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367:焼き鳥
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「いままでで一番厳しかったね。」
「砂漠石だ。砂漠石の持ち出しを制限しているようだな。
向こうの検査をしてる声が聞こえた。
入った時に持っていなかった砂漠石は没収だそうだ。
で、入るときに申請すれば問答無用で買われるようだな。安い相場で。」
「なんで?」
「不足気味のようだな。コットワッツの砂漠ではほとんど取れない。
内砂漠での量が減ってるのだろうか?
他国、しかも秘密主義のドルガナだ。わからんな。」
「ああ、だからさっきので大騒ぎだったんだ。」
「・・・あの大きさだとどこでも大騒ぎだな。」
「そ、そっか。そうだね。」
ルポイドには戻らず、北に向かい砂漠に入っていく。
かなり奥に入ったところで、デッキを展開。
植物園を広げた。
先に植えているキトロスも芽が出ている。触るとなるほど、弱い。
廻りの土ごと、キトロス専用のドームに。
「これさ、根元に砂漠石を埋めないとだめなのかな?」
「どうして?」
「んー、重石的な?そこから水分取ってるとか?
あのくらいの大きさそこに入れとこうかな。
キトロス君も一個もっとく?あ、先にお水をあげよう。
そしてマティス君、わたしは鳥の米詰めが食べたいです。」
もう半分なのだ。
マティスはお昼の用意。わたしは植物園に海峡石でお水をあげる。
よく考えると年に一回の水でよくここまで大きく育つもんだ。
やっぱり地下に大きく根を張るんだろうな。
底がある植物園ではやっぱり定期的にお水をあげないといけない。
底に砂漠石を入れておくのもいいかもしれないな。
水が足らなくなったら補充してもらおう。
マティスの植物園、呪いの森、渓谷、サボテンの森、
キトロスの、んー森か。
それぞれに大きい石を入れる。
あ、呪いの森はいらんの?そうですか。
キトロス君はサボテンの森に直植えしたいから、
とりあえず、布を取って、砂漠に置く。
あ、立つね。
海峡石を浮かせて、水を撒く。
「できたぞ。」
「はーい。」
「ん!おいしい!お店で食べた味以上だ!なんで?あ、バター?大蒜も?
おいしい!!」
「そうだろ?細かくした、豚の内臓が入ってる。バターと大蒜で風味だな。」
「レバー!とろっとしておいしい!そうだ、鳥の内臓。あれ、捌くの手伝って。
晩御飯は焼き鳥にしよう。」
「鳥を焼くのか?」
「そう、おいしいよ?ビールにぴったりなんだ!」
「そうか!楽しみだ。では今日はもうここで泊まるか?」
「そうだね。プニカを取ったらもうサボテンの森に帰ろう。
はやく植え替えないとね。」
背負子に大量の水と干し肉を背負って、
ドルガナの砂漠側に歩いていく。植物園たちはお留守番だ。
あの街から大分離れたところにもプニカがなっている。
ダルクににたものも。なかなかに南国ムードを醸し出している。
誰もいないならもらっていくんだけどな。
「人が来る。」
「近くの住んでる人かな?聞いてみよう」
その人は駱駝馬に乗って砂地に入ってきた。
荷台を引っ張ている。ぐるっと回転すると、
少し地面がへこんだところに入っていった。
なるほど、そうすれば砂が入れやすいんだ。
何に使うんだろ?
「すいませーん。」
「お!びっくりした!なんだ?人がいるとは珍しい?どっから来た?」
「ドルガナのルポイド側の国境から砂漠に入ってここに来ました。」
「歩いてか?そりゃ大変だ。何してんだ?」
「あの赤い実が馬が好物だと聞いたので他の国で売ってみようかなと。
あれ、砂漠側なんで勝手にとってもいいかなって眺めてたんです。
でも、近くの人が取ってたら悪いなと思って。」
「あの赤いの?馬は食べないぞ?もちろん人も食べない。」
「あれ?間違った話だったのかな?」
駱駝馬の方を見るとしらんよって顔してる。
地域で違うんだ。
もしかして種類が違うのかな?
