いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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「10リング?ニック殿とガイライ殿を護衛に雇って?」
「そのように。モウとマティスと同じ金額だからと。」
「じゃ、ガイライは心配で?ありがとね。
そのあいだのご飯はいっぱい食べてね?」
「ええ、ありがとうございます、母さん。」
「それではいつもと同じではないか!
オートの護衛もしているのだろ?」
「もちろん。すこし、集まった者たちの数が多すぎる。
ワイプだけでは手が回らないな。
使えるワイプの配下もいるが、それはいま地方に行ってる。
カップたちでは経験不足だ。」
「そうか。今度焼肉祭りをここでもしようね。準備しないと。」
「姉さん!また暢気な!」
「だって!
領国がお金を払って分隊の隊長を雇うことはできないっていうから!
それでも正規な金額払いたいけど、
ガイライがいらないっていうから!
じゃ、ごはんってなるでしょ?
師匠んとこも財政苦しいんだよ。食料はいっぱいあるから!」
「そうですけど!ワイプ殿が姉さんや、
ガイライ殿たちを10リングで使うことが問題なんですよ!」
「別に対外的に発表してるわけじゃないんだ。
わたしにしてみれば、10リングでももらいすぎなんよ?
あー、今回のガイライ達はコットワッツが心配でだ。
それは悪いけどのんでもらおう。ご飯とお酒は期待してて。
10リングを払うことで師匠の負担が少しでも軽くなるのならそれでいいの。
実際に5000リング級の仕事かもしれないけど、
わたしとマティスは毎回師匠には
1万以上のことをしてもらっている。甘えてるのはわたし達だ!」
「・・・姉さんがそうおっしゃるのでしたら。
わたし自身も姉さんに甘えている。
申し訳ありません。」
「なんで?なんでそうなるの?
セサミン、セサミナはわたしの弟、家族なんだよ?ガイライもね?
甘えて当然。そんなことで謝らないで?お願いよ?ね?
お礼がしたいというなら、ありがとうって。
そういってくれるだけでいい。」
「姉さん。いつもありがとう。」
「うん、どういたしまして。はい!この話はこれで終わり。
ああ、それを不服として師匠と対戦するのはいいと思うよ?
また違う話だと思うから。」
「そうか!だったら私は問題ない。」
「兄さん頑張ってください!」
「おう!」
「で、ドーガーは?さっきからずっと黙ってるけど?」


ご飯を食べながら、2人のこと。
これからどうするかを話している。
ニックさんと師匠たちの差し入れは持っていってもらっている。

ちなみにクーちゃんとビャクは出張中。
クーちゃんも偵察隊の一員となっているようで、
その移動、回収はビャク。
戻ってきたらいっぱい遊ばなくてはいけないな。
スー兄とホー姐は各領国の馬たちとおしゃべりしながら情報収集。
賃金交渉はきちんとするように言おう。
ベアだ!


