもの限定というのは大きな意味合いで同じだが、
オーロラは自分で買ったものという至極当然のことが条件となっている。
とりあえず、問題はないだろう。
11
お気に入りに追加
368
あなたにおすすめの小説
転生したら死にそうな孤児だった
佐々木鴻
ファンタジー
過去に四度生まれ変わり、そして五度目の人生に目覚めた少女はある日、生まれたばかりで捨てられたの赤子と出会う。
保護しますか? の選択肢に【はい】と【YES】しかない少女はその子を引き取り妹として育て始める。
やがて美しく育ったその子は、少女と強い因縁があった。
悲劇はありません。難しい人間関係や柵はめんどく(ゲフンゲフン)ありません。
世界は、意外と優しいのです。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
異世界隠密冒険記
リュース
ファンタジー
ごく普通の人間だと自認している高校生の少年、御影黒斗。
人と違うところといえばほんの少し影が薄いことと、頭の回転が少し速いことくらい。
ある日、唐突に真っ白な空間に飛ばされる。そこにいた老人の管理者が言うには、この空間は世界の狭間であり、元の世界に戻るための路は、すでに閉じているとのこと。
黒斗は老人から色々説明を受けた後、現在開いている路から続いている世界へ旅立つことを決める。
その世界はステータスというものが存在しており、黒斗は自らのステータスを確認するのだが、そこには、とんでもない隠密系の才能が表示されており・・・。
冷静沈着で中性的な容姿を持つ主人公の、バトルあり、恋愛ありの、気ままな異世界隠密生活が、今、始まる。
現在、1日に2回は投稿します。それ以外の投稿は適当に。
改稿を始めました。
以前より読みやすくなっているはずです。
第一部完結しました。第二部完結しました。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
レベルカンストとユニークスキルで異世界満喫致します
風白春音
ファンタジー
俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》は新卒で入社した会社がブラック過ぎてある日自宅で意識を失い倒れてしまう。誰も見舞いなど来てくれずそのまま孤独死という悲惨な死を遂げる。
そんな悲惨な死に方に女神は同情したのか、頼んでもいないのに俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》を勝手に転生させる。転生後の世界はレベルという概念がある世界だった。
しかし女神の手違いか俺のレベルはカンスト状態であった。さらに唯一無二のユニークスキル視認強奪《ストック》というチートスキルを持って転生する。
これはレベルの概念を超越しさらにはユニークスキルを持って転生した少年の物語である。
※俺TUEEEEEEEE要素、ハーレム要素、チート要素、ロリ要素などテンプレ満載です。
※小説家になろうでも投稿しています。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ちょっとエッチな執事の体調管理
mm
ファンタジー
私は小川優。大学生になり上京して来て1ヶ月。今はバイトをしながら一人暮らしをしている。
住んでいるのはそこらへんのマンション。
変わりばえない生活に飽き飽きしている今日この頃である。
「はぁ…疲れた」
連勤のバイトを終え、独り言を呟きながらいつものようにマンションへ向かった。
(エレベーターのあるマンションに引っ越したい)
そう思いながらやっとの思いで階段を上りきり、自分の部屋の方へ目を向けると、そこには見知らぬ男がいた。
「優様、おかえりなさいませ。本日付けで雇われた、優様の執事でございます。」
「はい?どちら様で…?」
「私、優様の執事の佐川と申します。この度はお嬢様体験プランご当選おめでとうございます」
(あぁ…!)
今の今まで忘れていたが、2ヶ月ほど前に「お嬢様体験プラン」というのに応募していた。それは無料で自分だけの執事がつき、身の回りの世話をしてくれるという画期的なプランだった。執事を雇用する会社はまだ新米の執事に実際にお嬢様をつけ、3ヶ月無料でご奉仕しながら執事業を学ばせるのが目的のようだった。
「え、私当たったの?この私が?」
「さようでございます。本日から3ヶ月間よろしくお願い致します。」
尿・便表現あり
アダルトな表現あり
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる