いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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487:再雇用

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お迎えの馬車に8人の領主が乗っています。
前回のように社交辞令の応酬は無し。
皆さん寝ていました。
なぜなら、ニバーセル、グラシオル大陸史上最年少の領主が乗っているから。
弱冠3歳。
へたに話かけて泣かれても困る。
威圧しようものならすぐに泣くだろう。
ならば、なにも触れないほうがいい。

「セサミナ様、これを。馬車内は少し暑そうです。
皆さまでこれをお使いください。」
「ああ、これはいいな。」

ガーゼぬいぐるみを渡しておく。


セサミンが乗り込んだ時に満面の笑顔で迎えたのは、
ラルトルガ領主のファンファンことファンロだ。





「セサミナ殿、お久しぶりですね。」
「ええ、ファンロ殿もお変わりなく。
ここは少し暑いようですね。これをお使いください。
あなたも、どうぞ。」

ファンロ、3歳児、セサミンと座る。


「おや、これはお可愛らしい。
豚ですね。そちらはアヒル?
フゴフゴ。」
「ははは!ええ、アヒルですね。グアグア?
あなたは?」
「・・・ぶた?フゴフゴ?」
「おや!うまいですね!グガグガ?」
「フゴフゴですよ?ああ、アヒルはグガアー?」

3歳児から見れば両脇のおっさんがマペットパペットやってる。


「時にセサミナ殿?少しご相談したいことがあるのですが?」
「なんでしょうか?」
「プリンにハンバーグにハンバーガー、それにおにぎり。ラーメンも!
次々に新しい食べ方を発表していますね。」
「・・・プリン。」
「プリン?お好きなのですか?」
こくんと頷いている。
「あれ、わたしも作れるんですよ?」
「「すごい!」」
「いや、だれでも作れますよ?」
「自分で作れたら毎日食べれますよ!なんて羨ましい!
ああ、それでですね、我が領地の畜産、農作物の米、小麦。
コットワッツが発表した新しい食べ物が売れれば、当方の農作物も売れる。
鶏の飼育も始めました。安定した卵の消費が見込めますから。」
「それは素晴らしいですね。」
「ええ。が、先にわかっていれば、
もっと生産量を増やせていたと思うのですよ。先にね。
なので、次、何を発表するか教えてもらえませんか?」
「難しいことをおっしゃる。
こちらが提案しても、流行るか流行らないかは分からないですよ?
在庫を抱えるほうが怖くないですか?」
「そうなんですよね。食の祭りで、砂糖芋に乳酪の組み合わせ。
あれ、すばらしいですね。
メーウーの増産、どうなっています?」
「なかなか。ある程度まではというところですね。」
「でしょうな。綿花とメーウーの共存は画期的だ。
が、ある程度止まり。小規模ならそれでいいでしょう。
さらに増産するなら、それぞれが不要です。
なのでね、メーウーをこちらに移しませんか?」
「それはそれは。ここで話す内容ではないですね。
明日に、会合の前に館で致しましょう。」
「・・・ぼくも。」
「おや?あなたもいらっしゃいますか?ええ。お待ちしていますよ。
今回の会合は月が昇る前からですから、半分過ぎに。
軽い食事の用意もしておきましょう。
なにか苦手なもの、食べたいものはありますか?」
「いいですね。ハンバーグ、プリン、それがいいですね。」
「あなたには聞いていませんよ。」
「・・・ハンバーグ。」
「ほら!同じですよ!」
「では、それを出しましょうか。
プリンも。ああ、一緒に作りますか?」
「・・・作る。」
「ではそのように準備しておきましょう。
それと、小麦で作るパスタとピザも出しましょう。」
「新作ですね!小麦は幅が広いですね。
それと、うわさに聞く冷たいものも頂きたいですね。」
「冷たいの?食べる!」
「・・・ご用意しましょう。」
「いやー、素晴らしい!あなたの隣に座って正解でしたね。
ありがとうございます。フゴフゴ!」
「うん。フゴフゴ!」
「・・・ファンロ殿、変わられましたね。」
「そうですか?いえ、そうですね。再び領主に返り咲いたのです。
食、農業、畜産と邁進していくつもりです。
なので、食にかんして先ゆくコットワッツにまずは追いつこうかと。
あの時は、なにを血迷っていたんでしょうな。お恥ずかしい。」
「いえ。我らは領主なんですよ。領国、領民を豊かにするのが仕事。
本能だとも言われました。
領主になってから二十数年。まだわからないことばかりだ。
ファンロ殿で、三十数年ですか?それでも、迷いが出るのなら、
わたしも当然出るでしょうね。
なにか一つに特化するのもいいが、それがなくなると、
いまのコットワッツのように手探り状態になる。
ファンロ殿は農畜産になにかあった時の為に、武の強化を考えたのでしょう?
ま、その、お粗末だったとしか言えないのですが。」
「ええ、今思えば、なにに焦っていたんでしょうかね。
たまたま、小麦の出来高が少なかったんですよ。
翌年には元に戻るような、そんな波の。
これではダメだと。そのときは、そう・・・。
ああ、ここで話すようなことでもないですね。
再び戻れた幸運を無駄にしないようにと思っているだけですよ。」
「・・・おそまつ?」
「ははは!ええ。フガフガだったのですよ?」
「あれは、グアガグアガですね。」
「ふふふふ。ぶたとあひる?」
「そうですね。ぶたとあひるをたくさんあつめてもサイにはかなわないと。」
「さい!おいしいお肉?」
「知っていますか?なんでも、此度の晩餐会で振舞われたとか。
草原のサイ。コットワッツはそれも持っている。
うらやましい。」
「よく言いますね。ご存じでしょ?草原がコットワッツ領なだけだ。
草原の民からの税収入をと考えたのですが、失敗に。
それ以降、交流もない。湿地も、会合で笑いを提供することになるでしょう。」
「・・・失敗?」
「いえ!失敗とは言えないですね。これからです。
あなたも、失敗しても次に活かせばいい。活かせていくのですよ。
これからあなたが若き領主と呼ばれる。
誉め言葉ですよ?期待があるのですから。」
「うん!あ!はい。」
「素晴らしいですね。」
「ファンロ殿、明日は迎えに上がりましょうか?」
「いえ、ボルタオネ領主をお誘いしてから伺いますよ。」
「ではそのように。あなた、これ、よかったら引き取ってください。
皆に配るにも数が足りませんし。」
「あひるも!ありがとう。テールです。僕の名前はテールです。」
「わたしはセサミナ、コットワッツ領主です。」
「わたしはファンロ、ラルトルガ領主ですよ。」
「ぼくはテール。ボルタオネ領主です。」
「ええ、己を領主だと名乗るたびに、いろいろなものが肩にのしかかる。
だけど、我々は領主です。領国、領民をよりよく豊かにする。
それが仕事で本能だ。
そう思えばなんのことはない。
力が湧いてくるのですよ。」