「いえ。あの2人?モウ様が言うように草なのでしょうか?
一族すべてが今も館で働いているんですよ?
人のことは言えませんが、そんなそぶりは。」
「お前だってルタネとつながりがあるなんて思いもしなかったぞ?」
「それを言われると。なんとも。」
「はは!わからないものなんだよ。実際に動かれるまでは。
ドーガーだって、マティスの動きを探ること以外は真剣に、
それこそ命を張ってセサミンを守っているんだ。
あの2人の一族も、指示があるまでそうなんだよ。
でも、草の話はあくまでもお話だよ?親も絡んでいるかは分からんけどね。
しかし、いつものお傍付きが一緒のはずが、
今回はルグは行ったり来たりとなる話はしたんだよね?で、
誰かってはなしになった時、
どうだった?ぜひとも息子に!か、わたしが行きます!だった?」
「その場ではだれも。2日後に名乗りがありました。
親子共々、同時に。」
「最初はだれもが、躊躇したんだよ。
お役に立ちたいけど、力不足は己が一番よく知っている。
それに、会合に出席する大変さは親ならわかってるはずだ。
少しでもセサミンの負担をなくすために来るというなら、親が来ればいい。
あの2人は若すぎる。勉強のためというなら、
それは場所が違う。砂漠石がわんさかと採れていた時代じゃない。
王都からの嫌がらせは目に見えてあるんだ。それこそ暢気過ぎる。
だからこそ、セサミンはおかしいって思ったんでしょ?」
「ええ。」
「そんな早い段階で?ルグさんも?」
「そうだな。ドーガーは気付かなかったからな、そのまま。
ああ、館ではだれも疑問視していない。お前だけではないから安心しろ。」
「でも!教えてくださっても!」
「お前はまだ、顔に出る。」
「・・・精進します。」
「はは!そうしてくれ。で?道中はどうだったんだ?」
「赤い塊殿のことを。マティス様とモウ様のことですね。
ティータイの武の大会のときから、どんな風だったとか。
あこがれの人のことを聞くような感じでした。
それには答えられる範囲のことを。」
「鍵を見つけたときの様子は?」
「すいません、モウ様の方に気がいっていました。
床や壁を叩いていたので。」
「うん、ちょっと気になってね。
しかし、あの2人はいつ、盗んだ鍵をだれに渡すつもりなんだろうか?
居残りをするのかな?そこに強盗が来たっていう?
自分は早々に気を失ったとか?
後から来た2人?中に入るのは後でいいと言って言葉が気になるよね。」
「愛しい人。よくそんなことを思いつくな。」
「いや、パターンだよ、お約束。
考えてみ?どうやって渡す?あ!出るときに外に出しておくか!
それこそよくある話だ。」
「よくあるんですか?」
「鍵をさ、玄関の鉢植えの下とかに隠しておくの。
で、家の人が急に出かけても鍵を持って出なかった人は中に入れるでしょ?」
「よくあるんなら、そこを探して盗みに入るのでは?」
「探している間に誰かに見つかる危険性がある。
で、それを素早くする強盗は、鍵があろうとなかろうと中に入る。
ま、昔の話だよね。泥棒が近所に住んでるとかだれもおもってないもん。
みんな知ってる人だし。最近はそんなことしないよ?」
「そうだろうな。愛しい人の故郷の話は極端すぎる。」
「そう思うよ、わたしも。」
「では、あの2人はあのままで?」
「それでいいんじゃないの?」

リーン リーン リーン
リン リン

「師匠?」
「そうだな。それとニックもだ。」
「繋げてよ?」
「わかった。」

(ワイプ?どうした?)
(ニック殿とも繋げて)
(ニック?)
(マティス!肉だよ!肉!20頭のサイ!)
(ん?ジャリ肉か?解決したんだろ?)
(それが2回目の納品があって、中央院で石使いを使ったんですが、
当然無理でしょ?前回はわたしがしたんですから。)
(お前がすればいいだろ?)
(どうやって?わたし、いま、資産院から動けませんから!なんか甘味ください!)
(あとで届けます!)
(で?)
(それで、俺に泣きついてきた。昔からの知り合いなんだ)
(ニックもできるだろう?)
(こっそり試した。が、ダメだった)
(ワイプがやればいい)
(いや、もうそういう話じゃなくなった)
(・・・呼ぶぞ?)
(いいのか?部外者がいるって)
(寝てるから。ワイプは?)
(ダメですね。甘味よろしく)

『ニック、来い!』


「お疲れ様です。とりあえずコーヒーでいいですか?」
「おう!悪いな!
いや、ほんと、いいな!ありがとうよ!」

ニックさんはうれしそうにおいしそうにコーヒーを飲んでくれた。
それがうれしい。




ガイライがこっちに来ている間に、
ニックさんは正式にオート君の護衛に。
オート君とツイミさんは基本一緒に行動する。
その護衛に、師匠かカップ兄弟のうち2人が付いてる。
その必要が無くなれば、
師匠も指示系統が増えて余計に忙しいというわけだ。


