いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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567:慰安旅行

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ラーゼムが独立して、2日後、
資産院オート院長とツイミさんがコットワッツ入りとなった。
かなり飛ばしてやって来たようだ。
2人の護衛は、カップ君だ。
チュラル君とルビス君はまだまだ、しごかれ真っ最中。

1日目はなぜかコットワッツ観光。
案内はルグで、トックスプロデュースの宿で満喫。

もちろん、接待ではない。お金持ちだからね。
トックスさんのお店で買い物をしたようだ。
そして、宝石類。
新しくできたお店のお客様第一号だ。
指輪を送る風習はある。
それをお揃いに、ダイヤもつける。
指輪裏にイニシャルか愛の言葉を。
私からあなたへ永遠の愛を。
なんてね。

これを聞いてセサミンはこれだ!と。

ダイヤと言ってもい小さいものも出る。
それをどうするか。
ダイヤの加工技術は着々と習得できているそうな。
大きいものばかりが売れるわけではないのは分かっているから。

貴族相手ばかりの商売はできない。
庶民が少し贅沢した時に買えるような商品がいいのだ。
給料の3か月分というのはその言葉が出回った当時のドル相場からだ。
アメリカでは1か月分というコピーだったとか。
3倍も違うのね。
いくらでもいい、気持ちがこもっていれば。
が、どれくらいのものがいいと聞かれてしまったので、
ひと月分の稼ぎぐらい?と答えてしまった。
あくまでも相場ということで。

これを聞いたオート君は、なるほどと、
かなりの金額の指輪を注文することになる。
100リング以上なら、その場合は断るようにと。
そしてこういうのだ。

「そうしますと、お相手様をお連れになっては?
きっと、お二人で記念になるものをお選びいただくほうが
より一層お喜びいただけますよ。」

高いものを贈ってくれるのはうれしいが、
趣味でないものは困る。


「そうか!」

ということで、来店の予約を取ったそうだ。
その次の日、馬車で、ラーゼムに。
ルグも同行だ。



教育係は3人。うち二人は護衛も兼ねている。
3人ともかなりご立腹で、憔悴していた。
その割には体は健康そのものだったとか。

新領主は早々に教育を受けることを拒否。
領主の力も出ない。
なのに、新領主の権利を手放さない。
仕方がないので希望者全員に教育を受けてもらっている。
その前に、サイの売り値のことでかなりもめたそうだ。
村長の言い訳では、村の為にためていると。
が、そんなお金は新領主が王都で散財したそうで1リングも残っていなかった。
そうなると、誰も村長一族を領主と認めない。
この時点で、領主にはなっていないのだ。

これはザムさんが後で話していたこと。

「それでも、村人は今まで以上に金を持っていたからな。
商品は売れた。入国には5リング、売り上げの1割は納めたさ。
それは中央に払う税金になるんだぞっていっても理解できなかったようだがな。
玉子屋はこっちでも商売をしていたが、税は納めていなかったから。」

どちらにしろ、村長一族はダメだ。
希望者も、そこまで責任を負うのは嫌だと、今は誰も受けていない。

「このことを開発院に報告してきます。
コットワッツ領主の宣言が縛りを掛けているのです。
ここに住まう、草原の民のみ領主になれる。
みな、金をもったら、ここには住みたくないと思っている連中ばかりだ。
誰も領主にはなりえない。
そして、石の契約があるので、この地を離れることはできない。」
「では、税の仕組みも理解できないですね。」
「ええ。おそらく。」
「それで、気になっているのですが、あの小屋は?」
「ああ、ラーゼムに入ることで入国税を取られることはないのですが、
そのほかに、便所、寝床、水、風呂、当然食事も。
何もかもタフト街道並みに高い金を請求してくる。
物が良ければそれもいいでしょ。が、違うんですよ!!
初日に同行してくれたコットワッツのルグ殿が、
簡易小屋を用意してくれました。
驚かないでください?風呂も便所もあるんです!
寝床もふわふわで!食事も冷蔵庫と冷凍庫が有りましてね、
温めるだけでいいんですよ。パンは月が沈めば運んでくれて!
それがなければわたしたちは死んでいますね。
ああ、ルグ殿!あなたには、そしてコットワッツには感謝しております。」
「いえ、セサミナ様が教育係り殿のご苦労を思えば、
これぐらいはさせてほしいと。」
「う、う、ありがたい。」
「・・・ツイミ?新領主が決まっていない状態で、
税とはないかと説くこともできないな。
引き上げようか?」
「それがよろしいかと。」

結局、何しに来たんだ、資産院?という状態だった。



それで、皆でもう一泊。
食事は領主館で振舞われた。

要は資産院2人の慰安旅行だ。
師匠もわかって2人にいってもらったのだ。
もちろん、それは下心満載。
会わずの月の日から休むためだ。

カップ君のこともある。ここで、雨の日まで住むことになるそうだ。
家を調達して、セサミンの下で働く。
気になる彼女がコットワッツにいるということだ。
いったん、王都まで戻り、すぐにこちらに移動する。
ルグが同行している間に護衛を離れ、
家の準備をしていたのだ。


「カップ?皆様に迷惑をかけないように。
セサミナ殿はモウ様のお身内。何かあれば、コットワッツはもとより、
モウ様にも迷惑がかかる。くれぐれも気を抜かないように。
で?誰なんです?」
「まだ、言えない。」
「そうですか。結婚していない兄から何も助言はできませんが、
その女性には誠実に。」
「うん。」


教育係が出発した後、
資産院組は各国を廻って帰ることに。
街の様子を把握しておくそうだ。
さすがですね。



「それで、そんなくつろいでいるのか?」
「まさか!オート院長がいない間にすることはたくさんあるんですよ。
で、今は休憩中で。カップたちがいないのでね、食事をどうしようかと。
食堂に行くのも面倒なので、こういう時はトックスさんのところで、鍋かなと。」

あれからダラダラと過ごし、管理地で何かするにも
熊の毛皮がいるなということで、2人でトックスさん家に引き取りに来たのだ。
マンザスの枝も届けに。
そうすると師匠が、ドテラを着てまったりしていた。
オート君たちがナソニール入りするので、警戒をしてだ。
自分も不覚を取った場所だ、カップ君だけでは心配だからだろう。


「トックス?邪魔だろ?追い返そう。」
「いや、それはないな。気配を気になったこともないしな。
逆に集中したときに飯時を教えてくれるから助かるよ?」
「ではしょっちゅう来てるのか?どおりで食料庫のヘリが早いわけだ!」
「師匠?やっぱり収納庫付けましょ?」
「いや、ダメですよ。ここまでくるということでやっと制御で来てますから。」
「出来てないだろ!」
「そうですかね?それで?管理地はどうなんですか?結界は済みましたか?」
「ええ、挨拶して、許可したもの以外は入れてくれるなと。
ピクトとナルーザの山の一部も管理地になってました。」
「そのようですね。ウダーの村までの話はマティス君からは聞きましたよ。
それ以降は?問題は無かったですか?
そう聞くと何もないとなるんですよね。ああ、面白話は有りますか?」
「ウダーの村長さんがとマティスが手合わせを。
マティスが当然勝ったんですが、なかなかに良い手合わせでした。
その村長さん、ルンバさんって呼んでるんですが、
剣のマティスなら自分のほうが強かったと。
今は愛しい人のマティスだから昔より強いんですよって。」
「ほう!今のマティス君とやって、良い手合わせ?
で、昔なら勝っていたと本人が言ったんですか?18番目シェジェフカルンバですよね?
それは知りませんでした。見たかったですね。」
「うふふふ。ちゃんと見れますよ?」
「あれですか!トラも?」
「ええ。でも、ここではダメかな。王都コットワッツの館で見れるようにしますから。
あ、抜粋の写真、写し絵は有りますよ?」
「見たい!」
「マティス?これはいいよね?」
「ああ、いいぞ?」

マティスはごはんの用意だ。トックスさんは熊とトラの皮の研究。
あとで、200のミンクのコートの手伝いに雇われている。
その時の収入の税報告はいらない。
結構笊なのだ。


コマ割りしているのをし小さい状態で、回転さえすれば見ることはできる。
が、やはり大スクリーンで見たいので、これは見せない。
が、この瞬間!というのをまた、写真にとる。
で、引き延ばし。
焼き増しも可能。選んだ数枚はセサミンに送るアルバムにも入れよう。


「これがどういう理屈かは教えてもらえるんですか? 」
「いつか誰かが商品化してくれると思うから隠匿は掛けないけど、教えもしない。
砂漠石にお願いしている状態だから。写真、この状態の物は諜報活動に使う?
音石君と同じ?」
「そうですね。そうできれば。」
「では、もう少し、使い勝手を良くしてから渡します。
それより!これ!かっこいいでしょ!!」
「ええ、あの時の様子そのままに見れるんですね。
わたしも対峙したいですが、相手にしてくれそうにないですね。」
「え?誰が?」
「トラが。」
「どうして?」
「向こうだって、対峙して価値があるかどうか見定めていたんですよ。
で、マティス君は認められたと。わたしではどうでしょうね。」
「師匠?一人で行かないでくださいね?」
「はは!また行くときはわたしも呼んでください。」
「ええ。」
「で。これがそのピクトの?マティス君の顔ばかりですね。
ああ、この全体が見れるのがいい。なるほど。
相手は?ん?この人?シェジェフカルンバ?」
「ええ、結構ムカつく爺さんですよ?自称20歳です。」
「20ですか?もっと彼の顔が分かるのはないですか?」
「ん?これ?」
「これ、頂けます?」
「額に入れますか?もっと拡大しますか?」 
「マティス君はいいですから、彼の顔だけ。」
「え?師匠渋いですね。」
「何を考えているか聞きませんが、違うとだけ。
わたしの知っている18番目とかなり違うので。」
「ああ、ルンバはかなり苦労してますよ?で、知識は豊富です。
境界石のこと、山頂には生まれないことも教えてもらいました。」
「そうですか。王族だったことは間違いないですね。境界石が生まれるというのは
一般には知らないことだ。」
「そうなんですか?あと、商売がうまい。熊の皮、2枚で200リング、
負けてもらって150リングで買わされました。」
「?そんなもんだろ?この艶だったら安いくらいだ。」

作業を終えて、トックスさんがおこたに入ってきた。
いい匂いがしてきているのだ。

「えー、あの村での売り上げ全部持っていかれたんですよ?
え?これトックスさんならおいくら万円で?」
「意匠はいただけないがな。つや出しただけなら、1枚150で売るな。」
「高い!ミンクより安いぐらい?」
「だから機能的にはこっちの方が上だからな。
防水、風も避けるんだろ?魚のコートより長持ち、一生ものだ。
で、俺が意匠を考えて、縫製すると、200だな。ほら、加工しといたぞ。」
「きゃー!かわいい!耳がそのままだ。
あ、師匠!これもあげますよ。可愛いでしょ?」

着ぐるみを着て満面笑みの2人の写真だ。


「ぶははははははは!マティス君!!マティス君が!!!」
「かわいいだろ?」

マティスも気に入っている。
お揃いだねーといったから。

「ええ。とっても。これは我が弟子2人の絵ですからね。
大事に飾っておきましょう。
ああ、いいにおいだ。」
「いつもの蛇鍋のスープを変えた。ミソもどきだ。ちょっと辛めだな。」

マティスが作ってくれたのはまさしくもつ鍋。メインは蛇だが。
ボットとトラの内臓、小腸も入ってる。ホフホフのうまうまだ。

4人で食べればあっという間だ。
ソヤはお醤油の量産体制追い込みだ。後で、差し入れを渡しておこう。

〆はラーメンで。味噌ラーメンうまし!!


「はー満足です。このラーメンもいいですね。」
「豆ソースの絞ったあとですね。ほんとはもっと複雑な工程だと思うんですけど、
流石に知らないんですよ。でも、味は似てるんで。」
「十分すぎるほどおいしいですよ?あの簡単麺の種類にも加えてください。」
「わかりました。」
「あとは?面白話?」
「んー、デルサートル側の砂漠を走って、砂漠がなくなったので、
この着ぐるみを着て、
一番普通に入ってこれるであろう境界の境界石にまたお願いを。
そしたら、テルニの守衛さんがやってきて、
個人的に商売をして、説教をかまして、海沿い歩いて砂浜に降りて、
崖を登りました。」
「説教?なにで?」
 「これ、話し出すと丸2日かかりますが?」
「端的に、マティス君?」
「女の口説き方?扱い方?それが良くないと。 」
「?わかりませんが、それはいいでしょう。で?個人的に? 」
「あ!だって!30リングなんですよ?
行き来するたびに。そんなの払えんって、こっちで店を出すから、
そっちで買うか?っていうのはダメだって。そんなことすれば、税逃れで
国境中店だらけだって。でも、こんな辺鄙なところに来たんだから、
個人的な商売だったらいいんじゃないのって言ってくれたんです。」
「管理者だと名乗ったんですね?ウダーの村長には?」
「彼には言ってません。挨拶はしなくていいってセサミンが言うから。
でも、テルニの守衛さんには豪風領域に立ってられることを説明しないといけないので、
管理者だと。マティスと愛しい人って、夫婦だと名乗りました。
向こうはあの土地がニバーセル、コットワッツ領になったこともマティスの名前も
知らなかったみたい。」
「2日後ですよね?そこに着いたのは?で、知らないって?
デルサートルも問題ですね。連絡がいかないとは。」
「末端だからって言ってましたよ。
ああ、例の愛しい人問題の賭け。
ピクトとダカルナとデルサートルの娘さんも参戦してるって。」
「どこで聞きました?」
「ウダーのルンバから。石狩りをするロンの街で聞いたと。
彼の村では子供は石狩り禁止にしています。」
「そうですか。その他国からの参戦?ああ、まさに戦いですが、名前は分かりますか?」
「そこまで聞いてないです。一番人気はニバーセル、スダウト家のお嬢だとしか。」
「そうですね。それ、ロンで直接仕入れたほうがいいですね。」
「ピクトに行きますか?もし行ったらひょうたん、アーリアの乾燥しているもの、
大きさ問わずで買ってきてほしいです。ウダーではなかったので。」
「?かまいませんよ?でも、どうして?」
「ピクトの王都に行くのがいやなんですよ。この前行商で失敗して、
二度と行くもんかって。でもアーリアは欲しいから。
その時知り合った娘さんに買ってきてもらったんです。
あれ、便利でしょ?いろいろ使えるから。」
「あなたが失敗ね。珍しい。」
「ガイライにも言われまいた。慢心してたんですよ。」
「その話もまた聞かせてください。
カップたちがナソニールに入りそうですね。では行ってきます。マティス君?」
「その袋だ。」
「ありがとう。では。」
『行ってらっしゃい!気を付けて!』
「はいはい。」

袋にたくさんの食料を詰めてもらって、ナソニール国境まで移動した。
なんでわかったのかと疑問に思ったけど、カップ君の合図が来たのだ。移動で。
それを決めておけば便利だね。あー、電話の開発も急がないと。

「じゃ、始めるぞー!」

親方、ドーガー、ルグと、セサミンにもつ鍋セットを届けてから、
ミンクのコートづくり。200リングの物は
使っている毛のランク分けから始まって、色分け、それから縫製。
そして艶出し。
20着の注文だが、せっかく働き手がいるんだからと、
100着作成を目指した。
1色20着だ。後は襟ぐりと、ポッケの縁。これは好みで変えれるように。
さらに数を増やして作る。

報酬はマティスはまた服を作ってくれということと、
わたしはトックスさんの良心を求めた。


「あははは!わかった!
いやー、俺ってホント悪徳商人だな!あはははは!!!」

トックスさんは大笑いだった。
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