「だまされたんじゃないのか?」
「そうかな?でも、誰もとらないんだったらとってもいいですよね?」
「いいさ、砂漠は誰の物でもないからな。好きにすればいい。」
「お兄さんは?砂?え?砂っておいしいの?」
「モウ、違う。なんでも食べるな。」
「いや、わたしたちが知らないだけかも。」
「・・・大丈夫か?食べないよ。砂は。
これは焼き固めてレンガにするんだよ。」
「あ!そうか。そっちか。ん?んー。そうか。」
「どうした?」
「いや、レンガの家もいいなって。」
「家は無理だ。砂レンガはもろい。」
「じゃ、何に使うの?」
「しらんのか?便所の壁だよ。下のな。」
「え?そうだっけ?」
「ま、あまりしげしげとみるところでもないがな。」
なるほど。知らんなんだ。また一つ賢くなったよ。
あっという間に荷台一杯の砂を積むと、お兄さんは帰っていった。
赤い実はとってもいいだろうが、その実は油をとる奴だ。
今とってもダメだぞ?赤い実が地面に落ちてここら一帯が赤くなってたら
収穫するんだ、と教えてくれた。
なるほど、油やしの種類なんだ。
往復してるのかな?
戻てくるまでにざっくり頂いて、デッキまで移動で帰還。
みなお水を浴びて元気だ。
キトロス君はもうちょっとかな。
早く帰ろう。
コットワッツ横断は予定を変更して2日早く
サボテンの森に帰ることになった。
戻ってすぐにキトロスを君を北側に植えた。
風はどの方向から吹くか決まっていないから。
南側は大外はイペーロ、そしてサボテンの森。
西側は渓谷だ。東側は柘榴、プニカにしよう。
呪いの森はダメだからね。
キトロス君を植えるのに、深く穴を掘り、底に砂漠石を入れる。
原石だ。あと、南と東、西にも埋める。
植物たちをよろしくとお願いしておく。
キトロスを持ち上げるとついていた土がすべてはがれる。
あらら。砂だからね。ちょっと色が違うね。
そのまま、魚の皮に包んで後で成分を調べよう。
うん、また先送りだ。
今日は焼き鳥だからね。
捌かなくては。マティスにうまく説明できるかな?
ネック、ボン尻、砂肝、レバー、セギモ、皮、きんかんにハツ。
どこがどうすればこれらになるんだろうか?
とにかく、内臓付を各部材に捌いてもらう。
あー、なんとなくわかるね。
きんかんはなかった。そうか、これはオスなんだ。
ということは白子があるか。んー、小さいね。
メスもいた。キンカンは小さい。いくらより小さい。
けど、数がすごい。
あとの腸とかはわからないので処分。
モモ肉、胸肉、手羽元、手羽先ここら辺はマティスは簡単に捌いていってくれる。
米詰め用、普通に各部位、そして各種内臓。
お願いで処理していく。
竹串もお願い。
一口の大きさに切って、串に刺していく。白子とキンカン以外。
モモ肉とネギを交互にネギまも作る。
もう、鶏肉工場。今やっとけばいつでも食べることが出来るからね。
お醤油と日本酒、樹脂蜜でたれを作る。
竹炭を使って焼き鳥だ。樹石を使うとそれ専用になるからね。
煙はなんとか移動と砂漠石の膜で外に出すようにする。
とりあえず、5本づつ、塩とたれ。
赤粉もお好みで。
赤根の大根スティックも。マヨもつける。
「うまい!!」
「ほんと。肉がおいしいんだね。すごいね、ぱさぱさしてない!
プリプリ!!おいしい!」
「甘いお醤油がいいな。ビールがうまいな!」
すぐに第2段も焼く。
昔焼き鳥屋で、すぐに串入れがいっぱいになったことを思い出した。
若かったなー。
第2弾でちょっと落ち着いた。
竹炭はいい感じで熱を出してくれている。
もう、月が昇って半分は過ぎている。
「もうちょっと焼こうか?炭の火を落としたらもったいないからね。
これはそのまま、土に埋めるよ?たれが付いちゃってるから。」
「そうか。セサミナに持って行ってやるか?」
「目の前で焼くほうがおいしいよ?呼ぶ?プニカのこともあるし。」
「ここはルグやドーガーは呼ばないだろ?ワイプも。」
「ああ、そうだね。セサミンは家族だからね。
家族以外が家に来るのはなんか慣れないな。行くのはいいんだけどね。」
恥ずかしいのだ。
家族はいい。しかし、師匠とか、ルグとか、ドーガー。ガイライも。
家でふやけている姿を見せたくないというか、何というか。
家の中で母親とだべっているところに上司と友達が同時に目の前に現れる感じ?
もし訪問していただくのなら、事前にあらゆるところを片付けたい。
お花の一つも飾っておきたい。そんな見栄もある。
「ふふふ。そうだな、ワイプはダメだ。」
ああ、そっちで喜んでしまっている。
いいんだけどね。
結局はまた今度ということで。
そのときはワイプも呼ぼうといったのはマティスだ。
もちろん、ホー姐に報告だ。
しかし、掃除が大変。汚れではなく匂いだから。
台所でこういう実験的料理はダメだ。
竹炭を部屋に置けばいいのか?
便所に使う葉っぱとお茶葉と竹炭?
これは上位の研究案件。
柘榴、プニカは同じものだ。フレシアとドルガナ近くで取ったものは。
これも半分はわたしたちの分。半分はセサミンに。
あとはキトロス。
ジュース、マーマレード、ピール。
種もそのまま、甘い味付け、辛いの、塩味、メイガ味、赤粉味。
ほんと止まらないね。
辛い味にチョコ味をつけたものもつくる。
これは止まらない。
あとはコーヒー豆。チョコでコーティング。
先にキャラメリゼにするんだったけ?
これも止まらない。
クーちゃんように赤粉入りも。
このシリーズは砂漠石にで作った瓶に入れて並べる。
いいねー。
もちろん、食卓に置いている塩瓶にもコーヒー豆を入れた。
湿気取りだ。
家の中に台所とは言わない厨房ができた。菓子工房も。
マティスは本格鶏ガラスープを作っている。
わたしも延々に煮込みゼラチンを作ってみる。
コラーゲン?煮凝り?丁寧に灰汁は取ってシルクで濾した。
んー、ちょっと匂うけど、大丈夫かな?
やわらかいものが好きなマティスに、
チョコプリンとオレンジゼリーを作ってみよう。
ああ、好きなことをするというのはなんて素晴らしいんだろう。
しかも、仕事を、日々の稼ぎを心配しなくてもいいのだ。
いまは、まだ。
「マティス?お金貯めようね。」
「?どうした、急に。」
「土地を買おう。呪いの森ぐらいの大きさで。
地下に扉君の家を展開しよう。地上は小さな森で。その中に家があるの。
人の土地の地下にこんだけおおきなものを展開するのは悪いでしょ?
だから、どこかに土地を買うの。コットワッツでもいいしどこでも。」
「いいな!その考えは。」
「ここのサボテンの森が買えればいいんだけどね。
厳密には誰のものでもないからね、ここ。
月の影響を受けない状態で来られたら、文句も言えないものね。」
「影響は少し出るようだな。しかし、糸を使われ、大量の水と食料を準備すると
来ようと思えば来れるな。」
「それは砂漠石をつかっても来れたんじゃない?」
「糸の方が制御がいいらしい。
糸を使っているから思い通りに動く、と考えるのだろう。」
「ああ、石でも同じことができるだろうけどね、知らないからか。」
「そうだな。1回5万リングと言われているが、それもわからないな。」
「絶対違うと思う。というか、5万リングくれるならわたしなんでもするよ?」
「え?なんでも?」
「あー、人としての尊厳を損なうこと以外?
いや、違うな。うん。嘘です。できないこともだいぶあるね。」
「そうだろ?それを5万リングでできるなら、買うものもいるな。
セサミナに使われていれば、たとえ5万リング払っていたといしても、
すぐに回収できるだろう。」
「そうか。うわー、ちょとダメだね。ん?これってすごく大問題だよね?
マトグラーサの人だって逆に使われたら困るでしょうに。
やっぱり無効にする方法知ってるよね。何だろうな?
お礼に出した糸を粉砕してるかなんかでしょ?
糸で糸を防ぐってのは知ってるかな?クーちゃんに聞けばよかったね。
今度聞いてみよう。」
ちょっと暢気すぎるが、仕方がない。
今のところ防げてるのだから。
「砂漠石だ。砂漠石の持ち出しを制限しているようだな。
向こうの検査をしてる声が聞こえた。
入った時に持っていなかった砂漠石は没収だそうだ。
で、入るときに申請すれば問答無用で買われるようだな。安い相場で。」
「なんで?」
「不足気味のようだな。コットワッツの砂漠ではほとんど取れない。
内砂漠での量が減ってるのだろうか?