明日、3者領主で会談をすることを手紙に書き、
ファンロ、セサミンと署名をしている。
テール君もだ。

これで、側近がとやかく言うことはできない。

馬車が到着すると、
イスナさんに似た、痩せた人と、ぼってりした人がすぐに傍に来た。
カーチとマーロだ。
「テール様、こちらに。?なにをお持ちですか?」

抱きかかえて馬車を下そうとするが、両手がガーゼのぬいぐるみと
手紙だ。

「あすのやくそくだ。
これは、わたしのものだ。たいせつにしてくれ。」
「ええ。もちろん。失礼。そのお手紙を拝借。」

手紙をさっと見て、セサミンとファンロを見る。
何も言わず頭だけ下げた。

カーチはドーガーを見ても表情は変えなかった。
覚えていないのか、どうでもいいのか。
ドーガーも顔に出さないように意識をしている。

ゾロゾロと、控室に。
相変わらず、椅子しかない。

今回は前回よりもみな大所帯だ。
また、武の大会があるかもしれないし、雨の日前だ。
いろいろ売り込み合戦もあるそうだ。

ドーガーが新人2人に教育している。

「いいな?何があっても声を出すな?
声を出せば死ぬと思っておけ。
前回もコットワッツだったが、今回もそうかもしれない。」
「そのために赤い塊殿がいらっしゃるのでしょ?」
「セサミナ様は守られるが、お前たち2人が危ないんだろ?
わたしもだがな。自分は守れる。お前たちまで手が廻らなかったら、
声を出さずに死んでくれ。」
「じょ、冗談ですよね?」

助けを求めるようにセサミンを見る2人。

「おまえたちはガイライ殿の説明を聞いていなかったのか?
途中で寝たとしても、あれは脅しでもなんでもないぞ?
家族との別れは済ませてきたんだろ?」
「そんな話は聞いていません!」
「話しただろ?館でも、親の前でも話した。
それを聞いていなかったというのか?」
「死ぬことがあるなんて!そんなの!」

ドーガーがあきれた声を出す。

「お傍付きはそうなんだ。今回、ルグさんがいないのは特別だ。
子が生まれるからな。その前に親が死ぬのはなんとも不憫だろ?」
「ど、ドーガーさんは、奥さんたちを迎えたって。
それなのに死ぬかもしれないなんて!」
「死ぬ前に奥さんたちを娶れてよかったよ。」
「そ、そんな!!そんなこと親も誰も言っていない!」
「お前たち、なにを考えて傍付き候補に名乗りを上げたんだ?
親も承知の上だろ?第一成人しているんだ、親は関係ない。」

