135 / 863
135:国境
しおりを挟む
その日は国境と思しき赤いタイルが埋まっている木のよこで
仕留めたサイ合計15頭の毛の処理をし、また収納した。
扉君を出し、風呂に入り、飯を食い、ラーゼムでの出来事には触れずに過ごした。
ただただ、彼女を求め、彼女も忘れるかのように受け入れてくれた。
完全に寝入ってから、月無し石にあとは頼みセサミナの執務室に移動した。
「え?兄さん!!どうしました?姉さんは?兄さん!!」
セサミナは彼女が大好きなのだ。
私が抱く感情とは違う尊敬の念を持ってくれている。
「家で寝ている心配するな。」
「そうですか。よかった。」
ルグとドーガーも同じように安どの息を出す。
が、いないとわかると露骨にがっかりされた。
「お前もうまくやってるようだな?彼女も喜んでいたぞ?」
「そうですか!今度はぜひ姉さんも来てください。
このように行き来できるのならいつでも歓迎です。」
ルグとドーガーにも移動のことは話してあるのか驚かずに頷いていた。
「ワイプが来ただろう?」
「ええ、資産院の方で資産譲渡には準備に数日いるから
前もって連絡しろという通達と、兄たちの資産譲渡完了通知を渡してくれと頼まれました。
はんばあぐがもうここで食べられないとしってからかなりショックを受けてましたよ?
あとザバスの事を聞いていました。
ザバスのガムをあげたのは兄さんたちですね、
親切な人にもらったと、うまかったので買いに行くと言ってました。
ものすごい宣伝ですね。さすが姉さんだと。?それが?」
「譲渡の時は必ずあいつを立ち会わせろ。
もし、あいつがいなければなんとか理由をつけて日を伸ばせ、それで、
ワイプを立ち会いの条件にするんだ。」
「?早馬で追加の通達が来ました。譲渡の時はその方、副院長ワイプ殿が必ず同席すると。
それ以外は認めないとありました。その意味が解らなかったが、彼は味方なのですね?」
「味方ではない。ただ、立ち会うだけだ。
こちらに不正がない限り、譲渡を認めさせると約束しているだけだ。
普通に資産院の仕事をするだけだ。頼りにするな?」
「・・・はい、わかりました。それを知らせに?」
「ちがう!そんなことはお前なら何とでもするだろ?
ああ、ルグ、ドーガー?ワイプが言っていたぞ?
わたしに似た気を発してる2人がいたと、鍛錬は進んでいるようだな?
だが、所詮似たようなだ、真似はするな。最初はいいが自分の気を練るんだ。そして消せ。」
「「はい!!」」
「あいつは元暗部で、騎士団時代に俺を最後に殺しに来た人間だ。
今の資産院、院長ダード、リップルの伯父だなそれの指示があったと。
おまえが言ってたのはこいつのことだったんだな。
そして今回ダードの命令で片腕片目の兄を始末して来いと言われたそうだ。
そんな気なぞ感じなかっただろ?」
「!!!」
経緯を軽く説明していく。
「ああ!その話もいい!怒りでうまく話せん!
草原に行ったそこでの話だ!彼女が泣いた!!
どうしてくれる!!」
八つ当たりなのが分かるが、仕方あるまい。
「ああ、姉さんなんてことだ。どうしてくれようか・・・
草原の民は元来他人の努力を認めないというか、
他人が10稼げば何もしなくても10もらわないと気がすまないたちなのです。
街に出てきている人間はラーゼムを見捨てたんではなくて見限ったんですよ。
それでも、ゼムはうまく取引はしているようで。そこは商売人の腕でしょう。
サイの価格もわたしが2倍出したんではなくて向こうが先に要求したんですよ?
それでも、メーウーは草原ラーゼムが産地です。
今回の事業の目玉はタオルとゴムもそうですが、温度調整板です。
それにはアイスとプリンが欠かせない。それには乳、メーウー、草原の民です。
メーウーが好む草があの一帯しかないのですよ。草原サイの食べる草もそうです。」
「緑の石を使って、砂漠に草原を作れ!治水はできるだろう?
