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第3章 東と西 赤の書編。
第87話 中分けと坊主の弟子。
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「…ここで話す内容なの?」
木戸が思っていた事は、一般人がいる店で重要な話をするかと疑問に思っていた。
「なんだ?」
いきなり話を止められたので、修二はキョトンとした怪訝そうな表情で尋ねた。
「だって、ここにソイツ等の仲間がいたら襲われるじゃん?」
木戸の尤もな発言に対し、修二と南雲は顔を合わせて…大きく高らかに笑っていた。そして数秒笑うと木戸へ説明する為、笑うのを止めた。
「関係ねぇよ。いたら好都合だ。ボスの所まで案内してもらう、それだけだ」
関係ないと答え、更には余裕のある発言までした。
「集団なんでしょ? 数で圧倒的に不利じゃん、それにアンタが幾ら強いからって…」
木戸を倒したからと言って、そのギャング集団に勝てる訳がないと否定的だった。
「安心しろ。俺もクソリーゼントはゴロツキ程度じゃ負けねぇ」
落ち着いた表情で南雲は真っ向から返答し、木戸を安堵させていた。
「でも、二人しかいなんだよ!? 確実にリンチされて終わりだよ!」
優しく接してくれた二人を死なせたくなかった木戸は、強く止めた。
「心配してくれるんだ。ありがとう、けど俺等は絶対に負けねぇよ」
二人の揺るぎない決意を見た木戸は、諦めるしかなかった。
「…アンタ等が言ってるギャング集団だけじゃ分からない――けど、新宿よりも治安が悪い場所なら知ってる…」
木戸は迷った故に導き出した。そして二人を信じ、木戸は東京の治安が悪い所を教える。
「足立区。あそこだけは東京の中でも断トツに治安が悪い場所、そこならギャング集団はたむろしてる筈…」
木戸は言ってしまったと、深い後悔の念に駆られてしまった。
これで二人が死んでしまったら、自分は人殺しとなると思っていた。二人の表情を見るまでは…。
「足立区か…海道より治安が悪い場所か」
「お前より悪い性格の奴等ばかり集まってる所だ。拷問の実験に使えるな」
修二は治安の悪さで興味を示した。南雲は新たな能力を見つけるのに期待を示した。
木戸は二人の発言により顔色を伺った。そして目を見開き、驚愕な恐怖に支配されてしまった。
その理由は、二人の表情が狂喜な笑みを浮かべていたからだ。思い切り限界まで引き上げた笑み、目は殺人でも楽しむような、恐ろしさだったからだ。
「な、なんで…命が掛かってるのに…笑っていられるの?」
つい聞いてしまった。気になって聞いてしまった。
そんな狂喜な笑みを浮かべる二人が異常なのは、木戸でも理解している筈のこと。けれど怖くても気になって聞いてしまった。
何故、そんな殺人ウイルスでも掛かったような笑みを浮かべる事ができるのか?
「今まで、そうだったからだ。今まで、安全だった勝利なんてなかった。半年前に右腕を失っているし、何かしらのリスクがあるなんて当たり前だ。」
「で、でも右腕あるじゃん。そ、それに不意討ちしたら安全に…勝てる…よね?」
木戸は言葉が出なく途切れる。二人が笑みを止めて、優しい表情と澄んだ瞳で見ていたからだ。
「…もう後戻りできなくなったんだ。俺等が探してる奴も、先に進み過ぎて、戻る事も中断する事もできなくなったんだ。だったら、死ぬまで向かうしかねぇだろ? その先が地獄でもよ…」
二人の重苦しく悲しい結末を、木戸は想像してしまった。何時か、二人の心が何処かで壊れてしまう姿を…。
「ありがとうな、情報。心配すんな俺等は地元でも、しぶといで有名だからな。ちゃんと生きて帰ってくる…?」
修二は立ち上がり、木戸から情報を貰った礼を述べて店から出ようとした。が、背後から木戸に抱き付かれ、止められていた。
「…やっぱ安心できない。アンタ等が強くても、ご飯を奢ってくれた人達を、このまま行かせて見殺しにしたくない!」
やはり、木戸は恩がある二人を行かせたくなかった。
「あ、あのさ…」
修二は困った表情で、木戸の行為を止めようとしたが…。
「聞きたくない! このままアンタ達を行かせたら…私は絶対に後悔する! だから、私も付いて行く!」
木戸が必死に頭を捻らせて、導きだした答えだった。
けれど、修二は恥ずかしく赤面させて木戸から脱出しようとしていた。が、ガッチリと抱き付かれているため、脱出できなかった。
