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625:短筒
しおりを挟む「やっぱり、食べるものに影響されるんだよ。
ギーが食べてるのは陸鳥の糞尿なんだけど、
それにはあの砂の成分が入ってるからね。
ひとも食べてるようだったけど、それはこの際除外しよう、精神的に。
あの砂漠もどきの場所はなんだろうね。
会わずの時に月無し石君たちに聞いてみるよ。」
「月無し石はそういうことも知っているのですか?」
「いや、わかんないけどね。
砂があるところは彼らの領域と思えばいいかなと。
いまは違うお仕事お願いしているから、それが終わったら聞いてみます。
ああ、誰かに特定の者だけに連絡するっていうのは、
最初に言えばいいと思いますよ?
分かんないから、みんなにつなげたと思う。」
「マティス君にと頼んだんですが?」
「最初に言わなかったでしょ?」
「なるほど。」
名前を先に呼べばいい。
(モウ?)
(モウちゃん?)
(モウ?)
(うん、聞こえてるよ?
だけど、わたし以外で練習しないと。わたしだから聞こえるかもしれないし)
3人で練習している。
あとはツイミ兄弟の分とコットワッツ組の分を作ればいいだろう。
銃の話もここですべて話した。ドーガーに話したことと同じだ。
買ってきてもらった銃はそんまま各自がもらうことに。
やはり手に持ってみると分解したくなるのは仕方がない。
銃というより割りばしゴム鉄砲の原理だろう。
引き金を引けばそれが砂漠石に触れる。
その金具が触れれば、前にある弾を押出し、
グリップ内部に入れている弾が上に上がる。
ただ、砂漠石が砂玉を押し出しているだけだ。
ものすごい威力なので、それを抑え込む本体の製鉄技術がすごいということだ。
で、60回ほどで、砂漠石が無くなると。
やっぱり、補充すればいい。
どこに隠匿を掛けている?
銃身?
「モウ?銃本体を分解できないように隠匿を掛けているんだとおもいますよ?
分解できるのはあなただからだ。」
「あー。そういうことか。
でも、王都とマトグラーサで共同で開発するはなしもあるんだよね?」
「べつに王都のものが開発に参加するわけではないですよ?
金を出すということだけです。」
「そうか。これね?砂漠石で押し出しているというのはわかるよね?
今までの銃もそうでしょ?
弾とそれよりも大きい砂漠石を銃に入れて撃つと。
その時、砂漠石になんとお願いしてたの?
撃て?目の前の敵に当たれ?
そりゃ、当たるよ。そう願っているんだから。
狙ってるんじゃない、石が当ててるんだ。
で、銃身はその威力に耐えれるように大きく重い。
もちろん、砂漠石も大きい。
銃本体は使い捨てじゃないよね?
ルカリアの銃の原理は旧式と同じだ。進化したのは製鉄技術だ。
砂漠石が銃口に向かって全力で石を押し出しているだけ。
的に当てるとかは組み込まれていない。
ニックさん?撃つときなにも考えなかったでしょ?
考えるというか、石に願ってないよね?
引き金を引けば弾は出るんだ。
旧式は?弾と砂漠石を入れて引き金を引いた?
旧式ってある?」
「ああ、ありますよ。ツイミに購入を頼んだんですが、一緒に買わされたと。
売れないからでしょうね。」
「ははは!さすがだね。どんな?」
短筒だね。
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