綿花とメーウーと草原サイの産地を砂漠にしてしまえ!」
「兄さん!よっぽどだったんですね?」
「そうだ、あげく、自分が悪かったと俺にあやまったんだ!セサミナもがんばっているのにとな!!」
「ああ、姉さん。」
「それだけ知っておけ。ああ、サイも仕留めたのを2頭渡す。あいつらからなにももらうな!
価値以上に金を払うな!それだけだ!」
それだけ言い、サイを2頭置いて、寝床に潜る。セサミナにぶちまけたので
幾分すっきりした。明日の朝は久しぶりにホットケーキを焼いてやろう。
「「「はぁぁぁぁぁ」」」
「死ぬかと、なにか言えばとんでもないことになるとそれだけはわかりました。」
「どうしたものか、月が沈んだらすぐにゼムを呼んでおくれ?
ああ、小袋使っていいから、サイを食料庫に。
あいつらも兄上と姉上を怒らせてどうするんだ。いや、怒らすのはまだいい。
悲しませたのが一番の問題だ。姉上を泣かすなど!!乳のことがなければ、切って捨てるのに!!」
「あの、うちの母のはなしですが、小さいころメーウーを飼っていたそうですよ。
メーウーの好物は綿の葉で、あの綿を仲間と思うから、さみしがらないとか。
それが枯れたからなくなく手放したと。
ときどき思い出したように言うんです。今回中庭の向こうに綿畑が広がって、
皆で綿を収穫したあとを見て
メーウーがいればいいのにと、また話をしてたんです。
その時ははいはい、とだけ。
母も時々話が混ざる年になってきましたので信ぴょう性はすくないのですが、
何かと勘違いしてる可能性もありますし。」
「いつでもいいから、母君をここへ、怯えさせるな。すこし話がしたいとだけ。」
「はい」
「ルグ、メーウーを数頭、草原から買ってこい。早馬を使え。
領主の娘が見たいと言ってるとな。
ああ、袋は使えないからな、オスとメスとを買ってこい!2匹ずつだ。
4頭だと乳も出ないから、出し惜しみはしないだろう。」
「わかりました。」
「草原の民の絨毯か、これもいけるかもしれないな。
ルグ、メーウーを買ったあとに偶然そうに何でもいいから大きな絨毯を買ってこい。
できるだけいろいろな色を使ってるものだ。柄はどうでもいい。
金額を聞くんだ、いくらだ?とな。100と言われれば、それはいいな、と。
100のまま金額を変えなければそれでいいが、
金額を間違えたと言って200といってくれば、そうなのか?と言って200渡して買ってこい。
それ以上の金額でもだ。それで姉さんの話をわかってるかどうかわかるだろう。
わかっていなければなにも遠慮すことはない。
同時進行で絨毯の研究も進めよう。
ああ、さすがに500までだぞ?リングは姉上が受け取ってくれなかった
2000リングしかまだないからな。早めに取りに行くか。
欠席の返事を出した会合に出席すると通知を。資産院にもその日に受け取りに行くと出しておけ。」
「はい、お任せを。」
「さ、どうなるか。
しかし・・・サイの焼肉、食べたいな。お前たちも食べたいだろ?サイで焼肉。ビールも出そう。
ドーガー?お前が中心となって、屋敷の者総出であのたれを再現するんだ。
ルグ?道中でサイも正拳付きで狩ってこい!」
「そ、それは無理ですよ!!」
仕留めたサイ合計15頭の毛の処理をし、また収納した。
扉君を出し、風呂に入り、飯を食い、ラーゼムでの出来事には触れずに過ごした。
ただただ、彼女を求め、彼女も忘れるかのように受け入れてくれた。
完全に寝入ってから、月無し石にあとは頼みセサミナの執務室に移動した。
「え?兄さん!!どうしました?姉さんは?兄さん!!」
セサミナは彼女が大好きなのだ。
私が抱く感情とは違う尊敬の念を持ってくれている。
「家で寝ている心配するな。」
「そうですか。よかった。」
ルグとドーガーも同じように安どの息を出す。
が、いないとわかると露骨にがっかりされた。
「お前もうまくやってるようだな?彼女も喜んでいたぞ?」
「そうですか!今度はぜひ姉さんも来てください。
このように行き来できるのならいつでも歓迎です。」
ルグとドーガーにも移動のことは話してあるのか驚かずに頷いていた。
「ワイプが来ただろう?」
「ええ、資産院の方で資産譲渡には準備に数日いるから
前もって連絡しろという通達と、兄たちの資産譲渡完了通知を渡してくれと頼まれました。
はんばあぐがもうここで食べられないとしってからかなりショックを受けてましたよ?