「わ、分かったから…は、早く離してくれねぇ? こ、ここ普通の店だから奇怪な目で、皆こっちを見てるからよ…」
修二が木戸を止めていた理由は、朝から女子高生がアロハシャツの青年に、背後から抱き付いて「離れたくない」と、大きな声で告白紛いな事をすれば、注目を集める事になる。
だから、勘違いされる行為を必死に止めていたのだ。
南雲だけは驚愕し大胆だと思い、乙女みたいに両手を塞いで見ていた。
「あ、ごめん…」
木戸は即座に修二から離れた。さっきの大胆な行為により、恥ずかしくなり赤面して、マトモに修二の顔を見れなかった。
「まあ、アレだ。その話を続けるなら外に出ようぜ? また抱き付かれるのも困るしよ?」
人目を気にして、修二は表へ出て話そうと提案した。木戸は恥ずかしがりながらも、「うん」と頷き、店から出た。
「ドラマだけかと思ったら、現実でも事故は起きるんだな」
南雲も放心はしていたが、すぐに目覚めて後を付いて行く。
三人は松屋から出て、近くにまだ誰もいない公園のベンチへ座った。
「少し落ち着いたか?」
修二は煙草を咥え、木戸へ落ち着きを取り戻したかと尋ねた。
「えぇ、ごめんなさい。なんか変な事になっちゃって…」
「大丈夫だ。まあ事故なんて色々あるもんだ。気にすんな」
修二は煙草を着火させ、優しく宥めた。
「それより付いて行きたいって言ってたな? 俺等は良いとしても、お前が心配だ」
真顔な南雲はジャングルジムで数回軽く懸垂しながら、木戸へ先程の件を尋ねた。
「だって、このままにしたら私が殺したみたいな物だし…」
「あのな? ちゃんと『覇気』を使えない小娘が、俺等に付いて行きたいなんて一人前になってから言いな?」
南雲が心配しているのは、木戸は二人と違って、ちゃんとした『覇気』の使い方を知らないからだ。
それが原因で二人の足手まといとなれば、計画の邪魔になるからだ。
「……」
修二は顎に手を当て、真剣に考えていた。
「努力するから…ちゃんと、この『覇気』だっけ? 使いこなすように約束する…」
「…いや、駄目だ。お前が何かあれば俺達は犯罪者だ。住所はホテル、それに無職、怪しさマックスで捕まる」
南雲は懸垂を止めて木戸へ近づいて拒む。
木戸に何かあれば二人は事情聴取され、警察に監視される存在となるので、頑なに拒むのだった。
「頼む! 本当に足手まといにはならないから…」
「…どうする? このままじゃ追い返しても帰ってくる勢いだ?」
南雲は考えている修二へ話を振った。
「しょうがねぇな…なあ? 大幅に計画を変更すんのは可能か?」
何か決意した表情で修二はベンチから立ち上がる。
「…何が?」
何か嫌な予感した南雲は、一応聞いておこうと尋ねた。
「ギャング集団と川神忍を探すのを一旦止めて、木戸を――弟子にして鍛え上げるのは?」
簡単に呆れた事を述べたので、南雲に激しく頭痛が襲った。
「え?」
「ちゃんと『覇気』が使えねぇなら、俺等が使える様にすれば良いじゃねぇか! そしたら足手まといになる事はねぇしよ」
「あのな? 良く聞けよ。こんな事してる間に、またアイツ等は海道を攻め込むんだぞ? コイツの為に時間を裂くのは…」
「お前が決めろ。時間と期限を設けて、二人で完成させる。これなら文句がねぇだろ?」
「…待ってろ」
修二の説得を受け入れ、南雲は脳をフル回転させ考える。次の襲撃、木戸の成長、二人の経験で鍛えた結果まで考えた。
「…一週間、それ以上は無理だ。例え時間があろうと含める訳にはいかない、川神忍の件もあるからな」
「分かった。一週間だな?」
修二は了解した。そして真剣な表情で木戸へと顔を向けた…。
「木戸愛菜。今日から俺と南雲の弟子となった。これから一週間で最高まで鍛え上げる。悪いが誓いをしてもらう」
修二は右掌を木戸へ見せる。
これは修二が桐崎と師弟となるための儀式だった。修二はコレを受け継ぎ、木戸へ誓わせるのだった。
「う、うん。」
「これ等の誓いを守れなければ俺等は何があっても、何も教える事はしない。いいな?」
普段はふざけた雰囲気なのに、これだけはピリピリとした真面目な雰囲気だった。
これを木戸は頷きで了承した。
「一つ、師匠の修行内容に口答えしない。二つ、師匠の言う事を聞く。三つ、途中で降りる事も泣き言も言うのも許さん。四つ、俺等が許可するまで『覇気』を使うことは一切禁止とする。これら四つの条件を誓えると約束できるか? 誓えるなら俺の掌に合わせろ」
木戸は内容に戸惑いながらも、真剣な面持ちで修二の掌を合わせた。
「…誓います。」