お気楽だーねー。

「ドーガー。あまり脅すな。」

セサミンがフォローを入れるが、これがまたひどい。

「死ねば、家の者にはきちんと報告するから。
声を出さずに死んだとな。」

「!!」
「か、帰ります!死にたくない!」
「無理だ。謁見の館に入った時点で数に含まれる。
変更は効かない。」

リアルガクブルだ。

「お前たち?コットワッツが王都から疎まれているのは知っているだろ?
いわばここは敵陣なんだ。謁見襲撃の話はいままでは見世物の体だったが、
今回は違う。前回は資産院だ。ワイプ殿の指示だから、
殺しには来なかったが、5人目がいた。
今回は資産院ではない。どう出るかだな。
銃も普及している。
モウ?どう考える?」

『襲われるのは、王のあいさつが終わって、
横に並ぶときのみ?
だったら、あの広間で銃の使用では、どの方向から狙うかが絞れます。
サイド、両脇からだと、弾が逸れれば別の被害者が出る。
後方からは、それこそ王族に被害が。
それはそれで面白いですが。
来るなら正面。もしくは、上空ですね。
上空はあの建物が前回と同じなら除外してもよろしいかと。
Gと冠する狙撃手がいないことも前提です。』

「じーというのは恐ろしいものに付くということか?」

『ええ。あの金剛石をも撃ち抜きますから。』

「それはすごい。
では、前にお前たち2人は歩いてくれるか?
前回同様、脇と後ろを固めて、
前面はお前たちが盾となっておくれ?」
「い、いやだ!!」
「なぜ?そのために来てくれたのだろう?」
「違う!」
「そうなのか?では何しに王都に?
王都見学などというなよ?」
「・・・・。」
「こたえられんか?ならば、わたしの前を歩け。」

『セサミナ様?石を使いましょうか?
声が出ぬように。』

「石は使えぬだろうな。」

『しかし、なんらか手を打たないと、
声をあげるは、血だらけだわ。死んでるわ。
コットワッツの評判が落ちますよ?』

「お、お前たち護衛が守ればいいだろう!そのための護衛だろ!!」

『もちろんそうだ。が、守るべきはセサミナ様のみ。
それとも、我を雇うか?』

「雇えるのか!赤い塊を?雇う!守って!」
「わたしも!」
「モウ?では、わたしの護衛は外れるのか?」

『そうなりますね。ご容赦を。』

「仕方がないな。では、モウ、護衛を外れろ。」

『承知。
で、あなたたち2人が謁見を無事終えるまでお守りしましょう。
わたしの名は赤い塊、モウと名乗るもの。
報酬は謁見が終わり次第に頂きましょう。
よろしいか?』

「「はい!」」
「従者に護衛が付くなぞ初めてですよ?
姉さん。気を付けて。」
「うん。セサミンもね。」
「「え?」」

『あなたたちが雇い主で主だ。
ここにいるのは、わたしの義弟だということだな。
つまり、わたしがなにかへまをすれば、あなた方2人が責任を取るということ。
妖精を殴りつけて王を怒らせたら、責任はわたしの雇い主だ。
銃で撃たれる確率より高いが、ご容赦願いたい。』

「だ、だめだ!そんなの!セサミナ様!助けてください!」

『おや、最短で解雇だ。
セサミナ様?再雇用、よろしいですか?』

「仕方がないな。だが、極力妖精にちょっかいをかけないでくれ。」

『努力しましょう。』

「さ、お前たち。少しは緊張も解けただろう?
え?ダメか?」

『セサミナ様。これで緊張が解けるのならこの2人は大物ですよ。
よく考えろ。お前たちを狙ってなんの益がある?
ないだろ?声さえ出さなければいい。
愛しい人が前、その後ろにセサミナ様、その後ろだ。
さらに後ろに私、ドーガーだから、お前たちが直接狙われることはないだろう?
セサミナ様に何かある前に敵はいなくなる。
安心しろ。」
「「ま、マティス様!」」

結局、マティス信者が増えただけだ。


前回同様になんの順番かわからないまま、呼ばれるまで待つ。
やはり最後だ。
納税額?嫌われ度?



「謁見者~前へ~。」

「コットワッツ領国 領主セサミナ様、従者3名、護衛2名、前へ~。」

わたし、セサミン、リッツオとポリート。
その後ろにマティス、ドーガー。

王の目の前を歩くが、どこを見ているかわからない。
はやく終われーと思ってることは確かだ。
侍らす妖精も増えている。小型もいるな。

わたしが左に、マティスは右に移動し、
4人が跪く。

うわ、妖精が来たよ。膜を張ってるのに匂いそう。

「よく来た。明日はよろしく頼む」
「畏まりました。」




”酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!”
”酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!”
”酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!”
”酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!”
”酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!”
”酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!酒!”

どこの呑んだくれだ?
ずっと、こんなこと言ってるのか?











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