あとザバスの事を聞いていました。
ザバスのガムをあげたのは兄さんたちですね、
親切な人にもらったと、うまかったので買いに行くと言ってました。
ものすごい宣伝ですね。さすが姉さんだと。?それが?」
「譲渡の時は必ずあいつを立ち会わせろ。
もし、あいつがいなければなんとか理由をつけて日を伸ばせ、それで、
ワイプを立ち会いの条件にするんだ。」
「?早馬で追加の通達が来ました。譲渡の時はその方、副院長ワイプ殿が必ず同席すると。
それ以外は認めないとありました。その意味が解らなかったが、彼は味方なのですね?」
「味方ではない。ただ、立ち会うだけだ。
こちらに不正がない限り、譲渡を認めさせると約束しているだけだ。
普通に資産院の仕事をするだけだ。頼りにするな?」
「・・・はい、わかりました。それを知らせに?」
「ちがう!そんなことはお前なら何とでもするだろ?
ああ、ルグ、ドーガー?ワイプが言っていたぞ?
わたしに似た気を発してる2人がいたと、鍛錬は進んでいるようだな?
だが、所詮似たようなだ、真似はするな。最初はいいが自分の気を練るんだ。そして消せ。」
「「はい!!」」
「あいつは元暗部で、騎士団時代に俺を最後に殺しに来た人間だ。
今の資産院、院長ダード、リップルの伯父だなそれの指示があったと。
おまえが言ってたのはこいつのことだったんだな。
そして今回ダードの命令で片腕片目の兄を始末して来いと言われたそうだ。
そんな気なぞ感じなかっただろ?」
「!!!」
経緯を軽く説明していく。
「ああ!その話もいい!怒りでうまく話せん!
草原に行ったそこでの話だ!彼女が泣いた!!
どうしてくれる!!」
八つ当たりなのが分かるが、仕方あるまい。
「ああ、姉さんなんてことだ。どうしてくれようか・・・
草原の民は元来他人の努力を認めないというか、
他人が10稼げば何もしなくても10もらわないと気がすまないたちなのです。
街に出てきている人間はラーゼムを見捨てたんではなくて見限ったんですよ。
それでも、ゼムはうまく取引はしているようで。そこは商売人の腕でしょう。
サイの価格もわたしが2倍出したんではなくて向こうが先に要求したんですよ?
それでも、メーウーは草原ラーゼムが産地です。
今回の事業の目玉はタオルとゴムもそうですが、温度調整板です。
それにはアイスとプリンが欠かせない。それには乳、メーウー、草原の民です。
メーウーが好む草があの一帯しかないのですよ。草原サイの食べる草もそうです。」
「緑の石を使って、砂漠に草原を作れ!治水はできるだろう?
綿花とメーウーと草原サイの産地を砂漠にしてしまえ!」
「兄さん!よっぽどだったんですね?」
「そうだ、あげく、自分が悪かったと俺にあやまったんだ!セサミナもがんばっているのにとな!!」
「ああ、姉さん。」
「それだけ知っておけ。ああ、サイも仕留めたのを2頭渡す。あいつらからなにももらうな!
価値以上に金を払うな!それだけだ!」
それだけ言い、サイを2頭置いて、寝床に潜る。セサミナにぶちまけたので
幾分すっきりした。明日の朝は久しぶりにホットケーキを焼いてやろう。
「「「はぁぁぁぁぁ」」」
「死ぬかと、なにか言えばとんでもないことになるとそれだけはわかりました。」
「どうしたものか、月が沈んだらすぐにゼムを呼んでおくれ?