「でな、資産院の下っ端は明日の会合準備で忙しいが、
えらいさんはあいさつ回りだ。
それに付き合って各院を廻ってたんだよ。
で、中央院にもいったら、食料部のカルナっていうんだが、
泣きついてきた。
もうダメだってよ。聞けばジャリ肉の処理に失敗したと。
そこから中央院とオートの攻防よ!すごいかった!
資産院も2回目の購入費とジャリ肉処理費は出したんだ。
で、失敗だから、もう一度予算を出せなんて認められない、
あのオートってのは強いな。
1度その大きさの石を使ってできたんだから、
それ以上は出せないってよ。
中央院の石使いも意地になって、自腹で石を出したが駄目だった。
そもそも、今日の懇談会にサイの肉が出るって話が漏れてな、
いつもの3倍の参加者なんだと。
追加の20頭のサイが砂抜きできても到底足りないんだよ。
オートもな、追加の肉の購入費は認めたんだよ。
で、肉ってもポットだろ?大量に仕入れてさ、
ほんとにうまいところをだそうって。
仔ボット1頭で1人前って話だ。
で、大量に捌くって話になってな、辞めたやつも呼び出しだよ。
ハンバーグ屋のラグロ、知ってるだろ?あれとも顔なじみなんだ。
サイよりうまいところだといって、肉を捌いたのよ。
1頭で、5人前取れた。200頭購入したから十分だろ?」
「だったら、解決だろ?急ぎの呼び出しだぞ?
石を使うのは。」
「急ぎだよ!その食えない20頭のサイな、ツイミが買ったんだよ。
ジャリ肉くって、問題ないですよって。悪いが、みんな引いたよ。
で、1頭1リング、20リングで買った。
なんとか、資産院に持ってきたが、焼いた毛は剥いでるんだ。
すぐに痛む。氷室もすぐには用意できない。で、呼んだんだよ!」
「さすがツイミさんだね!買い物上手だ。」
「20頭のサイ肉。いいな。すぐに呼び寄せよう。」
「ああ、頼む。な?急ぎだろ?」

呼寄せ、砂抜き、すぐに収納した。
師匠なら、うまく肉を自分の物にできるのに、
それができないほど忙しいんだ。
そうか!みんな眠らせたしわ寄せがきてるんだ!
うーわー。
スペシャルな甘味を用意しよう。
もちろん、それはパフェだ。プリンとアイスが入っている。
チョコはまだ出せないけど、テオブロマの蜜をかけよう。
底には土蜜も。
さすがなオート君とツイミさんにも。
他のみんなにも。
50人前だ。十分だろう。
樽に入れて、移動。
ニックさんの護衛業はいったん終わり。
師匠の傍でオート君も仕事をするからだ。



ガイライは新人2人のこれからどうするかどう動くかという予想を
ニックさんに話していた。

「そう考えるな。が、どこからこの館に入り込む?」
「それだよね。あ!そうだ、秘密の通路があるかも!
ちょっと探そう。」

床や壁をコンコンしていた説明をしてから、もう一度その場所に。

「空洞だな?この音は。壊すか?」
「待って!どっかに隙間ない?隠し扉みたいな?」

みなで、壁をさすりさすり探していく。

あるかどうか確信がないものは呼び寄せられない。

「これ、なんとなく、隙間がありますね。」

扉!

『鶏館の見えざる扉!今こそ開け!
開けごま!』


パン!パン!パン!パン!パン!パン!

6ヵ所?
1階に2ヵ所、2,3階に1ヵ所ずつ、あと2つは?


「外ですね。つながっているようですよ。
中に梯子もある。」

中に入ったガイライが言う。

わたし?
死んだ何かがいたら怖いから、
マティスの背中に避難です。

「愛しい人?
建てた当時に戻してきれいにしたんだ。
ゴミや死骸ないだろ?」
「ゴミはもとの形に戻るけど、死んだ物は元に戻らない。
生き物は死んだらそのままだ。」

ゴミや埃はもともと何らかのものからできている。
それを戻すことはできるけど、
生きていたが死ねば、物だ。それが最初の形だから、
その以上はどうにもならない。
干乾びた死体が、さっき死にました、ぐらいになるかもしれないが。


「そうなるのか。ではこの通路のゴミは移動させればいいな?」
「そうしてください。」

きれいにして、明かりをいれて中に。
1階の2ヵ所の秘密の扉近くから外に出れました。
あとは、柱の横のスペースを利用して、上に。
空洞があるとわかっていたけど、
そこは完全にデットスペースだと思っていた。
柱、細いな。これ、ここをいじられたら建物崩れるよね?
そういう仕掛け?


「この館のことを知ってるものがいるんだな?」
「中に入れるってことをあの隊長は知ってるんだよ。」
「この建物はかなり昔からあるがそんな話しりません。」
「俺が王都に最初に来た時からあった。向こうが呪いの森だろ?
それを見に来た時から。そのころから呪いの森だと言われていたけど、
お宝が眠ってるって噂だったのよ。が、だれも入れん。
誰もが試したもんさ。」

森はボルタオネの領地。
その近くにあるこの館は、ボルタオネが所有してたのかもしれないね。
これぐらいの細工は親方の技術なら簡単そうだ。
だけど、イスナさんは知らなさそうだったしね。
ということは、その資料が外にでたということか。

コクに聞いてみるか。


(コク!今忙しい?)

