いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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12:なかなかどーして

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人感センサーで便座が上がり、脱臭装置起動。BGMが流れる。川のせせらぎだ。
もちろん温水洗浄便座+暖房便座。寒くはないけど。
ボタン一つで洗浄、温風乾燥まで。トイレットペーパーいらずだ。
エアーウォーターで痔持ちにもやさしい。
わたしはもってないけど、もしかしてマティスは持ってるかもしれないからね。
立ち上がる同時に便器洗浄。

水は空気中から作ると乾燥バリバリになるので、
『どこぞから水を転送、下水もどこぞに、もちろんばれないように』
と、力強くねがった。

あとは、手を洗うための自動水洗、もちろん温水をつける、というか願う。
てをかざすと温水が出て引っこめると止まる。節約モードはつけない。
排水は壁に吸い込まれるようにスリットをつけてみました。

入り口はもちろん自動ドアよ。
引き込み戸が人が立つと開いて中に人がいると閉まる。
人がいる間は開かない。

明かりも間接照明よりちょっと明るめで・・・

と、現実世界ではいくらかかるのよ、というくらい願望を詰め込んでみました。

「どーよ!」
「いや、わからん。」
「なんで!!とにかく、ズボン脱いで、座って!
いや、違う、とにかく出よう。」

一般よりは広々としたトイレの中で一通り説明したが、マティスは入り口から顔をのぞかせてるだけだ。
実演するわけもいかず、いったん外にでた。

「いい?扉の前に立つと扉が開くから、
入って、便座の前に行って、そしたらフタが開いて音楽が流れる。
で、ズボンとパンツを脱いでフタを背に座るのね。あ、大ね。あーうんちのほうね。
んで、頑張ってもらって、終わったら、横にあるボタン、丸い突起があるからそれを押す。終わったらよ?
そしたら、きれいに洗ってくれて風が出て乾かしてくれるから、それが終わったら
立ってパンツとズボンはいて、壁のちょっと出てるところから水が出るからそこで手を洗う。
おしっこの場合はフタが開いた時点でボタンを押したら便座があがるからそこでして、あまり飛ばさないよーに。
離れたらフタは閉まるからね。とりあえず、うんちのほうでやってみて!!」

「・・・」

「え?わかんない?でないの?強制するものでもないしね。
 おしっこは?」
「・・・少し黙っててくれ・・・そして一人にしてくれ。」
「・・・うん、えっと、そうね、・・・がんばって。わたしは扉君のところにいるからね。」
「扉君・・・」
「そう、向こうに見える階段の上んところにある扉のことね。んじゃっ」

デリケートなのね、と思いつつ、扉君のところで待機することにした。
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