「ここに誓いは立てられた。証人は南雲暖人とする…始めるぞ、時間がない」
早速、修二は修行を始めるのだった。
木戸が思っていた事は、一般人がいる店で重要な話をするかと疑問に思っていた。
「なんだ?」
いきなり話を止められたので、修二はキョトンとした怪訝そうな表情で尋ねた。
「だって、ここにソイツ等の仲間がいたら襲われるじゃん?」
木戸の尤もな発言に対し、修二と南雲は顔を合わせて…大きく高らかに笑っていた。そして数秒笑うと木戸へ説明する為、笑うのを止めた。
「関係ねぇよ。いたら好都合だ。ボスの所まで案内してもらう、それだけだ」
関係ないと答え、更には余裕のある発言までした。
「集団なんでしょ? 数で圧倒的に不利じゃん、それにアンタが幾ら強いからって…」
木戸を倒したからと言って、そのギャング集団に勝てる訳がないと否定的だった。
「安心しろ。俺もクソリーゼントはゴロツキ程度じゃ負けねぇ」
落ち着いた表情で南雲は真っ向から返答し、木戸を安堵させていた。
「でも、二人しかいなんだよ!? 確実にリンチされて終わりだよ!」
優しく接してくれた二人を死なせたくなかった木戸は、強く止めた。
「心配してくれるんだ。ありがとう、けど俺等は絶対に負けねぇよ」
二人の揺るぎない決意を見た木戸は、諦めるしかなかった。
「…アンタ等が言ってるギャング集団だけじゃ分からない――けど、新宿よりも治安が悪い場所なら知ってる…」
木戸は迷った故に導き出した。そして二人を信じ、木戸は東京の治安が悪い所を教える。
「足立区。あそこだけは東京の中でも断トツに治安が悪い場所、そこならギャング集団はたむろしてる筈…」
木戸は言ってしまったと、深い後悔の念に駆られてしまった。
これで二人が死んでしまったら、自分は人殺しとなると思っていた。二人の表情を見るまでは…。
「足立区か…海道より治安が悪い場所か」
「お前より悪い性格の奴等ばかり集まってる所だ。拷問の実験に使えるな」
修二は治安の悪さで興味を示した。南雲は新たな能力を見つけるのに期待を示した。
木戸は二人の発言により顔色を伺った。そして目を見開き、驚愕な恐怖に支配されてしまった。
その理由は、二人の表情が狂喜な笑みを浮かべていたからだ。思い切り限界まで引き上げた笑み、目は殺人でも楽しむような、恐ろしさだったからだ。
「な、なんで…命が掛かってるのに…笑っていられるの?」
つい聞いてしまった。気になって聞いてしまった。
そんな狂喜な笑みを浮かべる二人が異常なのは、木戸でも理解している筈のこと。けれど怖くても気になって聞いてしまった。
何故、そんな殺人ウイルスでも掛かったような笑みを浮かべる事ができるのか?
「今まで、そうだったからだ。今まで、安全だった勝利なんてなかった。半年前に右腕を失っているし、何かしらのリスクがあるなんて当たり前だ。」
「で、でも右腕あるじゃん。そ、それに不意討ちしたら安全に…勝てる…よね?」
木戸は言葉が出なく途切れる。二人が笑みを止めて、優しい表情と澄んだ瞳で見ていたからだ。
「…もう後戻りできなくなったんだ。俺等が探してる奴も、先に進み過ぎて、戻る事も中断する事もできなくなったんだ。だったら、死ぬまで向かうしかねぇだろ? その先が地獄でもよ…」
二人の重苦しく悲しい結末を、木戸は想像してしまった。何時か、二人の心が何処かで壊れてしまう姿を…。
「ありがとうな、情報。心配すんな俺等は地元でも、しぶといで有名だからな。ちゃんと生きて帰ってくる…?」
修二は立ち上がり、木戸から情報を貰った礼を述べて店から出ようとした。が、背後から木戸に抱き付かれ、止められていた。
「…やっぱ安心できない。アンタ等が強くても、ご飯を奢ってくれた人達を、このまま行かせて見殺しにしたくない!」
やはり、木戸は恩がある二人を行かせたくなかった。
「あ、あのさ…」
修二は困った表情で、木戸の行為を止めようとしたが…。
「聞きたくない! このままアンタ達を行かせたら…私は絶対に後悔する! だから、私も付いて行く!」
木戸が必死に頭を捻らせて、導きだした答えだった。
けれど、修二は恥ずかしく赤面させて木戸から脱出しようとしていた。が、ガッチリと抱き付かれているため、脱出できなかった。
「わ、分かったから…は、早く離してくれねぇ? こ、ここ普通の店だから奇怪な目で、皆こっちを見てるからよ…」
修二が木戸を止めていた理由は、朝から女子高生がアロハシャツの青年に、背後から抱き付いて「離れたくない」と、大きな声で告白紛いな事をすれば、注目を集める事になる。