どうした?

(あのね、この鶏館ってコクは昔からしってる?)

知ってるぞ?ボルタオネがニバーセルと併合する少し前に建てたものだ。

(それってどれくらい前だろう?)

最近だぞ?


(そうだね。あんがと。で、今どこにいるの?もうすぐ謁見なんだ)

くだらんな


(だね。コクは?なにしてんの?)

森を廻っている
香人をのせて走る場所もさがしている


(うん、たのしみだね)



「なにかわかったのか?」

わたしが黙っているときはおなかがすいているか、考えているかだ。

「セサミン?ボルタオネっていつニバーセルとくっ付いたの?」
「たしか、1200年前の変動後すぐだと。
香木のことを調べていたときにそう記述したものがありました。」
「なるほど、1200年前で最近なんだ。
ここって、ボルタオネがニバーセルと併合する少し前に建てたものらしいよ?
コク情報だけど。」
「コクですか?」
「うん。コクは香馬なんだよ、しってる?」
「ええ。香木を見つけることが出来る馬ですね。実際は名前だけで、
普段は黒馬と呼んでいると聞いていますが?」
「コクは香馬だよ。実際に見つけているから。
呪いの森ってボルタオネの36番目の森らしいよ?」
「え?それだとかなりの年齢ですよ?」
「そうみたい。リグナより上だよ。」
「そうだったんですか?その馬に姉さんたちが一緒だといえ、
乗れたのは名誉ですね。」

ボルタオネは完全に王都の配下だ。
それこそ新領主になったのを機に、呪いの森と、
この館の敷地に返還を求めるかもしれないな。
そうなったら、館は元に戻そう。仕方がないね。

草原の民はジャリ肉でへたを売ったけど、
領地買い取りの話は生きているのだろうか?
肉のことは、たまたま石使いが失敗したと考えるかもしれない。
それを理由に安くサイ肉を買うつもりかもしれないな。

かもしれないばかりだ。



結局秘密の通路はそのまま。
各所に音石君を配備。
商品の箱に取りもち設置。
構造体の補強。


謁見に師匠は出ない。
副院長のポストは不在のまま、代理のツイミさんが勤める。
資産院の手練れは地方なので、やはりニックさんがオート君の護衛に。
今回の襲撃茶番の手は資産院ではないそうだ。
これは院、持ち回り。

ガイライは館に残るといったが、
ガイライ以上に気配を読むものがいれば、警戒するだろう。
完全に無人にしてみようということになった。

屋上には上がれない。
火は付かない。
館自身が身を守れるように。

そうなるとガイライもオート君の護衛に付く。

「モウ、気を付けてください。
今回の襲撃披露もやはりコットワッツでしょうから。」
「そうなの?それは持ち回りではないのね?
コットワッツは人気者だね。ドーガー!今回は任せられるか?」
「はい!お任せください!」

2人を起こして、食事を。
疲れと、ガイライの話がだるくて寝てしまったことに。
ルグは寝ている間に、コットワッツに戻ることになったと。
詳細はあえて言わない。
赤い塊も戻り、通いの夫婦とガイライは帰ったことなった。





「ドーガーさん、申し訳ないないです。」
「よほど緊張してたんだ、仕方がないさ。
ルグさんがお戻りになったからな、2人も気合を入れないと。」
「あの、赤い塊殿はどうして目隠しを?」
「あれをしているときは話しかけるな。
護衛に集中しているということだからな。」
「なるほど!」

うん、便利便利。
赤い塊は2人とも仮面を付けている。
マティス作だ。ダイヤも散りばめている。
豪華だ。
落としたら泣く。

髪は完全に結い上げれる。
が、まっすぐに下ろしています。
前髪はお揃いの髪飾りで止めています。
マティスの希望です。
マティスは、同じ髪飾りをゴムにつけて一つに。




「れーい!れーい!出迎えでございますー!」



謁見の館にまたぞろぞろと歩いて移動です。
チャーたちも安全な厩に移動してもらうことなった。

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