他国、しかも秘密主義のドルガナだ。わからんな。」
「ああ、だからさっきので大騒ぎだったんだ。」
「・・・あの大きさだとどこでも大騒ぎだな。」
「そ、そっか。そうだね。」
ルポイドには戻らず、北に向かい砂漠に入っていく。
かなり奥に入ったところで、デッキを展開。
植物園を広げた。
先に植えているキトロスも芽が出ている。触るとなるほど、弱い。
廻りの土ごと、キトロス専用のドームに。
「これさ、根元に砂漠石を埋めないとだめなのかな?」
「どうして?」
「んー、重石的な?そこから水分取ってるとか?
あのくらいの大きさそこに入れとこうかな。
キトロス君も一個もっとく?あ、先にお水をあげよう。
そしてマティス君、わたしは鳥の米詰めが食べたいです。」
もう半分なのだ。
マティスはお昼の用意。わたしは植物園に海峡石でお水をあげる。
よく考えると年に一回の水でよくここまで大きく育つもんだ。
やっぱり地下に大きく根を張るんだろうな。
底がある植物園ではやっぱり定期的にお水をあげないといけない。
底に砂漠石を入れておくのもいいかもしれないな。
水が足らなくなったら補充してもらおう。
マティスの植物園、呪いの森、渓谷、サボテンの森、
キトロスの、んー森か。
それぞれに大きい石を入れる。
あ、呪いの森はいらんの?そうですか。
キトロス君はサボテンの森に直植えしたいから、
とりあえず、布を取って、砂漠に置く。
あ、立つね。
海峡石を浮かせて、水を撒く。
「できたぞ。」
「はーい。」
「ん!おいしい!お店で食べた味以上だ!なんで?あ、バター?大蒜も?
おいしい!!」
「そうだろ?細かくした、豚の内臓が入ってる。バターと大蒜で風味だな。」
「レバー!とろっとしておいしい!そうだ、鳥の内臓。あれ、捌くの手伝って。
晩御飯は焼き鳥にしよう。」
「鳥を焼くのか?」
「そう、おいしいよ?ビールにぴったりなんだ!」
「そうか!楽しみだ。では今日はもうここで泊まるか?」
「そうだね。プニカを取ったらもうサボテンの森に帰ろう。
はやく植え替えないとね。」
背負子に大量の水と干し肉を背負って、
ドルガナの砂漠側に歩いていく。植物園たちはお留守番だ。
あの街から大分離れたところにもプニカがなっている。
ダルクににたものも。なかなかに南国ムードを醸し出している。
誰もいないならもらっていくんだけどな。
「人が来る。」
「近くの住んでる人かな?聞いてみよう」
その人は駱駝馬に乗って砂地に入ってきた。
荷台を引っ張ている。ぐるっと回転すると、
少し地面がへこんだところに入っていった。
なるほど、そうすれば砂が入れやすいんだ。
何に使うんだろ?
「すいませーん。」
「お!びっくりした!なんだ?人がいるとは珍しい?どっから来た?」
「ドルガナのルポイド側の国境から砂漠に入ってここに来ました。」
「歩いてか?そりゃ大変だ。何してんだ?」
「あの赤い実が馬が好物だと聞いたので他の国で売ってみようかなと。
あれ、砂漠側なんで勝手にとってもいいかなって眺めてたんです。
でも、近くの人が取ってたら悪いなと思って。」
「あの赤いの?馬は食べないぞ?もちろん人も食べない。」
「あれ?間違った話だったのかな?」
駱駝馬の方を見るとしらんよって顔してる。
地域で違うんだ。
もしかして種類が違うのかな?
「だまされたんじゃないのか?」
「そうかな?でも、誰もとらないんだったらとってもいいですよね?」
「いいさ、砂漠は誰の物でもないからな。好きにすればいい。」
「お兄さんは?砂?え?砂っておいしいの?」
「モウ、違う。なんでも食べるな。」
「いや、わたしたちが知らないだけかも。」
「・・・大丈夫か?食べないよ。砂は。
これは焼き固めてレンガにするんだよ。」
「あ!そうか。そっちか。ん?んー。そうか。」
「どうした?」
「いや、レンガの家もいいなって。」
「家は無理だ。砂レンガはもろい。」
「じゃ、何に使うの?」
「しらんのか?便所の壁だよ。下のな。」
「え?そうだっけ?」
「ま、あまりしげしげとみるところでもないがな。」
なるほど。知らんなんだ。また一つ賢くなったよ。
あっという間に荷台一杯の砂を積むと、お兄さんは帰っていった。
赤い実はとってもいいだろうが、その実は油をとる奴だ。
今とってもダメだぞ?赤い実が地面に落ちてここら一帯が赤くなってたら
収穫するんだ、と教えてくれた。
なるほど、油やしの種類なんだ。
往復してるのかな?
戻てくるまでにざっくり頂いて、デッキまで移動で帰還。
みなお水を浴びて元気だ。
キトロス君はもうちょっとかな。
早く帰ろう。
コットワッツ横断は予定を変更して2日早く
サボテンの森に帰ることになった。
戻ってすぐにキトロスを君を北側に植えた。
風はどの方向から吹くか決まっていないから。
南側は大外はイペーロ、そしてサボテンの森。
西側は渓谷だ。東側は柘榴、プニカにしよう。
呪いの森はダメだからね。
キトロス君を植えるのに、深く穴を掘り、底に砂漠石を入れる。
原石だ。あと、南と東、西にも埋める。
植物たちをよろしくとお願いしておく。
キトロスを持ち上げるとついていた土がすべてはがれる。
あらら。砂だからね。ちょっと色が違うね。
そのまま、魚の皮に包んで後で成分を調べよう。
うん、また先送りだ。
今日は焼き鳥だからね。
捌かなくては。マティスにうまく説明できるかな?
ネック、ボン尻、砂肝、レバー、セギモ、皮、きんかんにハツ。
どこがどうすればこれらになるんだろうか?
とにかく、内臓付を各部材に捌いてもらう。
あー、なんとなくわかるね。
きんかんはなかった。そうか、これはオスなんだ。
ということは白子があるか。んー、小さいね。
メスもいた。キンカンは小さい。いくらより小さい。
けど、数がすごい。
あとの腸とかはわからないので処分。
モモ肉、胸肉、手羽元、手羽先ここら辺はマティスは簡単に捌いていってくれる。
米詰め用、普通に各部位、そして各種内臓。
お願いで処理していく。
竹串もお願い。
一口の大きさに切って、串に刺していく。白子とキンカン以外。
モモ肉とネギを交互にネギまも作る。
もう、鶏肉工場。今やっとけばいつでも食べることが出来るからね。
お醤油と日本酒、樹脂蜜でたれを作る。
竹炭を使って焼き鳥だ。樹石を使うとそれ専用になるからね。
煙はなんとか移動と砂漠石の膜で外に出すようにする。
とりあえず、5本づつ、塩とたれ。
赤粉もお好みで。
赤根の大根スティックも。マヨもつける。
「うまい!!」
「ほんと。肉がおいしいんだね。すごいね、ぱさぱさしてない!
プリプリ!!おいしい!」
「甘いお醤油がいいな。ビールがうまいな!」
すぐに第2段も焼く。
昔焼き鳥屋で、すぐに串入れがいっぱいになったことを思い出した。
若かったなー。
第2弾でちょっと落ち着いた。
竹炭はいい感じで熱を出してくれている。
もう、月が昇って半分は過ぎている。
「もうちょっと焼こうか?炭の火を落としたらもったいないからね。
これはそのまま、土に埋めるよ?たれが付いちゃってるから。」
「そうか。セサミナに持って行ってやるか?」
「目の前で焼くほうがおいしいよ?呼ぶ?プニカのこともあるし。」
「ここはルグやドーガーは呼ばないだろ?ワイプも。」
「ああ、そうだね。セサミンは家族だからね。
家族以外が家に来るのはなんか慣れないな。行くのはいいんだけどね。」
恥ずかしいのだ。
家族はいい。しかし、師匠とか、ルグとか、ドーガー。ガイライも。
家でふやけている姿を見せたくないというか、何というか。
家の中で母親とだべっているところに上司と友達が同時に目の前に現れる感じ?
もし訪問していただくのなら、事前にあらゆるところを片付けたい。
お花の一つも飾っておきたい。そんな見栄もある。
「ふふふ。そうだな、ワイプはダメだ。」
ああ、そっちで喜んでしまっている。
いいんだけどね。
結局はまた今度ということで。
そのときはワイプも呼ぼうといったのはマティスだ。
もちろん、ホー姐に報告だ。
しかし、掃除が大変。汚れではなく匂いだから。
台所でこういう実験的料理はダメだ。
竹炭を部屋に置けばいいのか?
便所に使う葉っぱとお茶葉と竹炭?
これは上位の研究案件。
柘榴、プニカは同じものだ。フレシアとドルガナ近くで取ったものは。
これも半分はわたしたちの分。半分はセサミンに。
あとはキトロス。
ジュース、マーマレード、ピール。
種もそのまま、甘い味付け、辛いの、塩味、メイガ味、赤粉味。
ほんと止まらないね。
辛い味にチョコ味をつけたものもつくる。
これは止まらない。
あとはコーヒー豆。チョコでコーティング。
先にキャラメリゼにするんだったけ?
これも止まらない。
クーちゃんように赤粉入りも。
このシリーズは砂漠石にで作った瓶に入れて並べる。
いいねー。
もちろん、食卓に置いている塩瓶にもコーヒー豆を入れた。
湿気取りだ。
家の中に台所とは言わない厨房ができた。菓子工房も。
マティスは本格鶏ガラスープを作っている。
わたしも延々に煮込みゼラチンを作ってみる。
コラーゲン?煮凝り?丁寧に灰汁は取ってシルクで濾した。
んー、ちょっと匂うけど、大丈夫かな?
やわらかいものが好きなマティスに、
チョコプリンとオレンジゼリーを作ってみよう。
ああ、好きなことをするというのはなんて素晴らしいんだろう。
しかも、仕事を、日々の稼ぎを心配しなくてもいいのだ。
いまは、まだ。
「マティス?お金貯めようね。」
「?どうした、急に。」
「土地を買おう。呪いの森ぐらいの大きさで。
地下に扉君の家を展開しよう。地上は小さな森で。その中に家があるの。
人の土地の地下にこんだけおおきなものを展開するのは悪いでしょ?
だから、どこかに土地を買うの。コットワッツでもいいしどこでも。」
「いいな!その考えは。」
「ここのサボテンの森が買えればいいんだけどね。
厳密には誰のものでもないからね、ここ。
月の影響を受けない状態で来られたら、文句も言えないものね。」
「影響は少し出るようだな。しかし、糸を使われ、大量の水と食料を準備すると
来ようと思えば来れるな。」
「それは砂漠石をつかっても来れたんじゃない?」
「糸の方が制御がいいらしい。
糸を使っているから思い通りに動く、と考えるのだろう。」
「ああ、石でも同じことができるだろうけどね、知らないからか。」
「そうだな。1回5万リングと言われているが、それもわからないな。」
「絶対違うと思う。というか、5万リングくれるならわたしなんでもするよ?」
「え?なんでも?」
「あー、人としての尊厳を損なうこと以外?
いや、違うな。うん。嘘です。できないこともだいぶあるね。」
「そうだろ?それを5万リングでできるなら、買うものもいるな。
セサミナに使われていれば、たとえ5万リング払っていたといしても、
すぐに回収できるだろう。」
「そうか。うわー、ちょとダメだね。ん?これってすごく大問題だよね?
マトグラーサの人だって逆に使われたら困るでしょうに。
やっぱり無効にする方法知ってるよね。何だろうな?
お礼に出した糸を粉砕してるかなんかでしょ?
糸で糸を防ぐってのは知ってるかな?クーちゃんに聞けばよかったね。
今度聞いてみよう。」
ちょっと暢気すぎるが、仕方がない。
今のところ防げてるのだから。
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能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ちょっとエッチな執事の体調管理
mm
ファンタジー
私は小川優。大学生になり上京して来て1ヶ月。今はバイトをしながら一人暮らしをしている。
住んでいるのはそこらへんのマンション。
変わりばえない生活に飽き飽きしている今日この頃である。
「はぁ…疲れた」
連勤のバイトを終え、独り言を呟きながらいつものようにマンションへ向かった。
(エレベーターのあるマンションに引っ越したい)
そう思いながらやっとの思いで階段を上りきり、自分の部屋の方へ目を向けると、そこには見知らぬ男がいた。
「優様、おかえりなさいませ。本日付けで雇われた、優様の執事でございます。」
「はい?どちら様で…?」
「私、優様の執事の佐川と申します。この度はお嬢様体験プランご当選おめでとうございます」
(あぁ…!)
今の今まで忘れていたが、2ヶ月ほど前に「お嬢様体験プラン」というのに応募していた。それは無料で自分だけの執事がつき、身の回りの世話をしてくれるという画期的なプランだった。執事を雇用する会社はまだ新米の執事に実際にお嬢様をつけ、3ヶ月無料でご奉仕しながら執事業を学ばせるのが目的のようだった。
「え、私当たったの?この私が?」
「さようでございます。本日から3ヶ月間よろしくお願い致します。」
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