だから、勘違いされる行為を必死に止めていたのだ。
南雲だけは驚愕し大胆だと思い、乙女みたいに両手を塞いで見ていた。
「あ、ごめん…」
木戸は即座に修二から離れた。さっきの大胆な行為により、恥ずかしくなり赤面して、マトモに修二の顔を見れなかった。
「まあ、アレだ。その話を続けるなら外に出ようぜ? また抱き付かれるのも困るしよ?」
人目を気にして、修二は表へ出て話そうと提案した。木戸は恥ずかしがりながらも、「うん」と頷き、店から出た。
「ドラマだけかと思ったら、現実でも事故は起きるんだな」
南雲も放心はしていたが、すぐに目覚めて後を付いて行く。
三人は松屋から出て、近くにまだ誰もいない公園のベンチへ座った。
「少し落ち着いたか?」
修二は煙草を咥え、木戸へ落ち着きを取り戻したかと尋ねた。
「えぇ、ごめんなさい。なんか変な事になっちゃって…」
「大丈夫だ。まあ事故なんて色々あるもんだ。気にすんな」
修二は煙草を着火させ、優しく宥めた。
「それより付いて行きたいって言ってたな? 俺等は良いとしても、お前が心配だ」
真顔な南雲はジャングルジムで数回軽く懸垂しながら、木戸へ先程の件を尋ねた。
「だって、このままにしたら私が殺したみたいな物だし…」
「あのな? ちゃんと『覇気』を使えない小娘が、俺等に付いて行きたいなんて一人前になってから言いな?」
南雲が心配しているのは、木戸は二人と違って、ちゃんとした『覇気』の使い方を知らないからだ。
それが原因で二人の足手まといとなれば、計画の邪魔になるからだ。
「……」
修二は顎に手を当て、真剣に考えていた。
「努力するから…ちゃんと、この『覇気』だっけ? 使いこなすように約束する…」
「…いや、駄目だ。お前が何かあれば俺達は犯罪者だ。住所はホテル、それに無職、怪しさマックスで捕まる」
南雲は懸垂を止めて木戸へ近づいて拒む。
木戸に何かあれば二人は事情聴取され、警察に監視される存在となるので、頑なに拒むのだった。
「頼む! 本当に足手まといにはならないから…」
「…どうする? このままじゃ追い返しても帰ってくる勢いだ?」
南雲は考えている修二へ話を振った。
「しょうがねぇな…なあ? 大幅に計画を変更すんのは可能か?」
何か決意した表情で修二はベンチから立ち上がる。
「…何が?」
何か嫌な予感した南雲は、一応聞いておこうと尋ねた。
「ギャング集団と川神忍を探すのを一旦止めて、木戸を――弟子にして鍛え上げるのは?」
簡単に呆れた事を述べたので、南雲に激しく頭痛が襲った。
「え?」
「ちゃんと『覇気』が使えねぇなら、俺等が使える様にすれば良いじゃねぇか! そしたら足手まといになる事はねぇしよ」
「あのな? 良く聞けよ。こんな事してる間に、またアイツ等は海道を攻め込むんだぞ? コイツの為に時間を裂くのは…」
「お前が決めろ。時間と期限を設けて、二人で完成させる。これなら文句がねぇだろ?」
「…待ってろ」
修二の説得を受け入れ、南雲は脳をフル回転させ考える。次の襲撃、木戸の成長、二人の経験で鍛えた結果まで考えた。
「…一週間、それ以上は無理だ。例え時間があろうと含める訳にはいかない、川神忍の件もあるからな」
「分かった。一週間だな?」
修二は了解した。そして真剣な表情で木戸へと顔を向けた…。
「木戸愛菜。今日から俺と南雲の弟子となった。これから一週間で最高まで鍛え上げる。悪いが誓いをしてもらう」
修二は右掌を木戸へ見せる。
これは修二が桐崎と師弟となるための儀式だった。修二はコレを受け継ぎ、木戸へ誓わせるのだった。
「う、うん。」
「これ等の誓いを守れなければ俺等は何があっても、何も教える事はしない。いいな?」
普段はふざけた雰囲気なのに、これだけはピリピリとした真面目な雰囲気だった。
これを木戸は頷きで了承した。
「一つ、師匠の修行内容に口答えしない。二つ、師匠の言う事を聞く。三つ、途中で降りる事も泣き言も言うのも許さん。四つ、俺等が許可するまで『覇気』を使うことは一切禁止とする。これら四つの条件を誓えると約束できるか? 誓えるなら俺の掌に合わせろ」
木戸は内容に戸惑いながらも、真剣な面持ちで修二の掌を合わせた。
「…誓います。」
「ここに誓いは立てられた。証人は南雲暖人とする…始めるぞ、時間がない」
早速、修二は修行を始めるのだった。
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