ああ、小袋使っていいから、サイを食料庫に。
あいつらも兄上と姉上を怒らせてどうするんだ。いや、怒らすのはまだいい。
悲しませたのが一番の問題だ。姉上を泣かすなど!!乳のことがなければ、切って捨てるのに!!」
「あの、うちの母のはなしですが、小さいころメーウーを飼っていたそうですよ。
メーウーの好物は綿の葉で、あの綿を仲間と思うから、さみしがらないとか。
それが枯れたからなくなく手放したと。
ときどき思い出したように言うんです。今回中庭の向こうに綿畑が広がって、
皆で綿を収穫したあとを見て
メーウーがいればいいのにと、また話をしてたんです。
その時ははいはい、とだけ。
母も時々話が混ざる年になってきましたので信ぴょう性はすくないのですが、
何かと勘違いしてる可能性もありますし。」
「いつでもいいから、母君をここへ、怯えさせるな。すこし話がしたいとだけ。」
「はい」
「ルグ、メーウーを数頭、草原から買ってこい。早馬を使え。
領主の娘が見たいと言ってるとな。
ああ、袋は使えないからな、オスとメスとを買ってこい!2匹ずつだ。
4頭だと乳も出ないから、出し惜しみはしないだろう。」
「わかりました。」
「草原の民の絨毯か、これもいけるかもしれないな。
ルグ、メーウーを買ったあとに偶然そうに何でもいいから大きな絨毯を買ってこい。
できるだけいろいろな色を使ってるものだ。柄はどうでもいい。
金額を聞くんだ、いくらだ?とな。100と言われれば、それはいいな、と。
100のまま金額を変えなければそれでいいが、
金額を間違えたと言って200といってくれば、そうなのか?と言って200渡して買ってこい。
それ以上の金額でもだ。それで姉さんの話をわかってるかどうかわかるだろう。
わかっていなければなにも遠慮すことはない。
同時進行で絨毯の研究も進めよう。
ああ、さすがに500までだぞ?リングは姉上が受け取ってくれなかった
2000リングしかまだないからな。早めに取りに行くか。
欠席の返事を出した会合に出席すると通知を。資産院にもその日に受け取りに行くと出しておけ。」
「はい、お任せを。」
「さ、どうなるか。
しかし・・・サイの焼肉、食べたいな。お前たちも食べたいだろ?サイで焼肉。ビールも出そう。
ドーガー?お前が中心となって、屋敷の者総出であのたれを再現するんだ。
ルグ?道中でサイも正拳付きで狩ってこい!」
「そ、それは無理ですよ!!」
12
お気に入りに追加
369
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
騎士団長の欲望に今日も犯される
シェルビビ
恋愛
ロレッタは小さい時から前世の記憶がある。元々伯爵令嬢だったが両親が投資話で大失敗し、没落してしまったため今は平民。前世の知識を使ってお金持ちになった結果、一家離散してしまったため前世の知識を使うことをしないと決意した。
就職先は騎士団内の治癒師でいい環境だったが、ルキウスが男に襲われそうになっている時に助けた結果纏わりつかれてうんざりする日々。
ある日、お地蔵様にお願いをした結果ルキウスが全裸に見えてしまった。
しかし、二日目にルキウスが分身して周囲から見えない分身にエッチな事をされる日々が始まった。
無視すればいつかは収まると思っていたが、分身は見えていないと分かると行動が大胆になっていく。
文章を付け足しています。すいません
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
アレク・プランタン
かえるまる
ファンタジー
長く辛い闘病が終わった
と‥‥転生となった
剣と魔法が織りなす世界へ
チートも特典も何もないまま
ただ前世の記憶だけを頼りに
俺は精一杯やってみる
毎日更新中!
人生負け組のスローライフ
雪那 由多
青春
バアちゃんが体調を悪くした!
俺は長男だからバアちゃんの面倒みなくては!!
ある日オヤジの叫びと共に突如引越しが決まって隣の家まで車で十分以上、ライフラインはあれどメインは湧水、ぼっとん便所に鍵のない家。
じゃあバアちゃんを頼むなと言って一人単身赴任で東京に帰るオヤジと新しいパート見つけたから実家から通うけど高校受験をすててまで来た俺に高校生なら一人でも大丈夫よね?と言って育児拒否をするオフクロ。
ほぼ病院生活となったバアちゃんが他界してから築百年以上の古民家で一人引きこもる俺の日常。
――――――――――――――――――――――
第12回ドリーム小説大賞 読者賞を頂きました!
皆様の応援ありがとうございます!
――――――――――――――――――――――
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる